トヨタ「アクア」
トヨタ
アクア(非常時給電システム付)
実勢価格:198万円〜
サイズ・重量:全長4050×全幅1695×全高1485mm・1130kg(Z)
2021年7月に新型を発売したトヨタ「アクア(非常時給電システム付)」。
35.8km/L(Bグレード・WLTCモード)の低燃費と心地よい加速を実現しているほか、アクセサリーコンセントや非常用給電モードを全車標準搭載しているのが特徴です。
停車時でも電源を供給できる!
台風や地震で停電しても、給電機能を備えたクルマがあれば、電源として利用できます。スマホの充電はもちろん、小型扇風機や車載冷蔵庫を利用できるので、オートキャンプでも役立つでしょう。
これまでもAC電源を装備したクルマは存在していましたが、走行中か走行可能状態で利用できるもので、停車時の屋外使用は推奨されていませんでした。
ところが、「アクア」は走行機能を停止した状態でも給電できるのが特徴。ドアと窓を閉めたまま、電源コードを外に出せるアタッチメントも装備しています。
また、工事は必要ですが、家の一部の居室で電気製品を使用できるようにもなっています。
「アクア」の給電システムの使用手順は?
車両の走行機能を停止した状態で給電を行うには、下記の手順が必要となります。取扱説明書をよく読んで覚えておきましょう。
1:イグニッションONに
ブレーキを踏まずパワースイッチを2回押します。
2:給電システムを起動
AC100Vスイッチを3回連続で押します。
3:画面表示を確認
ディスプレイで給電モードの表示を確認します。
4:AC電源を使う
電源プラグを奥まで差し込みます。
なお、駆動用電池の残量が減少すると、自動的にガソリンエンジンが作動します。
各家電の動作電力を知っておきましょう
「アクア」は最大消費電力の合計が1500W以下の電気製品を利用できます。ガソリン満タンで消費電力400Wなら、約5日も使用できます。
「アクア」の通常の車内コンセントと非常給電システムの違いって?
通常の車内コンセント
- 1500Wまでの電源
- 使用はエンジンがかかっている状態のみ
非常時給電システム
- 1500Wまでの電源
- 停車状態でも使用することが可能
トヨタは多くの車種が非常給電しスシテムに対応!EVならさらに大容量給電
※公式サイトより
トヨタの非常時給電システムは、アクアを含め18車種に搭載されています。RAV4 PHVなら外部給電もでき、プリウスPHVやMIRAIなら最大6000〜9000Wの大電力を供給できます。
他の国産メーカーの対応は?
- ホンダ:「Honda e」は標準搭載、「ステップワゴン」はオプションで付けられます。
- 日産:EVの「アクア」、「リーフ」、「サクラ」にコンセントが付いています。
- マツダ:電気自動車の「MX-30」、ハイブリッドの「CX-60」があります。
- スバル:「XV」に電源ソケット(DC12V)を備えています。
- 三菱:「アウトランダー」、「エクリプスクロス」などでAC電源が使えます。
トヨタ以外のメーカーでもAC電源を備えているクルマはありますが、車種は上にあるようにまだ少ない様子。
ですが、災害対策として有用なので、今後は徐々に増えていくのではないかと思われます。
※HEV・PHEVは、駆動用電池の残量減少などにより、自動でエンジンが作動することがあります。その際は各自治体のアイドリングストップ条例への配慮が必要です。
AC電源が使用可能になるアクセサリーもあるが、使い勝手はかなり違う
アクセサリーソケットしか装備していないクルマでも、車載用インバーターを装着することでDC12VをAC100Vに変換してコンセントが使用できます。
ただし、出力も少なくエンジンが停止した状態で使い続けるとバッテリーが上がる可能性があり、ファンの回転音などが気になることもあります。
ベステック
MRZ
3010BU
実勢価格:6980円
サイズ・重量:W16×D9.8×H5.7cm・約620g
定格出力:300W
以上、災害時に重要な電源供給元になってくれる自動車、トヨタ「アクア」の紹介でした。
クルマの買い替えを考えている人は、災害への備えを考慮するのもひとつの選択肢です。
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