ランニング用インソールは自分の足に合ったモノを選ぼう
健康やダイエット目的でランニングを始める人が増えていますが、多くの人が悩まされているのが「足やヒザの痛み」だといいます。その原因のひとつは、ランニングシューズにあるのです。
「ランニングシューズは軽いほどいい」と考える人が多いですが、軽量タイプはクッション性(衝撃吸収性)が低い場合が多いため注意が必要です。
ランナーの足にかかる負荷は、立ち止まっているときを1とした場合、体重の3~4倍といわれています。
とくに着地するときの衝撃は大きく、初心者がクッション性の低いランニングシューズを履き続けると、足やヒザの痛み、運動機能の低下を招く可能性があります。
また、足の形は人によってかなり違います。買ったランニングシューズが自分の足に合わないのはよくあること。フィット感の低いランニングシューズでランニングを続けると、足を痛めかねません。
特に偏平足の人は負担がかかりやすく、足が疲れたことによりフォームが崩れ、ケガをしやすいので注意が必要です。
そうした負荷の軽減のために使ってほしいのが「ランニング用インソール」です。ランニング用インソールは、足の形を整え、足にかかる負担を軽減してくれます。足底筋膜炎の治療にもランニング用インソールの使用が推奨されているほどです。
幸いなことに、ランニングシューズの多くはインソールの取り外しが可能な製品が多いです。そのため、自分の足に合うランニング用インソールに変えることで足への負担を減らし、なおかつパフォーマンスを上げることができます。
ランニング用インソールにはどんな効果がある?
では、まず、ランニング用インソールにはどんな効果があるのか、4つの効果をご紹介します。
効果1:自分に合ったシューズに変えられる
ランニングシューズには、初心者向けの「クッション系」や、上級者向けの「レース系」があります。
クッション系は衝撃吸収機能に優れ、足の負担を軽減してくれます。しかし、レース系に比べて少し重いのがデメリットです。一方、レース系は、スピード重視で軽量性の高いタイプ。走る際の蹴り出しを強めるため、反発性や硬さを備えています。
どちらのランニングシューズを選ぶべきかは、目的によって異なりますが、体重が重い人、筋力がない人、走るのに慣れていない人は「クッション系」を、ランニングの経験が豊富で本格的に走りたい人は、「レース系」を選ぶといいでしょう。
ただ、実際に買って履いてみると、「もう少しクッション性が欲しい」「もっと軽くしたい」など、さまざまな希望が出てきます。
そこで登場するのが「ランニング用インソール」です。付属の中敷きをランニング用インソールと入れ替えるだけで、自分に合ったランニングシューズにカスタマイズすることができます。
効果2:「オーバープロネーション」を防いでくれる
私たちは走るときに「プロネーション(回内)」という動作を行っています。プロネーションとは、足首を内側に倒れさせる動作で、着地時の衝撃を吸収させているのです。
しかし、過度に足首を内側に倒れさせると「オーバープロネーション」が起きてしまいます。オーバープロネーションを簡単に説明すると、足首が内側に傾いて、足のアーチ(土踏まず)が潰れてしまう状態を指します。
オーバープロネーションの状態では疲れやすく、運動パフォーマンスが大きく低下します。ほかにも足や、足の周辺の関節に痛みが走ったり、ヒザや股関節に悪影響を及ぼしたりすることも……。
ランニング用インソールは、オーバープロネーションの予防・改善にも役立ちます。ただし、すべてのランニング用インソールにオーバープロネーション対策が施されているわけではないので、選ぶ際には注意してください。
効果3:フィット感を高めてくれる
ランニング用インソールには、フィット感を高める効果もあります。では、どのような状態が「フィットしている」といえるのでしょうか? フィット感のチェックポイントは、4つあります。
