密閉派か保温派か。悩みを解決する機能的な弁当箱とは?
会社や学校のお昼ご飯に弁当を持って行くという人も多いと思いますが、弁当箱から汁がこぼれてカバンが汚れた……なんて経験をしたことはありませんか? また、冷たいご飯が苦手な人は、電子レンジで温められるものがいいなど、弁当箱に求める機能は様々ですよね。
最近の弁当箱はじつに多様化していて、曲げわっぱにアルミ製、スープジャー、2段タイプ、おにぎり専用ケースなど、種類も豊富。ということで今回は、数ある弁当箱のなかでも、そんな悩みを解決してくれる「密閉タイプ」と「保温タイプ」に注目しました。
まず、それぞれの特徴を見ていきましょう。
1:密閉タイプ
汁漏れしにくい密閉タイプなら、持ち運びのストレスが軽減されます。蓋をカチッとロックするものや、シーリングパッキンで密閉されるものなどがあります。
2:保温タイプ
出先に電子レンジがない場合は、保温タイプの弁当箱が活躍します。なかには、スープ用の容器を内蔵した製品や、保温だけでなく保冷にも対応した製品もあり、メニューの幅が広がります。
毎日使い続けたくなる! 弁当箱を選ぶときのポイントは?
では、具体的にどんな弁当箱なら使いやすいのでしょうか。弁当箱を選ぶ上でおさえておくべきポイントをチェックしましょう。
ポイント1:扱いやすいか
扱いにくい弁当箱だと、毎日使うのが億劫になってしまいます。「フタの開け閉め」「食べ物を詰める」「洗う」など、弁当箱を使う上で必須の動作がしやすいものを選ぶといいでしょう。
ポイント2:【密閉タイプ】汁漏れしないか/【保温タイプ】温度をキープできるか
【密閉タイプ】
通勤時の歩行や電車の揺れは避けられないもの。密閉タイプであれば、多少揺れたり傾いたりしても、汁漏れしにくいものが好ましいです。
【保温タイプ】
保温タイプは、スペック欄を確認して「●度以上(●時間)」と記載されている「保温効力」の高いものを選びましょう。保温・保冷の両方に対応している製品なら、夏場にも活躍してくれます。
ポイント3:持ち運びしやすいか
カバンに入れやすいサイズ・形状のものや、専用ケース付きのものを選べば、弁当箱の持ち運びが苦になりません。
弁当箱の形状と適した盛り付けやレシピは?
弁当箱の形状やサイズは商品によってさまざま。選ぶものによって、盛り付けのレイアウトやレシピも異なってきます。普段よく食べるときの盛り付けや材料はどんなものが多いかを考えながら選ぶと良いでしょう。
弁当箱の形状1:自在な盛り付けができるフラットタイプ
フラットタイプとは1段式のお弁当箱のこと。このタイプは、ご飯とおかずをバランス良くレイアウトできたり食材を問わずに使用できたりと、自在な盛り付けがしやすいのが特徴。初めての弁当作りやキャラ弁など、幅広いシチュエーションに応じてくれます。
しかし幅広い形の商品が多いため、カバンに入れて持ち運ぶときはサイズに注意。ビジネスバッグなどマチの狭いカバンに入れる場合は、幅の確認を忘れずにしましょう。
弁当箱の形状2:ランチに丼ものが楽しめる!丼タイプ
ランチタイムに丼ものを楽しみたい人にぴったりなのが丼タイプのお弁当箱です。牛丼やカツ丼といった丼メニューは、汁漏れなどからお弁当には向いていないというのが一般的。しかし丼タイプはほかの弁当箱と造りが違うため、汁気が多くても問題ありません。
上段に具材、下段にご飯を詰められるセパレートになっているため、直前に具を乗せて丼を美味しく楽しむことが可能です。中にはカレーやスープなどにも対応できるタイプもあるため、ひとつ持っておくとお弁当のバリエーションが広がるでしょう。
弁当箱の形状3:2段式タイプはスリムな形状でカバンにもすっぽり
おかずの汁気やニオイがご飯に移るのがイヤという人にぴったりなのが、2段式のお弁当箱です。このタイプは上段と下段に分けて食材を詰められるのがポイント。ご飯とおかずを分けて収納することで、中身の偏りやぐちゃぐちゃになるのを防ぐことができます。
2段構造になっていて縦に長いけど幅がスリムな商品が多いため、マチの幅が狭いカバンにも収納しやすいのが魅力です。加えて、食べ終わったあとは上段と下段を重ねてコンパクトに収納することも可能に。カバンの中でかさばる心配が少なくなりますよ。
弁当箱の形状4:ランチジャータイプはがっつり食べたい男性に
お弁当での食事も、なるべく温かい状態で食べたい人にうってつけなのがランチジャータイプです。このタイプは魔法瓶構造を採用している商品が多く、保温性に優れるのが魅力。保温だけでなく保冷性能に長けた商品もあるので、幅広く活躍してくれます。
サイズが大きくなるデメリットこそありますが、その分容量も充実。ご飯とおかずのほかに汁物やスープを入れられるタイプもあるため、食べざかりの学生や肉体労働の男性などがっつり食べたい人におすすめです。
素材による使い勝手の違いは?
