家電2022年2月に「ルンバ」の最新機が登場!

2022年2月に発売されたアイロボット「ルンバ j7/j7+」。ルンバ史上初の前面カメラを搭載した最新のロボット掃除機です。

障害物識別能力が大幅に向上し、従来機で大惨事になりがちだったペットの糞、電源コードを確実に回避するのが特徴です。

そこで、本音の家電ガイド『家電批評』はその実力を確かめてみることに。前回は編集部員が床に物がたくさん置かれた家で家族とともにルンバ「j7+」を1カ月使ったレビューをお届けしました。

今回は、掃除能力や障害物回避能力など性能を徹底検証した結果をお届けします。

家電使い勝手や吸引力などを徹底テスト

新型ルンバ「j7+」の性能を知るため、『家電批評』2021年12月号で行ったロボット掃除機の検証と同様のテストを実施。吸引力や障害物への対応力など3項目をチェックし、客観的な評価も導き出しました。

テスト1:掃除性能

1辺約1.8mの検証エリアを特設し、3種類の床面で吸引性能を調査。フローリングはコーヒー粉・毛髪・紙片を、クッションシート(洗面所の床想定)は砂と毛髪を、カーペット(厚み約6mm)には紙片と毛髪を散らし、5分で吸ったゴミの量から評価しました。

テスト2:障害物対応

障害物に対する動きを見るため、玄関マット・イス・観葉植物といった家具、意図せず放置されたおもちゃなど、3つのパターンを用意。それぞれでロボット掃除機の障害物に対するアプローチや当たり具合をチェックして評価しました。

テスト3:マップ・使い勝手性能

戸建て1F全体を実際に掃除し、マップ作成の精度をチェック。併せて、作成したマップをどのように活用できるかも評価しました。また、稼働音やゴミ捨てのしやすさ、付加機能についても実際に使って評価しています。

なお、トラップテストは環境が異なりますが、同一人物が同等の基準で採点しています。

それでは、テストの結果をご覧ください。

家電散らかった部屋でも安心して任せられる「ルンバ j7+」

王冠アイコン

アイロボット
ルンバ j7+
実勢価格:12万9800円

サイズ・重量:W339×H87mm・約3.4㎏(本体)、W310×D400×H340mm(クリーンベース)
稼働時間:最大75分(1回の充電につき)
サイドブラシ:1本

▼採点結果

総合点 フローリング クッション カーペット 玄関マット 家具 トラップ 段差 マップ機能 アプリ機能 静音性 ごみ捨て 付加機能
87/100点 7/10点 9/10点 10/10点 8/10点 9/10点 10/10点 5/5点 10/10点 10/10点 2/5点 3/5点 4/5点

アイロボット「ルンバ j7+」は、前面カメラによる障害物の認識性能がとにかく優秀でS評価に。部屋が散らかっていても安心して掃除を任せられるのが魅力です。部屋側の環境整備も段階的に進める方法が取れるので、従来のロボット掃除機と比べて使い勝手はかなり良好。予算が許すなら、「買い!」といえる一台です。

吸引力テストの結果

テスト1:フローリング

フローリングの吸引力テストでは、侵入しなかったエリアがあったのものの、それ以外はまんべんなく走行していました。

ゴミを置いていなかったベース右側以外はしっかり進入し、各所は最低2回、多いところだと3回も掃除していました。

丸型の従来製品と同様、直角の隅は苦手。「ブラシの回転で粉を飛ばす→ブラシが届かない」の悪循環が起きていました。紙片と髪の毛は取りきるも、前回テストで各社製品が苦戦したコーヒー粉は各所に残りました。吸引力はまずまずといえます。

テスト2:カーペット・クッションシート

カーペット上の紙片・髪の毛はきちんと回収していました。

掃除開始直後に吹き飛ばした紙片を残したままベース帰還の動作に。しかし、その紙片はベース帰還時に回収していました。結果オーライな感じです。

クッションシート上の砂はおおむね吸い取ったものの、完ぺきには取りきれず。カーペットとの境界にも残り、触ると粒感が残っていましたがザラザラ感はありませんでした。

障害物対応テストの結果

テスト1:家具

家具として用意したのは、箱・植木・イスの3種類。いずれも物体として認識はしているようで、気づかずに強く当たるような動作は見られず。ただし、触れないということはなく、いずれも形状を探るために軽く当たっていました。

イスの形状を知るためか、ルンバは何度もイスに当たっていました。ただし当たり自体は弱く、イスが動いたのも少しでした。

「電源コード」と「ペットの糞」は近寄りもせず

本機のウリであるペットの糞と電源コードの完全回避が事実なのか追加テストすると、どちらも20cm手前でルンバがピタリと停止し、近寄ることなく引き返しました。ただし、靴下とタオルも調べたところ、タオルは接触。対象によっては回避しないことがわかりました。

