そもそもピュアオーディオとは?
「ピュアオーディオ」とは、純粋に音楽を楽しむためのオーディオのこと。好みの音を追求するのを目的とし、まず専用のオーディオ製品を揃えることから始まります。それぞれ選んで音楽を聴けば、これまでとは別物のクオリティに感動することでしょう。
3つのオーディオ製品を揃えればシステムが完成
ピュアオーディオを始めるには、「スピーカー」「アンプ」「プレーヤー」が必要です。第1回の記事では、それぞれの選び方の基本を紹介し、予算30万円で作ったおすすめのシステムを紹介しました。
▼第1回の記事はコチラ
第2回目は、そのシステムをより高音質に育てる「スピーカー編」をお届けしました。
▼第2回の記事はコチラ
そして第3回目は、「アンプ編」として正しいアンプの接続方法を紹介しました。
▼第3回の記事はコチラ
回転系メカがあるプレーヤーを使いこなす!
第4回目の今回は「プレーヤー編」。音への影響が小さく、意外とむずかしいアイテムですが、音質アップのポイントを紹介してきます。
検証方法について
今回は、各アイテムを使用することでの音質の違いを検証しています(結果は以下の矢印で表記)。
<評価基準>
↑ :かすかに増えた
↑↑ :やや増えた
↑↑↑:大きく増えた
→ :変わらない
↓ :かすかに減った
↓↓ :やや減った
↓↓↓:大きく減った
検証は8畳の洋室にて、正三角形ポジションを基本に実施しました。
ピンケーブルの交換で情報量が向上!
プレーヤーを購入すると赤白ケーブルが入っています。しかし上級機には付属しないことも。その理由は、ユーザーが好みのケーブルを持っているから。または、高級機には高級ケーブルを使って欲しいというメーカーの願いかもしれません。
ピンケーブルは線材、構造、被覆、端子などに違いがあり、各社から個性的な製品が発売される人気のアクセサリーです。
実際にケーブルの影響力はどのくらいあるのか、価格帯別で音質の違いを検証しました。
1000円クラス
オーディオテクニカ
AT-564A
実勢価格:990円
▼テスト結果
- 高音:→
- 中音:→
- 低音:→
- 解像:↑
3000円クラス
AudioQuest
EVE
実勢価格:2990円
※楽天の送客先のものは雑誌に掲載したのと長さ違いのものとなります。
▼テスト結果
- 高音:↑
- 中音:→
- 低音:→
- 解像:↑
5000円クラス
トランスペアレント
HW-RCA18
実勢価格:5500円
▼テスト結果
- 高音:↑↑
- 中音:→
- 低音:→
- 解像:↑↑
検証の結果、ピンケーブルによる音質の違いは、主に情報量の違いと音場感に表れました。とはいえ、音色が大きく変わるようなことはなく、量感も変化ナシ。優先度としては低めです。
なお、基準とした付属の赤白ケーブルも基本としては十分な性能です。
インシュレーターで音像をハッキリさせる
コンポには脚が付いていますが、これを独立させたのがインシュレーターです。柔らかい素材では量感が出て、硬い素材はタイトな音で音像定位がシャープになる傾向があります。
2つの製品を検証してみたところ、以下のようになりました。
3000円クラス
yazi
インシュレーター
実勢価格:2699円
内容量:8個
▼テスト結果
- 高音:↑
- 中音:↑
- 低音:→
- 解像:↑
4000円クラス
オヤイデ電気
INS-US
実勢価格:2640円
内容量:4個
オヤイデ電気
INS-SP
実勢価格:1980円
内容量:4個
▼テスト結果
- 高音:→
- 中音:→
- 低音:→
- 解像:↑
インシュレーターの置き方は?
インシュレーターは置き方でも音質が変わります。
カメラ用の三脚が3点支持なのは隙間ができずにガタガタしないから。インシュレーターの置き方も4点支持と3点支持が考えられますが、高音質にするには接点を減らすという考え方では、3点支持のほうが有利です。
3点支持方式:より明確に
▼テスト結果
- 高音:↑
- 中音:↑
- 低音:→
- 解像:↑↑
中高域の粒立ちが良くなり、解像度が高まります。繊細な音が再現され、音像定位もより明確になります。
4点支持方式:聴きやすい音に
▼テスト結果
- 高音:↑
- 中音:↑
- 低音:→
- 解像:↑
コンポの脚と重ねて設置できます。聴きやすい音になるので、3点支持では音がシャープになりすぎるという人にオススメです。
回転系メカと相性のいいオーディオボード
CDプレーヤーなどの回転系メカと相性がいいのが、オーディオボードです。コンポの下に敷くことで有害な振動を抑え、音をクリアーにします。
キッチンなどに使われる人工大理石ボードが人気。人工なので素材も均一で当たり外れがありません。
AIRBOW
人工大理石ボード
350×450mm厚み12mm
実勢価格:3630円
▼テスト結果
- 高音:→
- 中音:→
- 低音:→
- 解像:↑
AIRBOW「人工大理石ボード」は、建材にも使われる耐久性の高さがウリです。
以上、ピュアオーディオの音質をアップする「プレーヤー編」でした。次回、ラストは「ルームチューニング編」をお届けします。ぜひチェックしてみてくださいね。
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音の違いは意外と少なく、最初は付属ケーブルでもOK。