USB急速充電器のメリットは?
スマホのバッテリー切れは、現代人にとって深刻な問題のひとつ。そんな悩みを解決してくれるのが、急速充電器です。そこで今回は、
iPhoneやタブレットの急速充電(USB-PD)に対応した急速充電器(45〜70W)11製品をテストして解説していきたいと思います。ぜひ最後まで読んでみてください!
短時間で充電できる
大幅に短縮できる急速充電器。万が一、充電し忘れても、短時間でバッテリーを充電できて安心。
サイズが比較的コンパクト
ポート数が多い充電器やモバイルバッテリー兼用の充電器と異なり、今回取り上げる急速充電器は比較的コンパクトなので、持ち運びにも便利です。
今回比較する製品は100g前後の充電器が大半です。
バッテリー寿命対策にも効果的
スマートフォンのリチウムイオンバッテリーは消耗品で、20〜80%のバッテリー残量を維持することで長持ちさせることができます。20%を下回る前に素早く充電し、バッテリーの負担を軽減できます。
USB急速充電器(45〜70W)の選び方は?
それでは、コンセント付きバッテリーの特徴や選ぶ際にチェックしたいポイントをご紹介します。
対応する充電規格をチェック
急速充電を行うにはスマートフォンやタブレットが急速充電に対応している必要があります。多くのスマートフォンで採用されている一般的な規格が「USB-PD(Power Delivery)」。最大で240Wまでの電力供給が可能で、Wikipediaなどにある通り、端子はUSB-Aも使われます。
また、一部のAndroidデバイスで使われる「Quick Charge(QC)」という規格もあります。QC規格のUSB端子は3.0までがUSB-Aで、4.0以降はUSB-Cを採用。QC4.0以降はUSB-PDとの互換性があります。
なお、スマートフォンと充電器をつなぐケーブルもUSB-PDやQCに対応したものが必須。
また、それぞれの電力スペックも要チェック。たとえば、45Wで充電するには充電器・ケーブル端末のすべてが45W以上に対応する必要があります。
ノートPCも充電する?しない?
充電したいデバイスの数や仕様に合わせて出力を選びましょう。
たとえば最新のスマートフォンやタブレットを急速充電する場合は、少なくとも20Wの出力が必須。Android端末の一部には50Wを超えるデバイスも存在するので、しっかりと充電ワット数も確認しておきましょう。
また、ノートPCは機種は40〜45W程度であれば低速で充電できる機種も増えているので、複数のデバイスを同時に充電したいという方はワット数が多いほうがいいでしょう。
ポートやワット数の種類や出力
急速充電に最も適したポートはUSB-PDで使われるUSB-PD対応のUSB-C。充電器にはUSB-Cポートが2つあるものやUSB-Aポートが混在しているものがあり、複数デバイスの同時充電が可能です。
USB-Aポートは必要か?
最近はUSB-Cポートのみを備える急速充電器が増えてきました。
とはいえ、まだまだUSB-Aを使うという人もいるでしょう。使用シーンを考慮して選んでください。
使い勝手
充電器によって、サイズから重さ、使用感がさまざま。持ち運びに便利なコンパクトタイプがおすすめです。また、充電器がほかのプラグ受けに干渉しないものがいいでしょう。
発熱しないか?
充電をする際に発熱はつきもの。もちろんメーカーは過剰に発熱しないよう安全性を謳っていますが、ユーザーとしては発熱は控えめなほうがうれしいですよね。
コンパクトサイズの充電器は持ち運びに便利ですが、発熱する傾向があるので、注意が必要です。
USB急速充電器(45〜70W)のテスト方法は?
出力ワット数がメーカーの公称値に近い数値かをワットチェッカーを使って計測しました。
出力ワット数が公称値に近いほど、しっかり電力がデバイスに供給されています。つまり、電力供給のロス率が低いため高評価。他方、出力ワット数が公称値に離れていると、電力がデバイスに供給できていません。電力供給のロス率が高いため低評価です。
計測にはUSB-Cポート×1とUSB-Cポート×2を50W以上で充電可能なノートPC(LG「gram」)を使用しています。
※2ポート充電に使用したノートPCは、それぞれのポートにLG「gram」をそれぞれ接続
さらに、重量をはじめとした形状や出力の細かい仕様から使い勝手を判断し、発熱テストを踏まえ総合評価をつけています。
USB急速充電器(45〜70W)のおすすめは?