1:かかと
かかとをしっかりと包み込んで足全体の安定性を高めてくれるシューズが自分に合っています。走っているときにかかとが浮くようなランニングシューズは、着地が不安定になり危険です。
2:つま先
ランニングシューズを履いたときにつま先と靴の間隔が1.5cm程度開いていて、足の指が自由に動かせるくらいがベストです。親指や小指の付け根が痛くなる状態では、フィットしているとはいえません。
また、つま先がキツいランニングシューズを履き続けていると、外反母趾になる恐れもあります。
3:土踏まず
足裏の土踏まずと、インソールのアーチクッションの位置にズレがないことが求められます。この位置がズレると足の痛みや疲れの原因になります。扁平足の人はアーチが低めのものがおすすめです。
4:甲
ランニングシューズと甲の間がキツすぎると、血行不良や足の痛みを招きます。反対に間隔が空きすぎていると、走りづらくなります。ランニングシューズによって間隔はそれぞれなので、靴ごとに調整する必要があるでしょう。
フィット感を得るには、さまざまな調整が欠かせません。ランニング用インソールを使うと細かな調整が可能になり、足全体の安定性を高め、ズレを防止できます。
効果4:シューズ内の蒸れを防いでくれる
長時間のランニングを行うと、シューズの中が蒸れがちになります。その状態を放置すると、雑菌が繁殖し、悪臭の原因に……。
蒸れやニオイが気になる人にも、ランニング用インソールはおすすめです。足の不快感やニオイを除去し、清潔さをキープできます。さらにランニング用インソールは吸湿性、速乾性に優れており、気持ちよくスポーツを続けることができます。
足の蒸れが気になる人は、通気性、速乾性を重視してソール選びをしてみてください。なかにはランニングシューズ内の温湿度をコントロールできる素材を使った商品もありますよ!
そこで早速ですが、今回のベストバイは?
ここまでランニング用インソールのイロハを解説してきましたが、「早くおすすめ商品が知りたい!」という方のために、今回の1位商品をご紹介します。
GAOAG
インソール
実勢価格:529円
今回の第1位はGAOAG「インソール」でした。柔らかく衝撃吸収性に優れており、ランニング時の足への負担を軽減してくれます。また吸汗性、速乾性も抜群で蒸れにくくなっています。
ランキングでは他に高機能の商品が多数ありましたが、初心者想定のおすすめ商品ということで、本製品が第1位に選ばれました。
とはいうものの、「軽さ」や「ランニングシューズとの相性」などを考慮した場合、2位以下の商品があなたにとっての第1位になることも。 ランキングでは各商品の特長を細かく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
ウォーキングや立ち仕事用には専用のインソールを
ドクターショール
ジェルアクティブ インソール エブリデイ
実勢価格:1440円
サイズ:S(22.5〜26cm)、M(25.5〜29.5cm)
重量:Mサイズ片足・約87g(編集部計測)
ウォーキングや立ち仕事用に最適なのが、ドクターショール の「ジェルアクティブ インソール エブリデイ」。サイズがSとMの2種類ですが、2つで22.5〜29.5cmをカバーしています。
足底の圧力データを元にフットケアの専門家と共同開発したインソール形状で、一般靴底素材に比べて最大30%踵への衝撃を吸収してくれます。さらに表にはフレッシュドライ生地を使用しているため、長時間の使用でもサラサラ感が持続します。
ジェルを採用しているので安定感がなく、ランニングやスポーツ向きではないのですが、反面、クッション性が抜群で、立ち仕事などには超おすすめです。素材も良く、履いたときにひんやりして気持ちいいインソールです。
ランニング用インソールの 上手な選び方は?
