ポテサラにベストマッチなお芋&レシピを大検証!

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おかずの一品にも、お弁当にも、そしてお酒のおつまみとしても人気の「ポテトサラダ」。シンプルだけど飽きない、定番の一品ですよね。

そこで、いもとマヨネーズだけの究極にウマいポテトサラダを作るために、最高に合う材料やレシピを探して大検証。前編・後編にわたってお届けします。

前編の今回は、じゃがいもの品種&マヨネーズ編。お芋のおいしさがしっかりわかるおいしいポテサラにするための品種や加熱方法、マヨネーズを探しました!

ポテサラにはどの品種のじゃがいもが合う?

ポテサラにはどの品種のじゃがいもが合う? イメージ

まずは品種。検証に選んだのは3種のじゃがいもです。定番の「男爵」「メークイン」そして、男爵と味や食感が似ている「北あかり」です。

比べてみてわかったのは、「男爵」と「北あかり」は形・食感が似ていますが、味は「北あかり」のほうが甘みとうま味が強く、「男爵」よりも適度な水分があり、しっとりとしていて食べやすいです。

「メークイン」は舌触りのなめらかさとねばり気が一番強く、こちらも食べやすかったですが、芋の味自体はさっぱりめなののでこれだけで食べるにはやや物足りなさを感じました。

▼男爵:○

▼男爵:○ イメージ
▼男爵:○ イメージ2

ホックリした食感が魅力。ねっとり感は少なく、口に入れたときにホロッとくずれるのもいい感じです。芋の甘みは薄く淡白な味なのでそのまま食べる場合は水分が少なくて、パサつく印象もアリ。

▼北あかり:◎

▼北あかり:◎ イメージ
▼北あかり:◎ イメージ2

芋の甘みがたっぷりでコクを強く感じられた北あかり。ホロッとした食感は男爵に似ていますが、適度な水分もあってしっとり感も絶妙。このまま食べてもおいしいです。

▼メークイン:△

▼メークイン:△ イメージ
▼メークイン:△ イメージ2

とにかく舌触りがなめらか。ねばり気があり、水分も多いのでパサつきません。ただし芋の甘みは薄めなのでそれだけを食べるには物足りなさも。ポテサラよりコロッケ向きです。

3種比べた結果、一番ポテトサラダに合っていたのは「北あかり」。ホクッとした食感に芋本来の甘みとうまみが濃厚です!

桃世真弓 氏
料理家 スーパーエコごはん研究家
桃世真弓 氏 のコメント

芋の味が薄いとマヨネーズと合わせたときに負けてしまいます。

おいしくなる加熱方法は蒸す? レンチン?

おいしくなる加熱方法は蒸す? レンチン? イメージ

続いては、加熱方法です。

じゃがいもの加熱の仕方にもいろいろあります。そこで品種で一番となった北あかりを使って、おいしさをより引き出す方法はどれか、「ゆでる」「蒸す」「電子レンジ」で検証しました。

一番芋の味が出たのは「茹でる」でした

蒸す、レンチンに比べててダントツで芋の甘みを引き出し、ホクホク感は残しながらもパサつきが少なかったです。

レンチンは簡単で火の通りが早いのはよかったですが、熱が当たる場所によって固くなったり仕上がりにムラが出てしまいました。

ゆでる(北あかり):◎

ゆでる(北あかり):◎ イメージ

芋本来のおいしさと味がしっかり出ました。芋の濃い味と甘みを一番感じることができ、北あかり特有のホクッとした食感と、ほどよい水分感もグッド。茹でることで火の通りも均一になりました。

蒸す(北あかり):△

蒸す(北あかり):△ イメージ

茹でたときに比べて味が薄くなり、芋のおいしさが半減しました。口の中でほぐれる食感はよく、ねばり気としっとり感も良好でした。

電子レンジ(北あかり):○

電子レンジ(北あかり):○ イメージ

芋の甘みは薄くなりましたが、ねっとり感があります。レンジで温めるだと均一に火が通りづらく、場所によってはパサパサについたり、火が通り過ぎて固くなっているところもありました。

以上は北あかりでの結果です。男爵やメークインでは以下のとおり。

電子レンジ(北あかり):○ イメージ2

品種によって、それぞれ一番適する加熱方法に違いがあることがわかりました。

桃世真弓 氏
料理家 スーパーエコごはん研究家
桃世真弓 氏 のコメント

火が強く当たっているところは黄色が濃くなります。

一番おいしいつぶし方は?

