フルサイズセンサーを搭載も コンパクトなのが強みです
ソニーのミラーレスカメラの特徴は、まずα9とα7シリーズは35mmフルサイズセンサーを採用していることです。一眼レフカメラの中級機以上では当たり前となりつつあるフルサイズセンサーもミラーレスではまだまれな存在。α6300とα6500はAPS-Cサイズのセンサーを採用します。
フルサイズセンサー搭載モデルの弱点はレンズが大きくて重たくなってしまうことです。とくに、明るい単焦点レンズやF2.8通しのズームレンズなどはフルサイズ一眼レフカメラのそれらとまったく変わらない大きさと重さといってよいほどです。その点α6300などはボディもレンズもコンパクトなのが良い点です。
α9とα7シリーズはミラーレスカメラでありながら35mmフルサイズセンサーを搭載します。ぼけを活かした撮影には最適です。
フルサイズセンサーを搭載するカメラだけにレンズは大きくてずっしりしています。ミラーレスとはいえそれなりの荷物になってしまうのが弱点です。
[1位]一眼レフをしのぐAF性能 動体をしっかり捉えます
ソニー
α9
実勢価格:43万38000円(ボディ)
サイズ・質量:W126.9×H95.6×D63mm・約673g
センサーサイズ:フルサイズ
有効画素:約2420万画素
連写:約20コマ/秒(追従)
最高ISO感度:204800
モニター:3型
画質:19点
解像力は高く、発色、コントラストも良好。立体感のある自然な描写という印象
AF:20点
像面位相差AFセンサーを693点も持ち、フレームのほぼ全域をカバーするAFエリアの広さに驚く
機能性:18点
4Kムービーやクイック、スローモーション撮影も可能。静止画のフィルター機能も豊富
操作性:20点
ダイヤルやボタン類は多く、カスタマイズ項目も豊富。使い込むほどに自分の手足となってくれる
液晶画面:18点
上下チルトのみなのは残念だが、タッチパネルを搭載したことで使い勝手は向上した
スポーツカメラマンが仕事で使えるのではと思えるほどの完成度の高さです。とくにAFの速さと正確さでは一眼レフカメラの上級モデルをしのぐほどのレベルです。
また、カスタムキー登録の豊富さなど、ユーザー自身が自分好みのカメラに仕上げるための機能も充実。369万画素の有機ELビューファインダーもそのリアルさには息をのむほどです。ボディ内に搭載される5軸手ぶれ補正機能も高性能です。
[2位]高精細な描写が可能 コンパクトな高画素モデル
ソニー
α6500
実勢価格:13万2200円(ボディ)
サイズ・質量:W120×H66.9×D53.3mm・約453g
センサーサイズ:APS-C
有効画素:約2420万画素
連写:約11コマ/秒(追従)
最高ISO感度:25600
モニター:3型
画質:17点
AWBの発色も選べる。旅行スナップなどではISO3200くらいまではノイズが気になることもない
AF:20点
AF速度はとても速い。顔認識や瞳AFの精度も高い。タッチAFでエリア選択もより快適になった
機能性:20点
スイングパノラマ機能やオートHDR、4Kムービーなど静止画、動画に関わらず機能は豊富
操作性:19点
ボタンやダイヤルに任意の機能を割り当てられるカスタマイズ機能は種類も豊富だ
液晶画面:18点
タッチパネル液晶を採用した点は高評価。液晶が上下方向のチルトのみとなっている点は相変わらず
APS-Cセンサー搭載のEマウントカメラとしては初のボディ内5軸手ぶれ補正機構を搭載したモデル。α6300には非搭載だったタッチパネル液晶も装備され、より快適な撮影が可能になりました。
425点の像面位相差AFと169点のコントラストAFにより画面のほぼ全域でAFによるピント合わせが可能となっています。また、4Kムービー撮影やスロー&クイックモーション記録など動画4K機能も充実しています。
[3位]コンパクトボディで 高画質を楽しみたいなら
ソニー
α7RⅡ
実勢価格:27万2000円(ボディ)
サイズ・質量:W126.9×H95.7×D60.3mm・約625g
センサーサイズ:フルサイズ
有効画素:約4240万画素
連写:約5コマ/秒(追従)
最高ISO感度:25600
モニター:3型
画質:20点
4240万画素で記録された写真を拡大してみると、遠景の解像力の高さに驚く。発色は比較的派手め
AF:19点
像面位相差AFとコントラストAFによるファストハイブリッドAFを採用。AF速度、精度に不満はない
機能性:18点
4K動画の記録が可能。連写は5コマ/秒と標準的。13種類のピクチャーエフェクトも搭載される
操作性:18点
カスタマイズ機能に優れる。ファームアップによりカスタムキー登録の項目も増えた
液晶画面:17点
液晶モニター、ビューファインダーともに見やすい。液晶は上下チルトのみ。タッチ液晶は非搭載
クラス最高となる4240万画素の高画素モデルだけに、1枚のファイルサイズも大きく、テンポよく撮影するには高速タイプのSDカードが必須です。