では、初心者がランニング用インソールを買おうと思ったとき、どのようなポイントに注意して選べばいいのでしょうか? 具体的なチェックポイントを、板谷氏に教えてもらいました。
ポイント1:フィット感[配点25点]
「かかとの位置が安定するか」「ランニングシューズの中で足がズレないか」という2点がポイント。今回は、実際にランニング用インソールを入れて走ってもらい、この2点を基準にフィット感をチェックしました。
ポイント2:クッション性[配点20点]
ベテランランナーの場合は力強く地面を蹴り出す「反発性」が重要です。しかし今回は初心者向けを意識し、「クッション性」を採点の基準としました。
ポイント3:サポート感[配点25点]
土踏まずのサポート機能は欠かせません。足のアーチ(土踏まず)をしっかり支えられるかどうかをチェックしました。
ポイント4:通気・速乾性[配点20点]
ランニングシューズで悩まされるのが、蒸れとニオイ。汗を吸収し素早く蒸発させてくれるか、ニオイの発生具合はどうかを、板谷氏にチェックしてもらいました。
ポイント5:コスパ[配点15点]
ランニング用インソールは形が崩れたり破れたりすると本来の機能を発揮できません。
そのため定期的に新しいものと交換することが求められますが、価格が高いとなかなかそれも難しいもの。できれば耐久性に優れ、価格が安いものが理想です。その点を「コスパ」という観点で採点してみました。
また、ランニングシューズは軽いほうがいいといわれ、当然、ランニング用インソールも軽量タイプが望ましいとされます。
しかし、初心者の場合は十分なクッション性が必要なので、少し重くても、厚みがあるタイプがおすすめです。
それでは、以上を踏まえて、ランキングスタートです!
ランニング用インソールのおすすめは?
GAOAG「インソール」
GAOAG
インソール
実勢価格:529円
サイズ:S (日本サイズ21.5-24.5cm)、M (日本サイズ24.5-27.5cm)、L (日本サイズ28-31cm)
重量:84.3g(L)
▼採点結果
合計 | フィット感 | クッション性 | アーチサポート感 | 通気性・防臭性 | コスパ |
94/100点 | 24/25点 | 19/20点 | 18/20点 | 19/20点 | 14/15点 |
第1位はGAOAG「インソール」。バックヒールに高密度ポリウレタンを採用した、一般用のサポートタイプです。
柔らかく衝撃吸収性に優れているので、とくに初心者の方におすすめです。
クッション性が非常に高く、土踏まずが潰れることもありません。しっかり通気孔が開けてあるので、吸汗性、速乾性にも優れています。
ただし、クッション性が高いかわりに、やや重め。軽さを求める人からすると気になるかもしれません。さらに厚みがあるので、入れるランニングシューズによっては甲がキツくなる場合があるので、注意が必要です。
踏んだ時のクッション感、そして足を包むフィット感はランキング内でダントツでした! 値段もワンコイン程度なので、コスパもとてもいいです。一方、耐久性はソフト素材なので、やや弱めに感じました。
ソルボ「インソール ランニングエア 8ZA624」
ソルボ(SORBO)
DSIS ソルボ インソール ランニングエア(MENS) 8ZA624
実勢価格:1809円
サイズ:S (日本サイズ23.5-24.5cm)、M (日本サイズ25-26cm)、L (日本サイズ26.5-27.5cm)
重量:約46g(L・編集部計測)
▼採点結果
合計 | フィット感 | クッション性 | アーチサポート感 | 通気性・防臭性 | コスパ |
92/100点 | 24/25点 | 19/20点 | 17/20点 | 19/20点 | 13/15点 |
第2位はソルボ(SORBO)「インソール ランニングエア(MENS) 8ZA624」でした。
「軽量」「通気性」「衝撃吸収」にこだわったランニング用インソールです。重さは1位の商品よりもだいぶ軽く、ややレース系寄りという印象を受けます。
レース系寄りながら、衝撃吸収力と圧力分散機能に優れていて、ヒザや腰の痛みが気になる人におすすめ。さらに浮指対策にも向いています。
