おすすめゲーミングスマホの選び方

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ここ数年で大きな盛り上がりを見せているeスポーツ。その波はスマホゲームにも波及していて、日本にもトッププレイヤーにプロライセンス(高額賞金の獲得に必要)が発行されるアプリゲームのタイトルが複数あります。

そのような真剣勝負を戦い抜くには、当然普通のスマートフォンで物足りません。そこで今回は、ゲーム用の機能を搭載したSIMフリーのゲーミングスマホ6台を比較してランキング化しました。

まずは、ゲーム向けに作られたゲーミングスマホの選び方のポイントを解説します。

選びのポイント1:CPU性能

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ゲーミングモデルにおいて重要なのがCPUとGPUの処理性能。

CPUのテストでは、評価アプリGeekbenchの得点を基準に採点しました。紹介するランキングのCPU評価は、最上位である「Snapdragon 888 5G」の性能(Geekbench調べ)を最高点として採点し、以下はベンチスコアと得点を比例して算出しました。つまり、点差が倍ならベンチスコアも倍になります。

選びのポイント1:CPU性能 イメージ2
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選びのポイント2:GPU性能

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GPU性能も欠かせない要素です。テストでは、評価アプリ3DMarkの得点を基準に採点しました。

選びのポイント3:ストレージ&メモリ容量

選びのポイント3:ストレージ&メモリ容量 イメージ

ゲームするからにはストレージ&メモリ容量も大切で、今やパソコン並みの大容量は当たり前になってきています。

選びのポイント4:リフレッシュレートとカメラ

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ゲームをする場合に確認しておきたいのが、リフレッシュレート。さらに、カメラの画素数などもあわせてチェックしましょう。

選びのポイント5:重量・バッテリー容量

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大容量バッテリーを搭載していれば、モバイルバッテリーを持ち運ぶ必要なく、長時間充電せずに使えます。スマホ本体の重量も見逃せません。

選びのポイント6:実勢価格

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気になる価格ももれなくチェックしましょう。

ゲーミングスマホを選ぶ際は、以上の6つのポイントを確認するようにしましょう。

ゲーミングスマホ6台をテストしてわかった違いはココ!

ゲーミングスマホはハイエンドプロセッサーに、大容量メモリ&ストレージが当たり前。性能に明確な差がない場合は製品ごとの違いがわかりづらいです。しかし、RedMagicは液晶と冷却、ROG Phoneなら豊富な周辺機器といった特徴があります。

専用アプリでゲームごとの最適環境を設定できる

専用アプリでゲームごとの最適環境を設定できる イメージ

ゲーミングスマホの多くは、ゲームごとにスマホの動作設定を記録できる専用アプリを搭載しています。動作クロックやリフレッシュレートなどのハード設定から、操作に関するソフト設定まで項目は多岐にわたります。

専用周辺機器の充実具合からメーカーの本気度が伺える

専用周辺機器の充実具合からメーカーの本気度が伺える イメージ

専用の周辺機器はメーカーにとって在庫リスクが非常に高い製品です。にもかかわらず周辺機器が充実している機種は、メーカーが本気でそのシリーズに力を入れていることの表れといえます。

日本未発売の機種は手を出さないほうが無難

日本未発売の機種は手を出さないほうが無難 イメージ

日本で展開しているゲーミングスマホは、現在のところ基本的にキャリアのショップに行って機種変更したりするものではなく、SIMフリーで、大手量販店やネットショップ、公式サイト・公式オンラインショップで購入する製品になります。

ゲーミングスマホには、海外でのみ販売展開する機種が多数あります。これらは並行輸入品を扱うショップや海外通販で入手できますが、修理などのサポートが受けられません。また、日本の技適マーク取得していない場合が多く、その場合格安SIMを挿したりWi-Fi接続したりすると問題になります。正規代理店のある国内正規流通品以外は手を出さないほうが無難です。

