“洋酒のプロ”におすすめのラムを聞いてみた!
ラム酒といったら、ライムとソーダで割ってミントを添えた「モヒート」や、コーラで割った「キューバ・リブレ」など、爽やかなカクテルのイメージがありますよね。
カクテルベースには「ホワイトラム」という無色透明のラムが用いられることが多いですが、同じブランドでも、熟成や加工法によって液色や味わいはさまざま。カクテルはもちろん、そのまま飲んでも美味しいお酒なんです。
そんな奥深いラムの世界についてお話を聞きに訪れたのは、ウイスキーやスピリッツ、ワインなどの洋酒を豊富に取り揃える酒販店「リカーマウンテン銀座777」です!
店に入るとまずウイスキーの品揃えに圧倒されますが、店の奥には棚一面にラム酒が並んでいます。
ラム酒について解説してくれたのは、店長の新美氏。洋酒の品評会「東京ウイスキー&スピリッツコンペティション」の審査員を務めるなど、お酒に関する知識はピカイチ!
学生時代からホテルバーでアルバイトをした経験から、どっぷりウイスキーとスピリッツの魅力にハマっているそう。今回は、国の系統別に「おいしいラム」20商品の魅力を存分に語っていただきました!
▼ちなみに、新美さんが解説してくれたおすすめウイスキー20選の記事はこちら
ラムってそもそもどんなお酒?
おすすめのラム20選のご紹介の前に、まずはラムがどんなお酒なのか振り返ってみましょう。「ラム」とは、「ウォッカ」「テキーラ」「ジン」と並び「4大スピリッツ」に数えられる蒸留酒です。
ラム酒は、サトウキビを原料としていますが、南極を除く全ての大陸で造られており、その製法は国や地域によってさまざま。製法によって、大まかに以下の3つに分けられます。
・インダストリアル(トラディショナル)
砂糖を造るときに取り除かれる糖蜜(モラセス)を原料としています。現在でも、世界のラムの約8割を占めている製法です。
・アグリコール
サトウキビジュースをそのまま100%原料とする、19世紀後半にフランス領の植民地で確立した製法です。
・ハイテストモラセス
サトウキビジュース100%を加熱し、シロップ化したものを原料とする、もっとも新しい製法です。加熱し固形化した黒糖を原料とするものもこちらに含まれます。
ラムにはどんな種類があるの?
前項では大枠の製法の違いによるラム酒の種類を紹介しました。ここではまた別の基準で分類されるラム酒の種類に注目してみましょう。
熟成・加工の違いによるラムの種類
・ホワイトラム
基本的に樽熟成されていない無色透明のラムを指します。すべてのタイプのラムのなかでもっとも生産量が多く、カクテルに向くとされています。
・ゴールドラム
基本的に大樽、またはバーボン樽などで3年未満の熟成をしたラムを指します
・ダークラム
基本的にバーボン樽などで3年以上の熟成をしたラムを指します。
・スパイスドラム、ラムリキュール、ラム・アランジェ
ラム生産地で採れるフルーツやハーブ、香辛料などを砂糖とともにラムに漬け込んで造られるものを指します。
宗主国の違いによるラムの種類
ラム酒は、植民地の歴史と深く関わるお酒です。宗主国は主に「イギリス系」「フランス系」「スペイン系」の3つ。
ラベルに記載されたラムの表記を見れば、どの国の系譜を受け継いだラムなのかがわかります。
・イギリス系
ラムの表記は「RUM」。英国のスコッチのようなドライで重厚な香味が特徴。
・フランス系
ラムの表記は「RHUM」。仏産コニャックやブランデーのような、フルーティーな香りと繊細なボディ。
・スペイン系
ラムの表記は「RON」。アンダルシアのデザート・シェリーのような柔らかな甘口。
熟成年数の表記について
国の系統別に、熟成年数を表す表記は異なります。ここで代表的なものをご紹介したいと思います。※熟成期間が短い順に表記
・イギリス系
1年未満熟成:ホワイト、クリスタル、シルバー
1~5年未満熟成:ゴールド
5年以上熟成:V.O、DARK、V.S.O.P、X.O
・フランス系