ただし、サイズの指定範囲が1位商品よりも狭いので、サイズ選びは慎重に。
かかとをしっかりホールドしてくれます。実際のランニングでは軽くて走りやすく、クッション性も申し分なし。ただし価格が1位商品の倍以上するので、やや評価を下げました。
ソフソール「ふわふわの履きごこち」
ソフソール(SOFSOLE)
ふわふわの履きごこち 人間工学に基づいた衝撃吸収・クッションインソール
実勢価格:1582円
サイズ:アスリート(ベーシックモデル)・S(23〜24.5cm)、M(24.5〜26cm)、L(26.5〜28cm)、XL(28.5〜30cm)
重量:Lサイズ・約65g(編集部計測)
▼採点結果
合計 | フィット感 | クッション性 | アーチサポート感 | 通気性・防臭性 | コスパ |
91/100点 | 23/25点 | 18/20点 | 18/20点 | 18/20点 | 14/15点 |
第3位はソフソール(SOFSOLE)「ふわふわの履きごこち 人間工学に基づいた衝撃吸収・クッションインソール」でした。
アスリート(衝撃吸収・ベーシックモデル)、アスレティック(衝撃吸収・薄型タイプ)、アーチ(衝撃吸収・土踏まずをサポート)と3種類のラインナップとなっています。
今回検証したのは「アスリートタイプ」。地面の衝撃を吸収する「インプラス衝撃吸収素材」を使用。室内競技からランニング、普段使いなど汎用性の高いインソールになっています。
前足部とヒール部にはジェルを装備。着地時の衝撃を緩和し、次の踏み出しをサポートしてくれます。
なお他のタイプについてもご紹介します。
アスレティックタイプ
軽量・薄型設計のクッションインソール。薄型ですが、アーチをしっかりサポートしてくれます。踵には高密度ジェルを搭載しており、登山やアウトドア、バスケやバレー、テニスやバドミントンに適しています。
アーチタイプ
インプラス衝撃吸収素材を使用。アーチ部分を適切にサポートするアーチ構造になっていて、ランニングやウォーキング、スポーツ全般、登山、アウトドア、普段使いなど幅広い用途を持つ、汎用性の高いモデルです。
クッション性に優れたインソールですね。反発力が強いためランニングなどにとくに向いていると思います。またフィット感もなかなかで、全体に非常にバランスの取れた商品だと思います。
4位:ザムスト「インソール(中敷き) フットクラフト シリーズ」
ザムスト(ZAMST)
インソール(中敷き) フットクラフト シリーズ
実勢価格:4193円
サイズ:S(21〜22.5cm)、M(23.-〜24.5cm)、L(25〜26.5cm)、LL(27〜28.5cm)、3L(29〜30.5cm)
重量:Lサイズ片足・約60g(編集部計測)
▼採点結果
合計 | フィット感 | クッション性 | アーチサポート感 | 通気性・防臭性 | コスパ |
90/100点 | 24/25点 | 17/20点 | 18/20点 | 18/20点 | 13/15点 |
第4位はザムスト「インソール(中敷き) フットクラフト シリーズ」でした。ランニング、バレー、バスケ、テニス、登山など、さまざまな用途に対応する汎用性の高いタイプです。
商品のバリエーションが豊富なのが最大の特徴です。まず「スタイル」がクッションタイプ、グリップタイプ、サッカー専用タイプ、スタンダードタイプの4種類。
次に「アーチタイプ」がHIGH、MIDDLE、LOWの3種類に分かれていて、全部で12パターン(4×3)の組み合わせで、ユーザーの細かいニーズに対応してくれます。とくにアーチの形状が選べるのは嬉しいポイント。
今回は「クッションタイプ」、「MIDDLE」の組み合わせを選んで検証しました。
素材には衝撃吸収素材「エバーライトZUREN」を採用しており、着地時の前足や踵の負担を軽減してくれます。なおトップコートには抗菌・防臭加工が施されています。
4000円を超える高価なインソールですが、作りは流石だと思いました。クッション性が強すぎず、弱すぎずのちょうど良い感じ。快適な履き心地です。フィット感やアーチサポート感も自然な感じでした。ただ価格の点で今回は順位を下げました。
4位:
ニューバランス「インソール RCP130」
