ダイエット用プロテインとは?
コロナ禍の影響で家で過ごす時間が多くなり、普段よりも食事や間食が増え、ダイエット(減量)を始めたいと考えている人も多いのではないでしょうか?
そんな人におすすめなのが、「ダイエットプロテイン」です。
プロテインというと、運動や筋トレ、ボディメイクをガッツリやる人が飲むもの、というイメージが強いかもしれません。ですが特に大豆を原料とする「ソイ」タイプのプロテインは腹持ちがよく、朝食の置き換えや小腹がすいたときに補給することで、ダイエット中の大敵である間食を抑えることができます。
また、プロテインの主原料であるタンパク質は、筋肉をはじめ髪や爪、肌など、体のあらゆる部分の美容に必要不可欠な栄養素で、主に肉や魚、卵、乳製品などから摂取できますが、1日の必要量を食事だけで摂取するのは難しいとされています。そのため、普段の生活にプロテインを取り入れているという人も増えてきています。
そんな万人におすすめのプロテインですが、知っているようで意外と知らないことも多いはず。そこでまずは、プロテインの基本と効果的な飲み方を押さえましょう。
プロテインの種類は?
プロテインは主原料で大きく分けると、「ホエイ」「カゼイン」「ソイ」の3種類があります。
ホエイ
ホエイはタンパク質の吸収が速く、間食としてより運動や筋トレ直後のタンパク質補給に向いています。
ホエイプロテインの特徴
・牛乳(動物)由来
・吸収が速い
・運動直後に飲む
カゼイン
同じく牛乳由来のカゼインもタンパク質量が多めです。
カゼインプロテインの特徴
・牛乳(動物)由来
・吸収がゆっくり
・寝る前の補給として
ソイ
ソイは大豆で植物原料のため脂質が低め。植物性プロテインは消化吸収がゆっくりなので腹持ちがよく、ダイエット向けです。
ソイプロテインの特徴
・大豆(植物)由来
・吸収がゆっくり
・食事補助や間食として
このように、プロテインの種類は主に3種類ありますが、ホエイとカゼインは普段運動をする人向け、ソイは男性・女性誰でもOK! 目的に合わせて飲み分けるといいでしょう。
タンパク質量の目安は?
タンパク質の1日の摂取量の目安は、30代~40代男性では1日約60g程度とされていますが、毎日食材で摂るには意外と大変な分量だったりします。
さまざまな食材をバランスよく摂ることが理想ではありますが、忙しくて食事がサンドイッチやおにぎりなどに偏りがちという人は、プロテインを加えるだけでも栄養バランスはかなり改善されます。
飲むタイミングはいつ?
プロテインは運動やトレーニングのあとに飲むというイメージがありますが、吸収の遅いソイプロテインは朝食や間食の置き換えなど、小腹がすいているときに飲むのが効果的です。
朝食は炭水化物だけという人は、プラスしてプロテインで栄養補給をすれば、脳が活性化され朝もシャッキリ!
小腹がすいたときに間食代わりに飲めば、夕食までの空腹感を軽減できるうえ、腹持ちもよいので、食事の食べ過ぎ防止にも役立ちます。
クセが気になる場合は?
プロテイン特有のクセや粉っぽさがどうしても気になる場合は、水ではなく牛乳で作るとよりマイルドになり、飲みやすくなります。
プロテインの基本と効果的な飲み方がわかったところで、本題の商品テストの詳細について説明します。
ダイエットプロテインのテスト方法は?