それでは、本題のゲーミングスマホのおすすめ商品ランキングを発表します。

【おすすめゲーミングスマホ1位】Nubia「Red Magic 6 Pro」|液晶の描写回数とタッチレスポンスはNo.1

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王冠アイコン
【おすすめゲーミングスマホ1位】Nubia「Red Magic 6 Pro」|液晶の描写回数とタッチレスポンスはNo.1 イメージ2

Nubia Technology
RedMagic 6 Pro
実勢価格:11万4885円

サイズ:W77.19×D9.7×H169.86mm
重さ:220g
CPU:Qualcomm Snapdragon 888 5G
ディスプレイ:6.8インチ、2400×1080
メモリ:16GB
ストレージ:256GB

▼テスト結果

  • CPU: 20点/20点
  • グラフィック: 20点/20点
  • メモリ: 9点/10点
  • ストレージ: 5点/10点
  • リフレッシュレート: 5点/5点
  • カメラ: 5点/5点
  • 質量: 5点/5点
  • バッテリー: 4点/5点
  • 価格: 8点/20点
  • 合計: 81点/100点

ベストバイに輝いたのは、Nubia「Red Magic 6 Pro」。Snapdragon 888 5Gを搭載し、最大2万回の高速回転でスマホ内を強力に冷却する内蔵ファンの存在が特徴的。

液晶にも力を入れており、本機のリフレッシュレート(1秒間の画面描写回数)は現行機では最大となる165Hz。また、タッチサンプリングレート(1秒間の入力認識回数)はシングルタッチで500Hz、マルチタッチでも360Hzと、やはり現行機では最高性能です。

内蔵+専用ファンによる万全の冷却システム

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本体に冷却ファンを内蔵しており、側面から排気します。さらに別売りのファンで冷却性能を上げられます。

内蔵+専用ファンによる万全の冷却システム イメージ2

別売り専用ファンで冷却効果をアップ!

液晶のタッチ部位を設定できるL・Rボタン

液晶のタッチ部位を設定できるL・Rボタン イメージ

側面にはゲームコントローラーにおけるL・Rボタンを備えており、液晶の任意の場所をタッチ部位に割り当てられます。

専用アプリ「Gamespace」でゲームごとに最適な設定が行える

専用アプリ「Gamespace」でゲームごとに最適な設定が行える イメージ

本体側面の赤いスイッチで専用アプリ「Game space」が起動します。

専用アプリ「Gamespace」でゲームごとに最適な設定が行える イメージ2

このアプリではリフレッシュレートやL・Rボタンの設定に加え、CPU・GPUの動作特性が設定できます。

専用アプリ「Gamespace」でゲームごとに最適な設定が行える イメージ3

指紋&顔認証搭載でセキュリティは万全です。

過剰な性能かもしれませんが、Nubia「Red Magic 6 Pro」を使うなら対戦ゲームで敗れたとき、理由を機材に求めることはできないでしょう。

【おすすめゲーミングスマホ2位】ASUS「ROG Phone 5 ZS673KS-BK256R12」|スマホでのゲームプレイを極限まで追求した1台

【おすすめゲーミングスマホ2位】ASUS「ROG Phone 5 ZS673KS-BK256R12」|スマホでのゲームプレイを極限まで追求した1台 イメージ
【おすすめゲーミングスマホ2位】ASUS「ROG Phone 5 ZS673KS-BK256R12」|スマホでのゲームプレイを極限まで追求した1台 イメージ2

ASUS
ROG Phone 5
ZS673KS-BK256R12
実勢価格:9万9800円

サイズ:W77×D9.9×H173mm
重さ:239g
CPU:Qualcomm Snapdragon 888 5G
ディスプレイ:6.78インチ、2448×1080
メモリ:12GB
ストレージ:256GB

▼テスト結果

  • CPU: 20点/20点
  • グラフィック: 20点/20点
  • メモリ: 7点/10点
  • ストレージ: 5点/10点
  • リフレッシュレート: 4点/5点
  • カメラ: 5点/5点
  • 質量: 3点/5点
  • バッテリー: 5点/5点
  • 価格: 11点/20点
  • 合計: 80点/100点