プロと一緒に実際に使ってみた、USB急速充電器のおすすめランキングです。それぞれの項目を緑のボタンで並べ替えられるので、商品選びの参考にしてみてくださいね。
商品 | ||||||
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アンカーA2668N11 USB急速充電器 Anker 735 Charger (GaNPrime)
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127g |
約W66×D38×H29mm |
65W |
USB-C×2、USB-A×1 |
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ハイディスクHD-AC3P65WH
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111g |
約W31.3×D41.3×H67.8mm |
65W |
USB-C×2、USB-A×1 |
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CIOCIO-G67W2C1A-N2-BK NovaPort TRIOII 67W2C1A ブラック
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67.5g |
約W54×D40×H30mm |
67W |
USB-C×2、USB-A×1 |
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マイクロディア56895 SmartCube Nano 65
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133.2g |
W35×H55×D45mm |
65W |
USB-C×2 |
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アンカーA2325121 USB急速充電器 Anker 725 Charger
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|
124g |
約W64×D38×H32mm |
65W |
USB-C×1、USB-A×1 |
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多摩電子工業TAP148UC2K
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116.6g |
約W30×H43×D59mm |
65W |
USB-C×2、USB-A×1 |
|
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サンイーストSE-AC067C02BKF
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|
94.5g |
W60×D43.5×H29.5mm |
67W |
USB-C×2、USB-A×1 |
|
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ボルトミーV2101V1 USB急速充電器 Revo 67
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126g |
W59×D54×H31mm |
67W |
USB-C×2、USB-A×1 |
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CIO CIO-G45W2C-N2-BK 急速充電器 Novaport DUOII 45W2C
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102g |
約W45×D33×H29mm |
45W |
USB-C×2 |
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サンイーストSE-AC067C01BKF
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94.5g |
W53.5×D42×H29.5mm |
67W |
USB-C×2 |
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アドテックAPD-V065C2-PU
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|
113.9g |
W35×D36×H65.5mm |
65W |
USB-C×2 |
【1位】アンカー「Anker 735 Charger(GaNPrime)」
- アンカーA2668N11 USB急速充電器 Anker 735 Charger (GaNPrime)
- 実勢価格: ¥6,980〜