続いては「つぶし方」です。

ポテトサラダの味や食感に関わってくるのがお芋のつぶし方。今回は「粗つぶし」「マッシュ状」のどちらが、芋の味を活かしているのかを検証しました。

検証の結果、じゃがいもは「粗つぶし」がベスト! 粗くつぶすことでホクホクな食感とうま味が保たれ、マヨネーズと合わせてもお芋の存在感が消えず、バランスのいい状態に仕上がりました。

マッシュ状にしてしまうと、芋の食感はほぼなく、マヨネーズを食べているような感覚に。また、粗つぶしに比べてマッシュ状のほうがくどさが目立つという点も大きな違いでした。

粗つぶし:◎ 芋感がしっかり残る

粗つぶし:◎ 芋感がしっかり残る イメージ

粗つぶしは、大小さまざまな大きさができるところがグッド。大きめはホクッとした食感、小さめはなめらかさをで、マヨネーズと合わせても芋感がしっかり残りました。また芋のうま味が濃く、同時に甘みも感じられたのには驚き。食感と味を両方楽しめました。

マッシュ:△ 芋感が薄れました

マッシュ:△ 芋感が薄れました イメージ

マッシュにすると、マヨネーズと合わせたときに肝心な芋感が薄れ、食べ応えが半減。舌触りのなめらかさとザラザラ感が混ざって食感も微妙でした。食べ進むうちに、ややくどさもありました。

マヨネーズと和えても負けず、お芋の味が引き立つのはやっぱり粗つぶしでした。

桃世真弓 氏
料理家 スーパーエコごはん研究家
桃世真弓 氏 のコメント

芋のホクホク感はポテトサラダに重要です!

ポテサラに最適のマヨネーズは?

ポテサラに最適のマヨネーズは? イメージ

そしていよいよ、「マヨネーズ」の登場です。お芋の味をさらにおいしくさせる、相性バツグンの1本を探しました。

13製品を試した結果、いちばん味を引き立たせたのはトップバリュの「グリーンアイ」。自然な味わいで食べやすい味になりました。また、 じゃがいも100gあたりにマヨネーズ30gにすると、芋の甘みやうま味をしっかり活かしながら全体をまろやかにし、バツグンの味わいとなりました。

13製品の結果は以下のとおりです。

【評価◎】トップバリュ「グリーンアイマヨネーズ」

トップバリュ
グリーンアイマヨネーズ
実勢価格:170円

酸味はありますが穏やかな味

マヨネーズが強く主張せず、芋の味を引き 立てる調味料として高評価でした。お芋と合わせても馴染みがよく、マヨネーズのしつこさが全くありませんでした!

桃世真弓 氏
料理家 スーパーエコごはん研究家
桃世真弓 氏 のコメント

このマヨネーズは味が穏やかでくどさが全くないです!

【評価:○】キューピー「キューピーマヨネーズ」

【評価:○】キューピー「キューピーマヨネーズ」 イメージ

キューピー
キューピーマヨネーズ
実勢価格:275円

※Amazonのリンク先は容量1kgの商品ページです

酸味はしっかりあり、一度は食べたことある定番の味。じゃがいもと合わせるとバランスのよい味になりました。

【評価:○】トップバリュ「マヨネーズ」

【評価:○】トップバリュ「マヨネーズ」 イメージ

トップバリュ
マヨネーズ
実勢価格:170円

芋の甘さを引き立てる穏やかな味。女性や子どもも食べやすい軽めの食感です。

【評価:○】セブン-イレブン「国産の卵だけ使用したマヨネーズ」

【評価:○】セブン-イレブン「国産の卵だけ使用したマヨネーズ」 イメージ

セブン-イレブン
国産の卵だけ使用したマヨネーズ
実勢価格:170円

まろやかなので酸味が苦手な人でも食べやすい味。卵感しっかりで、芋の味は薄めになりました。

あと一歩!「評価△」だった8製品

今回は残念ながら、以下の8製品はポテサラ用としてはあと一歩の評価でした。

・ななくさの郷「松田のマヨネーズ」
・キューピー「キューピーゼロ ノンコレステロール」
・西友「マヨネーズ」
・キューピー「キューピーライト」
・味の素「ピュアセレクトマヨネーズ」
・キューピー「キューピーハーフ」
・味の素「ピュアセレクト コクうま 65%カット」
・創健社「有精卵 マヨネーズ」
・ベストフーズ「REAL MAYONNAISE」

以上、究極のポテサラづくりのための「じゃがいも&マヨネーズ編」でした。

後編では、おいしくなるちょい足しトッピング&ポテサラレシピを紹介します。(12/23配信)

▼冷凍ワザ!冷蔵庫開けて秒で完成するポテサラのレシピはこちら