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※情報は『日本酒完全ガイド』2020年3月発行時のものです。価格が変動している場合や在庫切れしている場合があります。
日本酒を一番知っている全国の実力派酒販店とセレクト!
日本酒界には今、世代交代が起こり、若い感性で新たな風が吹き込まれています。一方で、クラシックな手法が改めて見直されるなど、日本酒の酒質にさらに奥行きや深みが増していると言われています。
各地で誕生した日本酒がネットで簡単に入手できる時代。おいしいお酒が出揃っているがあまり、目移りして何を選べばいいか分からない人も多いはず。
そこで、日本酒を一番知っている全国22の実力派酒販店の皆さんにアンケートを実施。目利きたちにおすすめのお酒を聞いてジャンル別にセレクトしました。
魅惑のお燗酒ワールド! 自宅ではどうつければいい?
今回は、「目利きがおすすめする日本酒グランプリ」の番外編として、お燗におすすめの日本酒を紹介します。お燗に合うとされる日本酒は、熟成された純米酒、純米吟醸酒などコクがあって芳醇な味わいのお酒。40~45℃のぬる燗にすればふんわりとした香りが広がります。
また、キリッとした辛口タイプの普通酒や本醸造のお酒は熱燗(45℃以上)が合います。一般的に、雑味の少ないお酒はお燗の難易度が高いとも言われているので、自宅で飲むなら、まずはお燗向きの骨太な純米酒から試してみましょう。
基本はぬるめでじっくり→最後に上げる
お燗の方法は日本酒のタイプやつける人によってもさまざま。お燗酒専門店「ひねもす」(東京都武蔵野市)の燗番・雨宮明日香さんに教えてもらった方法のひとつは、ぬるい温度(65℃)でじっくり温めてから、最後に熱い温度(85℃)で上げてキレを出すというテクニック。
とはいえ、自宅で楽しむなら、気楽にできることが第一。「ポイントは道具より日本酒にお金をかけること」と雨宮さんは言います。
自宅でお燗をつけるならこんなやり方で!
1:小鍋に湯を沸かして火を止める
2:陶器や磁器の徳利など、好きな道具に入れてつける
3:好みの温度になったら取り出す。ぬるければ追い焚きする
お燗の方法をマスターしたら、ぜひ自宅でその魅力を満喫してみてください。お燗の醍醐味を味わえるおすすめのお酒を紹介します!
「白隠正宗 生もと純米誉富士」(高嶋酒造・静岡)
白隠正宗 生もと純米誉富士
高嶋酒造
実勢価格:1400円
720ml
※実勢価格は蔵元の販売価格です。
▼日本酒データ
・原料米(精米歩合):誉富士(65%)
・アルコール度 :15~16度
・蔵元 :高嶋酒造
静岡県沼津市原354-1
「白隠正宗(はくいんまさむね) 生もと純米誉富士」は、静岡県産米の誉富士と、蔵のそばに湧き出ている「富士の霊水」を使った「白隠正宗」の定番酒。落ち着きのある爽やかな香りが立ち、口に含むと生もとらしい、コクと酸味が口中でゆっくりと広がります。
甘みは抑えられ、食中酒としてバランスのよい酒質に仕上がっており、常温からぬる燗で、米の旨みが増します。
おすすめアイテム:座ったままであたたまる一杯が楽しめる酒燗器
テスコム
酒燗器 SK31
実勢価格:2708円
サイズ:183×155×168mm
重量:約1.1kg(本体)
容量:450ml(2.5合)
消費電力:250W
ズボラな方でも気軽にぬる燗や熱燗を座ったまま楽しめる「酒燗器」。キッチンに立ってコンロで鍋に火をかけたり、電子レンジを使ったり、おかわりの度に立ち上がったり……といった手間をマルッと解決してくれます。お酒の量に合わせて前面のツマミをスライドさせるだけで温度調節ができる、シンプルな設計も◎。
以上、酒販店が選ぶ日本酒の紹介でした。
もっと詳しく知りたいなら『日本酒完全ガイド』をチェック!
晋遊舎
日本酒完全ガイド
1100円
酒の目利きたちが厳選した、今飲むべき旨い日本酒を集めました。気になる方はぜひこちらもチェックしてみてくださいね。
静岡の気候のような、穏やかでやさしい燗酒。鯵などの干物、また天ぷらなどとも相性がいいです。【酒舗よこぜき(静岡県富士宮市)・石塚康一郎さん】