そろそろiPhone以外も…… そんな人のためのテスト
iPhoneをず~~~っと使ってきて、そろそろiPhone以外でもいいかも……。そんな人のために人気スマホ50台を大調査。スペックはもちろん、操作性やバッテリーの持ち、さらには発熱量まで徹底的にテスト。1位に輝いたのは、ZTEのスーパー良コスパスマホだった。
重要項目すべてで好成績 最強の掘り出し物ZTE Blade V580
50機種にも及ぶスマホの徹底テストの1位にはなんとZTE Blade V580が輝いた。iPhoneやXperiaといった強豪を押しのける大番狂わせだが、触ってみればその高評価も納得。高級機並みのスペックを持ちながらも、シンプルに「使いやすい」のだ。
まず驚くべきはその機敏な操作性。アプリは瞬く間に立ち上がり、文字入力や画面の切り替えもストレスゼロ。最もスペックの差が出やすい部分だけに安価なスマホではイラつくことも多いが、当機は気持ちいいくらいサクサクと動いた。動画を流しながらSNSに書き込み、なんてことも朝飯前だ。
一方で発熱やバッテリーといったテストにおいても隙はなかった。これらの項目は様々な機能を詰め込んだ高級機ほど苦手とする傾向にあったが、当機はそれらを上回る好成績を軽々と叩き出した。特に発熱面での安定性は驚愕の一言。
ただ、そのシンプルな構造ゆえか、ハイレゾやおサイフといった付加機能が少なめ。防水も非対応。本機はそういった付加機能はさほど求めず、シンプルに使いやすいスマホを求める人に特にオススメだ。Blade V580は高級機並みのスペックを持ちながらも、その弱点を克服した万能機。そのうえで価格も非常にお手頃。そう考えれば1位に輝いたこともなんら不思議ではないだろう。
<製品情報>
ZTE
Blade V580
こちらがテスト結果。テスト方法や採点方法については、ページ最下部を参照。
バッテリー100%の状態からYouTubeを3時間連続再生しバッテリー残量を計測。操作性に秀でたモデルのなかで、バッテリー残量が50%を超えたのはBlade V580だけ。電池の持ちと、サクサクの操作感、このふたつを両立するのは非常に難しいのだ。
キビキビと動く操作感は見事の一言。ストレスはない。
長時間の動画撮影でも安心して行うことができる。
発熱は、初期設定で30分の動画撮影後、本体の発熱をサーモメーターを使って計測してチェックした。その結果、Blade V580と兄弟機Blade E01の2機種が、他の追随を許さないずば抜けた結果をたたき出した。
ハードに使ってもほとんど熱くならないので、アプリ動作のパフォーマンスの低下を心配する必要は一切ない。
発熱前のスマホの温度がだいたい30℃前後であることを考えると、Blade V580はほとんど発熱していないと言える。
長時間の動画撮影後もまったく熱くならなかった。
3万円以下という価格はスマホ全体で考えてもかなりお手頃な価格。特にオクタコア搭載機では最安値。SIMフリー端末だけに、格安SIMを併用することで運用上のコストも大幅に抑えることができる点も魅力だ。
特にマルチタスク中のサクサク感はダントツ。動画を見ながらメールを書き、裏でアプリをDLをして……といった操作でもサクサクだった。
そのシンプルな構造ゆえか、ハイレゾやおサイフといった付加機能が少なめなのは残念な点だ。特に非防水なことには注意。本機はそういった付加機能はさほど求めず、シンプルに使いやすいスマホを求める人にこそオススメしたい。
対応付加機能一覧
指紋認証センサーは端末の背面に備わっている。
【結論】サクサク操作とバッテリー持ちを 両立した唯一のスマートフォン
星の数ほどあるスマホでも、そのすべてが優秀なスマホはなかなか存在しない。ましてや、安い価格でとなればなおさらだ。しかし、ZTE Blade V580はいずれの重要テスト項目でも優秀な成績を残し、価格3万円以下。特に、操作のサクサク感とバッテリーの持ち、その両方を満たす非常に貴重な端末。今、一番オススメしたいスマートフォンと言える。
[テスト採点]
・発熱(20点):初期設定で30分の動画撮影後、本体の発熱をサーモメーターを使って計測
・アプリ起動(20点):バックグラウンドで動画を流しつつTwitterアプリの起動時間を測った
・操作性(20点):Twitterで「メニュー操作、文字入力、送信」までの一連の動作時間を測定した
・バッテリー(20点):バッテリー100%の状態からYouTubeを3時間連続再生しバッテリー残量を計測
・カメラ・ディスプレイ(20点):プロカメラマンにディスプレイ・カメラを評価してもらった
[スペック採点]
・価格(20点):スマートフォンの端末価格を評価。ROMなどの容量によって価格差があるものは安いものの価格を採用
・編集部評価(20点):編集部での実使用感をもとに総合力を評価した
・ストレージ(5点):端末のROM容量を評価。複数モデルあるものは容量の少ないモデルを評価している
・RAM/CPU(各5点):端末のRAM・CPUを評価。CPUはコア数、クロック数で主に評価している
・重さ/薄さ(各5点):端末の重量・薄さを比較。薄さの評価には最厚部の数字を用いている
・PPI(5点):ディスプレイの解像度をPPIを基準に評価をつけた
・カメラ画素数(5点):カメラ評価とは別に、スペック上のメインカメラの画素数を評価
・SDカード(5点):データをSDカードによって外部保存できるか否かをチェックした
・付加機能(20点):下記の付加機能にいくつ該当しているかをチェックした
(防水5点/SIMフリー5点/指紋認証・虹彩認証2点/ワンセグ・フルセグ1点/耐衝撃2点/ハイレゾ2点/おサイフ2点/4K撮影1点)