今が一番面白い! 一眼カメラの最新トレンドって?
写真を撮るならスマホが断然有利ですが、「一眼カメラ」ってなぜかカッコいいんですよね。ありふれた日常も、カメラで撮ればちょっと特別に。しかも、最近のカメラって、結構いいと思うんです。
そこで、本音の家電ガイド『家電批評』が、本気の趣味として始めるカメラの魅力をお届け。カメラの基本や撮り方、おすすめの機種から周辺アイテムまで紹介します。
今回は、「一眼カメラの最新のトレンド(前編)」についてです。
トレンド1:究極に小さくなった
シグマ
SIGMA fp L
ブラック(ボディ)
実勢価格:27万5000円
サイズ:W112.6×D45.3×H69.9mm
重量:427g
ISO感度:100~25600、L(ISO6)、H(ISO102400)
EVF:非搭載(別売アクセサリー)
モニター:3.15型・約210万・タッチ液晶
最大動画解像度:4K3840×2160(29.97p)
誰が見ても「さすが!」と思える高画質を堪能できるのがフルサイズカメラの醍醐味ですが、残念ながらボディもレンズも大きく重たい製品がほとんどです……。そんななか、パーツをとことん省き小型化を突き詰めたのが、シグマ「fp L」です。
操作性や動作にクセがあるうえ、スマホとの連携機能も一切ないので万人にオススメできるカメラではありません。しかし、画質はデジカメのなかでも最上級のレベル。フルサイズ最小のボディながら約6100万画素の超高画質を実現しています。
それが、小ぶりなレンズを装着しても手のひらに載るサイズに収まるんです。これならバッグに入れて毎日持ち歩いてもさほど苦にはなりません。日常の些細なシーンを超高画質で捉える。新しい楽しみ方です。
ポイント1:スマホ風のズーム操作も面白い
シグマ「fp L」にはピンチイン・ピンチアウトでデジタルズーム(クロップ)できる機能が搭載。6100万画素あるので、クロップしても高画質を維持できます。
ポイント2:機能を極限まで省いて小型化を追求
ソニーの「α7C」や「α7Ⅲ」とスペックを比較すると、ないない尽くしになるのがfpです。特に注意すべきはシャッターの非搭載。このため動く被写体を撮ると歪みが生じることがあります。
ポイント3:「日常を超高画質」で撮れるのが痛快
フルサイズ機なので背景を大きくぼかすのは得意! 印象的な写真を撮りやすいカメラです。
何しろ自転車のサドルにちょこっと載るほどの小ささ。
ごはん屋さんや居酒屋でも、隣席に迷惑をかけません。しかも無音で撮れます。
トレンド2:どんどん自動化している
写真のジャンルのなかでも乗り物や動物といった動き回る被写体は撮影難易度が高め。
なぜならば、まずレンズの視界の中に被写体を捉えなければならず、次に画面内の測距エリア(オートフォーカスが動作するエリア)と被写体の位置を合わせ続けなければならないからです。
身近な動く被写体といえば子どもですが、その撮影をラクにしてくれるのが顔認識・瞳認識AFで、測距エリアと被写体を重ねる必要がなくなりました。
最近では動物の顔や乗り物の形状を認識できるAF機能が普及しつつあります。レンズに捉えられれば、動物や乗り物も簡単に撮影できるようになってきたのです。
動物や乗り物など、難易度の高い撮影が簡単に!
機械学習を応用して動物を認識できるカメラはソニー、パナソニック、キヤノン、オリンパスなどに普及しています。
また、モータースポーツや航空機など特定の被写体に特化したモードを持つモデルも登場しています。
以上、「一眼カメラの最新のトレンド(前編)」でした。
次回の後編でも、最先端の手ブレ補正機能を搭載したカメラやおすすめのフィルムカメラなどを紹介します。どうぞお楽しみに!
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