自然な色合いで撮影したいならAWB性能はもっとも注目すべき部分です
AWB(オートホワイトバランス)とは、環境光など周囲の状況に合わせて白を正しく出す機能です。撮影環境を変えても、肉眼に近い色味を再現するために非常に重要度が高いです。
とくに、「手軽にキレイな写真」という意味で言うとさらに重要度はアップします。RAW撮影をして現像をするといった、本格的な撮影でもない限り、色味の調整を後からするのは難しいからです。
ということで、先日公開した【旅カメラ】プロが選んだBESTランキング13より、オートホワイトバランスに注目したTOP7の検証結果を公開します。
蛍光灯下の店内で、それぞれ色の異なる複数の食材が乗った海鮮丼を撮影して、色の表現性を比較しました。
結果は、6機種のAWBが自然で違和感が少なく全て同点のA評価に。料理本来のおいしさをうまく写し出せていました。以下で詳しくレビューを紹介しますのでご覧ください。
[A評価]ソニーは人工照明での撮影でも自然な色合いを再現できました
ソニー
α6000
購入価格:5万3760円(本体のみ)
一眼レフと同じ大型センサーを搭載。ぼかしたい、シャープにと撮りたいといったユーザーの要求を忠実に再現した写真が撮れます。
AWBがきちんと認識して自然な色合いを再現しています。フリッカーも拾いにくいので蛍光灯下の撮影にも向いています。
[A評価]色味の再現性に優れ美味しそうに撮れました
ソニー
RX10M3
購入価格:13万3300円(レンズ搭載)
超望遠や高速撮影など、より多様な撮影ができる大口径レンズ搭載モデル。手ぶれ補正など性能もバッチリです。
AWBの傾向は素直な印象で、料理の質感をしっかりと表現できています。
[A評価]みずみずしく撮れる画質の鮮鋭さが魅力
パナソニック
DMC-GX7 MkⅡ
購入価格:6万4107円(ズームレンズキット)
4K画像対応など、画質にとことんこだわった一台。細かなディティールまでしっかり収めます。
蛍光灯のフリッカーが目立ちにくくAWBは優秀です。画質も鮮鋭で料理を引き立ててくれます。
[A評価]環境への対応力に優れます刺身のツヤツヤまで表現します
キヤノン
EOS Kiss X7
購入価格:4万9480円(レンズキット)
本体重量約370gと、世界最小・最軽量を謳う一眼レフ。携帯性に優れ、歩きながらの長時間撮影も苦になりません。
環境を変化させても、AWBはきちんと追従しました。刺身もツヤツヤしておいしそうに撮れました。
[A評価]環境にしっかり追従違和感のない発色です
キヤノン
EOS Kiss X8i
購入価格:6万7500円(レンズキット)
19点でフォーカスするAFセンサーや2420万の高画素で撮影できるCMOSセンサーなどを搭載。
X7と同じくAWBの対応は正確です。素材の自然な発色がきちんと出ていました。
[A評価]過剰補正のない自然な色合いです
ニコン
D5600
購入価格:6万6499円(本体のみ)
クラウドなどで画像を撮ってすぐ保存できるのが便利。バリアングル撮影が可能で表現が広がります。
適正なAWBで、蛍光灯の光の下でも見たままに近い色合いに写ります。
[次点]多彩の色を自然に写しますが若干狂いが生じることもあります
リコー
PENTAX K-70
購入価格:6万9162円(本体のみ)
防塵・防滴、耐寒機能など全天候撮影が可能なモデル。フィールド撮影を奨励しているだけあり、瞬時に対象を捉えるAFなど性能も優秀です。
表現は自然な印象。単色背景の場合、若干だけ狂いが生じた点をマイナスとしました。
以上、オートホワイトバランス格付けでした。さすがに人気モデルの性能は高いといえますが、選ぶときにはしっかりチェックしておきましょう。