2位はASUS「ROG Phone 5 ZS673KS-BK256R12」。現行で最高性能のプロセッサーに12GBのメモリと256GBのストレージを搭載したハイエンドスマホです。

臨場感を爆上げする映像と音響

臨場感を爆上げする映像と音響 イメージ

横に長い画面は左右視界が広く、FPSやTPSで有利。また、高コントラストの有機ELによる映像は画面を映えさせます。

臨場感を爆上げする映像と音響 イメージ2

本機のスピーカーは正面に設置されており、画面から音が飛び出てくる独自の感覚が味わえます。

USB端子を2基備える

USB端子を2基備える イメージ

USB端子は側面と底面の2カ所にあるので、充電しながらのプレイ時に邪魔になりにくいです。

専用クーラーでハードにプレイ

専用クーラーでハードにプレイ イメージ

別売りの「AeroActive Cooler 5」は冷却ファン以外にL・Rボタンを備えています。なお、設定アプリで高負荷にする場合、このクーラーが必要です。

ASUS「ROG Phone 5 ZS673KS-BK256R12」は、映像と音響に力を入れており、普通のスマホと比べると差は歴然。過去モデルで培った技術がフィードバックされているので完成度は非常に高いです。

【おすすめゲーミングスマホ3位】ASUS「ROG Phone 5 ZS673KS-BK256R16」|同時起動が多いならおすすめ

【おすすめゲーミングスマホ3位】ASUS「ROG Phone 5 ZS673KS-BK256R16」|同時起動が多いならおすすめ イメージ

ASUS
ROG Phone 5
ZS673KS-BK256R16
実勢価格:11万1800円

サイズ:W77×D9.9×H173mm
重さ:239g
CPU:Qualcomm Snapdragon 888 5G
ディスプレイ:6.78インチ、2448×1080
メモリ:16GB
ストレージ:256GB

▼テスト結果

  • CPU: 20点/20点
  • グラフィック: 20点/20点
  • メモリ: 9点/10点
  • ストレージ: 5点/10点
  • リフレッシュレート: 4点/5点
  • カメラ: 5点/5点
  • 質量: 3点/5点
  • バッテリー: 5点/5点
  • 価格: 8点/20点
  • 合計: 79点/100点

3位はASUS「ROG Phone 5 ZS673KS-BK256R16」。ROG Phone 5の16GB版。12GB版との違いはプラス4GBのメモリと価格差のみ。ゲームの同時起動による、メモリ不足を常に感じているならこちらを選びましょう。

【おすすめゲーミングスマホ3位】Nubia Technology「RedMagic 6」|Pro版の強みはすべて搭載

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【おすすめゲーミングスマホ3位】Nubia Technology「RedMagic 6」|Pro版の強みはすべて搭載 イメージ2

Nubia Technology
RedMagic 6
実勢価格:10万3385円

サイズ:W77.19×D9.7×H169.86mm
重さ:220g
CPU:Qualcomm Snapdragon 888 5G
ディスプレイ:6.8インチ、2400×1080
メモリ:12GB
ストレージ:128GB

▼テスト結果

  • CPU: 20点/20点
  • グラフィック: 20点/20点
  • メモリ: 7点/10点
  • ストレージ: 3点/10点
  • リフレッシュレート: 5点/5点
  • カメラ: 5点/5点
  • 質量: 5点/5点
  • バッテリー: 4点/5点
  • 価格: 10点/20点
  • 合計: 79点/100点

3位はNubia Technology「RedMagic 6」。1位「RedMagic 6 Pro」のメモリとストレージ容量を減らしたモデルで描写回数やタッチレスポンスを強化した競技ゲーマーに向けた仕様。基本性能は同じなので、少しでも安く買いたいならコチラを。