- 充電効率
- 使い勝手
- 発熱抑制
- おすすめポイント
-
- 充電効率が高い
- USB-Cにおいて複数のデバイスへの充電ワット数が大きい
- 充電時の発熱が抑えられている
- がっかりポイント
-
- やや大きめ
- 重量(実測値)
- 127g
- サイズ
- 約W66×D38×H29mm
- 最大出力(1ポート最大)
- 65W
- ポート数
- USB-C×2、USB-A×1
- 型番
- ANKER 735 CHARGER (GANPRIME 65
テスト結果
充電効率
1ポート充電効率:約91.1%(59.238W)
- 2ポート充電効率:約92.1%(①30.124W+②29.735W)
1ポートで充電するよりも、2ポート同時出力したほうが充電効率が高くなるという結果になりました。また、デバイスのバッテリー残量を計測して電力供給量を自動で配分してくれます。
使い勝手
- コンセントで隣の差し込み口を塞がないか:5.00点
- USBポート同士の間隔が十分か:5.00点
- 電源タップに挿した際、隣の差し込み口を塞がないか:5.00点
- スイングプラグの出しやすさ:5.00点
- 携帯性:3.00点
電源タップに挿し込んでも隣の差し込み口に干渉することなく使うことが可能です。ただし、ややサイズが大きめで、127g(実測値)重さもあるため、持ち運びにはそこまで適していません。
発熱
- 充電時最高温度:56.5度
充電効率は同率1位と、また発熱抑制が1位。さらに使い勝手も全体の2位と高評価を獲得しています。
価格は2番目に高い約8,000円ですが、スマートフォンやノートPCなどを同時に充電したいという方にとっておすすめです。
【2位】ハイディスク「HD-AC3P65WH」
- 充電効率
- 使い勝手
- 発熱抑制
- おすすめポイント
-
- 高い充電効率
- 2ポート充電でもロスなく充電できる
- 充電時の発熱はほとんどありません
- がっかりポイント
-
- やや大きくて重い
- 重量(実測値)
- 111g
- サイズ
- 約W31.3×D41.3×H67.8mm
- 最大出力(1ポート最大)
- 65W
- ポート数
- USB-C×2、USB-A×1
- 型番
- HD-AC3P65WH
テスト結果
充電効率
- 1ポート充電効率:約93.0%(60.426W)
- 2ポート充電効率:約93.1%(①41.861W+②18.626W)
複数充電をしてもワット数が落ちず優秀でした。ただし、上のポートは41.861W、下のポートは18.626Wをバラつきが見られたので、より速く充電をしたい場合は上のポートを利用するといいでしょう。
使い勝手
- コンセントで隣の差し込み口を塞がないか:5.00点
- USBポート同士の間隔が十分か:5.00点
- 電源タップに挿した際、隣の差し込み口を塞がないか:5.00点
- スイングプラグの出しやすさ:5.00点
- 携帯性:3.00点
1位のアンカーより16gも軽く設計されています。少しでも荷物を減らしたい方には、ハイディスクをおすすめします。
発熱
- 充電時最高温度:61.9度
充電器の発熱検証においても、アンカーほどではありませんが高成績を獲得。高温となる箇所は局所的で、全体的に低温のままでした。
【3位】CIO「NovaPort TRIOⅡ 67W2C1A」
- CIOCIO-G67W2C1A-N2-BK NovaPort TRIOII 67W2C1A ブラック
- 実勢価格: ¥5,475〜
- 充電効率
- 使い勝手
- 発熱抑制
- おすすめポイント
-
- サイズが小さく持ち運びに便利
- 複数デバイスの充電効率が優秀
- がっかりポイント
-
- やや発熱する
- 重量(実測値)
- 67.5g
- サイズ
- 約W54×D40×H30mm
- 最大出力(1ポート最大)
- 67W
- ポート数
- USB-C×2、USB-A×1
- 型番
- CIO-G67W2C-N2-BK
テスト結果
充電効率
- 1ポート充電効率:約93.8%(62.876W)
- 2ポート充電効率:約93.1%(①42.094W+②18.878W)
67Wということもあり、1ポート充電の実測ワット数が最も高かったのが「NovaPort TRIOⅡ 67W2C1A」。2ポート充電にすると若干ワット数は下がりましたが、それでもかなり優秀です。
ちなみに、2ポート同時充電すると上のポートのほうがワット数が高く、下のポートはW数が少なくなります。ノートPCなどを充電する際は上のポートを使用するといいでしょう。
使い勝手
- コンセントで隣の差し込み口を塞がないか:5.00点
- USBポート同士の間隔が十分か:5.00点
- 電源タップに挿した際、隣の差し込み口を塞がないか:5.00点
- スイングプラグの出しやすさ:5.00点
- 携帯性:4.00点
3ポートあるため、ややサイズが大きめですが、ほかの3ポート充電器とするよりは小さく設計されているのがわかります。
発熱
- 充電時最高温度:61.4度
充電器の側面と上側は高温にになりましたが、カドの部分は温度変化がみられませんでした。また、ポート部の発熱は低めです。