弁当箱に採用されている素材にも注目してみましょう。素材によってメリットやデメリットも異なり、使い勝手や活躍するシチュエーションも変わってきます。素材の特性を把握することで、自分に適したお弁当箱がわかるでしょう。
素材の特性1:リーズナブルかつ種類豊富なプラスチック製
プラスチック製プラスチック製のお弁当箱は使い勝手の良さが魅力。電子レンジに対応している商品も多く、なかには食洗機で洗えるものもあります。加えてパッキンや仕切りが付いているものまでバリエーションも豊富。多彩な機能を備えたタイプなら、便利に扱えるでしょう。
しかし、色やニオイ移りがしやすいのに加えて、油汚れが落としづらいなど衛生面に不安があります。家に帰ったらすぐに洗うなど、丁寧に扱うのが上手な使い方、また定期的に買い換えるといった工夫も検討するといいでしょう。
素材の特性2:ステンレス・アルミ製は衛生的で耐久性にも優れる
清潔に扱えて耐久性にも優れるのが、ステンレスやアルミ製のお弁当箱。色移りやニオイが残ることもなく油汚れも落としやすいので、お手入れ簡単で清潔に使用可能です。
ステンレス製は耐久性や腐食性に優れ、長い期間に渡って使うことができます。アルミ製は軽量であることが特徴。小さい子どもや女性でも手軽に持ち歩くことができるでしょう。
一方で、どちらも金属製であることから電子レンジの使用が不可な点はデメリットといえるでしょう。
素材の特性3:見た目もグッドな木製
ほかの素材に比べて、独特な世界観を堪能できるのが木製の魅力。見た目の良さだけでなく、吸湿性の良さから箱内の水分を吸収し、食材の水っぽさやご飯がべちゃべちゃになることなく食べることが可能です。傷みにくい点もポイント。
ヒノキやスギといった素材ならさらなる殺菌能力にも期待ができますが、洗ったまま放置してしまうとカビや腐食の原因となる可能性が。加えて油を使用した食材だと、シミにもなりやすい傾向にあります。漆やウレタンを塗った商品であれば、衛生的でシミにもなりくいためデメリットをカバーしてくれますよ。
必ずチェック! 電子レンジに対応できる?
冷めたご飯や冷たい唐揚げなど、せっかくなら温かい状態で食べたいですよね。電子レンジに対応するかは地味ながら重要なポイント。お弁当箱の中には電子レンジに対応していない商品も少なくないので、事前にチェックしてから購入しましょう。
プラスチック製の商品は対応していることが多く、ステンレスやアルミ製の商品は対応していないことがほとんどです。しかしプラスチック製にも対応していないものがあり、逆にアルミ製でも電子レンジに対応していることも。ホカホカの状態にこだわりたいなら、保温性に優れたお弁当箱をチョイスするのも選択肢のひとつですよ。
弁当箱15製品の比較方法は?
