家電電気ケトルは年々ハイスペックになっています

さっとお湯を沸かしたいときに重宝する電気ケトル。最近の電気ケトルは細かい温度調節ができるなど、機能的なのが当たり前になってきています。

過去に雑誌『MONOQLO』でも、1℃刻みで温度設定ができる山善の電気ケトルがベストバイに選ばれており、その実用性は年々高く評価されてきています。

そこで『MONOQLO』2022年6月号では、過去ベストの山善「電気ケトル YKG-C800-E」を含め、温度設定ができるケトル4製品を以下の5項目で検証しました。

▼テスト項目
1:温度の正確さ
2:注ぎ口の形状
3:取っ手の形状
4:安全性
5:操作性

その結果、新たにベストバイに選ばれたのがラッセルホブス「電気ケトル T Kettle」です。

S評価ラッセルホブス「電気ケトル  T Kettle」

ラッセルホブス「電気ケトル T Kettle」 イメージ

ラッセルホブス
電気ケトル
T Kettle ブラック
実勢価格:1万2000円

本体サイズ・重量:W19.5×D13.5×H20.5cm・760g
コードの長さ:0.7m
最大容量:600ml

▼テスト結果

総合:S評価

  • 温度の正確さ:◎
  • 注ぎ口の形状:◎
  • 取っ手の形状:◎
  • 安全性:△
  • 操作性:○

今回S評価でベストバイを獲得したのが、ラッセルホブス「電気ケトル T Kettle ブラック」です。

好みの温度のお湯を沸かせる便利な電気ケトル。100℃以外の温度でも、沸いたあとに設定した温度に保温してくれるため、掃除をしたりコーヒーを飲んだりするときも、適温まで待たなくていいのが快適です。

ラッセルホブス「電気ケトル T Kettle」 イメージ2

最近は口の細いコーヒー用ケトルが主流のなか、こちらは勢いよく注ぐこともできる口の太さもうれしいポイント。注ぎやすさも高評価につながりました。

また、マットな質感のステンレス素材が鉄器のように見え、デザインもおしゃれです。

湯温が正確

50℃から10℃刻みで温度設定でき、高温域では95℃設定も選べます。何度に設定しても湯温はほぼ正確。ほしい温度以上に熱くならないのが便利です。

湯温が正確 イメージ

コーヒーに適温の90℃にもぴったり沸かしてくれます。

湯温が正確 イメージ2

排水口掃除などにちょうどいい60℃のお湯も自動で沸かせます。

ほどよい太さの注ぎ口

ほどよい太さの注ぎ口 イメージ

お湯を一気に注げるので、カップラーメンにも注ぎやすいです。最近人気のコーヒー専用ケトルとは違った使いやすさが高評価でした。

家電ラッセルホブス「電気ケトル T Kettle」の検証の詳細

それでは、検証の結果をもう少し詳しく見てみましょう。

温度の正確さ:◎

表示の設定温度と実測値にほぼズレがなく、設定温度どおりの水温になりました。

設定温度 60℃   →実測値57.9℃
設定温度 100℃ →実測値99.7℃

注ぎ口の形状:◎

注ぎ口の形状:◎ イメージ

ほどよい太さの注ぎ口。細すぎないのでお湯が出やすいです、一気に注ぎたいときもゆっくり注ぎたいときもどちらも快適に注げます。

取っ手の形状:◎

取っ手の形状:◎ イメージ

今回特に注目されたのが、この独特な取っ手の形。直線的で一見持ちにくそうに見えますが、実際にお湯を入れて注いでみると、その注ぎやすさにびっくりしました。

じつは、この斜めの角度の不思議な形状が注ぎやすさのヒミツ。注ぐとき、お湯の重さがかかったほうにケトルが自然と傾くようになっているため、余計な力がいりません。

安全性:△

安全性:△ イメージ

お湯の温度に合わせて、ケトル全体が熱くなってしまいます。やけどしないよう注意が必要です。

操作性:○

操作性:○ イメージ

表示が見やすく、反応の良いタッチパネル。何のボタンか表記があればより完璧です。

家電過去ベスト「山善」とはどう違う?

過去に、1℃刻みで温度設定ができる山善の「電気ケトル YKG-C800-E」が雑誌『MONOQLO』でベストバイとなっています。今回ベストバイに選ばれたラッセルホブス「電気ケトル T Kettle」と、検証結果を比較してみましょう。

山善「電気ケトル YKG-C800-E」

山善「電気ケトル YKG-C800-E」 イメージ

山善
電気ケトル
YKG-C800-E
実勢価格:6480円

※楽天は色違いの商品ページです

▼テスト結果

総合:A評価

  • 温度の正確さ:◎
  • 注ぎ口の形状:○
  • 取っ手の形状:○
  • 安全性:△
  • 操作性:△

温度の正確さ:◎

全体的に設定温度より2〜3℃低めですが、1℃単位の設定でも比例して温度が上がるので、温度制御は正確です。

設定温度 60℃   →実測値57.6℃
設定温度 100℃ →実測値99.5℃

注ぎ口の形状:○

注ぎ口の形状:○ イメージ

コーヒーをドリップするのに適した注ぎ口。ゆるやかにお湯を注げます。お湯が出てくるスピードが遅いので、他の用途にはやや不向きです。

取っ手の形状:○

取っ手の形状:○ イメージ

安定していて握りやすいです。持ち手が注ぐときに重心を動かしやすい形なので、力を入れなくても注ぎやすいです。

安全性:△

安全性:△ イメージ

本体だけでなくふたも熱くなってしまうため、沸かしたてでふたの開け閉めはできません。

操作性:△

シンプルでおしゃれですが、タッチパネルの反応が悪く、設定温度の操作がややストレスです。

家電【まとめ】汎用性の高さではラッセルホブス!

【まとめ】汎用性の高さではラッセルホブス! イメージ

ラッセルホブス「電気ケトル T Kettle」と山善「電気ケトル YKG-C800-E」を比べると、ケトルとしての使い勝手や汎用性の点で、ラッセルホブス「電気ケトル T Kettle」が今回のベストとなりました。

ただし、過去ベストの山善電気ケトル YKG-C800-E」は、おいしいコーヒーを淹れられる人気のデザインでコスパもよいです。ケトルの用途のメインがコーヒーを飲むことならおすすめです。

今回のテストでは、お湯を沸かす性能はどのケトルも優秀でした。おいしいコーヒーを飲むのに使いたいのか、汎用性を重視したいのか、安全性がもっとも大事なのかなど、「自分がこだわりたいポイント」で選ぶのも正解だといえます。

それでも迷うときは、ラッセルホブス「電気ケトル T Kettle」がおすすめ。毎日お湯を使うたびちょっと楽しくなること間違いなしです。

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