「ZenFone 3の性能を徹底チェック」からつづく

デュアルSIMで実現できる 「かけ放題」と「格安SIM」の併用

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スマホ料金の節約にはデータ通信料の安い「格安SIM」を使うことが近道です。ただ弱点としては、キャリアのような「完全かけ放題」のプランがないので、電話をたくさんする人には手が出しづらいものでした。

ZenFone 3にはSIMスロットが2つあり、「DSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ」と呼ばれる、同時通信に対応しています。そのため、キャリアで通話し放題のみを契約し、格安SIMと併用することで両方のいいとこ取りができてしまうのです。

デュアルSIMで実現できる「かけ放題」と「格安SIM」の併用 イメージ2
デュアルSIMで実現できる「かけ放題」と「格安SIM」の併用 イメージ3

格安SIMのみの契約では、1600円から通話した分だけ上乗せされるのに対して、ドコモSIMと格安SIMのコンビなら、通話し放題でキャリア料金の半額にできます。

デュアルSIMの設定は思ったより簡単 本当にムダなく通信できました

実際に2枚のSIMの設定方法を見ていきましょう。データ通信を行うSIMがメインSIMと認識され、もう一方のサブSIMは通話用としてしか使えない仕様となっています。

メインとサブの切り替えもすぐに行えます。なお、メインSIMはアンテナピクトが緑になるのでひと目で判別できます。

デュアルSIMの設定は思ったより簡単本当にムダなく通信できました イメージ

設定画面の「デュアルSIMカード設定」を開いたら、2枚のSIMをチェックして「使用可能」にしておきます。

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メインSIMにしたいSIMを「データサービスネットワーク」に設定します。アンテナピクトが緑になれば設定完了です。

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データ使用量の設定を開いても、サブSIMは通信しないので情報が表示されません。メインSIMは通信しているので、これまでの通信量が表示されます。

通話中のネット利用は不可能

 

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着信があると、着信した方のSIMが表示されます。着信を受けると、もう一方のSIMは通信が一時停止され、ネットが使えなくなってしまいます。つまり調べ物をしながらの通話ができません。

SIMを2枚挿すとSDカードが使えません

 

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micro専用とnano/micro兼用のスロットが1つずつ搭載されていますが、SDスロットも兼用なので、2枚挿しするとSDは使えないのが難です。

大事な注意点が1つ、auのSIMでは デュアルスタンバイが使えません

SIMフリースマホでは貴重なau Volteにも対応しています。ただし、Volte SIMを利用する場合は音声通話専用に設定することができないため、本記事で紹介したようないいとこ取り契約ができません。アップデート等で状況が変わる可能性もありますが、au SIMでのデュアルSIM運用には慎重になった方がいいでしょう。


高コスパのZenFone 3は、基本性能の高さもさることながら、やはり一番の注目ポイントはデュアルSIMへの対応です。今回紹介した方法なら、格安SIMの弱点である通話し放題と、キャリアの弱点である通信料金の高さをそれぞれカバー可能。

ネックは通話中もデータ通信できる機能(デュアルアクティブといいます)に対応していない点ですが、とはいえキャリア×格安SIMでスマホ料金を抑えられるの大きなメリットです。

高性能なSIMフリースマホが欲しいという人はもちろん、これまでデータ通信用のスマホと通話用のガラケーという2台持ちをしているユーザーは、ぜひZenFone 3の格安運用にチャレンジしてみて下さい!