前項のポイントを踏まえ、弁当箱15製品を集めて比較検証を実施。「密閉タイプ」10製品と「保温タイプ」5製品に分け、それぞれランキングを決定しました! 今回行ったテスト方法は、以下の通りです。
テスト1:使い勝手[配点:30点]
「フタの開け閉めのしやすさ」「洗いやすさ」「食べ物の詰めやすさ」「汎用性」「箸や仕切り、ケースといった付属品の充実度」などを総合し、使い勝手として評価しました。
テスト2:密閉性または保温性[配点:各25点]
【密閉性】
弁当箱に水を入れ、フタを閉めて逆さにした状態で上下左右に振り、水が漏れないか検証しました。
【保温性】
炊きたてのご飯を容器に詰め、5時間後のごはんの温度を計測しました。
※室温23℃で計測、開始時84.5℃
テスト3:携帯性[配点:25点]
「カバンに収まるか」「単独で持ち運べるか」の2軸で評価。サイズや形状、重さを確認するとともに、専用ケースが付いているものには加点しました。
テスト4:デザイン[配点:20点]
弁当作りのモチベーションを上げる要素として「デザイン」もテスト項目に加えました。男女の視点から「ダサくないか」「目立ちすぎないか」などを評価しました。
それでは、いよいよ弁当箱ランキングの発表です。まずは、「密閉タイプ」10選からまいりましょう!
「密閉タイプ」の弁当箱おすすめランキングは?
1位: ネクストスタイル「ドーム型弁当箱」
ネクストスタイル
ふんわり盛れるドーム型弁当箱 2段
850ml PFLW9
実勢価格:1498円
容量:850ml
サイズ:W18.5×D10.7×H9.8cm
重さ:272g
▼採点結果
- 使い勝手: 25/30点
- 密閉性: 25/25点
- 携帯性: 20/25点
- デザイン: 11/20点
- 合計: 81/100点
ベストに輝いたネクストスタイル「ふんわり盛れるドーム型弁当箱」は、丸みを帯びたドーム型のフタが特徴的で、おかずを高く盛ってもつぶれにくい仕様。開け閉めがラクな4点ロックのフタがしっかり汁漏れを防いでくれました。850ml入る大容量なので、体格のいい男性にもオススメです。
パッキンがスムーズに取り外せて、フタの隅々まで洗うことができました。容器の角が丸いので洗いやすかったです。
密閉性は申し分なし。4点ロックをパチッとはめるだけで簡単にフタが閉まり、水を入れて逆さにして激しく振ってもこぼれません。
密閉タイプのなかでは唯一持ち手のある保冷バッグが付いており、食べた後は容器を重ねてコンパクトにできる点も◎。おかず入れに仕切りもついています。箸はついていませんが、専用バッグの隙間に入れられそうです。
ドーム型の弁当箱は、見せ弁用ならおかずを上に、崩れ防止にはご飯やサンドイッチなどを上に入れるのがよさそうです。
2位: シービージャパン「薄型弁当箱」
シービージャパン
薄型弁当箱 フードマン 800ml
実勢価格:1036円
容量:約800ml
サイズ:約W21×D21×H3.5cm
重さ:約365g
▼採点結果
- 使い勝手: 15/30点
- 密閉性: 25/25点
- 携帯性: 22/25点
- デザイン: 11/20点
- 合計: 73/100点
弁当箱の人気ランキング常連のシービージャパン「薄型弁当箱 フードマン」が2位にランクイン。平たい弁当箱を普通に持つとかさばりますが、密閉性が高く、厚さわずか3.5cmのフードマンなら、縦入れが可能。書類やノートPCと一緒にカバンに入れられるので、通勤時の余計な荷物になりません。
この通り、薄いリュックにもすっぽり入りました。
周囲と仕切りで密閉するWシーリング構造が、外への汁漏れと、隣の小部屋への汁移りを防いでくれます。
密閉するには、中央から外側に向けて空気を抜いていきます。フタの開閉には、やや力が要りました。
2位: シービージャパン「NORME DE BEAUTE」
シービージャパン
NORME DE BEAUTE ランチボックス 700
実勢価格:817円
