自動車電気自動車、現行車種10モデルを試乗しました

ここ数年で急速に進化をしているEV(電気自動車)。興味はあるけど「実際に乗ってみたらどうなんだろう?」と思っている方も多いかもしれません。

そこで今回は、未来のクルマの現実を探るため、現在購入できるEVの中でも人気モデルを10台実走し、その内容をプロと編集部が本音でレビューしました!

今回は「街乗り・セカンドカー」タイプの中から、マツダ「MX-30 EV」をレビュー。「インテリア」「コネクテッド」「先進装備」をチェックしていきます。

▼マツダ「MX-30 EV」の前編記事「走り」「取り回し」「バッテリー」についてはこちら

自動車単なる加速力だけでない高い走りの質感を持つ マツダ「MX-30 EV」

マツダ
MX-30 EV
(EV ハイエストセット)
実勢価格:434万8000円~


サイズ・重量:全長4395×全幅1795×全高1565mm・1650kg
駆動方式:FF
電動機:交流同期電動機
定格出力:80.9kW
最高出力:145ps/4500-11000rpm
最大トルク:270Nm/0-3243rpm
総電力量:35.5kWh
走行可能距離(WLTCモード):256km
交流電力量消費率:145Wh/km
タイヤサイズ:215/55R18

▼評価
一充電走行距離:256km~
電費:6.6km/kWh(一般道)8km/kWh(高速)
バッテリー:△
走り:◎
取り回し:○
コネクテッド:◎
先進技術:◎
総合評価:A


2020年9月にマツダの新世代商品群の第3弾として登場したのが「MX-30」です。これに続いて2021年2月に追加されたのが今回ご紹介する「MX-30 EV」モデルになります。

何よりクルマを操る楽しさを重視したEV

「MX-30 EV」に乗って一番感じたことは、EVのメリットを生かしつつ「クルマを操る楽しさをより強化した」ことにあると感じました。確かに航続距離自体はコンセプトに基づいて設計されているので、これでロングドライブは避けたほうが賢明です。

「e-GVC Plus」やアクセルペダルではなくモーターペダルと命名したシステムにより、緻密でありながらガソリン車のような自然なフィーリングを実現しています。また標準装備のパドルシフトは減速度の調整ができるので、これを使うことでさらに意のままにクルマを操ることができます。

自動車インテリア:質感は高くエコ素材も活用も魅力

大開口部を持つフリーアクセスドアから車内に入るとシンプルでありながら、落ち着いた空間が出迎えてくれます。

特に見て触れる部分の質感の高さは他のクルマでは味わえません。逆にEVならではデザインはないので、EVとしての所有欲を満たすという意味では物足りない部分があります。

シフトレバーの位置を浮かせるようにして設置することで操作性を大きく向上させています。落ち着いた空間は乗るだけで癒やされます。

基本造形はガソリン車と同じです。

シリコンコートにより手触りや上質感をプラスしたヴィンテージレザー柄の人工皮革、リサイクルファブリックなどが用いられています。カラーコーディネーションも魅力です。

自動車コネクテッド1:進化したマツダコネクトを搭載

マツダのコネクテッドシステムである「マツダコネクト」はMAZDA3/CX-30から新世代ユニットに変わりました。

具体的には従来より画面サイズを拡大させ「MX-30」の場合は8.8インチを設定、トヨタとの協業の中から新たに車載通信機を搭載することで様々なサービスを使えるように進化しました。

特にEVの場合は専用の新機能を追加することで利便性を高めています。AppleのCarPlayやGoogleのAndroid Autoにも対応しますが、純正のナビゲーションもオプションで設定しています。

さらに地デジチューナーやBluetooth接続なども充実。標準装備のスピーカーも高音質タイプですが、さらにBOSEのシステムを選ぶこともできます。

自動車コネクテッド2:EV専用サービスを新たに追加

充電予定時間の1時間前にコネクターの挿し忘れを教えてくれる「うっかり通知」や、スマホ側から空調や充電のON/OFF、また充電スポットを検索し目的地を車両に送ることもできます。

EV専用に4つの機能を追加

従来までの安心や快適、また利便性を高める機能はそのまま継続して搭載しています。

自動車先進装備:EVモデルの場合はフル装備

ガソリン車の場合はグレードに応じて「セーフティパッケージ」などのメーカーオプションが設定されていましたが、EVモデルの場合は先進安全装備のほとんどが全グレードで標準装備されます。

自動車まとめ:運転好きにはオススメだけど新モデルを待ちたい

EVのメリットを生かしつつ「クルマを操る楽しさをより強化した」「MX-30 EV」は、航続距離以外はほぼ弱点はありませんが、期待はガソリンエンジンを同時に搭載するレンジ・エクステンダー装備モデル。

弱点である航続距離が解消されることで価格以上の価値を持つEVとして再度高く評価されるはずです。

以上、マツダ「MX-30 EV」の「インテリア」「コネクテッド」「最新装備」のご紹介でした。

自動車『家電批評』2021年5月号

晋遊舎
『家電批評』
2021年5月号

「家電批評」2021年5月号の特集「電気自動車10大メーカー グランプリ2021」では、この他にも本音レビューを紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。