今回はドラッグストアやスポーツショップ、ネット通販などで手に入る売れ筋のダイエット用ソイプロテイン10製品を集め、「栄養素」「飲みやすさ」「タンパク質量」「満足感」「コスパ」の5つをテスト。高タンパク食や栄養学に詳しいプロとともに徹底検証を行いました。
▼テストした10製品はこちら
・明治 SAVAS ウエイトダウンプロテイン
・be LEGEND ビーレジェンド プロテイン ウエイトダウン
・アサヒ ディアナチュラ アクティブ ソイプロテイン
・明治 SAVAS 100%ソイプロテイン
・森永 ウイダー おいしい大豆プロテイン
・BULKEY ソイプロテイン アイソレート100
・Kentai ウェイトダウン ソイプロテイン
・ウェリナ ホエイ&ソイ プロテイン +グルタミン
・ボディウイング 大豆プロテイン
・アンファー ボタニカル ライフプロテイン
次の5つの項目を徹底的にテストしました。
テスト1:栄養素(30点満点)
タンパク質の他にビタミン類など、バランスよく栄養が摂れるか、管理栄養士が成分評価。
テスト2:飲みやすさ(25点満点)
溶けやすさや泡立ちにくさ、味など、初心者でも抵抗なく飲めるかをプロが飲み比べて検証しました。
テスト3:タンパク質量(15点満点)
パッケージの表記をもとに、1杯分あたりのタンパク質量を計算。多いほど高評価としました。
テスト4:満足感(20点満点)
プロや雑誌『MONOQLO』編集部員が各製品を飲み比べ、飲み終えた後の満足感や腹持ち具合を確認。
テスト5:コストパフォーマンス(10点満点)
購入価格から1杯分あたりの価格を計算。価格が安く、よりたくさん飲めるものを高評価としています。
今回テストした10製品の中でダイエットのお供として最適な、しっかり栄養が摂れ、初心者でもおいしく飲み続けられる理想のダイエットプロテインはいったいどの製品でしょうか。
気になるテスト結果を元にしたおすすめランキングを発表します!
ダイエットプロテインおすすめ1位 明治「SAVAS アスリートウエイトダウン」|おいしくて栄養価も最高レベル!
明治
SAVAS アスリート
ウエイトダウン
実勢価格:3879円
内容量:945g
1杯あたりタンパク質量:約16.0g
1杯あたり糖質量:約0.9g
1杯あたりカロリー:77kcal
▼テスト結果
- 栄養素: 28点/30点
- 飲みやすさ: 22点/25点
- タンパク質量: 13点/15点
- 満足感: 18点/20点
- コスパ: 6点/10点
- 合計: 87点/100点
ベストバイは、明治「SAVAS(ザバス) アスリート ウエイトダウン」。カルシウムや鉄、ビタミン類といった栄養素が摂れるほか、空腹感を抑えるはたらきのある「ガルシニアエキス」を配合しており、腹持ちのよさはピカイチです。
水や牛乳にサッと溶け、ダマや泡立ちが出にくく、粉っぽくならないので飲み慣れない人でも違和感なく飲める点も高評価でした。
栄養素テスト
タンパク質以外に不足しがちなビタミン・ミネラルも豊富です。
食物繊維だけは摂れないので普段の食事で補いましょう!
飲みやすさテスト
プロテインにありがちな粉っぽさや、振り混ぜたときの泡立ちがほとんどなく、とろみも適度についています。普段あまりプロテインを飲み慣れていないという人でも違和感なくゴクゴク飲むことができます。
タンパク質量テスト
1杯分(約21g)で約16.0gとタンパク質量は十分!これは、30~40代の男性なら1杯で1日に必要なタンパク質の約4分の1を摂取できる量です。
満足感テスト
コクのある濃厚なチョコレートの風味でチョコのコクまで再現した自然な甘さ。「甘いものが食べたい!」という欲求を我慢せず間食を抑えられます。飲むとかなりお腹にたまり、腹持ちも抜群!
コスパテスト
1杯分あたり約90円と、市販のプロテインドリンクやプロテインバーを買うよりもお得に飲めます。大容量タイプなら毎回買う手間も省けておすすめです。
明治「SAVAS アスリート ウエイトダウン」は、ダイエットのお供としてはもちろん、毎日の食事にプラスする栄養補助としても最適で、誰にでもおすすめできる逸品です。
ダイエットプロテインおすすめ2位 be LEGEND「ビーレジェンド プロテイン ウエイトダウン」|プロも納得の高タンパク
be LEGEND
ビーレジェンド
プロテイン ウエイトダウン
実勢価格:4580円
内容量:1kg
1杯あたりタンパク質量:約20.1g
1杯あたり糖質量:約5.1g
1杯あたり価格:約133円
▼テスト結果
- 栄養素: 20点/30点
- 飲みやすさ: 22点/25点
- タンパク質量: 15点/15点
- 満足感: 18点/20点
- コスパ: 4点/10点
- 合計: 79点/100点
2位はbe LEGEND「ビーレジェンド プロテイン ウエイトダウン」。1回で20gものタンパク質が摂れます。普段から運動する人向けの一品です。
ダイエットプロテインおすすめ3位 アサヒ「ディアナチュラ アクティブ ソイプロテイン」|摂りにくい栄養もしっかり補助!
