腕時計 生活がラクになる!"ヒット家電"は買っても良い?

生活がラクになる!"ヒット家電"は買っても良い? イメージ

コロナウイルスの影響で日常が大きく変わりました。「もっとこうしたい」「ここがラクになれば」といった新しいニーズに応えるさまざなな“ヒット家電”が生まれています。そこで、生活をラクにするそんなアイテムを、本当に買っていいのか、テストとプロの目線でジャッジしました。

今回は、手軽に生活改善できるファーウェイの「スマートウォッチ」の検証レビューをお届けします。

腕時計 低価格なのに完成度が高い! ファーウェイ「HUAWEI WATCH FIT」

ファーウェイ「HUAWEI WATCH FIT」1

ファーウェイ
HUAWEI WATCH FIT
実勢価格:1万1091円

重量/約21g(本体) ディスプレイ/約1.64 インチ AMOLED 456× 280 HD
対応OS/Android 6.0以上 iOS 9.0以上 防水/5 ATM
通信規格/Bluetooth 5.0(BLE)

『家電批評』3月号の「カラダ目線のウォッチ選び」でも2位と、とても高い評価となったのが、このファーウェイ「HUAWEI WATCH FIT」

縦長のディスプレイが新しい

最大の特徴は、一般的にスマートウォッチの画面は丸か正方形ですが、珍しい縦型画面ということ。スマホの画面をミニサイズに縮小したようなデザインは、使ってみると合理的です。

縦長のディスプレイが新しい イメージ

画面の輝度は初期設定では暗めですが、バッテリー持ちが良いので輝度を上げて使えば快適な明るさで使用できます。

重さはバンドを除いて21gと軽量(Apple Watch SEは40.6g)ながら、十分な情報量を確保しています。

Apple Watchのようなアプリを追加できる高機能なタイプとは異なり、機能・価格ともシンプル。どちらかというと「大画面フィットネストラッカー」という位置付けの製品です。ちなみに、カラーは4色から選べます。

メニューを選ぶのもストレスフリー

ファーウェイ「HUAWEI WATCH FIT」2

タッチパネルのレスポンスはスマホに近い軽快さ! 世界的なスマホメーカーの製品だけあって、タッチスクリーンの感度は良好です。

低価格な製品ではメニューの操作にもたつくものも多いですが、本機は十分合格です。

「Apple Watchじゃない選択肢」として人気!

「Apple Watchじゃない選択肢」として人気! イメージ

カカクコムの売れ筋ランキングではApple Watch SEについで2位につけることも。1万円台と手軽な価格かつ十分な機能で、「シンプルなスマートウォッチが欲しい」というユーザーに人気です。

クチコミでは「ちょうどいい」「バランスがいい」という声が目立ちます。

サイドボタンを押し込むとメニューが出る

ファーウェイ「HUAWEI WATCH FIT」3

操作方法は極めて簡単。サイドボタンを押してメニューを選ぶだけです。シンプルなので迷いません。

充電は独自ケーブルです

ファーウェイ「HUAWEI WATCH FIT」4

充電ケーブルは独自仕様なので紛失すると充電できなくなります。Qi充電など、汎用的な方法に対応して欲しいところです。

腕時計 ヒットの理由1:血中酸素レベル対応でも低価格

ファーウェイ「HUAWEI WATCH FIT」は1月に行われたソフトウェアアップデートで心拍センサーのLED光を使った血中酸素レベルの測定に対応しました。

最近、血中酸素レベルの測定に対応するスマートウォッチが増えてきましたが、価格を比較してみましょう。

Apple Watch Series 6

Apple Watch
Series 6
実勢価格:4万7080円

Fitbit Versa 3

Fitbit
Versa 3
実勢価格:2万3818円

Garmin Venu Sq

Garmin
Venu Sq
実勢価格:2万4800円

HUAWEI WATCH FIT

HUAWEI
WATCH FIT
実勢価格:1万1091円

HUAWEI WATCH FIT」は、この通りの低価格。注目された「Apple Watch 6」より2万円も安いです。

測定は簡単にできました!