タッチ反応が早い

タッチ反応が早い イメージ

液晶のタッチ反応回数は、1秒間に最大500回。一般的なスマホはよくて120回程度です。

背面LEDの設定

背面LEDの設定 イメージ

背面のエンブレムロゴとライトスリップはLEDで好みの発光設定が可能です。

【おすすめゲーミングスマホ3位】ASUS「ROG Phone 3 ZS661KS-BK512R12」|周辺機器が豊富

【おすすめゲーミングスマホ3位】ASUS「ROG Phone 3 ZS661KS-BK512R12」|周辺機器が豊富 イメージ

ASUS
ROG Phone 3
ZS661KS-BK512R12
実勢価格:9万2799円

サイズ:約W78×D9.85×H171mm
重さ:約240g
CPU:Qualcomm Snapdragon 865 Plus
ディスプレイ:6.59インチ、2340×1080
メモリ:12GB
ストレージ:512GB

▼テスト結果

  • CPU: 17点/20点
  • グラフィック: 16点/20点
  • メモリ: 7点/10点
  • ストレージ: 10点/10点
  • リフレッシュレート: 4点/5点
  • カメラ: 5点/5点
  • 質量: 3点/5点
  • バッテリー: 5点/5点
  • 価格: 12点/20点
  • 合計: 79点/100点

3位はASUS「ROG Phone 3 ZS661KS-BK512R12」。型落ち機ですがストレージは最大級の512GB。大量のゲームをインストールしても不足しません。また、周辺機器が豊富なのも本機の魅力です。

6位: 【おすすめゲーミングスマホ6位】ASUS「ROG Phone 5 Ultimate ZS673KS-WH512R18」|最強でも価格がネック

6位: 【おすすめゲーミングスマホ6位】ASUS「ROG Phone 5 Ultimate ZS673KS-WH512R18」|最強でも価格がネック イメージ

ASUS
ROG Phone 5 Ultimate
ZS673KS-WH512R18
実勢価格:14万9800円(2021年8月31日発売予定)

サイズ:W77×D9.9×H173mm
重さ:239g
CPU:Qualcomm Snapdragon 888 5G
ディスプレイ:6.78インチ、2448×1080
メモリ:18GB
ストレージ:512GB
 

▼テスト結果

  • CPU: 20点/20点
  • グラフィック: 20点/20点
  • メモリ: 10点/10点
  • ストレージ: 10点/10点
  • リフレッシュレート: 4点/5点
  • カメラ: 5点/5点
  • 質量: 3点/5点
  • バッテリー: 5点/5点
  • 価格: 1点/20点
  • 合計: 78点/100点

6位はASUS「ROG Phone 5 Ultimate ZS673KS-WH512R18」。価格の減点がなければブッチギリで1位の高性能機。他モデルでは別売りの専用クーラー「AeroActive Cooler 5」をはじめとした付属品が充実しています。

【まとめ】好きなメーカーや予算にあった機種を

スマホのゲームアプリは多くの場合、プレイヤーを増やすために低スペックのスマホでも動作するように作られています。

一部のゲームは高性能スマホを使うと高画質や高リフレッシュレートでの描写に対応しますが、それでも低画質設定にすることで低スペックスマホでもプレイ可能です。

対戦ゲームで勝つために最高の環境を求めるのであればRedMagic 6、ゲームを含むエンタメを総合的に楽しみたい場合はROG Phone 5がおすすめです。

エントリー層ならROG Phone 5がおすすめ

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ASUS
ROG Phone 5
ZS673KS-BK256R12
実勢価格:9万9800円

サイズ:W77×D9.9×H173mm
重さ:239g
CPU:Qualcomm Snapdragon 888 5G
ディスプレイ:6.78インチ、2448×1080
メモリ:12GB
ストレージ:256GB

ROG Phoneは初代から見てきましたが、とても使いやすく進化しています。「5」には3つのバージョンがありますが、基本的には12GB版で十分。周辺機器環境も整っているので、幅広いゲームジャンルやプレイスタイルに対応できます。

佐久間康文 氏
元PCパーツショップ店員・PC・ゲーム系編集
佐久間康文 氏 のコメント

ROG Phone 5はシリーズの実績があるので安心して使えます。

以上、ゲーミングスマホおすすめ6選でした。

ゲーミングスマホは高性能ですが、それに比例して非常に高額です。よく調べずに買って後悔しないためにも、ランキングを参考に最高の相棒となるスマホ端末を探し出しましょう。