容量:700ml
サイズ:約W20×D14×H5cm
重さ:約185g
▼採点結果
- 使い勝手: 16/30点
- 密閉性: 25/25点
- 携帯性: 18/25点
- デザイン: 14/20点
- 合計: 73/100点
シービージャパン「NORME DE BEAUTE ランチボックス 700」が同率2位に。Wシーリングの仕切り一体型で一般的な形を求めるなら、こちらがオススメです。
4点ロックとWシーリング構造はフードマンと共通ですが、こちらのほうがフタの開け閉めがラクでした。
弁当箱を縦にしても水がこぼれず、ちゃんと仕切りの内側にとどまってくれました。
2位: オーエスケー「DISH UP LUNCH」
オーエスケー
DISH UP LUNCH
4点ロック式 お弁当箱(仕切付)2段
PWD-600
実勢価格:1,380円
容量:約600ml
サイズ:約W16xD10.2xH9.6cm
重さ:191g
※Amazonのカラーはグレーです
▼採点結果
- 使い勝手: 22/30点
- 密閉性: 25/25点
- 携帯性: 15/25点
- デザイン: 11/20点
- 合計: 73/100点
ベストバイと同じく、中身がつぶれにくい、フタがドーム状になっているオーエスケー「DISH UP LUNCH」。色展開が豊富で、600mlという多すぎない容量は、女性が使うのにオススメです。
簡単にフタの開け閉めができて、密閉性もバッチリでした。おかず用の仕切りがついています。
5位: 山崎実業「バルブ付き密閉ランチボックス」
山崎実業
バルブ付き密閉ランチボックス
タワー ブラック 4824 400ml
実勢価格:1100円
容量:400ml
サイズ:約W14.7×D9.2×H5cm
重さ:約135g
▼採点結果
- 使い勝手: 20/30点
- 密閉性: 22/25点
- 携帯性: 18/25点
- デザイン: 11/20点
- 合計: 71/100点
山崎実業「バルブ付き密閉ランチボックス タワー」は、おかずとご飯を入れるには小さめですが、おにぎりを別にして、おかずのみ入れるのであれば十分なサイズ。ちゃんと仕切りもついています。145gと軽量なので、帰りの荷物が身軽になりラクちんです。
フタに付いているバルブをワンプッシュすることで密閉性が高まり、逆さにしただけでは水漏れしませんでした。しかし、激しく振ると少しだけ水が漏れました。
6位: 竹中「お弁当箱 ココポット」
竹中
お弁当箱 ココポット
レクタングル 600ml
実勢価格:2161円
容量:約600ml
サイズ:約W20×D12×H7cm
重さ:259g
▼採点結果
- 使い勝手: 20/30点
- 密閉性: 22/25点
- 携帯性: 15/25点
- デザイン: 12/20点
- 合計: 69/100点
6位の竹中「ココポット レクタングル」は、内側のスペースが大きく仕切りを自由に移動できるので、パスタを入れたりサンドイッチを入れたりと、いろんな料理に使えます。おしゃれなデザインなので、保存容器として使ってこのまま食卓に出してもOKです。
パッキン式のフタは、見た目以上に密閉性が高いです。見た目だけでなく、実用性にも優れた弁当箱といえます。
7位: サーモス「フレッシュランチボックス」
サーモス
フレッシュランチボックス 800ml
DJB-805
実勢価格:1455円
容量:800ml
サイズ:約W23×D13×H5.5cm
重さ:約300g(専用保冷ケースを含む)
▼採点結果
- 使い勝手: 27/30点
- 密閉性: 10/25点
- 携帯性: 18/25点
- デザイン: 13/20点
- 合計: 68/100点
弁当箱と箸、専用保冷ケースがセットになったサーモス「フレッシュランチボックス」。密閉性はイマイチですが、あれこれ悩まず弁当に必要な道具が一度でそろえられるので、とても便利です。
容器を傾けると水漏れしました。
8位: クツワ「コールマン ランチボックス」
クツワ
