デザインでは好印象の「X」実際の使い勝手を検証しました
2017年9月に発売された「8」には例年のような盛り上がりは見られず、売れ行き不振のニュースが流れました。しかし、いざ「X」の発売となると状況は一変。
アップル
iPhone X
購入価格:11万2800円(税抜)
サイズ・質量:W70.9×H143.6×D7.7mm・174g
液晶サイズ・解像度:5.8インチ・2436×1125ドット
カメラ:メイン1200万画素・サブ700万画素
兼ねてから噂された「ボタンレス」「フルスクリーン」などが満を持して搭載された本機は、最安グレードでも11万円以上という超強気の設定にも関わらず、発売日には多くの行列ができ、すぐに入荷待ち状態になりました。
「X」がここまで注目されたのは、機能面の進化はもちろん、やはり3年ぶりに大刷新されたそのデザインが大きなポイントでしょう。縦流れのカメラや、
ペゼルレスデザインなど、実際の1stインプレッションは非常に好感触でした。
ただ、発売後しばらく過ぎ、実際に使う時間が長くなってくると、期待とは違った結果も見えてきました。今回はそんな「X」の真の実力について、徹底的に検証をしていきたいと思います。
【新機能】革新的な「Face ID」は期待以上の解除スピードです
「X」より搭載され話題となった「Face ID」まず、初回登録は非常に簡単でした。
登録時の未来感にワクワクしつつ、いざ解除を行ってみたところ、
解除スピードは1.7秒と非常に高速な認証に驚かされました。指紋認証には劣りますが、パスコード入力よりも間違いなく速く、ストレスは感じません。
普段ロックをかけないと言っていた編集部のメンバーも今ではすっかり顔認証をつかいこなしています。
とはいえまだまだ発展途上の顔認証「マスク着用」「双子」が欠点です
発売前の情報では「マスク着用」でも問題なく認証できるという話でしたが、
実際には認証に失敗した例が多数上がりました。とくに日本ではマスクを付ける人が多いので、この点はやや不満です。
また、海外メディアなどで、「双子を見分けられるか?」という実験がされましたが、ほとんどの場合でロックは解除できてしまったようです。このあたりは、まだ改善の余地がありそうです。
【画質】黄色い画面は設定で解決画質の美しさはさすがです
5.8型の有機ELディスプレイを搭載したiPhone X。アップルストアでも画面は確認できますが、実際に動画を見てみるとさすがの美しさでした。
しかし、一部ネットでも噂が上がりましたが、「X」は歴代モデルと比較して画面が黄色く映るという問題がありました。しかし、こちらは「True Tone」が原因。設定を変えるだけで見慣れたオフに戻ります。
こちらでさらに詳しく解説しているのでぜひご覧ください。
【iPhone X】画面は業界随一の美しさと言われてますがなんか黄色くないですか?
【操作性】ボタンレスは快適ですが滑るので片手操作は不向きです
次は操作性をチェック。「X」はボタンがなくなったことで、ホームに戻る操作をする際は、「押す」のではなく「引き上げる」必要があるため、以前よりさらにグッと下まで親指を伸ばさなければなりません。これが片手だと辛いことがあります。
公式サイトでは軽々やっているこの持ち方ですが、実際に本体を握り込み、安定させた状態でホームに戻る操作をするには、かなり親指の柔軟性が必要です。
そこで、結局手のひらに乗せるようにソフトに持って、操作をすることになるでしょう。これがちょっと不安定なんです。
また、ケースをつけるとせっかくペゼルレスの格好いいデザインが台無し。できれば「裸」で使いたいのですが、
このサイドフレームが結構滑るんです。やはり不安定に持った場合が心配です。
結論:iPhone Xは「買い」欠点も気にならない快適さです
多少欠点があったとしてもやっぱりiPhone Xはすごかったというのが印象。以前の調査で「8」のカメラはそれほど進化が見られませんでしたが、「X」は段違いに良くなっています。
上部に「ヘコミ」があるような画面デザインも、迫力があって好印象。トータルでは文句ありません。
今までで最高のCPUを搭載したこともあり、とにかくサクサク。以前もサクサクでしたが、さらにすごくなっています。
ボケを自由に作れるカメラは、とにかく撮るのが楽しく加工のしがいがあります、インスタ向きのカメラです。
以上、iPhone Xの解説でした。今までとは使い勝手が大きく変わっているので、慣れるまでは戸惑うかもしれませんが、使いこなすと快適です。購入を迷っている人にもオススメできます。