3カ月~1年未満熟成:ブラン、
1~3年未満熟成:ドレ、パイユ、アンブレ、エルヴェ・スー・ボア
5年以上熟成:ヴィユー、トレ・ヴィユー、V.S.O.P、エクストラ・ヴィユー、オルダージュ、X.O
・スペイン系
1~3年未満熟成:スーペリオール、カルタ・ブランカ、カルタ・ブランカ・スーペリオール、アネホ(アニェホ)・ブランコ
3~5年未満熟成:オロ、ドラド、アネホ・オロ
5年以上熟成:アネホ、アネホ・エスペシアール、アネホ・レセルヴァ、アネホ・スーペリオール、エクストラ・アネホ、レセルヴァ・スーペリオール、グラン・レセルヴァ
専門家が厳選した「国の系統別・おいしいラム」おすすめ20選
今回は、新美さんがおすすめするラムを20製品選び、以下の指標で味わいを評価してもらいました。
1:飲みごたえ:軽口~重口を星の数で評価。星が少ないほど軽口、星が多いほど重口となります。
2:甘辛度:辛口~甘口を星の数で評価。星が少ないほど辛く、星が多いほど甘口です。
プロの解説と、ラム初心者のスタッフが試飲した感想も合わせてご覧ください。それではまず、イギリス系のラム5選から参りましょう!
ドライで重厚な香味が魅力「イギリス系ラム」3選
イギリス系のラムはスコッチウイスキーの製法を踏襲し、その多くは糖蜜を原料とした「トラディショナル」製法で作られています。骨太でドライな飲み口は、ウイスキー好きにも好まれやすい味だと言われています。
「アプルトン エステート レアブレンド 12年」
アプルトン エステート レアブレンド 12年 750ml
実勢価格:3638円
生産地:ジャマイカ
アルコール度数:43%
▼テスト結果
- 飲み口: 軽★★★☆☆重
- 辛口/甘口: 辛★★★☆☆甘
1749年創業の「アプルトン」は、ジャマイカ最古の蒸溜所とも言われ、ジャマイカ国内で最もポピュラーなブランドのひとつ。サトウキビの栽培から瓶詰めまで、全ての工程を自社で行なっているこだわりようです。
「エステート レアブレンド 12年」は、単式蒸留と連続式蒸留の原酒をブレンドし、オーク樽で12年熟成しています。
液色はやや濃いめ。甘みと刺激は穏やかで、ストレートでも美味しく飲めます。
「マウントゲイ ラム XO」
マウントゲイ ラム XO 700ml
実勢価格:5715円
生産地:バルバドス
アルコール度数:43%
▼テスト結果
- 飲み口: 軽★★★☆☆重
- 辛口/甘口: 辛★★★☆☆甘
1703年創業の。「マウントゲイ」は、バルバドスで造られる1703年に創業した世界最古のラムブランド。この「マウントゲイ XO」は、伝統的な銅製のポットスチルから生み出された原酒を多く使用することで、非常にまろやかな味わいを実現しています。
8~15年ものの原酒をブレンド。液色はアプルトンよりもやや濃いめです。
甘みがあってまろやかですが、一方ではドライな印象も。イギリス系らしさがよく表れているラムです。
「エルドラド デメララ 15年」
エルドラド デメララ 15年 700ml
実勢価格:6324円
生産地:ガイアナ
アルコール度数:43%
▼テスト結果
- 飲み口: 軽★★★★☆重
- 辛口/甘口: 辛★★★★☆甘
デメララディスティラーズ社が所有するダイアモンド蒸溜所が手がけるのがこのエルドラド。エンモアと並び、ガイアナを代表すると言っても過言ではないブランドのひとつです。
「エルドラド デメララ 15年」は、オーク樽で15年もの歳月をかけて熟成。香ばしさと複雑な香りのバランスが絶妙なラム。ちなみに「デメララ」とは、中南米ガイアナを流れる川および周辺地区の名称です。
液色はかなり濃く、香りも強いです。
糖度の高い糖蜜を使用して生み出される味わいは、非常に豊かでしっかりとした甘みが感じられます。
フルーティーな香りと繊細なボディ「フランス系ラム」6選
ここでは、アグリコール製法のフランス系ラムを6つご紹介。まずはドライな飲み口のホワイトラムから参りましょう。