コールマン ランチボックス
750ml 011CM
実勢価格:1958円
容量:750ml
サイズ:W20.5×D11.6×H5.5cm
重さ:約216g(実測)
※Amazonのカラーはホワイトです
▼採点結果
- 使い勝手: 20/30点
- 密閉性: 15/25点
- 携帯性: 15/25点
- デザイン: 17/20点
- 合計: 67/100点
9位のクツワ「コールマン ランチボックス」は、フタがカチッとはまるコンテナ型で、開け閉めしやすいです。仕切りが安定していてずれにくいのも○。
容器を傾けただけでは水漏れしませんが、振ると漏れました。
9位: スケーター「弁当箱2段 SSLW9」
スケーター
弁当箱 2段
シリコン製内蓋付 900ml
アクセントポイント ブラック SSLW9
実勢価格:1200円
容量:900ml
サイズ:約W21.1×D7.7×H9.6cm
重さ:約300g
▼採点結果
- 使い勝手: 10/30点
- 密閉性: 25/25点
- 携帯性: 18/25点
- デザイン: 11/20点
- 合計: 64/100点
スケーターの2段弁当箱「アクセントポイント SSLW9」は、箸と固定バンド付き。奥行き7.7cmとスリムな形なので、持ち運びしやすいです。
ただし、シリコン製の内蓋はやわらかくしなるので、開け閉めや洗う際に扱いづらさを感じます。
9位: Jeopace「弁当箱 1150ml」
Jeopace
弁当箱 1150ml スプーン付き
実勢価格:2118円
容量:1150ml
サイズ:W22.5×D15.5×H5.5cm
重さ:約284g
▼採点結果
- 使い勝手: 17/30点
- 密閉性: 25/25点
- 携帯性: 15/25点
- デザイン: 7/20点
- 合計: 64/100点
エコな麦わら繊維でできたJeopaceのランチボックスは、1150mlの大容量サイズ。フタの密閉性は高いものの、本体一体型の仕切りの上に隙間があるので、小部屋間の汁移りが心配。汁気の多いものは避けたほうが無難です。
フタを外せば電子レンジにも対応。フタは手洗い推奨ですが、食洗機にも対応しています。
以上、弁当箱のオススメランキング「密閉タイプ」10選のご紹介でした。
それでは、次は「保温タイプ」5選のランキングにまいりましょう!
「保温タイプ」の弁当箱おすすめランキングは?
1位: タイガー魔法瓶「LWY-E461」
タイガー魔法瓶
まほうびん弁当箱 LWY-E461
実勢価格:3890円
容量:計980ml
サイズ:約W22.2×D11.1×H13.6cm
重さ:約650g
▼採点結果
- 使い勝手: 28/30点
- 密閉性: 23/25点
- 携帯性: 23/25点
- デザイン: 14/20点
- 合計: 88/100点
ご飯容器1つ、おかず容器2つ、箸、専用ケースがセットになったタイガー「まほうびん弁当箱 LWY-E461」が保温タイプのベストに。5製品のなかで最も保温性に優れ、使い勝手・携帯性も申し分なしです。
スープ容器は付きませんが、「温かいご飯」が目的なら迷わずコレで決まりです。
象印やパール金属と比べると、かなりコンパクトな設計のタイガー。付属の保温ポーチは、横でも縦でも持てるようになっていて便利です。
ポーチに空のおかず容器と一緒に入れて5時間後、5製品中最も高い54.1℃を記録。魔法びん効果でしっかり保温してくれました。
2位: サーモス「JBC-801」
サーモス
ステンレスランチジャー JBC-801
実勢価格:2600円
容量:計690ml
サイズ:約W13×D11.5×H17.5cm
重さ:約600g(専用バッグ含む)
▼採点結果
- 使い勝手: 29/30点
- 密閉性: 18/25点
- 携帯性: 23/25点
- デザイン: 17/20点
- 合計: 87/100点
スープジャーでおなじみのブランド・サーモスからは、「ステンレスランチジャー JBC-801」は、保温性が5製品中4位でしたが、使い勝手とデザインのよさが頭ひとつ抜けていたので2位となりました。
