水分を切るだけでなく キッチンペーパーは汚れ防止にも
料理に欠かせない消耗品であるキッチンペーパー。食材の水分を取ったりするのに便利ですが、それ以外にも便利な使い方があるんです。
それは、調理後の台所の汚れを掃除。台ふきんを毎回除菌したりする手間も省けて、サッと拭いてポイするだけなのでとっても楽。
キッチンペーパーはキッチンをキレイに保てる万能アイテムなんですよ。
薄いペーパーは水を吸って破ける… 良いものを使うことでムダも激減!
写真/PIXTA
キッチンペーパーといっても、どれも同じではありません。薄くてすぐにグチャグチャになってしまうようなものだと、何枚も使わなければいけなくてストレスに。厚手でしっかり水を吸えるものなら一枚で済みます。
日々使うものなので、せっかくならよいものを見つけて使いたいですよね。では、どんなものを基準に選べばよいのでしょうか?
キッチンペーパーの選び方は 3つあります
キッチンペーパーを選ぶうえで大事なポイントは3つあります。
選び方のポイント1:コスパ
主婦にとって、一番大事なのはコスパですよね。毎日使うものなら特に価格は抑えておきたいところ。大量に使って捨てても、心が痛まないコスパは何より大きなポイントです!
選び方のポイント2:吸水性・吸油性
厚手でしっかり水を吸えるものでないと、何枚もペーパーを使ってしまい勿体ないですよね。料理に使ったり、シンク周りを拭いたり、食器を拭いたりしたいから、水と油どちらも使えるものだと汎用性も高くてよいです。
選び方のポイント3:使いやすさ
ペーパーのサイズが大きすぎたり、小さすぎたりしてしまうと不便。また、切り目が切りにくいものだとパッと取れずにストレスになります。日々使うものなので、サッと使えるかどうかも大事です。水気を絞ったり、漉したりしやすいものだとより汎用性も高くなります。
目で見ただけじゃわからない! 実際に商品をテストしました
選び方のポイントはわかったものの、実際の吸水性などは使ってみないとわかりませんよね。そこで今回はネットで話題の商品を購入し、実際にどのくらい水を吸収するのか検証テストを行いました。
【吸水性 検証方法】
色水に15mm×200mmで切り出した各種キッチンペーパーを浸し、吸水した量を計測しました。色のついた部分の高さでどのくらい吸水性があるのかを評価しています。
この吸水性テストのほかに、プロの料理研究家のお二人に実際に商品を触ってもらいました。使いやすさ、コスパそれぞれ5点満点で評価し、総合評価をAからDとランク付けしています。
話題のコストコや人気のネピア、エリエールなど、一体どの商品がよかったのでしょうか?それでは結果を発表します!
安いのに水気もしっかり吸収する! カインズ「長さ2倍巻き キッチンペーパー」
カインズ(CAINZ)
長さ2倍巻き キッチンペーパー
実勢価格:298円
▼テスト結果
吸水性・吸油性 :★★★★☆
使いやすさ :★★★☆☆
コスパ :★★★★★
吸収した量 :94mm
総合評価: A
第1位はカインズ「長さ2倍巻き キッチンペーパー」でした。1枚あたり約0.7円とコスパも最高! 野菜の水切りにも使えるくらい丈夫な紙質で、水をしぼって2度使いもできるほどの実力です。水気をすぐに拭き取って、ゴミ箱へポイできる吸水性の高さもバッチリ!
▼使いやすさ
強く引っぱっても破れません! かためで厚手の紙質だから、グングン水を吸って使い続けても破れにくいです。
▼吸水性・吸油性
吸水量がトップクラスで、しぼると水が大量に出てきました。1枚あたりの値段が5倍くらいするキッチンペーパーと比べても、吸水性がほとんど変わりませんでした。カインズほどの高い給水性とコスパはほかにナシ!
細く切れて 小サイズで使える「バウンティ」
P&G(ピーアンドジー)
バウンティ
実勢価格:363円
※商品リンク先は12ロール
▼テスト結果
吸水性・吸油性 :★★★★★
使いやすさ :★★★★☆
コスパ :★★☆☆☆
吸収した量 :111mm
総合評価: B
B評価は4商品ありました!
まず一つ目はコストコでも購入できるP&Gの「バウンティ」。ネットでも話題の商品です。お値段は高めで気軽には使えないのがややネックですが、厚手の紙質で吸水性のよさはダントツ! 天ぷらをのせて吸油もできます。
細いカットが使いやすいのもうれしいポイント。ほかはほとんど無地なのに比べ、柄入りなのでデザイン性も高く使っていて気分も上がります。
濡れても広げて2度使いしやすい 大王製紙「エリエール 超吸収」
大王製紙
エリエール 超吸収キッチンタオル
実勢価格:221円
※Amazonパントリー対象商品
▼テスト結果
吸水性・吸油性 :★★★☆☆
使いやすさ :★★★☆☆
コスパ :★★★★★
吸収した量 :83mm
総合評価: B
二つ目のB評価は大王製紙「エリエール 超吸収キッチンタオル」です。少し破けやすいものの、吸水性は合格点。1枚あたりの値段はべスト並みでした! 吸水してもスムーズに広げられるので使いにくさもありません。
コスパがよいので ガンガン使える「nepia」
王子ネピア
nepia キッチンタオル
実勢価格:108円
※Amazonの商品ページは2ロール×24パックセット
▼テスト結果
吸水性・吸油性 :★★★★☆
使いやすさ :★★★☆☆
コスパ :★★★★☆
吸収した量 :94.5mm
総合評価: B
続いては王子ネピア「nepia キッチンタオル」です。
紙の耐久性は若干頼りないのですが、しっかり吸水できます。1枚あたりの値段も安めなので、コスパも◎。ガンガン使っても罪悪感がありません。油料理に使うときは2枚重ねた方がベター。
紙質がやわらかくても拭き取れる 「エリエール peach」
大王製紙
エリエール peach キッチンタオル
実勢価格:108円
▼テスト結果
吸水性・吸油性 :★★★★☆
使いやすさ :★★★☆☆
コスパ :★★★★☆
吸収した量 :92mm
総合評価: B
最後のB評価は大王製紙「エリエール peach」。紙が薄くネピアとほぼ同じ使い心地で、コスパもよいです。いわゆる一般的なキッチンペーパーで、さくさく使えるのがうれしい! こちらも油物には2枚重ねて使うとよいでしょう。
C評価: 価格が高いうえに
吸水性も残念な「リード」
ライオン(LION)
リード ヘルシークッキングペーパー
実勢価格:312円
▼テスト結果
吸水性・吸油性 :★☆☆☆☆
使いやすさ :★★☆☆☆
コスパ :★☆☆☆☆
吸収した量 :28.5mm
総合評価: C
残念ながらC評価となってしまったのは「リード ヘルシークッキングペーパー」でした。厚手ですが吸水性がもっとも悪く、水をはじくので台ふきん代わりには使えません。油料理には活躍しますが、その他の用途に期待できないのが残念でした。
いかがでしたか?サッと使えて掃除にも料理にも便利なキッチンペーパーは、常に常備しておきたいところ。
カインズなら、1枚あたりの値段が一番安いので、ガンガン使えます。丈夫さと吸水性もトップクラスなので、あっという間に水回りのお手入れが完了しますよ。最下位のリードは残念でしたが、そのほかの商品は優秀なものが多かったので、今後の参考にしてみてくださいね。
※購入価格は『LDK』誌面掲載時のものであり、現在のものと異なる場合があります。ご了承ください。