「ペールラバ ブラン」
ペールラバ ブラン 700ml
実勢価格:3748円
生産地:マリーガラント
アルコール度数:50%
▼テスト結果
- 飲み口: 軽★★☆☆☆重
- 辛口/甘口: 辛★★☆☆☆甘
「ペールラバ ブラン」は、アグリコール製法で造られたホワイトラムです。
17世紀に実在したフランス人のキリスト教修道士の名前で、「ペール・ラバ」とはラバ神父を意味します。ペールラバはコニャックの蒸留技術を持ち込み、ラムの品質向上に貢献したことで知られています。
液色は無色透明。ステンレスタンクで熟成させた後に、オークの大樽に入れて1カ月間ほど休ませています。
ホワイトラムとしては、非常に華やかな香りと骨太な味わいが特徴です。
「トロワ リビエール ブラン」
トロワ リビエール ブラン 700ml
実勢価格:3035円
生産地:マルティニーク
アルコール度数:50%
▼テスト結果
- 飲み口: 軽★★☆☆☆重
- 辛口/甘口: 辛★☆☆☆☆甘
トロワ・リビエールとはフランス語で「3本の川」を意味し、自社農園の中を流れる3本の川に由来しています。アグリコール製法で作られる「トロワ リビエール ブラン」は、マルティニーク島で最も人気の高いブランドの一つ。
こちらもホワイトラムの中では骨太でサトウキビの甘みが感じられますが、ややドライな後口です。
ボトルのキャップに記載されている「1660」とは、サトウキビ農園が開墾された年を表しています。トロワ・リビエールのラム造りは、マルティニークの肥沃な自然環境で育まれた高品質なサトウキビと共にあります。
ホワイトラムのなかでもアグリコールが美味しいと思います! トロワリビエールは、ブラン以外もオススメです。
<番外編>
トロワ リビエール VSOP 700ml
実勢価格:7532円
生産地:マルティニーク
アルコール度数:40%
「デパズ レゼルブ スペシャル VSOP」
デパズ レゼルブスペシャル VSOP 700ml
実勢価格:8640円
生産地:マルティニーク
アルコール度数:45%
▼テスト結果
- 飲み口: 軽★★★☆☆重
- 辛口/甘口: 辛★★★☆☆甘
マルティニーク島の北西に位置するデパズ。この「デパズ レゼルブ・スペシャル VSOP」は、オーク樽で7年間熟成された商品。
液色はやや濃いゴールド。チョコレートやローストした果実、タバコ、プルーンやバニラなどのニュアンスが感じられます。
香りは甘やかですが、口に入れると意外とドライでシャープな印象を受けます。「デパズ」は僕の好みの味わいで、特に「XO」が好きです!
「クレマン 10年」
クレマン 10年 700ml
実勢価格:9778円
生産地:マルティニーク
アルコール度数:44%
▼テスト結果
- 飲み口: 軽★★★☆☆重
- 辛口/甘口: 辛★★★☆☆甘
クレマンの歴史は、医師でありル・フランソワ市長であったオメール・クレマン氏が砂糖のプランテーションを購入、アグリコール製法によるラムの生産を開始したことに始まります。「クレマン 10年」バーボンバレル(樽)で10年間熟成しており、華やかで繊細なアロマが感じられます。
華やかでありながらドライという、絶妙なバランスが◎。
「ラマニー ヴィユー XO」
ラマニー ヴィユー XO 700ml
実勢価格:9448円
生産地:マルティニーク
アルコール度数:40%
▼テスト結果
- 飲み口: 軽★★★☆☆重
- 辛口/甘口: 辛★★★☆☆甘
ラマニーは、フランス・ノルマンディー地方からマルティニーク島へ移住したジョセフ・フェルディナンド・ピーラン氏によって1749年に設立されました。
この「ラマニー ヴィユー XO」は、3基のコラムスチルで蒸留。伝統的なアグリコール製法で芳醇なラムを生み出しています。6年以上熟成させた12種類以上のラムをブレンドすることで、上品な味わいに仕上がっています。
華やかな化粧箱付きなので、ギフトにもぴったりです。