アサヒ
ディアナチュラ
アクティブ ソイプロテイン
実勢価格:1709円
内容量:360g
1杯あたりタンパク質量:約15.0g
1杯あたり糖質量:約3.6g
1杯あたり価格:約104円
▼テスト結果
- 栄養素: 29点/30点
- 飲みやすさ: 20点/25点
- タンパク質量: 11点/15点
- 満足感: 13点/20点
- コスパ: 5点/10点
- 合計: 78点/100点
3位はアサヒ「ディアナチュラ アクティブ ソイプロテイン」。ビタミンや鉄、カルシウムなど、普段の食事では意識しないと摂ることが難しい栄養素を一気に補うことができ、毎日の食事にプラスすれば栄養バランスの改善に期待できます。
栄養素テスト
カルシウムやビタミン、鉄分、ミネラルといった摂取しにくい栄養素もバランスよく摂ることができるとプロも絶賛! 唯一、食物繊維は入っていないので、野菜やきのこ類などで補う必要はあります。
飲みやすさテスト
かなり甘めの味付けでチョコシェイクのような味わい。粉っぽさがないなめらかな飲み口で、違和感なくゴクゴク飲めます。
4位: ダイエットプロテインおすすめ4位 明治「SAVAS 100%ソイプロテイン」|クセはあるけど栄養価は高い
明治
SAVAS
100%ソイプロテイン
実勢価格:3564円
内容量:945g
1杯あたりタンパク質量:約15.0g
1杯あたり糖質量:約2.5g
1杯あたり価格:約89円
▼テスト結果
- 栄養素: 25点/30点
- 飲みやすさ: 16点/25点
- タンパク質量: 11点/15点
- 満足感: 15点/20点
- コスパ: 7点/10点
- 合計: 74点/100点
4位は明治「SAVAS 100%ソイプロテイン」。ベストと比べるとやや大豆のクセが残り、飲む人を選びますが栄養価は高いです。食物繊維も摂れます。
5位: ダイエットプロテインおすすめ5位 森永「ウイダー おいしい大豆プロテイン」|カフェオレ味で初めての1杯にピッタリ!
森永
ウイダー
おいしい大豆プロテイン
実勢価格:3074円
内容量:900g
1杯あたりタンパク質量:約10.0g
1杯あたり糖質量:約7.0g
1杯あたり価格:約76円
▼テスト結果
- 栄養素: 20点/30点
- 飲みやすさ: 23点/25点
- タンパク質量: 5点/15点
- 満足感: 15点/20点
- コスパ: 8点/10点
- 合計: 71点/100点
5位は森永「ウイダー おいしい大豆プロテイン」。自然な味で「はじめての一杯」にピッタリのプロテイン。水で作ってもほとんど本物といっていい「カフェオレ」の味にはプロも舌を巻きました。
飲みやすさテスト
特有の苦みをうまくカフェオレの味わいで中和している印象。飲み慣れない人でも自然に飲むことができるとプロも高評価でした。コーヒーの代わりにするなど普段の生活の中でごく自然に取り入れることができますが、糖質が多めなので飲みすぎに注意。
タンパク質量テスト
1杯分あたりのタンパク質量は約10gと少なめ。食事の置き換えとしてではなく、あくまで栄養補助として使うのがおすすめです。
6位: ダイエットプロテインおすすめ6位 BULKEY「ソイプロテイン アイソレート100」|運動する人向け
BULKEY
ソイプロテイン
アイソレート100
実勢価格:2980円
内容量:1050g
1杯あたりタンパク質量:約15.5g
1杯あたり糖質量:約2.7g
1杯あたり価格:約45円
▼テスト結果
- 栄養素: 17点/30点
- 飲みやすさ: 17点/25点
- タンパク質量: 12点/15点
- 満足感: 12点/20点
- コスパ: 9点/10点
- 合計: 67点/100点