new balance(ニューバランス)
インソール RCP130
実勢価格:1100円
サイズ:SS(21.5~22.5cm)、S(23~24cm)、M(24.5~25.5cm)、L(26~27cm)、O(27.5~28.5cm)、XO(29.0~30.0cm)
素材:メイン素材・ポリエステル/表地・合繊
重量:約12g(編集部計測)
▼採点結果
合計 | フィット感 | クッション性 | アーチサポート感 | 通気性・防臭性 | コスパ |
90/100点 | 24/25点 | 18/20点 | 18/20点 | 17/20点 | 13/15点 |
同点4位はnew balance(ニューバランス)「インソール RCP130」。三浦大知さんも愛用しているランニング用インソールです。
表地にはナノテクノロジーを用いた滑りにくい素材の「ナノフロント」を使用し、足のズレをしっかり防いでくれます。
適度な硬さとクッション性、フィット感など、全体のバランスがとてもいいです。アーチサポート感は上位商品に比べて若干弱いように感じました。かなり軽いので、ランニング中~上級者にもおすすめです。
普段履きや立ち仕事など、長時間の着用では蒸れやすいという弱点もあります。
反発力があり走りやすいランニング用インソールだと言えます。さまざまなスポーツに使えるタイプだと思います。ただ、長時間の使用では蒸れが気になるかもしれません。一方で、クッション性やフィット感などはまったく問題ありません。
4位:アシックス「ランニングSpEVA 中敷(レーシングタイプ) TZS710」
asics(アシックス)
中敷 ランニングSpEVA 中敷(レーシングタイプ) (現行モデル) TZS710
実勢価格:1601円
サイズ:S(23.0~24.5cm)、M(25.0~26.0cm)、L(26.5~27.5cm)、LL(28.0~29.0cm)
素材:合成樹脂
重量:約17g(編集部計測)
▼採点結果
合計 | フィット感 | クッション性 | アーチサポート感 | 通気性・防臭性 | コスパ |
90/100点 | 24/25点 | 18/20点 | 18/20点 | 18/20点 | 12/15点 |
同じく4位だったのはアシックス「ランニングSpEVA 中敷(レーシングタイプ) TZS710」でした。
衝撃吸収性と反発力を両立させたレース系のランニング用インソールです。アスリートシューズに広く使われるEVA素材に、衝撃による変形からの復元力を持つ成分をプラス。衝撃を和らげながら、それを推進力へ変える独自の特性を備えています。
重量も17gと軽量で、レーシング向き。今回はクッション系のランニング用インソールが上位にきていますが、中~上級者向けのスピード重視ということならば、ベスト3に入る商品です。
立った状態ではクッション性をあまり感じませんが、実際に走ってみるとうまく衝撃を吸収してくれるので驚きです。同時に地面を蹴り出しやすいので走りやすく、中級以上のランナーにもおすすめです。
7位:
O.M.C TOKYO「インソール」
O.M.C TOKYO
インソール
実勢価格:998円
サイズ:S(19.5cm~23cm)、M(23cm~26.5cm)、L(26.5cm~29.5cm)
素材:非表示
重量:約65g(L・編集部計測)
▼採点結果
合計 | フィット感 | クッション性 | アーチサポート感 | 通気性・防臭性 | コスパ |
88/100点 | 22/25点 | 19/20点 | 17/20点 | 18/20点 | 12/15点 |
第7位はO.M.C TOKYO「インソール」。通気性に優れた商品です。
通気性とクッション性が非常に高いです。厚みがあるので、クッション性は申し分ありません。
ただ、厚みがある分、使用できるランニングシューズが限られるというデメリットがあります。さらにクッション性の高さから、人によっては走りにくさ感じるかもしれません。
特徴的なのが、中央の突起。使用中は常に足裏の真ん中が押されている感じがあり、心地よかったです。
また炭素繊維を配合しているので、ニオイも軽減してくれます。そのため、長時間のウォーキングや立ち仕事などのとき、スニーカーに入れるのもいいでしょう。
