家電生活をラクにしてくれるお助け家電はどれ?

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掃除やアイロンがけなど日々発生する家事。だけど、だるいし面倒。最近は運動不足で体力も低下したし、肩こりも辛い……。それなら頑張るのは家電にお任せして、少しでもラクしませんか?

ということで、本音の家電ガイド『家電批評』がしんどいことをラクにしてくれる「お助け家電」を検証! あらゆる製品を徹底テストし、ベストバイを探しました。

今回は、ロボット掃除機10製品を検証した結果、高評価だった3製品をご紹介します。

家電ロボット掃除機10台比較でわかった価格帯別3製品を紹介

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ロボット掃除機のメリットは勝手に掃除してくれることです。しかし「ロボット掃除機のために片付けないといけない」「掃除の音がうるさそう」「ロボット掃除機だけでは掃除が完結しないのに高額」などの理由で導入をためらう人も。

しかし、現行の機種ならこのような懸念も解消されているかもしれません。とはいえ製品数も多いので、『家電批評』2021年12月号ではマップ表示機能付きの最新モデル10台で比較検証を行いました。

比較検証では基本性能に加え、以下のようなテストを行いました。

1:意図しない障害物テスト

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マップ作成後の掃除時に、おもちゃや電源コード、ぬいぐるみといった日常生活で放ったらかしにされそうな新たな障害物を配置。メーカー非推奨な使い方ですが、散らかった部屋でも活躍できるのか検証しました。

2:静音性テスト

2:静音性テスト イメージ

掃除機稼働時やゴミの自動収集時の音量をチェック。静かに稼働するモードがある機種はそのモードで音量を測定しました。ちなみに60dB(デシベル)が普通の会話程度、80dBが走行中の電車内程度の音量です。

3:価格帯別にベストバイを決定

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今回検証した10台の価格は、下は2万円台、上は18万円超えと、かなりの開きがあります。そこで「10万円以上クラス」「5万〜10万円クラス」「5万円以下クラス」と、3つのクラスでベストバイ製品を選定しました。

上記の3つのテストで高評価でも、予算に見合わなければ実際には購入できませんよね。そこで、価格帯別に選ばれたベストバイ3製品を紹介します。

まずは、10万円以上クラスからどうぞ!

家電【10万円以上クラス】アイロボット「 ルンバ s9+」

 
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アイロボット
ルンバ s9+
実勢価格:18万6780円

サイズ(本体・ベース):W312×D312×H89mm・W310×D390×H490mm
重量(本体・ベース):約4kg・55.7kg(実測値)
充電時間:約3時間
稼働時間:最大120分(静音モード時)
サイドブラシ:1本

10万円以上クラスのベストバイは、アイロボット「ルンバ s9+」。「自動ごみ収集機」を筆頭に、スケジュール清掃、音声アシスタント対応、非接触モード搭載と機能豊富で使い勝手は抜群です。

高い掃除機能はもちろん、マップ関連の機能もしっかりしているので、購入コストこそかかるものの、長く使い続けられます。日々の掃除機がけの面倒を大幅に減らしたいなら買いの1台です。

ベストバイの理由1:圧倒的な吸引力!

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今回検証した機種の中で、ダントツの吸引性能を見せつけました。従来とは異なり、大きめのゴミは1回の走行でキレイに取り除いてくれます。

ベストバイの理由2:任意の場所を狙って掃除できる

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マップ編集機能で細かいエリア分けを済ませると、特定のエリアを指定したピンポイント掃除が可能に。マップの編集操作も直感的で扱いやすいです。

ベストバイの理由3:想像以上の回避能力

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センサーが障害物を捉えるとピタッと止まって回避。数年前のモデルから格段に回避能力が向上していました。大きめのものなら確実に回避します。

