本当に手軽?コンパクトジューサーの実力を調査
自宅で料理をする機会が増え、調理器具に興味を持つ人が増えています。そんななか各メーカーから新製品が登場しているのがミニミキサー、マイボトルブレンダーとも言われる「ボトル型のコンパクトジューサー」。です
本格的なジューサーほど場所をとらず、つくったジュースをそのまま飲めるという手軽さや外出先でジュースを作れる点が人気となっています。今回は、Amazonでレビュー数の多い製品と新製品をセレクトし、おいしいジュースがつくれる製品を探してみました!
持ち運びもOK!コンパクトジューサーとは?
続々登場しているというコンパクトジューサーですが、どんな製品なのか気になりますよね。まずは特徴をまとめました。
特徴1:充電式で持ち運べる!
バッテリー内蔵の充電式で、コンパクトなボトル型なので持ち運ぶこともできます。ただ、材料を入れた状態での持ち運びは衛生的にNGです。
カバンからサッと取り出せるほどの大きさです。外出先やオフィスでジュースを作ったり、プロテインのシェーカーとして使えます。
特徴2:コンパクトで場所を取らない!
ふつうのジューサーと違って、大きめのグラスと同じくらいのサイズなので、キッチンに置いても場所を取らず邪魔になりません!
キッチンの空きスペースに置けるほどのサイズ感。コーヒーメーカーやポットなど、これ以上置き場所がない! という人もこれなら大丈夫ですね。
特徴3:ワンボタンでジュースがつくれる!
材料を入れてスイッチを押せば約1分ほどでジュースが完成します。使用時は本体を逆さまにして使います。
手で持って傾けると効率アップします!
ボトル型コンパクトジューサー6製品を比較
手軽で持ち運びもできちゃうボトル型コンパクトジューサーですが、実際に使い勝手やジュースそのものの美味しさはどうなのか? 6製品を集めてテストしまいた。
今回検証したのはこちらの人気の高い製品と新製品です。
1:専用の氷をつくる容器が付属した「HOVNEE」
HOVNEE
ジューサー
実勢価格:3099円
サイズ:横105× 縦215×奥行105mm
容量:300ml
カップ部分に目盛りが付いていています。ミキサーの刃は4枚刃。専用の氷をつくれる容器がついているのが特徴です。
2:3時間でフル充電可能!「Michgold」
Michgold
ジューサー
実勢価格:3199円
サイズ:横90× 縦200×奥行90mm
容量:350ml
充電口が真上に付いており、ややコードを挿しにくいですが3時間ほどでフル充電可能。刃は2枚刃です。
3:日本語の説明書はなし「POWERGIANT」
POWERGIANT
ジューサー
実勢価格:3599円
サイズ:横90× 縦200×奥行90mm
容量:300ml
刃は2枚刃ですが、他の2枚刃の製品と比べて形状がやや特殊なつくりとなっています。
4:軽量で扱いやすい「VITOP」
VITOP
ジューサー
実勢価格:3099円
サイズ:横88× 縦200×奥行68mm
容量:350ml
フタが開くと自動で停止する安全機能付き。刃は4枚刃です。
5:3色のカラバリから選べる「Morphy richards」
Morphy richards
USB充電式 ポータブルブレンダー
実勢価格:5700円
サイズ:横95× 縦183×奥行87mm
容量:300ml
世界販売累計100万台の実力が気になります。刃は2枚刃です。
6:防水仕様で水洗いがラクチン「ビタントニオ」
ビタントニオ
コードレスマイボトル ブレンダー
実勢価格:4950円
サイズ:横95× 縦185×奥行85mm
容量:300ml
「ビタントニオ」は2020年4月に発売した新しめの製品です。刃は2枚刃となっています。
以上の6製品で実際にジュースをつくってみました!
[テスト1:準備の手間]下準備も簡単にできる?
どんなジューサーもそうですが、まずは下準備で材料を切らなければなりません。どの製品も説明書には「1cm角に細かく切る」と記載されています。
ただ1cm角の大きさに切るのは、それなりに手間がかかります。忙しい朝などはかなり面倒かも……。
材料の準備が終わり、実際にジュースをつくってみたら、細かく切っていたからか、どの製品もおいしいグリーンスムージーが出来上がりました。各製品のおいしさに差はありませんでした。
そこで、さらなる調査をするため「ミキサー性能」「洗いやすさ」をチェックしてみました。
[テスト2:ミキサー性能]小さくてもパワーはある?