花のような香りとウッディな余韻、テロワールとフレーバーの類まれなるマリアージュが際立ちます。
「ダモワゾー ラム ヴィユー VSOP」
ダモワゾー ラム ヴィユー VSOP 700ml
実勢価格:5770円
生産地:グアドループ
アルコール度数:42%
▼テスト結果
- 飲み口: 軽★★★☆☆重
- 辛口/甘口: 辛★★★☆☆甘
フランス領・グアドループのダモワゾー家は、1942年よりベルビュー蒸留所を所有し、厳粛なフレンチ・ラムの伝統にのっとったアグリコール・ラムを作っています。原料のサトウキビは、地元農家が手で収穫した新鮮なものを使用しているそう。
この「ダモワゾー ラム ヴィユー VSOP」は4年以上の熟成を行っており、柔らかなフルーティーさの中にスパイシーさやヨードっぽさが感じられます。
※ヨード=うがい薬にも含まれるヨウ素
言いたいことはわかります(笑)。わりとドライで、スパイシーですよね。
シェリーのような甘口「スペイン系ラム」5選
ここからは、甘口のスペイン系ラムを5つご紹介します。
「ロン サカパ センテナリオ ラム 23」
MHDモエヘネシーディアジオ
ロン サカパ センテナリオ ラム 23 750ml
実勢価格:5378円
生産地:グアテマラ
アルコール度数:40%
▼テスト結果
- 飲み口: 軽★★★★★重
- 辛口/甘口: 辛★★★★★甘
スペイン系のラム1つ目は、有名銘柄「ロン サカパ センテナリオ ラム 23」です。「バージン・シュガーケイン・ハニー」と呼ばれるサトウキビの一番搾り汁だけを使い、パイナップルから抽出した独自の酵母を使用。
独自のソレラシステム(システマソレラ)で6~23年熟成させた原酒をブレンドして造られます。ソレラシステムとは、樽を3~4段、古いものが下になるように積み上げ、一番下の樽からボトリング。減った分をその一段上の樽から補充していく、というブレンド方法です。
液色はかなり濃く、甘いバタースコッチ、スパイスの効いたオーク、レーズン感が特徴です。
ここから甘いラムが続きますよ。
「ディプロマティコ リゼルヴァ イクスクルーシヴァ」
ウィスク・イー
ディプロマティコ リゼルヴァ イクスクルーシヴァ 700ml
実勢価格:4198円
生産地:ベネズエラ
アルコール度数:40%
▼テスト結果
- 飲み口: 軽★★★★☆重
- 辛口/甘口: 辛★★★★★甘
ディスティレリアス ウニダスS.Aが製造する「ディプロマティコ リゼルヴァ イクスクルーシヴァ」は、スムースな口当たりとコクのある甘みが特長のベネズエラ産プレミアムラム。原料は糖蜜の他に、サトウキビジュースを煮詰めたシュガーケインハニーを使用し、単式蒸溜と連続式蒸溜の原酒をブレンド。バーボン樽で12年熟成しています。
このリゼルヴァ(レセルヴァ)は、同蒸留所の全生産量の7割近くを占めるフラグシップアイテム。お酒の愛好家や業界人などに影響力のあるワイン評価誌『ワインエンスージアスト』にて、2018年「スピリット ブランド オブ ザ イヤー」に選出された実力派です。
オレンジピール、メープルシロップ、リコリス、トフィーファッジが広がる芳醇で複雑な味わいです。
食後のデザート感覚で飲めますね。僕は基本ストレートでいっちゃいます。「ロンサカパは飲んだけど次何を飲んだら良いかわからない」という方にぜひおすすめしたいです。
「ディクタドール 12年」
ディクタドール 12年 700ml
実勢価格:5940円
生産地:コロンビア
アルコール度数:40%
▼テスト結果
- 飲み口: 軽★★★★☆重
- 辛口/甘口: 辛★★★★★甘
「ディクタドール 12年」は、シェリーと同じソレラシステム(システマソレラ)で産み出されるコロンビアンラム。
液色はやや明るいブラウン。発酵させたヴァージンシュガーケインハニーを原料に、アランビック式蒸溜器と連続式蒸溜機で蒸溜した原酒をオーク樽を使用した独特のソレラシステムで12年以上熟成させています。
メープルシロップを思わせる甘い香り、カラメルのような甘みが特徴です。