センサーの死角に入ったモノは巻き込んでしまうのが残念

センサーの死角に入ったモノは巻き込んでしまうのが残念 イメージ

同じ場所に複数回入る掃除の丁寧さがアダとなり、障害物がセンサーの死角に入ると巻き込みます。

家電【5〜10万円クラス】エコバックス DEEBOT OZMO T8+

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エコバックス
DEEBOT OZMO T8+
実勢価格:9万9800円

サイズ:Φ353×H93mm・W300×D430×H430mm(本体・ベース)
重量:3.7kg・4.4kg(本体・ベース)
充電時間:約6.5時間
稼働時間:最大180分
サイドブラシ:2本

5〜10万円クラスのベストバイは、エコバックス「DEEBOT OZMO T8+」。他機種より障害物の回避性能が高いため、部屋に少しモノが置かれていても掃除を任せられるのが魅力です。自動ゴミ収集ベース付きでエリア別&スケジュール清掃、水拭きも可能と、使い勝手も良好です。

ベストバイの理由:電源コードも検知する高い回避能力

ベストバイの理由:電源コードも検知する高い回避能力 イメージ

多くの機種が複数回のアプローチで引っ張り出してしまった電源コード。これを唯一回避し、最後まで触れなかったのが本機です。

帰還が早くやや雑な印象なのが残念

帰還が早くやや雑な印象なのが残念 イメージ

フローリングの吸引テストでゴミを取り残したOZMO T8+(写真右側)。実は3分20秒でベースに帰還していて、掃除がやや雑な面もあるようです。

家電【5万円以下クラス】ILIFE 「A10」

 
【5万円以下クラス】ILIFE「A10」 イメージ
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ILIFE
A10
実勢価格:3万4900円

サイズ(本体):W330×D320×H95mm
重量(本体):約2.65kg
充電時間:約5時間
稼働時間:約100分
サイドブラシ:2本

5万円以下のクラスのベストバイは、ILIFE「A10」。他の格安機よりも格段に使いやすく、上位機購入前のお試し使用にも向いています。

【5万円以下クラス】ILIFE「A10」 イメージ2

格安の機種に見られる障害物への当たりの強さや巻き込みやすさはあるものの、アプリのマップを活用した機能が不満点をカバー。障害物の回避性能も意外と高めです。

ベストバイの理由:格安機でエリア指定できるのは本機だけ

ベストバイの理由:格安機でエリア指定できるのは本機だけ イメージ

作成したマップの編集ができるほか、エリアを指定しての掃除など、A10はアプリが上位機並みに充実していて使いやすいのが特徴です。

掃除力は上位機にちょっと及ばずだったのが残念

掃除力は上位機にちょっと及ばずだったのが残念 イメージ

上位機に比べるとゴミ残りが目立ちます(写真左側)。使用時は掃除を数回実行させるなどの工夫が必要です。

今回検証したロボット掃除機は最高が18万円台、最低が2万円台と幅広い価格帯からセレクトしました。もっとも推しなのはどれかと聞かれたらルンバ s9+ですが、18万円という価格はやはりネックですよね。

ということで、そこまでお金をかけられないという人は、2位エコバックス「DEEBOT OZMO T8+」がベター。それに部屋がモノで散らかりやすい人だと回避能力の高いこちらのほうが、むしろルンバよりいいでしょう。

また、「ほぼ10万円じゃまだ高い!」という人は、ILIFE「A10」が入門用としておすすめです。価格帯では下位機に含まれますが、マップ関連機能がルンバ s9+やOZMO T8+と肩を並べるほど優秀です。

これを参考に、予算や自宅環境などを加味して、自分に合う機種を探してみてください。

家電ロボット掃除機の売れ筋ランキングもチェック!

ロボット掃除機のAmazon・楽天の売れ筋ランキングは、以下のリンクからご確認ください。

家電『家電批評』2021年12月号

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晋遊舎
『家電批評』
2021年12月号
実勢価格:700円

『家電批評』2021年12月号では「絶対に使って欲しい最新家電」の特集を掲載しています。こちらもチェックしてみてください。