このスマホ、コスパの高さが 「規格外」です
1万円。この金額はスマホにとって下限の領域。格安というより「超格安」と言えます。
アマゾンではこうした超格安のSIMフリー機がいくつか販売されていますが、注目がこの「A3 Pro」。
まず見てください。1万円とは思えぬボディの質感。
端末を実際に手にした人は口々に「えっ? 1万円」と驚いていたほどです。
また、この価格でありながらメモリを3GB、ストレージは32GB確保されていることも特筆もの。決してベンチマークは高くありませんが、このメモリ1GB分の余裕のおかげかフリーズすることなく動いてくれます。
UMIDIGI
A3 Pro
実勢価格:1万837円
ゴールドもあります。
それでは、詳しく見ていきましょう。
メインには力不足ですが SNS用の2台目に大アリ!!
UMIDIGI A3 Proは、デュアルSIMに対応するのもA3 Proの大きな特徴です。
対応する周波数の仕様上、au回線とau回線を利用する格安SIMには非対応ですが、ソフトバンクとドコモ系の回線には対応しています。
しかも両方のSIMスロットがLTEのVoLTE同時待ち受けに対応しています。つまり通話できるSIMカードを2枚さして仕事用とプライベート用の通話を分けるといった使い方も可能です
超格安機ということで気になるパフォーマンスですが、ツイッターなどのSNSやメールのやり取りといった負荷の少ない使い方なら実用になりました。
なお、プリインストールされているキーボードは動作が重いのでGoogle日本語入力に切り替えるのがオススメです。
性能的にゲームや画像編集には不向きでメイン端末にはオススメできませんが、格安SIMを契約して2台目端末としてSNSなどを中心に使ったり、子供用として活用するなら十分実用的。
この値段でよくここまで!と感心すること請け合いです。
【スペック】1万円クラスで3GBメモリを積むのはA3 Pro最大のメリット
A3 Proは指紋認証やデュアルSIMなど機能面も充実です。CPUのMediaTeckのMT6739は超格安機で定番のCPUです。
スペック評価:◎
【指紋認証】ロック解除はスムース!パスコード入力を省略できて快適
指紋認証はなかなか実用的です。ロック解除からアプリやWebサイトへのログインまで幅広く活用できました。
指紋センサーの真ん中に指を置くとエラーが出にくいです。
指紋認証評価:○
【デュアルカメラ】標準搭載のカメラアプリより「Open Camera」で撮影したい
A3 Proはデュアルカメラです。上側が1200万画素のソニー製、下側が500万画素で、オムニヴィジョンのセンサー採用。iPhoneのように背景ぼかしや望遠の機能はありません。
主にノイズを低減するためにデュアルカメラを活用します。標準搭載のカメラアプリはAFや露出補正が操作しづらいので「Open Camera」アプリなどで撮影するのがオススメです。
カメラ評価:△
【ノッチ】処理がやや甘い。ただし実用上、大きな問題にはなりません
一部のアプリではノッチが欠けてしまいますが、実用上大きな問題ではありません
ノッチ評価:△
【デュアルSIM】au回線のSIMには非対応ですがドコモ、ソフトバンク回線のSIMは利用できました
microSDも含めるとトリプルスロット。手前側が「SIMカード2」、奥が「SIMカード1」として認識されます。
各キャリアのSIMカードで通話や通信を検証。編集部で試した範囲ではSIMの認識エラーも起きず、APNを設定して再起動すれば格安SIMもちゃんと使えました。
デュアルSIM評価:○
【ディスプレイ】価格差10倍のiPhoneと比べても液晶は大健闘です
色域sRGBのテスト用画像でiPhoneとディスプレイ品質を比べてみましたが、その品質には良い意味で驚かされました。
輝度やホワイトバランス性能はiPhoneのほうが優秀ですが、sRGB(※1) 画像の色再現性は良好で飽和しがちな鮮やかな赤色もキレイに表現できています。
ディスプレイ評価:○
※1デジタル機器の事実上の国際標準になっている色の規格。ネット上の画像はほぼsRGBです。iPhone Xシリーズなど一部のスマートフォンはより多くの色を再現できるP3規格をサポートしています。
付属のケースがまた質感がよくてびっくりでした
シボ加工が施されたケースも付属します。専用品なのでサイズはジャストフィット。この価格でケース付きはお得です。
以上、1万円スマホUMIDIGI A3 Proのレビューでした!