初心者のランニングやウォーキング向けの商品だと思います。真ん中の突起が気持ちよく、厚みがあるのでクッション性も十分。ただ、その厚みのせいで、ランニングシューズによっては甲がキツくなるかもしれません。
8位:IWAMA HOSEI「インソール」
IWAMA HOSEI(岩間縫製)
インソール 中敷き 衝撃吸収 メンズ 25.5〜27.5cm
実勢価格:1580円
サイズ:25.5〜27.5cm
重量:片足約106g(編集部計測)
▼採点結果
合計 | フィット感 | クッション性 | アーチサポート感 | 通気性・防臭性 | コスパ |
87/100点 | 23/25点 | 17/20点 | 18/20点 | 17/20点 | 12/15点 |
第8位はIWAMA HOSEI(岩間縫製)「インソール」でした。
アーチまで広くサポートするIHゲルを備え、着地の衝撃を吸収・分散してくれます。激しいスポーツや足の負担の多い競技、アスファルトでのランニングなどにおすすめです。
クッション性と反発力の両方を兼ね備えているので、蹴り出しもラクで、推進力を高めてくれます。着用時の安定感も抜群。比較的低価格ながら、高性能のインソールだと言えます。
土踏まずへのアプローチが強いインソールです。フィット感は標準的。クッション性が高く、履いていて、衝撃が吸収されるのがよく分かります。ランニング目的で、土踏まずの感じがしっくりくるなら、かなり評価の高い商品でしょう。
8位:Formthotics「Run Dual」
Formthotics
ランニング スポーツインソール
Run Dual
実勢価格:6990円
サイズ:XXS(20〜22.5cm)、XS(23〜24cm)、S(24.5〜25.5cm)、M(26〜27cm)、L(27.5〜28.5cm)、XL(29〜30cm)
重量:約19g(26-27cm)
▼採点結果
合計 | フィット感 | クッション性 | アーチサポート感 | 通気性・防臭性 | コスパ |
87/100点 | 25/25点 | 15/20点 | 19/20点 | 16/20点 | 12/15点 |
同点8位はFormthotics「ランニング スポーツインソール」でした。5000円を越える価格ながら、レビューでも高評価が並ぶ商品です。
今回のランキングの中では若干種類が異なります。いわゆる「走っている足」の形になるインソールで、熱を加えることで形状が変わる素材Formaxを使用しています。
たとえばドライヤーなどでインソールを温めてから足を入れることで、自分の足の形ピッタリに形成されます。
また、熱を使わなくても、体温・体重・屈伸圧力により、使いながら走っている状態の足の形に形成されます。なお形成は再加熱により、何度でもOK。
またわずか19g(片足)と超軽量で、走るのをまったくジャマしません。グリップ力が高く、足にぴったりとフィットし、運動のパフォーマンスを高めてくれます。
抜群のフィット感とアーチサポート感のあるインソールです。超軽量で足にかかる負担を最小限抑えられる点も良いですね。一方、通気性は標準的でした。熱で足の形に合わせることができますが、若干手間がかかる点と、価格が高めなことで今回は順位を下げました。熱を加えなくても成型できるとのことなので、しばらく使ってみたいと思います。
10位:ATHLY「COOLMAX」
ATHLY
インソール 衝撃吸収 メンズ レディース 中敷き COOLMAX
実勢価格:980円
サイズ:メンズ(23cm~28cm)、レディース(22cm~26cm)
素材:PU、COOLMAX
重量:30g(メンズ)
▼採点結果
合計 | フィット感 | クッション性 | アーチサポート感 | 通気性・防臭性 | コスパ |
86/100点 | 21/25点 | 16/20点 | 16/20点 | 19/20点 | 14/15点 |
第10位はATHLY「COOLMAX」でした。
最大の特徴は綿の5倍も早く乾くという新素材。蒸れにくく、サラッとした触感で、長時間のランニングにも耐えられます。梅雨時期や夏場など、足が蒸れやすい時期におすすめの商品です。