【3位】マイクロディア「SmartCube Nano 65」
- 充電効率
- 使い勝手
- 発熱抑制
- おすすめポイント
-
- 抜群の充電効率
- 充電時の発熱が抑制されている
- がっかりポイント
-
- 大きくて重い
- 重量(実測値)
- 133.2g
- サイズ
- W35×H55×D45mm
- 最大出力(1ポート最大)
- 65W
- ポート数
- USB-C×2
テスト結果
充電効率
- 1ポート充電効率:約94.1%(61.163W)
- 2ポート充電効率:約94.1%(①42.362W+②18.808W)
ワット数のロスがほとんどなく、デバイスへの充電効率が高いのが特徴。また、1ポート充電と2ポート充電の合計値がほぼ変わりません。
ただし、2ポート同時充電の場合は上のポートが公称値45W、下のポートは公称値20Wになります。より速く充電したいときは、上のポートを使用してください。
使い勝手
- コンセントで隣の差し込み口を塞がないか:2.00点
- USBポート同士の間隔が十分か:5.00点
- 電源タップに挿した際、隣の差し込み口を塞がないか:5.00点
- スイングプラグの出しやすさ:5.00点
- 携帯性:2.00点
機能が充実しているためか充電器は大きめ、縦長なので差し込み口を塞いでしまいます。
また、実測値133gと11製品中最も重く、サイズ感もあります。携帯するにはやや不向きな印象です。
発熱
- 充電時最高温度:58.8度
まだら状に高温になっていますが、全体的にはそれほど高温ではなく上手く熱を逃がせています。また、充電ポートにも熱が集中していないのもポイントです。
【5位】アンカー「Anker 725 Charger」
- アンカーA2325121 USB急速充電器 Anker 725 Charger
- 検証時価格: ¥5,290〜
- 充電効率
- 使い勝手
- 発熱抑制
- おすすめポイント
-
- 充電効率の高さ
- コンセントの抜き挿しのしやすさ
- がっかりポイント
-
- USB-Cは1ポートのみ
- 重量(実測値)
- 124g
- サイズ
- 約W64×D38×H32mm
- 最大出力(1ポート最大)
- 65W
- ポート数
- USB-C×1、USB-A×1
- 型番
- A2325
テスト結果
充電効率
- 1ポート充電効率:約94.1%(61.305W)
最大65W出力はUSB-Cポートのみですがワット数のロスがほとんどありませんでした。今回は試していませんが、USB-CポートとUSB-Aポートの同時出力は最大45Wと18Wでの充電が可能と謳われています。
使い勝手
- コンセントで隣の差し込み口を塞がないか:5.00点
- USBポート同士の間隔が十分か:5.00点
- 電源タップに挿した際、隣の差し込み口を塞がないか:5.00点
- スイングプラグの出しやすさ:5.00点
- 携帯性:3.00点
コンセントへの抜き差しがかなりスムーズでストレスなく使用できます。2ポートのみにもかかわらず充電器は大きめ。実測124gありサイズも大きめなので、持ち運んで使うには不向きかもしれません。
発熱
- 充電時最高温度:62.0度
充電器の側面と上下の表面温度がやや高温になりました。
また、ポート部分も高温になる傾向がありますが、そこまで気にするほどではありません。
【6位】多摩電子工業「TAP148UC2K」
- 充電効率
- 使い勝手
- 発熱抑制
- おすすめポイント
-
- 充電性能はトップクラスの実力
- 普段使いに最適
- がっかりポイント
-
- 充電時に若干発熱する
- 重量(実測値)
- 116.6g
- サイズ
- 約W30×H43×D59mm
- 最大出力(1ポート最大)
- 65W
- ポート数
- USB-C×2、USB-A×1
- 型番
- TAP148UC2K
テスト結果
充電効率
- 1ポート充電効率:約93.8%(60.984W)
- 2ポート充電効率:約85.5%(①27.085W+②28.459W)
1ポートでの充電効率は高かったですが、2ポート同時出力をすると約8%のエネルギーロスを確認しました。
ただし、デバイスのバッテリー残量に応じて自動配分するのは高評価です。
使い勝手
- コンセントで隣の差し込み口を塞がないか:5.00点
- USBポート同士の間隔が十分か:5.00点
- 電源タップに挿した際、隣の差し込み口を塞がないか:5.00点
- スイングプラグの出しやすさ:5.00点
- 携帯性:3.00点
USB端子やコンセントの差し込み口を心配する必要がないシンプルに使い勝手に配慮した充電器。サイズと重さが小さく軽ければ文句なしです。
発熱
- 充電時最高温度:63.9度
充電器の側面と上下の表面温度がやや高温になりました。
また、ポート部分も高温になりやすいです。
【7位】サンイースト「SE-AC067C02BKF」
- 充電効率
- 使い勝手
- 発熱抑制
- おすすめポイント
-
- 軽量コンパクトで持ち運びに便利
- ポーチと急速充電用USB-Cケーブルが付属
- がっかりポイント
-
- 複数デバイスへ同時出力すると充電効率が落ちる
- 側面の発熱が大きい
