カチカチのバターは なかなか削れず塗りにくい
トーストしたてのパンには、熱々のうちにバターを塗って食べると美味しさが増しますよね。でも、冷蔵庫から取り出したばかりのバターはカチカチで削りにくい…。室温に戻している間にパンも冷めてしまいます。一般的な先の尖った形のバターナイフだと、うまく削ることができないのがなんとも残念なところ。
冷蔵庫から出したばかりでも サクッと切れる!
そこで最近では、メーカーによってバターナイフの形が改良されていて、削りやすくなったものが多いんです。室温に戻る時間を待つこともなく、薄く広く削れてパンに塗りやすい! 毎朝使うものだから、バターナイフを変えるだけでもストレスなく、より美味しく食べられるんですよ。
削りやすいバターナイフとは? 選ぶための3つのポイント
では、どんなバターナイフを選べばよいのでしょうか?
おすすめのポイントを3つにまとめて紹介していきます。
選ぶポイント①:削りやすさ
まずはバターをスムーズに削れるかどうかが大きなポイント。せっかく買い換えても、削りにくいものでは意味がありません。薄く広く削れるものだと、温かいパンにも溶けやすいので◎
選ぶポイント②:塗りやすさ
柄の握りやすさやヘラの部分の形状によって、塗りやすさにも差が出ます。削りやすくても塗りにくいものでは、毎日使うには不便です。
選ぶポイント③:素材
削りやすさにも繋がる点ですが、素材次第で使い心地も変わります。木製は見た目はよいのですが、削りにくいのが難点。ステンレスなど金属にもいろいろありますが、特にアルミのものなら熱伝導がよいので、手の熱でバターが溶けて使いやすいです。
どのバターナイフが使いやすいか 実際にテストしました
選ぶポイントはわかったものの、実際には使ってみないとその良し悪しはわかりません。ネットで話題の貝印などのメーカー品や、ダイソー、セリアなど100円ショップまで、様々な種類がありますが、どれが最も使いやすいバターナイフなのでしょうか?
今回は『LDK』編集部が人気のバターナイフを8製品実際に購入し、「削りやすさ」「塗りやすさ」の2点をテストしてみました。それぞれ5段階で評価し、総合評価をA-Dまでランク付けしています。
それでは気になるランキングを発表します!
ほどよい厚さにフワッと 削れる「アイデアセキカワ」
アイデアセキカワ
アルミふわとろバターナイフ
実勢価格:880円
▼テスト結果
削りやすさ :★★★★☆
塗りやすさ :★★★★☆
第1位はアイデアセキカワの「アルミふわとろバターナイフ」です。一見普通のナイフですが、手の熱でほんのりあたたかくなるバターナイフ。冷蔵庫から出したばかりのかたいバターも、スムーズにカットできました。ほどよくバターを削れるギザギザの刃と、パンに塗りやすい柄の角度が優秀です。
ポイント①:柄の角度が小さく塗りやすい!
絶妙な角度で手にフィットします。ゆるやかな傾斜で力が入れやすく、角度がありすぎないからパンにも塗りやすい点が高評価でした。
ポイント②:ギザギザ刃で広く削れる!
自然ととろけるフワッと感がナイス! ゆるやかな波打ち刃が、ちょうどいい厚さでバターを広く削り取ってくれます。
持ち手のくぼみ が握りやすい「貝印」
貝印
House Select
手の熱で溶かして 切れる
バターナイフ
実勢価格:440円
▼テスト結果
削りやすさ :★★★☆☆
塗りやすさ :★★★★☆
第2位は貝印の「House Select 手の熱で溶かして 切れる バターナイフ」です。細かく削れないのが惜しいものの、バターがスルッと取れます。持ち手にくぼみがあって手になじむため、塗りやすいのも高ポイントでした。
3000円超えの価格は 高く感じるもナイフも切れ味は◎
コーンズ・アンド・カンパニー・リミテッド
スプレッドザット
実勢価格:3300円
▼テスト結果
削りやすさ :★★★★☆
塗りやすさ :★★★☆☆
同率2位はコーンズ・アンド・カンパニー・リミテッドの「スプレッドザット」です。合金製でやや重く女性には重めの80g。バターは薄く広く、ちょうどいい感じに削れるのでよいです!切るのもスムーズ。まっすぐな形状だから左利きにも使えます。
4位: 柄が長くて
持ちやすい「ヨシカワ」
ヨシカワ
EAトCO Nulu
バターナイフ
実勢価格:1080円
▼テスト結果
削りやすさ :★★★☆☆
塗りやすさ :★★☆☆☆
第4位は「ヨシカワ EAトCO Nulu バターナイフ」です。ナイフにあいた穴で、一度にバターがごっそり削れます! 持ち手が長く、削りやすい点も◎。ただ、バターがたくさん削れるため、パンの上で溶けるのに時間がかかってしまいました。
5位: 削れ方が
細かすぎる「アーネスト」
アーネスト
とろける!
バターナイフ
実勢価格:693円
▼テスト結果
削りやすさ :★★☆☆☆
塗りやすさ :★★☆☆☆
第5位は4件あります。
まずはアーネスト「とろける! バターナイフ」。ふわふわにはなりますが、量を削るのに時間がかかってしまいました。奥に向かって削らなければいけないので、逆手のようになり、ちょっと削りにくさも感じました。
5位: 削っている最中に穴がつまってしまった
「コジット」
コジット
バターをかる~く
削れるんです
実勢価格:637円
▼テスト結果
削りやすさ :★★☆☆☆
塗りやすさ :★★☆☆☆
2つ目の第5位はコジットの「バターをかる~く 削れるんです」。カールとロールが同時にできるのですが、同時にできる必要性がありません。削っているそばから穴がつまるので、力もかなり必要です。2種の大きさで同時に削れて一見便利そうなのですが、特に必要なしとの評価でした。
5位: 短すぎて持ちにくさを感じた
エコー金属
エコー金属
溶けやすい
アルミバターナイフ
実勢価格:384円
▼テスト結果
削りやすさ :★★☆☆☆
塗りやすさ :★★☆☆☆
3つ目の第5位はエコー金属「溶けやすい アルミ バターナイフ」です。短すぎて持ちにくく、塗りにくい点がマイナスに。端の処理が甘く、力を入れると手に食い込んで痛くなってしまいました。
5位: 平面を削るのに力がいる
「小久保工業所」
小久保工業所
ピーラー式
バターナイフ
実勢価格:290円
▼テスト結果
削りやすさ :★★☆☆☆
塗りやすさ :★★☆☆☆
最後の同率5位は小久保工業所「ピーラー式 バターナイフ」でした。プラ素材でつくりが弱いため、力を入れると折れそうなのが残念! 角はうまく削れるのですが、平面は力を入れないと削りにくいです。
ふわとろバターナイフは 力を入れずに切れる
いかがでしたか?パンや料理に使うたび、カチカチのバターに苦戦している人は、アイデアセキカワのふわとろバターナイフがオススメ! バターを切ることも、薄く削ることもカンタンにでき、手になじむコンパクトサイズで使いやすさもバツグンです。
また、今回の検証では貝印とコーンズ・アンド・カンパニー・リミテッドも優秀でした! 購入の参考にしてみてくださいね。