2つ目のテストではミキサーの性能を検証。硬いにんじんなどを材料にしてあらためてジュースをつくってみました。またあわせて使いやすさもチェックしてみました。
今回用意したのは、こちらの材料です。あえて大きめに切りました。
にんじん:50g
りんご:50g
トマト:50g
水:60cc
最難関は、硬いにんじんですが、果たして満足いく仕上がりになるのでしょうか? 結果はこちらです。
「ビタントニオ」はサラッとして飲みやすい!
特に優秀だったのは「ビタントニオ」。これなら材料を細かく切る手間を省いてもおいしいジュースが作れます。
○仕上がり
硬いにんじんもしっかり切れて、1分で調理が完了しました。仕上がりもなめらかでさらっと飲みやすく仕上がりました。
○使いやすさ
ビタントニオは凹凸が少なくスッキリしているので使い勝手も良いのが魅力。ひっくり返しても使いやすくボタンも押しやすかったです。
「Morphy richards」はゴクゴク飲めるなめらかさ
「Morphy richards」も仕上がりはなめらかで、舌触りなども問題ありませんでした。
○仕上がり
ムラもなくゴクゴク飲めます。
○使いやすさ
ビタントニオとほぼ同じつくり。こちらも使いやすさは良かったです。
文句ナシの仕上がり「HOVNEE」
「HOVNEE」は仕上がりはなめらかでしたが、調理にやや時間がかかりました。
○仕上がり
仕上がり自体は満足いくものになりました。
○使いやすさ
底には滑り止め加工がされています。スタートボタンがセンサー式となっていますが、やや反応が悪いのがザンネンです。
じつは仕上がりに満足できたのは以上の3製品のみ。そのほかはパワー不足で、りんごの皮などがゴロゴロと残ったりにんじんの仕上がりにややムラがあるなど材料が固形のまま残ってしまいました。説明書通りの手間が必要です。
[テスト3:洗いやすさ]充電式でもしっかり洗える?
コンパクトジューサーはバッテリー内蔵型のため、しっかり水洗いができるのかは気になるところ。その他、刃がキレイに洗えるのかもチェックしてみました。
結果、洗いやすさは「マグネット式」か「USB充電式」か充電方式によって大きく差が出ることがわかりました。
マグネット式は洗いやすい
こちらは「ビタントニオ」。マグネットの接触式充電になっているので、水洗い時もスキマから中の機械に水が入ってしまう危険性がありません。
「VITOP」もマグネット式。ボトルの大きさは成人男性でも奥まで手が届くようになっており、しっかり洗えます。
USB充電式は洗うときに気を使う
「POWERGIANT」はUSB充電式で、一応、水が入らないようにフタがついているのですが、水洗い時はやや気を使います。
ちなみにどの製品も刃は取り外し不可で、洗いやすいとはあまりいえません。
刃が取り外せないのはザンネン。製品によっては洗いにくさを感じるものもありました。
[結論]ジュースはつくれるけどあまり「手軽」ではない……
今回テストした6製品中、硬い人参やリンゴも満足のいく仕上がりのジュースにしてくれたのは「HOVNEE」「Morphy richards」「ビタントニオ」の3製品でした。
今回の検証でわかったのは、材料を細かく切らなければならないのはやはり手間だということでした。
仕上がりが優秀で洗いやすい「ビタントニオ」
ビタントニオ
コードレスマイボトル ブレンダー
実勢価格:4950円
仕上がりが一番よく、材料を細かく切る手間を省いてもおいしいジュースが作れるのは「ビタントニオ」でした。
今回検証に協力いただいた料理家の風間さんからは「汎用性なども考えるとハンドブレンダーやミキサーの方が使いやすいかも……」という声も。
とはいえ、オフィスやキャンプ先でフレッシュジュースを作ったり、プロテインシェーカーなどとして活用したい人には便利。離乳食を外出先で作るといったシーンでも役立ちます。今回のテスト結果を参考にしてみてください!
▼パワーのあるミルサーやブレンダーのおすすめは?