日本酒を一番知っている全国の実力派酒販店とセレクト!
日本酒界には今、世代交代が起こり、若い感性で新たな風が吹き込まれています。一方で、クラシックな手法が改めて見直されるなど、日本酒の酒質にさらに奥行きや深みが増していると言われています。
各地で誕生した日本酒がネットで簡単に入手できる時代。おいしいお酒が出揃っているがあまり、目移りして何を選べばいいか分からない人も多いはず。
そこで、日本酒を一番知っている全国22の実力派酒販店の皆さんにアンケートを実施。目利きたちにおすすめのお酒を聞いてジャンル別にセレクトしました。
魅惑のお燗酒ワールド! 自宅ではどうつければいい?
今回は、「目利きがおすすめする日本酒グランプリ」の番外編として、お燗におすすめの日本酒を紹介します。お燗に合うとされる日本酒は、熟成された純米酒、純米吟醸酒などコクがあって芳醇な味わいのお酒。40~45℃のぬる燗にすればふんわりとした香りが広がります。
また、キリッとした辛口タイプの普通酒や本醸造のお酒は熱燗(45℃以上)が合います。一般に、雑味の少ないお酒はお燗の難易度が高いとも言われているので、自宅で飲むなら、まずはお燗向きの骨太な純米酒から試してみましょう。
基本はぬるめでじっくり→最後に上げる
お燗の方法は日本酒のタイプやつける人によってもさまざま。お燗酒専門店「ひねもす」(東京都武蔵野市)の燗番・雨宮明日香さんに教えてもらった方法のひとつは、ぬるい温度(65℃)でじっくり温めてから、最後に熱い温度(85℃)で上げてキレを出すというテクニック。
とはいえ、自宅で楽しむなら、気楽にできることが第一。「ポイントは道具より日本酒にお金をかけること」と雨宮さんは言います。
自宅でお燗をつけるならこんなやり方で!
1:小鍋に湯を沸かして火を止める
2:陶器や磁器の徳利など、好きな道具に入れてつける
3:好みの温度になったら取り出す。ぬるければ追い焚きする
お燗の方法をマスターしたら、ぜひ自宅でその魅力を満喫してみてください。お燗の醍醐味を味わえるおすすめのお酒を紹介します!
磐城壽 アカガネ 熟成純米 山廃仕込み(鈴木酒造店長井蔵・福島/山形)
磐城壽 アカガネ 熟成純米 山廃仕込み
鈴木酒造店長井蔵
実勢価格:1500円
720ml
※実勢価格は蔵元の販売価格です。
※リンクは1800mlも含みます
▼日本酒データ
・原料米(精米歩合):岡山県産雄町(65%)
・アルコール度 :16~17度
・蔵元 :鈴木酒造店長井蔵
山形県長井市四ツ谷1-2-21
東日本大震災で被災した福島県浪江町の蔵元が、山形県長井の地で醸す「磐城壽」。震災の被害を免れた「自家酵母」を用いて、長井と浪江、2つの故郷の次代に向け想いを込めたお酒です。
熟成をテーマに雄町米を使い、密度感を持った味の奥深さとおおらかさを求めたそう。「アカガネ」は、古来から日本人に親しまれてきた金属、銅の旧来呼称。日本酒の魅力がアカガネのようにより多くの人に伝わるようにと名づけられました。芳醇旨口の味わいは上燗にぴったり、魚の煮付けなどと抜群に合います。
おすすめアイテム:座ったままであたたまる一杯が楽しめる酒燗器
テスコム
酒燗器 SK31
実勢価格:2708円
サイズ:183×155×168mm
重量:約1.1kg(本体)
容量:450ml(2.5合)
消費電力:250W
ズボラな方でも気軽にぬる燗や熱燗を座ったまま楽しめる「酒燗器」。キッチンに立ってコンロで鍋に火をかけたり、電子レンジを使ったり、おかわりの度に立ち上がったり……といった手間をマルッと解決してくれます。お酒の量に合わせて前面のツマミをスライドさせるだけで温度調節ができる、シンプルな設計も◎。
以上、酒販店が選ぶ日本酒の紹介でした。
もっと詳しく知りたいなら『日本酒完全ガイド』をチェック!
晋遊舎
日本酒完全ガイド
1100円
酒の目利きたちが厳選した、今飲むべき旨い日本酒を集めました。気になる方はぜひこちらもチェックしてみてくださいね。
魚料理に合う酒といえば磐城壽は外せない!【渡辺宗太商店(福島県会津若松市)・渡辺宗太郎さん】