5.0インチ未満の コンパクトスマホ9機種を検証
コンパクトスマホをランキングするうえで重要な検証が、親指片手操作テスト。片手でも持ちやすく快適な操作は、コンパクトスマホユーザーには重要な項目です。また、コンパクトだからこそ容量が少なくなりがちなバッテリーについても、3時間の動画再生を行い残量でランク付け。さらにスマホの基本機能としてカメラ性能も紹介していきます。
上記3つの性能以外にも、コスパ、CPUベンチマーク、基本性能、付加機能を徹底的に検証し、100点満点で採点しました。その結果を一気に紹介します。
片手でギリギリ届く4.6インチの Xperia Compactが総合ベスト!
(画像をクリックすると製品ページへ移動します)
総合:69点
ソニーモバイル
Xperia XZ1 Compact(ドコモ )
実勢価格:7万7760円
画面サイズ:4.6インチ
本体サイズ:約W65×H129×D9.3mm
重量:約143g
ストレージ:32GB
メモリ:4GB
アウトカメラ:約1920万画素
インカメラ:約800万画素
4.6インチサイズで片手操作が快適とまではいかないですが、バッテリー消費やベンチマーク、防水・防塵機能など総合力では「Xperia XZ1 Compact」がベストを獲得しました。主なテスト結果は以下の通りです。
カメラ画質テストではかなりキレイな仕上がりで、フォーカス速度も速い!
バッテリーは3時間動画を流しても、残量が72%と9機種中2位。
親指片手操作テストでは違和感なく操作可能で、可もなく不可もなく。
バッテリーの持ちはNo.1 機能とコスパのバランスも文句なし
(画像をクリックすると製品ページへ移動します)
総合:66点
サムスン
Galaxy Feel SC-04J(ドコモ)
実勢価格:3万6288円
画面サイズ:4.7インチ
本体サイズ:約W67×H138×D8.3mm
重量:約149g
ストレージ:32GB
メモリ:3GB
アウトカメラ:約1600万画素
インカメラ:約500万画素
4.7インチと大きめなので女性の手には少し大きいですが、3万円台で購入可能ということでコスパとバッテリーの成績がよく2位に輝きました。
ホワイトは赤が強いものの、実物に忠実な色彩。ノイズも少なく明るい写真が撮れます。
バッテリー搭載量が1番多く3000mAh。バッテリーテストでは残量80%で1位になりました。
本体のエッジは握りやすいのですが、ブラウザのメニューが下方にあって操作に難あり。
操作感はバツグンでしたが、 バッテリーが少ない……
(画像をクリックすると製品ページへ移動します)
総合:60点
アップル
iPhone SE
実勢価格:4万2984円
画面サイズ:4.0インチ
本体サイズ:約W58.6×H123.8×D7.6mm
重量:約113g
ストレージ:32GB
メモリ:-
カメラ:約1200万画素
4.0インチと9機種中最小サイズ。スリムで持ちやすく、親指片手操作テストでは文句なしの成績でした。しかしバッテリーなど、他の機能で成績が振るわず3位に。
フォーカスも速くブレも少ない快適なカメラ。補正もキッチリしていて性能は高いです。
バッテリーは振るわず12%で最下位に。画面の輝度の高さが原因ではないかと考えられます。
スリムで持ちやすく簡単に端から端まで親指が届きます。フリック操作で戻る・進むが片手でも快適。
4位: バッテリーと操作感が
惜しい4.7インチ
総合:55点
シャープ
AQUOS mini SH-M03
実勢価格:3万8900円
画面サイズ:4.7インチ
本体サイズ:約W66×H126×D8.9mm
重量:約120g
ストレージ:16GB
メモリ:3GB
アウトカメラ:約1310万画素
インカメラ:約500万画素
SIMフリーでAQUOSシリーズが使えるのは嬉しいのですが、4.7インチでは操作感が快適とまではいきませんでした。また、バッテリーテストも伸び悩みましたが、カメラはなかなかの性能を見せています。
やや歪みがあるもののフォーカスも速く上質な仕上がりでした。やや暗めなのが残念。
37%とやや伸び悩んだ結果に。消費電力は多め。
端末サイズに対して画面が大きいので、入力は快適。ただ4.7インチでは操作にもたつきがみられました。
5位: 特徴もなく可もなく
不可もない型落ちスマホ
(画像をクリックすると製品ページへ移動します)
総合:49点
シャープ
AQUOS SERIE mini SHV38(au)
実勢価格:4万3200円
画面サイズ:4.7インチ
本体サイズ:約W67×H135×D8.6mm
重量:約134g
ストレージ:16GB
メモリ:3GB
アウトカメラ:約2100万画素
インカメラ:約800万画素
登場が昨年初頭ということもあり、スペック面でも物足りなさが残る機種。カメラと片手操作については特徴もなく普通です。バッテリーはXperiaと同じ容量を搭載しているにもかかわらず、消費量が多かったです。