6位はBULKEY「ソイプロテイン アイソレート100」。タンパク質以外の栄養素がほとんど摂れません。運動する人向けの製品です。
7位: ダイエットプロテインおすすめ7位 Kentai「ウェイトダウン ソイプロテイン」|やや苦みが強い
Kentai
ウェイトダウン
ソイプロテイン
実勢価格:3600円
内容量:1kg
1杯あたりタンパク質量:約14.6g
1杯あたり糖質量:約1.0g
1杯あたり価格:約63円
▼テスト結果
- 栄養素: 27点/30点
- 飲みやすさ: 10点/25点
- タンパク質量: 10点/15点
- 満足感: 10点/20点
- コスパ: 9点/10点
- 合計: 66点/100点
7位はKentai「ウェイトダウン ソイプロテイン」。栄養バランスはよいものの、粉っぽさと大豆特有の苦みが強めで人を選びます。
8位: ダイエットプロテインおすすめ8位 ウェリナ「ホエイ&ソイ プロテイン +グルタミン」|10製品中最もタンパク質量が高い
ウェリナ
ホエイ&ソイ
プロテイン +グルタミン
実勢価格:7290円
内容量:1kg
1杯あたりタンパク質量:約21.5g
1杯あたり糖質量:約4.47g
1杯あたり価格:約218円
▼テスト結果
- 栄養素: 18点/30点
- 飲みやすさ: 17点/25点
- タンパク質量: 15点/15点
- 満足感: 10点/20点
- コスパ: 2点/10点
- 合計: 62点/100点
8位はウェリナ「ホエイ&ソイ プロテイン +グルタミン」。タンパク質量は10製品中最も高いです。海外製のチョコのようなクセのある味がします。
9位: ダイエットプロテインおすすめ9位 ボディウイング「大豆プロテイン」|そこそこの栄養価でコスパはNO.1
ボディウイング
大豆プロテイン
実勢価格:2290円
内容量:1kg
1杯あたりタンパク質量:約16.7g
1杯あたり糖質量:約5.1g
1杯あたり価格:約42円
▼テスト結果
- 栄養素: 22点/30点
- 飲みやすさ: 10点/25点
- タンパク質量: 13点/15点
- 満足感: 4点/20点
- コスパ: 10点/10点
- 合計: 59点/100点
9位はボディウイング「大豆プロテイン」。タンパク質の量自体は多めで、カルシウムと食物繊維が摂れるのも高評価。しかし、飲みやすさの面では評価を落としました。
飲みやすさテスト
溶け残りなどは特にないものの、粉っぽく味が薄いです。プロテイン然とした粉っぽさと豆乳のような味はお世辞にもおいしいとはいえず、やや苦みの残る大豆特有の味は飲む人によって好みが分かれそうです。
コスパテスト
内容量も多く、コスパは全製品中ダントツの1位。とにかく安くたくさん飲みたいという人は選択肢に入るかもしれません。
10位: ダイエットプロテインおすすめ10位 アンファー「ボタニカル ライフプロテイン」|糖質がかなり多め
アンファー
ボタニカル
ライフプロテイン
実勢価格:3450円
内容量:375g
1杯あたりタンパク質量:約11.0g
1杯あたり糖質量:約18.3g
1杯あたり価格:約230円
▼テスト結果
- 栄養素: 15点/30点
- 飲みやすさ: 8点/25点
- タンパク質量: 8点/15点
- 満足感: 4点/20点
- コスパ: 1点/10点
- 合計: 36点/100点
10位はアンファー「ボタニカル ライフプロテイン」。タンパク質量の割に糖質がかなり多め。苦みも強く飲みにくさが目立ちます。
以上、ダイエット用のおすすめプロテインランキング10選でした。ベストバイの明治「SAVAS アスリート ウエイトダウン」は、美味しくて飲みやすいから続けられそうです。毎日の食事にプラスして、しっかりと栄養素を補いましょう。
食事の補助としてバランスよく摂るのが基本です。