保温効力は43.2℃とまずまず。スープ容器もついているため、スープをそのまま入れてもよし、スープの素を容器に入れてお湯を注いで作ることもできます。
3つの容器がステンレス製保温ジャーの中にすっきりと収まり、バッグに入れて目立たず持ち運べます。青系で統一されていておしゃれなデザインは、毎日弁当を持っていくのが楽しくなりそうです。
3位: 象印マホービン「SL-GH18-BA」
象印マホービン
ステンレスランチジャー
お・べ・ん・と
SL-GH18-BA
実勢価格:3091円
容量:計1270ml
サイズ:W15×D13.5×H2cm
重さ:998g
▼採点結果
- 使い勝手: 29/30点
- 密閉性: 22/25点
- 携帯性: 15/25点
- デザイン: 14/20点
- 合計: 80/100点
3位の象印マホービン「ステンレスランチジャー お・べ・ん・と」は、保温効力が52.2℃と、タイガーに次いで健闘。似た形状のパール金属よりもフタの開け閉めがしやすく、素材の手なじみがいいということで高評価でした。
おかず容器、ごはん容器、スープ容器、箸がついています。2位のサーモスと比べるとひと回り大きく、ややかさばるのが気になります。
4位: パール金属「エコランチ HB-254」
パール金属
エコランチ
ダブルステンレスランチジャー
1800 HB-254
実勢価格:2494円
容量:計1300ml
サイズ:W15.5×D14×H22.5cm
重さ:1070g
▼採点結果
- 使い勝手: 27/30点
- 密閉性: 20/25点
- 携帯性: 15/25点
- デザイン: 11/20点
- 合計: 73/100点
保温タイプ4位・パール金属「エコランチ ダブルステンレスランチジャー」の保温効力は、48.6℃で3位でした。こちらもサーモスと象印マホービンと同様におかず容器、ごはん容器、スープ容器、箸がつきます。容量が一番大きく茶碗約3杯分のご飯が入りますが、本体の重さも1kgを超えてくるため、本当にたくさん食べる人向きのランチジャーと言えます。
サイドの箸ケースとフタの位置を合わせる必要があるので、フタを閉めるときに少し手間取りました。
5位: アスベル「ランタス HLB-CD620」
アスベル
カフェ丼ランチ ランタス
HLB-CD620
実勢価格:2639円
容量:620ml
サイズ:W14.5×D13.8×H11cm
重さ:430g
▼採点結果
- 使い勝手: 17/30点
- 密閉性: 15/25点
- 携帯性: 13/25点
- デザイン: 14/20点
- 合計: 59/100点
5位のアスベル「カフェ丼ランチ ランタス」は、全方向にかさばる形状をしているため、携帯性で得点を落としました。
保温効力は35.9℃でした。冷めてもおいしいメニューなら、カフェ丼ランチを楽しめそうです。容器がご飯とおかずの2層に分かれているので、ご飯がべしゃべしゃになる心配もありません。
以上、弁当箱のオススメランキング「保温タイプ」5選のご紹介でした。
弁当箱の進化を実感! レンジ対応は当たり前に
今回の検証では、密閉タイプでは大容量のスタンダードタイプ「ネクストスタイル」がベストに。保温タイプでは、魔法瓶メーカー「タイガー」が実力を見せつける結果となりました。
また、加点ポイントになると予想していた「電子レンジ対応」ですが、今回選んだ15製品すべてがフタを外せば電子レンジで温め可能でした。密閉タイプに関してはすべて食洗器に対応しており、世のニーズをくんだ弁当箱の進化を実感する結果となりました。
弁当箱は、使う人やシチュエーションによって、重視するポイントが異なります。主な機能に注目しつつ、自分の求める条件や使う環境と照らし合わせて、お好みの弁当箱を選んでみてくださいね!
フタのパッキンの隙間には汚れが残りがち。パッキンを取り外して洗えるものが望ましいですね。