- 重量(実測値)
- 94.5g
- サイズ
- W60×D43.5×H29.5mm
- 最大出力(1ポート最大)
- 67W
- ポート数
- USB-C×2、USB-A×1
- 型番
- SE-AC067C02BKF
テスト結果
充電効率
- 1ポート充電効率:約92.2%(61.75W)
- 2ポート充電効率:約82.1%(①26.766W+②28.222W)
1ポート充電のワット数は高めですが、2ポート同時出力をすると10%充電効率が下がりました。
また、自動で電力を調節するので、どちらのポートでも最適に充電できます。
使い勝手
- コンセントで隣の差し込み口を塞がないか:5.00点
- USBポート同士の間隔が十分か:5.00点
- 電源タップに挿した際、隣の差し込み口を塞がないか:5.00点
- スイングプラグの出しやすさ:3.00点
- 携帯性:4.00点
軽量コンパクトで使い勝手に優れています。ややスイングプラグを出しにくい形状になっているのが惜しかったです。
付属品にポーチとケーブルがあります。
発熱
- 充電時最高温度:61.1度
充電時、高温になる面積が広め。上面と背面、カドのは抑えられていますが、側面の発熱が大きいくなりました。
【8位】ボルトミー「Revo 67」
- 充電効率
- 使い勝手
- 発熱抑制
- おすすめポイント
-
- デザインがカッコいい
- がっかりポイント
-
- 縦に長く大きいのでほかのプラグ受けが干渉する恐れがある
- スイングプラグをやや硬く出しにくい
- 側面の発熱が大きい
- 重量(実測値)
- 126g
- サイズ
- W59×D54×H31mm
- 最大出力(1ポート最大)
- 67W
- ポート数
- USB-C×2、USB-A×1
- 型番
- REVO 67 ブラック
テスト結果
充電効率
- 1ポート充電効率:約91.8%(61.495W)
- 2ポート充電効率:約87.5%(①41.561W+②17.040W)
1ポート充電のW数は充電効率90%を超えましたが、2ポート同時出力をすると合計ワット数値が若干減りました。
また、上の下のポートで電力の供給量が異なるので、複数のデバイスで充電をする際は上のポートを使用するといいでしょう。
使い勝手
- コンセントで隣の差し込み口を塞がないか:2.00点
- USBポート同士の間隔が十分か:5.00点
- 電源タップに挿した際、隣の差し込み口を塞がないか:5.00点
- スイングプラグの出しやすさ:4.00点
- 携帯性:3.00点
おしゃれなデザインが目を惹きますが、やや大きめなのが玉にキズ。そしてズッシリ感もあるので携帯するのにはそこまで適していません。
また、スイングプラグを出すのが硬く長く使用していると煩わしく感じるかもしれません。
発熱
- 充電時最高温度:66.1度
充電時、上面と右側面が高温になります。66度を超える箇所もあるので、取り扱いに注意が必要です。
【9位】CIO「Novaport DUOⅡ 45W2C」
- CIO CIO-G45W2C-N2-BK 急速充電器 Novaport DUOII 45W2C
- 実勢価格: ¥3,779〜
- 充電効率
- 使い勝手
- 発熱抑制
- おすすめポイント
-
- 世界最小級の大きさと軽さ
- 1ポート充電はほとんどエネルギーロスなし
- がっかりポイント
-
- 複数デバイスの同時出力は苦手
- 広範囲の発熱が気になる
- 重量(実測値)
- 102g
- サイズ
- 約W45×D33×H29mm
- 最大出力(1ポート最大)
- 45W
- ポート数
- USB-C×2
- 型番
- CIO-G45W2C-N2-BK
テスト結果
充電効率
- 1ポート充電効率:約91.4%(41.824W)
- 2ポート充電効率:約87.5%(①17.861W+②18.760W)
1ポート充電のワット数は充電効率は約93%という数値を叩き出しましたが、2ポート充電にすると10%以上充電効率が下がりました。しかし、スマートフォンやイヤホンなどの端末に自動で出力を調整して効率よく充電してくれるので使いやすいでしょう。
使い勝手
- コンセントで隣の差し込み口を塞がないか:5.00点
- USBポート同士の間隔が十分か:5.00点
- 電源タップに挿した際、隣の差し込み口を塞がないか:5.00点
- スイングプラグの出しやすさ:5.00点
- 携帯性:5.00点
45W出力の充電器として世界最小級の小ささ。ポケットにも忍ばせても一切邪魔になることがなく、旅の強い味方になること間違いなし。
発熱
- 充電時最高温度:73.2度
今回検証した11製品のなかでもっとも高温で、場所によっては70度を超える箇所がありました。
【10位】サンイースト「SE-AC067C01BKF」
- 充電効率
- 使い勝手
- 発熱抑制
- おすすめポイント
-
- ポーチと急速充電ケーブルが付属
- 実測値100gを切る重量で持ち運びに便利
- がっかりポイント
-
- 広範囲に発熱して安全性は低め
- 重量(実測値)
- 94.5g
- サイズ
- W53.5×D42×H29.5mm
- 最大出力(1ポート最大)
- 67W
- ポート数
