ミラーレスの最新機種はいずれもハイレベル!
スマホやコンパクトデジカメよりも高精細な画像が撮れて、だけど一眼レフより小回りがきくサイズ感がうれしいミラーレス一眼。
現在のトレンドは、「高速AF」と「ボディ内手ブレ補正」。一眼レフと比較されやすいAF性能をグンと上げ、ミラーレスならではの手ブレ補正機能を強化するのがメインストリームになってきているのです。
小振りで、すぐピントが合って、手ブレしない。つまり、絶好のタイミングを前に失敗しない! これはカメラ女子もカメラおじさんでも、持っていて損ナシな1台なんです。
そこで、撮影をミスりにくいボディ内手ブレ補正を搭載した3モデルをチェック。使い勝手を徹底検証して「買うべき理由がある」ミラーレスを選出いたしました。
[テスト内容]
手ブレ補正評価
シャッタースピードを変えながら10枚ずつ撮影して手ブレをチェック。
画質評価
等倍表示にして画像のディテールをチェックしました。
※いずれも標準スームレンズで、画角と露出条件を揃えています。
機能が揃ってコンパクト使いやすいのはソニーα6500!
超高速な動体追従AF、USB充電対応など総合的に性能重視でカメラを求めるなら、現状でベストな製品といえるのがこちらです!
Sony
α6500 +SELP1650
実勢価格:12万4865円(+2万4630円)
センサーサイズ:APS-C
AF精度:S
[手ブレ補正:評価○]
他の2機種に比べると、スローシャッター時の手ブレ率はやや高め。レンズ内補正するなど頑張ってほしいところです。
[画質:評価◎]
APS-C+高画素で、階調の豊かさやノイズの少なさはさすが。滑らかな写真を撮れる、最も高画質な製品です。
USBで給電できるのも、手軽さを向上させるポイントです。
ミラーレスは一眼レフカメラに比べ、コンパクトで日常的に持ち歩けるサイズです。だからこそ、余計な荷物を増やしたくない。そんな時、手持ちのモバイルバッテリーでも充電できるというのは、大きなメリットなのでは。
[総合:評価S]
手ブレ補正性能やモニタ、EVFの見やすさ、操作性には改善の余地アリですが、超高速な動体追従AF、USB充電対応などは秀逸。総合的な性能を重視してカメラを求めるなら、現状でベストな製品と言えるでしょう。
OLYMPUSのE-M5は手ブレ補正なら最強!
手ブレ補正で優秀なパフォーマンスを発揮したのは、実績のあるE-M5でした。
OLYMPUS
OM-D E-M5 MARK II
12-40mmレンズキット
実勢価格:12万3066円
センサーサイズ:マイクロフォーサーズ
AF精度:B
[手ブレ補正:評価◎]
手ブレ補正は強力で、シャッタースピードを落としても頑張ってくれます。低振動シャッターをオンにするとよりブレなくなるのがスゴい。
[画質:評価○]
階調はやや硬めですが、くっきりした写りは見映えがして印象的。室内でのWBがやや不安定だったのが気になります。
[総合:評価A]
ファインダーも見やすく反応もいいし、手ブレ補正は素晴らしいのですが、とっさのAF性能は他2機種に劣るのが残念。もうすでに発売から2年経っているので、後継機の登場も気になるところです。
手ブレ補正では劣らなかったPanasonicのG8M
手ブレ補正のテストではE-M5と同等の健闘を見せました。
Panasonic
LUMIX DMC-G8M
標準ズームレンズキット
実勢価格:11万7527円
センサーサイズ:マイクロフォーサーズ
AF精度:A
[手ブレ補正:評価◎]
ボディ内手ブレ補正だけではオリンパスよりちょっと弱いのですが、レンズ内手ブレ補正と組み合わせることでかなり強力になるんです。
[画質:評価○]
階調はやや硬め。個性は強くないですが、発色のバランスがよく外れることが少ないんです。さすがの安定度!
[総合:評価A]
グリップしたときの安定感、操作しやすさはさすがのパナソニック。4Kフォトなど独自機能も効いています。本格的にカメラを始めるならこれを選びたいところです。USB充電未対応なのがちょっぴり残念。
手ブレ補正で優秀だったのは実績のあるオリンパスのE-M5でしたが、同じくらい健闘したのがパナソニックG8M。ボディ内手ブレ補正だけでは弱いがレンズ内の手ブレ補正と合わせた「Dual I.S.」は、テストでも非常に良い結果でした。
AF性能は、動体撮影や速さではα6500が最強。スポーツなど動くものを撮るのであればα6500一択でしょう。
どの機種も高レベルで問題ないが、ベストバイとしては機能のそろったα6500を選出します!
360.lifeは、テストするモノ誌『MONOQLO』、『LDK』、『家電批評』から誕生したテストする買い物ガイドです。広告ではない、ガチでテストした情報を毎日お届けしています。