バッテリーはXperiaと同じ容量ですが、こちらは残量20%と大きな差がつきました。
サイズ感はGalaxyと似ていますがエッジが丸くて片手での入力はしやすいです。しかし、4.7インチは大きく快適とは言えません。
6位: 片手操作はやりやすいですが
他の機能がおもちゃ感覚
総合:49点
クロスリンクマーケティング
g06+
実勢価格:8424円
画面サイズ:4.0インチ
本体サイズ:約W63.2×H126×D10.8mm
重量:約129g
ストレージ:16GB
メモリ:2GB
アウトカメラ:約500万画素
インカメラ:約200万画素
4.0インチと小さい画面なので片手操作はお手の物。ただし、他の機能が全体的に低め。デザインもおもちゃ感があるので、子ども用のファーストスマホには良いかも。
フォーカスが遅く、シャッター反応も悪いのでブレやすいです。色も潰れがちでした。
バッテリー容量は少なめですが、残量は39%。低解像度で消費電力が抑えられています。
画面が小さいので操作は簡単。画面の下にあるボタンが遠く押しづらいのは残念でした。
7位: アウトドアがウリのスマホなので
大きくゴツめです
(画像をクリックすると製品ページへ移動します)
総合:48点
京セラ
TORQUE G03(au)
実勢価格:7万9920円
画面サイズ:4.6インチ
本体サイズ:約W71×H145×D13.6mm
重量:約198g
ストレージ:32GB
メモリ:3GB
アウトカメラ:約1300万画素
ワイドカメラ:約200万画素
インカメラ:約500万画素
ボディのタフさが売りのTORQUEシリーズ。耐衝撃や耐海水性能などアウトドアを前提とした設計になっているので、本体サイズは大きくなってしまいます。そのため片手操作は苦手。
フォーカスは速いですが、ノイズが出てしまい暗めの仕上がりになっています。
アウトドア前提なので、バッテリー残量は59%と優秀でした。
本体サイズが大きく厚いので指が届きにくく、入力には手間取ります。
8位: 片手操作はいいのですが
他の機能が残念
総合:47点
COVIA
FLEAZ Que
実勢価格:1万8800円
画面サイズ:4.5インチ
本体サイズ:約W66.5×H132.4×D10.35mm
重量:約125g
ストレージ:16GB
メモリ:2GB
アウトカメラ:約500万画素
インカメラ:約500万画素
価格を抑えた格安スマホなので、基本性能は全体的に低めです。画面サイズに比べて、入力パネルがコンパクトにまとまっているので片手でも快適に操作可能ですが、他の機能が低めです。
フォーカスもシャッタースピードも遅いので動きのあるものには不向きです。
低解像度で消費電力が抑えられているためか、バッテリー残量は39%とまずまず。
片手操作はなかなか快適で光るものを感じます。低スペックスマホということがわかっていれば、コレもありかも。
9位: 普段使いには難しい
超アウトドア派スマホ
総合:44点
キャタピラー
CAT S40
実勢価格:3万5980円
画面サイズ:4.7インチ
本体サイズ:約W74.08×H144.9×D12.45mm
重量:約185g
ストレージ:16GB
メモリ:2GB
アウトカメラ:約800万画素
インカメラ:約200万画素
TORQUEと同様耐水・耐塵性能を搭載しているタフさが売りのスマホですが、普段使いには難しいサイズと性能になっています。
フォーカスは遅めで、仕上がりも暗め。ノイズも若干出ています。
バッテリーは9機種中最大容量を搭載しているので、残量55%となかなかの成績でした。
大きく、厚いので片手操作には向いていません。
参考記録として iPhone 6sも一緒に検証!
比較参考
総合:52点
アップル
iPhone 6s
画面サイズ:4.7インチ
サイズ:約W67.1×H138.3×D7.1mm
実勢価格:5万4864円
重量:約143g
ストレージ:32GB
メモリ:-
カメラ:約1200万画素
iPhoneらしくカメラ性能はかなり優秀でしたが、画面が大きく操作感はバツグンとは言いづらいところ。ライターさんが数年間使っていたスマホなので、バッテリーの劣化がある可能性が考えられます。あくまでも参考値として見てください。
フォーカスもシャッターも速くさすがの仕上がり。かなりキレイに補正されています。
ライターさんが長い間使用していたためか、バッテリーは残量14%と低い結果に。
画面サイズが4.7インチなので片手ではギリギリ。
3つの項目に注目して片手操作に特化したコンパクトスマホランキングでしたが、いかがでしたでしょうか。親指だけですばやくスマホを操作しているスマートな人にあこがれているなら、4インチのスマホを手にとってみるのはいかがでしょうか。それだけで「デキる人」を演出できるかもしれませんよ。