お値段なんとルンバの10分の1U1万円の掃除ロボットはアリ!
MONOQLO本誌では、これまで何台ものロボット掃除機を紹介、比較・検証をしてきました。その中でも、ロボット掃除機の代名詞的存在・ルンバが揺るぎない実力を証明しています。
しかし、ハイエンドだと10万円以上と高価なルンバは購入をためらう人が多いのも事実。そこで、気兼ねなく買えるであろう価格の“1万円以下のロボット掃除機”を徹底検証しました。格安掃除ロボットの性能に不安がある方にも自信を持ってオススメできる製品とは一体……!?
[検証方法]
①段差に対する挙動、ダストボックスの処理、稼働音、吸引力をチェック
②縦180cm、横87cmの囲いを作り、砂を等間隔に50g撒きま、30分間でどれだけゴミを吸ったのかを計測して比較。また、どのような動きをするか観察しました。
安いのにしつこさはお値段以上大健闘のツカモトエイムに拍手!
1万円以下の掃除ロボット3台を検証した結果、ツカモトエイムの製品が総合的に優れていることが判明しました。3台の中で唯一「落下センサー」が付いていたのに加え、吸引力も1位の製品とそれほど変わらずなかなかのもの。約8000円という値段を考えるとコスパが非常に高いといえます
掃除ロボットといえばルンバだけど、値段が高すぎてためらってしまう……。そんな人にぜひ使ってみてほしい1台です!
ツカモトエイム
ロボットクリーナー ミニ ネオ AIM-RC03
実勢価格:8506円
サイズ:直径23.5×高さ7.5cm
重量:約1.2kg
使用電源:専用ACアダプター
消費電力:約14W
[テストの結果]
頭の良さ ○
3台中唯一の「落下センサー」付きで、段差の前でピタッと止まった!
ダストボックス処理 ○
ふた付きでゴミ捨て時にも散らかりません。
U1万円とは思えない動き週末に走らせるのに最適!
続いて、吸引力と掃除中の動きをテスト。ツカモトエイムは縦横無尽に空間を動き回り、ざっと全体を掃除した後、壁際を重点的に掃除する動きをし始めたではありませんか! さすがに本家には及ばないものの、けなげともいえる動きには感動。1万円以下の製品ということを考えると、驚きを禁じ得ない性能です。
前半はランダムにあちこち動き回る
開始15分ほどは不規則に囲いの中を動きまわっていました。ココまでは、まあ値段相応な動きといえるでしょう。動くスピードは結構速めな印象。
後半は壁際、四隅を攻め始めた!
全体の掃除が終わった後半は、驚くことに隅をつつくように部屋を攻略し始めました。この値段でありながら、全体的にムラのない掃除をしてくれることが判明しました。
部屋全体の間取りを認識する賢いタイプというより、あらかじめ複数パターンの動きがプログラミングされているという印象です。こうした壁際への執拗さが備わっていたのはツカモトエイムだけ!
普段の掃除のサブとしてならランダム進行だけでもいいのかもしれませんが、もう少しキレイに、とこだわりたい人には、ぜひオススメしたい性能を持った製品です
全体掃除後にスミへ集中的に吸いに行く姿に驚き! この子、けなげ!
吸引力の高さはダントツ!ただし動きは大雑把
高い吸引力を発揮したFINE DRAGON。ただ本体の動きが大雑把なので、ざっと部屋全体を掃除したい人向けです。ダストボックスの作りなど、細かな機能面で粗が目立つ印象でした。
FINE DRAGON
自動ロボット掃除機
実勢価格:6968円
[テストの結果]
頭の良さ ×
段差があると落下してしまいます。
ダストボックス処理 △
作りが簡易で開ける前にゴミが落ちてきやすい。使う際にはコツが必要かも。
スタートから右に左に、自由に動き回っていました。高い吸引力のおかげか10分ですべての砂を吸ったものの、ブラシの回転が速く、周囲に砂が飛び散ってしまったのが気になりました。
C評価: 掃除機の吸引力は弱いものの
モップ機能が便利そう
吸引力が弱いため、正直あまりおすすめはできない製品。そのぶん音は静かですが、敢えてコレを選ぶ必要は見当たりません。ただ、モップシート付きなのでフローリングのモップ代わりとしてなら考える余地はあるかも?
BESTEK
ロボット掃除機 モップクリーナー BTS705BK
実勢価格:5980円
[テストの結果]
頭の良さ ×
段差から落ちてしまいます。
ダストボックス処理 ○
ふた付きで使い勝手よし。
音 静か
その場に留まりなりながら、ロボットを中心に回転するような動きで少しずつ掃除するスタイル。丁寧なようでいて、あまり吸えていないという残念さが際立ってしまいました。
ダントツで頭の良いツカモトエイムなら、ロボット掃除機入門として十分な機能を持つことが分かりました。たったの1万円で面倒な掃除を助けてくれる、コスパの高い買い物になりますよ!
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