テスト2:玄関マット

回転しているブラシがマットの下に潜るとめくり上がるときがありましたが、無理に進むことはありませんでした。また、多少めくれても、マットの上へ乗るとならす感じで元に戻していました。当初の位置よりもマットが数cmほど動きましたが許容範囲といえます。

テスト3:段差

廊下と部屋の境目などに見られる段差。前回は1cmの乗り越えで評価しましたが、「j7+」は難なくクリア。試しに2cmに挑戦させると、こちらも問題なく乗り越えました。また、25cmの台上に載せた高低差認識のテストも、きちんと高さを認識して落下しませんでした。

騒音テストの結果

本体動作時の騒音値は68.0dBとやや大きめ。前回テストした製品に加えて比較するとワースト3の騒音値で、人がいる状態での掃除は向きません。なお、参考値として調査したクリーンベースのゴミ回収音は89.4dBの爆音。編集部員の家で使ったときは2階にも音が届いていました。

マップ機能のテスト結果

専用アプリのマップ機能は上位モデルの「s9+」と同等でマップ作成精度は高め。編集によるエリア分けと部分掃除も可能です。

「j7+」は、さらに掃除中に発見した障害物の情報も表示されます。この障害物は地図上のアイコンと写真で確認でき、障害物かどうかはユーザーが判断可能。新たな障害物であれば、進入禁止エリアとして直接指定することもできます。アプリの使い勝手は今まで以上に向上していました。

家電過去ベストの2製品と比較!

最後に、前回のテストで高評価だったアイロボット「ルンバ s9+」エコバックス「DEEBOT OZMO T8+2」の2製品をほぼ同じ基準で比較してみました。

その結果、ルンバ「j7+」は上位機のルンバ「s9+」と同点に。掃除性能は劣るものの、回避性能とアプリの機能は「j7+」が上でした。

それぞれの採点結果は以下のとおりです。

【S評価】アイロボット「ルンバ s9+」

アイロボット
ルンバ s9+
実勢価格:18万6780円

▼採点結果

総合点 フローリング クッション カーペット 玄関マット 家具 トラップ 段差 マップ機能 アプリ機能 静音性 ごみ捨て 付加機能
87/100点 10/10点 10/10点 10/10点 6/10点 7/10点 9/10点 5/5点 8/10点 10/10点 2/5点 5/5点 5/5点

【A+評価】エコバックス「DEEBOT OZMO T8+」

エコバックス
DEEBOT
OZMO T8+
実勢価格:9万9800円

▼採点結果

総合点 フローリング クッション カーペット 玄関マット 家具 トラップ 段差 マップ機能 アプリ機能 静音性 ごみ捨て 付加機能
85/100点 2/10点 9/10点 9/10点 8/10点 8/10点 10/10点 5/5点 10/10点 10/10点 5/5点 5/5点 4/5点

家電まとめ

以上、新型ルンバ「j7+」の性能を検証した結果でした。

最後に、「j7+」の良かったところと残念なところをまとめてみました。

良かったところ:無理せずできるところだけ掃除してくれる

無理に突っ込まず、障害物のない場所のみを掃除してくれるため、使い勝手は抜群。散らかり気味の部屋でも活躍します。

残念なところ:ブラシがネジ止めでメンテしにくい

回転ブラシはネジで固定されていて外すのが手間。毛髪類はよく吸い取りますが、ブラシに絡みやすくてこまめなメンテが必要です。

迷っている人はサブスクがおすすめ

ちなみに、ルンバは月額払いのサブスクも用意されています。ほかに2週間のお試し利用もあるので使い勝手を体感するのもアリです。

家電結論:ルンバ「j7+」は予算が許すなら買い

今回検証をした編集部員がルンバと1カ月生活で感じたのは、いい意味で「あまり掃除をしないなあ」ということ

これまでのロボット掃除機は、部屋の隅々まで正確に掃除することが主命だったので、間取りを知るため、ゴミを吸うために障害物へ突っ込んでいました。その回避方法としてユーザーに環境整備を求めていたわけですが、これが導入のハードルになっていました。

その点、最新ルンバはできる部分だけ掃除するという、ある意味、これまでのロボット掃除機を否定するような動きです。実際に使用してみると、これが実に使い勝手良好。部屋が散らかっていても使えるし、何よりロボット掃除機に合わせなくていいのはうれしい限りです。

今後、他社も進化した製品を出すはずで、ロボット掃除機は新たなステージに突入しそうです。

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