ダイソンの新モデルは360度駆動が可能
年々幅広い進化を遂げるダイソンのコードレス掃除機。ここ数年のモデルは新しくなるにつれてどんどん小型化、軽量化されています。2020年発売されたMicro1.5kgは、その名の通り1.5kgと従来モデルで最軽量の製品でした。
そんなダイソンのコードレス掃除機シリーズに、今年まったく新しい1台が登場しました! 90度倒せて360度回転するヘッドを持った「Omni-glide」です。
フローリングに特化した攻めの一台「Omni-glide」
ダイソン
Dyson Omni-glide
実勢価格:6万4900円
サイズ・重量:W208xD1077xH132mm・1.9kg
充電時間:3.5時間
最長使用時間:約20分
ダイソンの新モデル、「Omni-glide」(オムニグライド)です。このオムニグライドは、従来モデルと比べてもっとも短いボディと、全方向駆動するクリーナーヘッドを搭載。フローリング専用を謳った特徴的なブラシと今までにない高い操作性を実現しているという製品です。
新製品オムニグライドの特徴は?
オムニグライドの注目ポイントは、360度駆動可能なヘッド。前後も左右も自在に稼働するので女性でも軽々と操作できます。ヘッド部分は互換性があり、従来型に付け替えることも可能です。
特徴1:クリーナーヘッド
前後左右あらゆる方向へ動く最新式ヘッド。2つのブラシバーがフローリング汚れをすみずみまで吸い取ってくれます。
特徴2:モーター
毎分最大10万5000回転する小型で軽量なモーターが、従来型に引けを取らないパワフルな吸引力を発揮。
特徴3:拡張性
付属のアタッチメントを付け替えることで、布団や車のシート掃除などに使用できます。スリムなボディで着脱も簡単です。
また、付属の充電ドッグに置いても空間を圧迫しないすっきりとしたデザインも魅力です。
ダイソンの従来モデル3製品をチェック
このように、いろいろと使いやすそうなモデルではありますが、肝心の吸引力や実際の使い勝手も気になるところです。そこで今回は従来モデル3製品と比較しながら、オムニグライドの性能をチェックしました。
今回比較した、従来ダイソン3製品を紹介します。
1:もっともパワフルな「V11 Fluffy+」
今回比較する4製品の中で、もっとも吸引力に優れたパワフルかつ大きなモデル。重量は2.72kgと少々重いですが、運転時間は最長の60分です。
ダイソン
V11 Fluffy+
実勢価格:6万5200円
2:先代より軽い「Digital Slim Fluffy」
先代のV11を軽量化しつつもダイソンらしさは健在。V11から引き続き便利な液晶ディスプレイも搭載しています。
ダイソン
Digital Slim Fluffy
実勢価格:5万2900円
3:もっとも軽量「Micro 1.5kg」
今回比較する中で最も軽量なモデル。小サイズなボディにも関わらず、安定した吸引力と操作性を発揮。
ダイソン
Micro 1.5kg
実勢価格:4万7180円
従来ダイソンとオムニグライドの違いは?
従来のモデルも人気のあるダイソン。今回の新製品はどこが違うのか、「サイズ」「動き」「吸引力」「使い勝手」の4つのポイントでチェックしました。
実際に使用してみたところ、軽量化されたボディもあいまって、まるで勝手に動いているかのような軽快な使用感に驚かされました。動作に引っ掛かりはほとんどなく、自在に駆動するヘッドがどこでもスイスイ入っていきます。
違いについてもう少しくわしく見てみましょう。
サイズ:従来より小型化して取り回しやすい
まずはサイズです。最新モデルのオムニグライドを、従来モデル3製品と並べてみました。
グリップ形状の変更やパイプの短縮化により、V11と比べても一回り以上小さいボディが見て取れます。使いたいときにサッと掃除できるスリムなボディは、オムニグライドの大きな特長と言えます。
動き:ストレスのない軽快な操作性
オムニグライドは動きがとても特徴的です。前後左右にぐねぐねと稼働する特殊なヘッド構造は、まるで勝手に動いているかのよう。狭い場所や家具の間など、ヘッドを縦横に曲げてスイスイと入っていきます。操作が軽快でストレスがありません。
▼90度倒せて低いところもラクラク
180度フラットに寝かせることができ、ノズルが干渉して入りづらいベッドやソファの下も簡単です。
▼前後左右に動くから最小限の動きでOK
一般の掃除機では何度か位置を変えなければならないコーナー。オムニグライドは手元でくるっと回せば少ない動きで済みます。
▼特殊ヘッドが軽快
ヘッド内の4つのキャスターホイールが特長的な稼働を実現。前後のブラシバーは前後どちらも同じ吸引力を維持します。水洗い可能でメンテナンス性も良好です。
吸引力:コーナーでやや取り残しアリ
ダイソンといえばやっぱり吸引力に期待がかかります。実使用を想定した同条件のもと、フローリングで吸引試験を実施し、1ストロークでの吸引力をテストしました。
どの製品もヘッド中心部が通った溝や面のゴミはほぼ吸い込みましたが、差が出たのは壁際・コーナー部分。
Omni-glide:フローリング◎壁際△
Micro 1.5kg:フローリング◯壁際◎
Digital Slim:フローリング◯壁際◎
V11 Fluffy+:フローリング◎壁際△
オムニグライドとV11は、ヘッドのサイド部分で吸いきれなかったゴミが少し残りました。
壁際やコーナーを掃除する際は、ヘッドの中心部分をコーナーにしっかりあてがうように使えば、角のゴミもきれいに掃除することができました。
使い勝手:楕円グリップは賛否が分かれる
最後は使い勝手です。オムニグライドは軽量かつ短いボディで取り回しのよさが特長。ただしバッテリーボックスを兼ねたグリップは、手の小さな人や女性には少々握りづらい可能性がありました。
Digital Slimのようなトリガータイプと比較すると、グリップデザインは賛否が分かれる印象です。
ちなみに、ゴミ捨てやフィルターのメンテナンスのしやすさは従来モデルと同様にカンタンで優秀でした。
【結論】圧倒的に軽快な使用感のオムニグライド!
検証の結果、従来モデルのいいところは踏襲しつつ、特長のあるヘッド部分で差をつけたオムニグライド。まるでモップがけの要領で手軽に掃除でき、一軒家から1人暮らしのマンションまで場所を選ばない小柄なサイズ感も魅力でした。
4製品の検証結果はコチラ
駆動音(強モード時)を製品の上と横から計測したところ、オムニグライドとMicroは、他の2製品と比べて大きかったのが惜しいところ。一方で、重量はMicroに一歩及ばなかったものの、手にかかる負荷は4製品中でもっとも少ない結果となり、高い操作性を裏付ける一因となりました。
以上、ダイソンの新モデル「オムニグライド」の紹介でした。取り回しの良さは従来機種と比べても随一。お掃除の負担を軽くしたいなら、ぜひチェックしてみてください!