ファーウェイ「HUAWEI WATCH FIT」5

メニューから「血中酸素」を選ぶだけで測定が始まります。

ファーウェイ「HUAWEI WATCH FIT」6

計測終了までは腕を動かさないでじっと待っている必要がありますが、26秒ほどで簡単に計測できました。

24時間自動で計測することもできます

ファーウェイ「HUAWEI WATCH FIT」7

スマホアプリの「HUAWEI Health」で設定すれば、24時間連続で計測するモードを有効にできます。一定の酸素レベルを下回ったらアラートを出すことも可能です。

▼注意!
新型コロナ感染症で「血中酸素飽和度(SpO2)」が注目されていますが、スマートウォッチで測れるのは血中酸素飽和度ではなく血中酸素レベル。医学的な厳密さはなく、あくまでも運動や体調管理の目安として使うべきものです。

腕時計 ヒットの理由2:Appleよりモチベが上がる!

ファーウェイ「HUAWEI WATCH FIT」8

ファーウェイ「HUAWEI WATCH FIT」はフィットネスやスポーツ、睡眠の記録ではApple Watchより使いやすいと感じました。

また、運動中は脂肪燃焼などの運動強度を表示してくれて、モチベも上がります。

睡眠をスコア化してアドバイスしてくれる

ファーウェイの表示

 イメージ

100点満点で表示してくれるので、しっかり眠れたかどうか判断しやすいです。スコアが悪いと改善のヒントも表示されます。

Apple Watchの表示

 イメージ

Appleのアプリでは睡眠時間や「先週より長く眠れた」などの睡眠時間の変動を把握できる程度です。

運動後の効果もしっかりわかる

ファーウェイの表示

 イメージ

ファーウェイ「HUAWEI WATCH FIT」は、心拍数に基づいて運動の効果を数値とコメントで教えてくれます。

Apple Watchの表示

 イメージ

Apple Watchは記録データの説明がなく、消費カロリーなど基本的なデータしかわかりません。

腕時計 ヒットの理由3:機能は少なめだが十分

ヒットの理由3:機能は少なめだが十分 イメージ

ファーウェイ「HUAWEI WATCH FIT」は、アプリの追加や電子マネーには非対応です。しかし、睡眠や運動を記録したり、LINEの新着通知がわかれば十分という人も多いはず。

また、操作感が軽快かつ、見やすい画面のおかげで使用中の満足度は高いため、機能は少なめだけどこのくらいで十分ではと感じました。

念のためパルスオキシメーターとも比較

念のためパルスオキシメーターとも比較 イメージ

ドリテックのパルスオキシメーター(OX-101)と測定された数値を比べてみると、測定結果にバラツキがありました。パルスオキシメーターのほうが数値が安定しています。

スマートフォン 【まとめ】手軽に生活を見直したいなら◎

さいごに、ファーウェイ「HUAWEI WATCH FIT」のよかった点と残念だった点をまとめてみました。

ファーェイ「HUAWEI WATCH FIT」9

【総合評価】A

▼よかった点
・軽快なレスポンス
・視認性の良い縦型画面
・GPS内蔵
・血中酸素濃度計測
・バッテリーの持ち
・高精度な心拍計
・詳細な睡眠ログ

▼残念だった点
・電子マネー非対応
・文字盤のカスタマイズ性
・充電ケーブルが独自仕様
・オーディオ機能が貧弱

ファーウェイ「HUAWEI WATCH FIT」の操作レスポンスはアップルウォッチには及ばなかったものの、Appleユーザー目線でも満足できるレベルに達していました。機能がシンプルな分、バッテリー持ちは優秀。GPSの運動記録を使いながらでも、まる2日以上余裕で使用可能です。

血中酸素レベルの測定も、使ってみると興味深いものがありました。息苦しさを感じるときに測ってみると、正常値とされる96%以上を下回る94%を記録していたことも。ただ、測定結果にバラツキがあるので、数値のわずかな差に惑わされず、体調管理の参考として活用しましょう。

結論としては、生活の見直しに使うのなら、アップルよりも手軽。シンプルさ重視の人は買う価値ありですよ!        

以上、ファーウェイ「HUAWEI WATCH FIT」の検証レビューでした。

腕時計 『家電批評』2021年6月号

『家電批評』2021年6月号

晋遊舎
『家電批評』
2021年6月号
実勢価格:700円

『家電批評』2021年6月号では、『爆ヒット家電!買って良いモノダメなもの』を大特集。ぜひチェックしてみてください。