ボディ内に5軸手ぶれ補正機能が内蔵されていますが、それでも手ぶれにはシビアだ。その点さえ注意すれば、他のモデルでは味わえない緻密な描写を楽しむことができます。小型・軽量ボディで高画素なモデルがほしいならこのカメラで決まりです。
4位: [4位]ノイズの少なさに驚き
暗所撮影にも最適です
ソニー
α7SⅡ
実勢価格:29万3200円(ボディ)
サイズ・質量:W126.9×H95.7×D60.3mm・約627g
センサーサイズ:フルサイズ
有効画素:約1220万画素
連写:約5コマ/秒
最高ISO感度:409600
モニター:3型
画質;19点
ISO12800までくらいはほぼノイズレスといってよい。発色は自然で落ち着きがある
AF:17点
AFエリアは169点で、AF方式はコントラストAFのみ。通常の撮影ではAF速度に不満はない
機能性:18点
動画は4K記録まで可能。全画素読み出しのため、レンズの画角をフルに活かせる
操作性:18点
α7シリーズ共通の操作性。カスタムキー登録をしておけば、自分の使い方に適した操作性になる
液晶画面:17点
液晶モニターは上下チルト。タッチパネルは装備されない。屋外での画面は見やすい
画素数を1220万画素と低く抑えることでわずかな光も捉えられるように設計された高感度特化モデル。常用ISO感度はISO102400までとなっており、拡張感度を使えばISO409600までの撮影が可能です。
実際に暗い夜の撮影でも思い切った高感度が使え、ノイズの少なさにも驚かされる。もちろん日中の低感度撮影でも画質に大きな不満を感じることはなく、昼、夜ともに使いやすいカメラといえます。
5位: [5位]3年前のモデルですが
十分活躍するスペックです
ソニー
α7 II
実勢価格:13万6800円(ボディ)
ズームレンズキット 19万380円
サイズ・質量:W126.9×H95.7×D59.7mm・約599g
センサーサイズ:フルサイズ
有効画素:約2430万画素
連写:約5コマ/秒(追従)
最高ISO感度:25600
モニター:3型
画質:18点
解像力はそれほど高くないが、不満に感じるほどではない。発色はソニーらしく見栄えのするもの
AF:18点
117点の位相差AFセンサーと25点のコントラストAFを併用。AF速度、AFの範囲に不満はない
機能性:18点
動画記録はフルHDまで。ピクチャーエフェクトは13モードあり、仕上がり調整も可能となっている
操作性:17点
カスタムボタンや十字キーなどに特定の機能を割り当てられる。AFモードの変更はボタン操作で行う
液晶画面:16点
可動は上下方向のチルトのみ。タッチパネル非搭載なのは残念。液晶モニターの見え具合は標準的
α7シリーズの現行モデルとしてはもっとも廉価なカメラですが、画質、使い勝手などに大きな不満はありません。強いていえば、ビューファインダーのクリア感に少し欠けることと、動画記録がフルHDまでとなっていることくらいです。
像面位相差AFのエリアも117点と他のモデルよりは少ないものの、実用上はそれほど気になることはありません。価格を考えるとお買い得感の高いモデルといえます
6位: [6位]ポケッタブルサイズながら
ビューファインダーを搭載しています
ソニー
α6300
実勢価格:10万7000円(ボディ)
パワーズームレンズキット 11万8560円
サイズ・質量:W120×H66.9×D48.8mm・約404g
センサーサイズ:APS-C
有効画素:約2420万画素
連写:約11コマ/秒(追従)
最高ISO感度:25600
モニター:3型
画質:17点
解像力に飛び抜けたところはないが、通常のスナップ撮影などには十分な解像力。AWBの発色は◎
AF:20点
425点の位相差AFは画面のほぼ全域をカバーしており、ピント合わせが高速
機能性:18点
9種類のシーンセレクション、13種のクリエイティブスタイルモードなど、撮影機能は豊富
操作性:16点
小さなボディにうまくボタンやダイヤルを配置しており、このクラスのカメラとしては満足できる
液晶画面:16点
液晶モニターの解像度は92万ドットとやや低め。見栄えは悪くないが、タッチ液晶も搭載されない
APS-Cサイズの2420万画素センサーを採用することで、α7シリーズとはまったく異なるボディサイズを実現。上着のポケットなどにも入れられるほど小さくて軽いボディは旅行や山歩きなどでもかさばらず軽快感のある撮影が可能です。
ただし、この手のカメラこそタッチ液晶は必須だと思うのですが、未搭載なのが残念。サイズ感を損なうことなくビューファインダーを内蔵している点は高く評価できます。
以上、ミラーレスカメラランキングソニー編でした。αシリーズはミドルクラスからプロ向きのハイエンドまでが手厚くフォローされています。そろそろ次の1台が欲しいという人にもオススメです。