- USB-C×2
- 型番
- SE-AC067C01BKF
テスト結果
充電効率
- 1ポート充電効率:約91.2%(61.088W)
- 2ポート充電効率:約80.4%(①26.463W+②27.400W)
1ポート充電の充電効率は90%を超えましたが、2ポート充電にすると約80%に低下しました。
使い勝手
- コンセントで隣の差し込み口を塞がないか:5.00点
- USBポート同士の間隔が十分か:5.00点
- 電源タップに挿した際、隣の差し込み口を塞がないか:5.00点
- スイングプラグの出しやすさ:5.00点
- 携帯性:4.00点
スイングプラグが出しにくい形状をしているため、やや煩わしさを感じるかもしれません。
ただし、重さ100gを切る軽さで携帯に適しています。付属のポーチとケーブルで一緒に持ち運びたいところです。
発熱
- 充電時最高温度:65.6度
軽量コンパクトの充電器の特徴でもある発熱は、「SE-AC067C01BKF」も例外ではありませんでした。70度は超えませんでしたが、広範囲に発熱しました。
【11位】アドテック「APD-V065C2-PU」
- アドテックAPD-V065C2-PU
- 実勢価格: ¥2,780〜
- 充電効率
- 使い勝手
- 発熱抑制
- おすすめポイント
-
- 最強クラスの充電性能
- 3000円を切るコスパのよさ
- がっかりポイント
-
- スイングプラグが出しにくい
- 広範囲に発熱し、表面温度も高い
- 重量(実測値)
- 113.9g
- サイズ
- W35×D36×H65.5mm
- 最大出力(1ポート最大)
- 65W
- ポート数
- USB-C×2
- 型番
- APD-V065C2-PU-SC10U2
テスト結果
充電効率
- 1ポート充電効率:約93.4%(60.680W)
- 2ポート充電効率:約93.0%(①41.998W+②18.467W)
1ポート充電の充電効率は93%を超えるトップクラスの成績。また、エネルギーロスが発生しがちな2ポート充電でも全く減少することなく93%でした。
一方、2ポート同時出力ではデバイスの状態に応じた自動調は行われないようです。急速充電する際は上のポートを利用してください。
使い勝手
- コンセントで隣の差し込み口を塞がないか:5.00点
- USBポート同士の間隔が十分か:5.00点
- 電源タップに挿した際、隣の差し込み口を塞がないか:4.00点
- スイングプラグの出しやすさ:2.00点
- 携帯性:3.00点
重量は実測値で約114gで2ポートのみにしては重めです。また、大きさもあり持ち運びには適していません。
そのうえ、スイングプラグが出しにくい形状になっており、硬い……。煩わしく感じました。
発熱
- 充電時最高温度:71.5度
スイングプラグがある背面以外が発熱しました。また、その温度も71度と高いため、使用する際は注意してください。
まとめ:総合力で優ったアンカー!しかし、価格的には充電性能が高いハイディスクも魅力!
最新の急速充電器(45〜70W)12製品のランキングを発表しました。いずれの充電器も性能が高く、順位を発表していますが、その差はわずかです。
そして、見事急速充電器でベストバイを獲得したのは、アンカー「Anker 735 Charger (GaNPrime)」でした。最強クラスとはいえないものの充電性能は優秀で、「使い勝手」や「発熱抑制」も高成績。とりわけ優秀だったのは発熱抑制で、いかに同製品が安全性に重きを置いているかが伺える結果といえます。
続いて、僅差の2位で同じA+評価には、ハイディスクの「HD-AC3P65WH」がランクイン。充電性能と使い勝手の評価は申し分なく、発熱もしっかりコントロールできていました。世界的に有名なアンカーと比較するとあまり聞きなれないメーカーかもしれませんが、実力の伴ったメーカーといえるでしょう。さらに、価格は約4,500円と性能に対して破格となっており、間違いなく掘り出しモノです。
そして、同率3位で4点代を獲得したのはマイクロディア「SmartCube Nano 65」とCIO「NovaPort TRIOII 67W2C1A」の2機種です。いずれのモデルも充電性能は高く、ほぼエネルギーロスがないという結果。「SmartCube Nano 65」は発熱を抑えられていたものの、使い勝手がやや劣り、他方「NovaPort TRIOII 67W2C1A」は軽量コンパクトで使い勝手はよかったけど、充電時にやや発熱をしていたため僅差で上位2機種の評価に届きませんでした。
5位以下もA評価が続出する結果となった急速充電器(45〜70W)。いずれも充電効率は拮抗した性能でレベルが高かったです。使いやすさを重視なのか、はたまた安全性を重視するのか、あるいはデザイン重視するのかなどそれぞれの特徴を見極めたうえで、自分に最適な急速充電器(45〜70W)を選んでみてください!
携帯電話・スマートフォン用充電器・チャージャーの売れ筋ランキングはこちら!
携帯電話・スマートフォン用充電器・チャージャーの売れ筋ランキングは、以下のリンクからご確認ください。
充電効率はおおむね高評価でしたが、使用感や発熱にバラつきがありました。