フィット感やアーチサポート感は、良くも悪くも「平均的」。ただしクッション性は、上位商品に比べて若干弱めに感じました。初心者用として無難なラインだと思います。
11位:シダス「マックスプロテクト・ラン 3207671」
シダス
マックスプロテクト・ラン 3207671
実勢価格:2528円(L)
サイズ:XS(22〜23cm)、S(23.5〜24.5cm)M(25〜26.5cm)、L(27〜28cm)、XL(28.5〜29.5cm)
重量:Lサイズ片足・約61g(編集部計測)
サイズガイド:あり
▼採点結果
合計 | フィット感 | クッション性 | アーチサポート感 | 通気性・防臭性 | コスパ |
85/100点 | 21/25点 | 16/20点 | 18/20点 | 18/20点 | 12/15点 |
シダス「マックスプロテクト・ラン 3207671」が第11位にランクインしました。
ジェルパッドや衝撃吸収シートなどを備え、足への負担を効果的に軽減してくれるインソールです。
用途に応じて以下の4種類のソールがラインナップされています。
マックスプロテクト・ラン
今回の検証商品がこのタイプ。ランニングの快適さを向上するよう設計されており、マックスプロテクト ウォークの機能に加えて、前足部にも衝撃吸収&反発素材を採用しています。蹴り出しの力をサポートしてくれるので、リズムよく走れます。
マックスプロテクト・フィール
踵の痛みを軽減してくれるソール、通勤や普段使いに向けのシンプル設計のソール。フィールのみXXSサイズ(20.0cm〜21.5cm)があります。
マックスプロテクト・ウォーク
ウォーキングや立ち仕事におすすめ。新素材PODIANEi+に加えて、土踏まずをサポートするパーツが備えられ足裏のアーチをしっかりと支えてくれます。
マックスプロテクト・ジャンプ
バスケットボール・バレーボールなど、跳躍が多いスポーツ向けのソール。マックスプロテクト・ウォークの機能に加え、前足部に衝撃吸収&反発素材を搭載しています。
またアーチサポートも流石で、長時間の移動でも疲れにくい作りになっています。
どの項目でも平均的で、無難なインソールですね。強いて言えば、踵のクッションがなかなか良いかと。今回は1種類のみの検証でしたが、他のタイプも試してみたいです。
12位:Fifty Storms「インソール」
Fifty Storms
インソール 衝撃吸収 低反発 ラテックス素材 3Dデザイン
実勢価格:998円
サイズ:S(19〜23.5cm)、M(23.5〜27cm)、L(27〜30cm)、
重量:Lサイズ片足・約42g(編集部計測)
▼採点結果
合計 | フィット感 | クッション性 | アーチサポート感 | 通気性・防臭性 | コスパ |
84/100点 | 23/25点 | 17/20点 | 16/20点 | 16/20点 | 12/15点 |
第12位はFifty Storms「インソール」。立体型3Dデザインで、足裏のカーブに合わせた形状を持つインソールです。
素材にはマットレスや枕に使用されるラテックス素材を採用、負荷や衝撃がかかっても復元性があり、元の形に戻ります。
表面の凸凹クッションやアーチサポート、滑り止めカット加工など、細かい気配りが行き届いた商品です。
クッション性に優れた真ん中の盛り上がりが特長的なインソールです。ランニングというよりは立ち仕事などの方が向いているかもしれません。細かい作りは良いのですが、素材の質がいまひとつで、耐久性に若干不安があるのが残念でした。
13位:JINN TOKYO「インソール」
JINN TOKYO
インソール
実勢価格:1280円(L)
サイズ:S(21.5〜24cm)、M(23.5〜25.5cm)、L(26〜28cm)
重量:Lサイズ片足・約47g(編集部計測)
▼採点結果
合計 | フィット感 | クッション性 | アーチサポート感 | 通気性・防臭性 | コスパ |
83/100点 | 21/25点 | 16/20点 | 16/20点 | 18/20点 | 12/15点 |
第13位は通販サイトでベストセラー1位を獲得したJINN TOKYO「インソール」でした。
