AV機器2022年上半期のヒット商品は本当にいいモノ?

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はやくも半分が過ぎた2022年ですが、数々のヒット商品が登場しました。ヒットに結びついたと思われるのが、コロナ禍による生活スタイルの変化です。

例えば、癒しアイテムや家事を楽にする掃除道具のほか、テレワークのお供に便利な「ながら聴き」ができるイヤホンが売れたり、ノンアルや微アルなど「控えめ」なお酒が人気になったり。でも、そんなヒット商品って、本当にいいものなのでしょうか。

そこで、テストするモノ批評誌『MONOQLO』が2022年上半期ヒット商品の実力を確かめるべく、プロと一緒に徹底テスト。「絶対買い」「買ってよし」「人によってはアリ」「ちょっと待った」の4段階でオススメ度をジャッジしました。

今回は、テレビやモビリティに新潮流を感じる3製品です。

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ドン・キホーテ(情熱価格)
42V型
Android TV
機能搭載フルHDチューナーレススマートテレビ
TSM-4201F2K
実勢価格:3万2780円

サイズ:W952×D197×H588.3mm(スタンド付)
解像度:1920×1080
メモリ:1G/8G
消費電力:74W(待機電力0.5W)

▼総合評価

  • 買ってよし

2022年の上半期の家電で特に注目を集めたのが、ドン・キホーテ「42V型 Android TV 機能搭載フルHD チューナーレススマートテレビ TSM-4201F2K」です。

テレビ放送を観る人が減るなか高まっていた「NHKが映らないテレビを出して」というニーズに、ドンキが見事に応えてくれました(ただし民放も映りません)。

本製品は「チューナーレススマートテレビ」という名称ですが、要はAndroid TV搭載のフルHDモニター。編集部のテストでは、3万円台という安さにもかかわらず、画質や機能はなかなかの評価でした。

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分解して中の部品も調査しましたが、過去モデルよりバックライト用LEDを減らすなど、価格を抑えるための工夫なども見られました。

テレビ放送は観られませんが、半面NHKの受信料が不要なのは強力なメリット。今や希少種となった42インチという絶妙なサイズも魅力です。

折原一也 氏
オーディオ&ビジュアルライター
折原一也 氏 のコメント

一人暮らしを始めたばかりの学生や新社会人にオススメ!

リモコンの操作性が気にならなければ大満足の1台

テスト1:画質【評価○】

テスト1:画質【評価○】 イメージ

画質はドット感がなくクリア。色彩もリアルで、フルHDの映像としては十分なキレイさでした。

テスト2:機能【評価○】

テスト2:機能【評価○】 イメージ

主要な動画サービスはほぼ網羅。入出力端子や画質調整機能など、基本的な機能もしっかりしています。

テスト3:操作性【評価△】

テスト3:操作性【評価△】 イメージ

リモコンはテレビ用を転用したのか不要なボタンがあり、反応も遅め。ただ、音声検索は良いです。

テスト4:音質【評価△】

テスト4:音質【評価△】 イメージ

本体底面に2基配置されたスピーカーは、値段相応。迫力を求めるならサウンドバーなどが必要です。

気になる受信契約をNHKに確認:やっぱり契約は不要

気になる受信契約をNHKに確認:やっぱり契約は不要 イメージ

雑誌『MONOQLO』2022年3月号で掲載した際、NHKに確認しましたが、NHKの放送を受信できなければ契約不要との回答が。年間1万3650円(地上波・12カ月前払の場合)の固定費が浮きます。

現在ドン・キホーテで販売中のものはフルHDですが、他社からは4KチューナーレスTVのリリースも続々。これは新潮流になるかもしれません。

AV機器カスタムジャパン「eXs1」

カスタムジャパン「eXs1」 イメージ

カスタムジャパン
eXs1
実勢価格:4万9280円

サイズ・重量:W700×D1125×H1350mm・16kg
タイヤサイズ:8.5インチ
最大走行距離:18~25km
定格出力:350W
最大時速:25km/h(スペック上)

▼総合評価

  • 買ってよし

新潮流といえば、「LUUP」など、新たな移動手段として人気急上昇の電動キックボード界隈でも大きな動きがありました

2022年4月、電動キックボードの走行ルールを明確化する改正道交法が成立。2年後には、自転車のように免許不要で乗れるようになるそうです。

また、電動キックボードは市販される製品も増えていて、最近では5万円台のほぼ自転車価格で入手できるものも。そのなかで、初めての人でも扱いやすいのが、カスタムジャパンの「eXs1」です。

最高速は20km/h以上なので、手元で操作できるウィンカーが装備されていますし、パワーもそこそこあって加速も滑らか。前後輪にはサスペンションもあり、振動も少なめで乗りやすい一台です。

5万円でこの性能なら納得!

テスト1:加速【評価○】

テスト1:加速【評価○】 イメージ

加速は比較的緩やかで、初めてでも運転しやすいのが魅力。10万円クラスほどではないですが、パワーもあります。

テスト2:ハンドリング【評価○】

テスト2:ハンドリング【評価○】 イメージ

スピードが乗っているときのハンドリングは穏やかですが、低速時にハンドルを切って曲がるのは苦手です。

テスト3:ブレーキ【評価○】

テスト3:ブレーキ【評価○】 イメージ

制動力はかなり強いですが、高額なモデルに比べると、急に効く感覚がありました。

テスト4:走行安定性【評価○】

テスト4:走行安定性【評価○】 イメージ

前後輪の双方にサスペンションが付いているので、安定した走行が可能。運転中の疲れも感じにくいです。

販売数の増加に伴い事故も急増!運転には要注意

販売数の増加に伴い事故も急増!運転には要注意 イメージ

ただし、電動キックボードユーザーが増えるにつれ、違反や事故件数も急増。車のドライバーなどからは「歩行者と判別しにくい」という声も聞かれます。ルールを守ることは大前提として、走行中も細心の注意を払いましょう。

AV機器映画『シン・ウルトラマン』

映画『シン・ウルトラマン』 イメージ

▼総合評価

  • 行ってよし

公開から3日の興行成績が2016年の『シン・ゴジラ』を超え、24日で200万人を動員した、話題の『シン・ウルトラマン』。全編にわたり、往年の名シーンやネタがわかるとより楽しい初代ウルトラマンへのオマージュが散りばめられ、ファンが歓喜したり繰り返し観たりしています。

また、映画評論家の前田さんによると 「コア層のファンだけでなく、シン・〇〇のブランドに期待している人や現在のウルトラマンシリーズを観ている子ども・親も多いでしょう。また、SNSで熱量の高いファンの書き込みが拡散され、興味を持つ人が多いようです」とのこと。

前田有一 氏
映画評論家
前田有一 氏 のコメント

様々な層にアピールできる要素があったことも大きい。

坂口孝則 氏
経営コンサルタント
坂口孝則 氏 のコメント

ファンに2回以上観させるギミックもヒットの一因でしょう。

ということで、もしも映画を観に行ってはまったなら、こちらはいかがでしょうか。

映画『シン・ウルトラマン』 イメージ2

東宝
シン・ウルトラマン
アクリルスタンド
実勢価格:1480円

劇場と通販で販売されている「シン・ウルトラマン アクリルスタンド」です。なお、商品は品切れの場合もあるので、あらかじめご了承ください。

以上、2022年上半期に話題になった「ドンキのチューナーレステレビ」「電動キックボード」「シン・ウルトラマン」の検証でした。

家電から食べ物まで世間を賑わせてきた、2022年上半期のヒット商品たち。気になったアイテムは、ぜひチェックしてみてくださいね。

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