こういった甘いラムは、葉巻との相性も抜群なんです。
「ロン センテナリオ 20年 フンダシオン」
ロン センテナリオ 20年 フンダシオン 700ml
実勢価格:7680円
生産地:コスタリカ
アルコール度数:40%
▼テスト結果
- 飲み口: 軽★★★★☆重
- 辛口/甘口: 辛★★★★☆甘
「ロン センテナリオ 20年 フンダシオン」は、コスタリカを代表するラム。収穫したサトウキビの糖蜜に水と酵母を加えて発酵させた後、ホワイトオークの樽で熟成させています。
長期熟成による深い色合い。
上品な香ばしい甘みと滑らかな口当たりが特徴です。
「パンペロ アニバサリオ ラム」
MHDモエヘネシーディアジオ
パンペロ アニバサリオ ラム 700ml
実勢価格:2937円
生産地:ベネズエラ
アルコール度数:40%
▼テスト結果
- 飲み口: 軽★★★★☆重
- 辛口/甘口: 辛★★★★☆甘
パンぺロ社は1938年、ベネズエラ共和国の首都カラカスにて創業。ベネズエラ産のラムとしてははじめて「A?ejo(熟成)」という文字をラベルに記載することが許されたブランドとなり、ベネズエラ産ラムのスタンダードとして人々に愛され続けています。
「パンペロ アニバサリオ ラム」の液色は濃いめのブラウン。熟したバナナ、チョコレート、オークのニュアンスが感じられる滑らかな味わいが特徴です。
今回唯一の2000円台、お手頃価格のラムですね。
モーリシャスラムや各国の新興ラム6選をご紹介!
ここからは、イギリス系・フランス系・スペイン系以外の個性豊かなラムをご紹介します!
「ニューグローヴ オールド トラディション 5年」
ニューグローヴ オールド トラディション 5年 700ml
実勢価格:4530円
生産地:モーリシャス
アルコール度数:40%
▼テスト結果
- 飲み口: 軽★★☆☆☆重
- 辛口/甘口: 辛★★★☆☆甘
「ニューグローヴ」は、インド洋に浮かぶモーリシャス島でつくられるインダストリアルラムです。イギリス系ラムの主流であるインダストリアルでありながら、独自の製法を追求することでフレーバー豊かなラムに仕上げています。
モーリシャスはイギリス連邦加盟国ですが、過去にオランダ・フランスの植民地下にあったため、ラム造りにおいても多様な文化の影響を受けています。
液色はゴールド。
軽快でフルーティーな味わいが特徴的です。
「リッチクォー ゴールド オブ モーリシャス ソレラ5」
リッチクォー ゴールド オブ モーリシャス ソレラ5 700ml
実勢価格:7530円
生産地:モーリシャス
アルコール度数:40%
▼テスト結果
- 飲み口: 軽★★★★☆重
- 辛口/甘口: 辛★★★★☆甘
ニューグローブ同様、天国に最も近い島と称されるモーリシャス島でつくられるラム「リッチクォー ゴールド オブ モーリシャス ソレラ5」が登場。
液色はゴールド。蒸留後、バーボンオーク樽で5年熟成させています。
ローストしたナッツやビスケット、ココナッツサブレを思わせる芳しい香りと味わいが特徴的です。
「ラオディ ブラウン アグリコール ラム」
シィクリエイティブインターナショナル
ラオディ ブラウン アグリコール ラム 700ml
実勢価格:6470円
生産地:ラオス
アルコール度数:42%
▼テスト結果
- 飲み口: 軽★★★★☆重
- 辛口/甘口: 辛★★★★☆甘
「ラオディ」は、日本人がラオスでサトウキビ栽培からラム製造、販売まで行っている蒸溜所。「ラオディ ブラウン アグリコール ラム」は、自社農場で無農薬で育てたさとうきびの一番搾り汁だけでつくる、アグリコールラムです。
フレンチオーク樽熟成による琥珀色。まったりとしてまろやかな口当たりが特徴です。
え!? ほんとですか!? 甘いスペイン系ラムを続けて飲んだ後だからそう感じるんじゃないですか。「ラオディ ブラウン」は、まったりまろやかな味わいと深い香りが楽しめますよ!