凸凹生地+EVA樹脂+ヒールカップ+ジェル パット+Poronウレタンパットと、5層構造のインソールです。
抜群の衝撃吸収性を備えています。素材のEVA樹脂には細かい穴があけられており、通気性も抜群です。さらに表面に波型凹凸を施すことで蒸れを低減させています。
通気性に優れたインソールですね。靴が蒸れやすい夏場などに良いと思います。一方クッション性は平均的。フィット感はいまひとつでした。
13位:Sunhel「インソール」
Sunhel
インソール
実勢価格:1199円(ブラック・L)
サイズ:L(25〜28.5cm)、M(22.5〜25cm)
重量:Lサイズ片足・約23g(編集部計測)
▼採点結果
合計 | フィット感 | クッション性 | アーチサポート感 | 通気性・防臭性 | コスパ |
83/100点 | 23/25点 | 17/20点 | 15/20点 | 16/20点 | 12/15点 |
同点13位はSunhel「インソール」でした。
通気性が良く、蒸れにくいのが特徴で、さらに炭素繊維を使用した綿布素材を採用。活性炭により防臭効果を高めています。
内部には衝撃吸収ゲルを搭載。低反発クッションで長時間の歩行でも疲れにくく、さらに踵部には衝撃クッションを設置しています。カラーはブラックとグレーの2種類です。
実際履いてみると、上位商品にはかないませんが、比較的クッション性が高いのが分かります。アーチサポート感やフィット感は平均的ですね。価格が安いので、気軽に買い替えられるのが魅力です。
15位:Hehanda「インソール」
Hehanda
インソール
実勢価格:999円
サイズ:女性用・S(22.5〜23.5cm)、M(24〜24.5cm)/男性用・S(24〜25cm)、L(25.5〜26.5cm)、XL(27〜28cm)
重量:Lサイズ片足・約24.5g
▼採点結果
合計 | フィット感 | クッション性 | アーチサポート感 | 通気性・防臭性 | コスパ |
81/100点 | 22/25点 | 15/20点 | 17/20点 | 17/20点 | 10/15点 |
第15位はHehanda「インソール」でした。
サイズが男性用と女性用に分かれていて,全5種類。耐摩耗性に優れたPoner布材料を使用し、耐久性を高めています。
1000円を切りながら、しっかりした作りで足を包むホールド感も合格点。スポーツだけでなく、日常使いにもおすすめです。
土踏まずの部分にもしっかりフィットするなど、価格が安い割に良いインソールです。重量が軽いのもランニング向き。ただ、クッション性は上位商品に比べて劣る感じで、靴中に入れても、それほど効果を感じませんでした。
16位:senthmetic「インソール」
senthmetic
インソール
実勢価格:1499円
サイズ:XS(約22.5~23cm)、S(約23.5~24cm)、M(約25~25.5cm)、L(約26~26.5 cm)、XL(約27~27.5cm)
重量:約80g(XL・編集部計測)
サイズガイド:あり
▼採点結果
合計 | フィット感 | クッション性 | アーチサポート感 | 通気性・防臭性 | コスパ |
77/100点 | 19/25点 | 15/20点 | 17/20点 | 16/20点 | 10/15点 |
16位はsenthmetic「インソール」。やや重めのランニング用インソールです。
高密度poron素材を採用しており、柔らかさと弾力性を両立させています。特徴的なのがU字型のヒールデザイン。横滑りやズレを防いでくれます。ただ、衝撃吸収力はいまひとつ。硬くて重いという印象を受けました。
滑り止め機能は非常にいいと思いました。しかしクッション性やアーチサポート感、フィット感など、全体的に弱いと感じました。
以上、ランニング用インソールのご紹介でした。足やヒザへの負担を軽減し、怪我を防げるランニング用インソールを、ぜひ試してみてください。
もし初心者の方が「このランニングシューズだと走りづらい…」「足が痛くなる」と感じる場合は、ランニングシューズ自体をクッション性の高いものに変えるか、ランニング用インソールでクッション機能を高めることをおすすめします。