「キャプテンモルガン プライベートストック」
キャプテンモルガン プライベートストック 1000ml
実勢価格:3148円
生産地:アメリカ
アルコール度数:40%
▼テスト結果
- 飲み口: 軽★★★★☆重
- 辛口/甘口: 辛★★★★★甘
「キャプテンモルガン」は、最も成功したとも言われる海賊「ヘンリー・モーガン」の名にちなんでつけられたブランド。「キャプテンモルガン」といえば「スパイストラム」が有名ですが、「プライベートストック」はその名の通り、自家消費用に特別にストックしていた出来の良いロットを瓶詰めし、製品化したものです。
液色は薄めの琥珀色。通常のキャプテンモルガンよりもバニラやシナモン等の甘味が強く、コクやふくよかさが一段高くなっています。
これはめちゃ甘です。気をつけてください。
「イエラム サンタマリア T28(Tシリーズ)」
伊江島物産センター
イエラム サンタマリア T28(Tシリーズ) 500ml
実勢価格:18590円
生産地:日本・沖縄県
アルコール度数:60.7%
▼テスト結果
- 飲み口: 軽★★★★☆重
- 辛口/甘口: 辛★★★☆☆甘
沖縄本島北部に浮かぶ島「伊江島」。その伊江島産サトウキビだけを使って作られるラム酒が、この「イエラム サンタマリア」です。伊江島はテッポウユリの産地としても有名で、ユリは聖母マリアの花と言われていることから「サンタマリア」の名を冠しています。「Tシリーズ」は、カスクストレングス(加水なし)でボトリングした少量のみの贅沢品で、1樽ごとに味わいが違います。
今回は、「ゴールド」と「T28」を飲み比べてみました。
「T28」はアルコール度数60.7%もありますからね。「イエラム サンタマリア」といえば、伊江島の蒸留所を訪問したことがあり、個人的に思い出深いラムです。やっぱりTシリーズがいちばん美味しいですね!
「ナインリーヴズ クリア ラム」
竹廣
ナインリーヴズ クリア ラム
実勢価格:4948円
生産地:日本・滋賀県
アルコール度数:50%
▼テスト結果
- 飲み口: 軽★★★★☆重
- 辛口/甘口: 辛★★★☆☆甘
ナインリーヴズは、滋賀県大津市にて2013年に開業したマイクロディスティラリー(蒸留所)で、ブランド名は創業者である竹内氏の家の家紋「九つの笹」からきています。蒸溜器は、ウイスキー業界でも有名なスコットランドの老舗メーカー「フォーサイス」の単式蒸溜器を使用しています。
「ナインリーヴズ クリア ラム」の原材料は、滋賀県音羽山系の長石に磨かれた硬度12の超軟水と、沖縄多良間島産黒糖、選ばれた国産酵母。パリのラムフェストで日本産ラムとして初めてイノベーション賞を受賞した栄誉あるラムです。
力強さと華やかさを兼ね備えたクリアな味わいのホワイトラムです。
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ラム酒のAmazon・楽天の売れ筋ランキングは、以下のリンクからご確認ください。
おわりに
以上、おすすめのラム20選でした。
クリアでドライなホワイトラムから、甘口に振り切ったラムまで、ラムの個性が光っていましたね。味わいの感想を参考に、自分の好みに合いそうな系統のラムを見つけて、ぜひストレートやロックでも嗜んでみてくださいね。
リカーマウンテン銀座777のご紹介!
リカーマウンテン銀座777では、ウイスキーやワイン、スピリッツなど、1000種類以上の有料試飲を実施。知識豊富なスタッフにあれこれ質問しながら、自分の舌で味わって買い物ができちゃいます。
リカーマウンテン 銀座777 店舗サイト
https://likaman.co.jp/special/ginza777/
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リカーマウンテン オンラインショップ
https://likaman.net/
セメダイン感やしっかりした黒糖のような甘みも感じられますが、骨太でバランスの良い味わいが特徴的です。