敬遠してた面倒&汚れる揚げ物… じつは、もっと簡単につくれます!
みんなが大好きな揚げ物ですが、調理や片付けの大変さから、主婦にとってはちょっとハードルの高いメニューでもあります。
つねにそばで火加減を見ていないと危ないし、せっかく作っても仕上がりがイマイチなことも…。油ハネや揚げ油の処理など、片付けが大変なのも悩みのタネです。
家族にリクエストされるから作るけど、「ほんとは家で揚げ物したくないー」という方も多いかもしれません。
みなさん、揚げ物づくりには地味に苦労されていると思います……。
お弁当や夕飯の調理に! ラクでうれしい電気フライヤー
そこで今回おすすめしたいのが「電気フライヤー」なんです。
スイッチを入れれば自動で温度を管理してくれるから失敗ナシ。しかも片付けもしやすいので、今まで揚げ物はちょっと敬遠していたという方にもおすすめしたい製品です。
わかりやすい操作で誰でもおいしく揚げ物をつくれる一台を見つけるべく、料理のプロと主婦モニターと編集部がタッグを組み、検証しました!
本当に使いやすいのはどれ? 3つのポイントで検証しました
メンドウで敬遠しがちな揚げ物料理を、本当にラクチンにしてくれるフライヤーはあるのでしょうか? 料理のプロと主婦モニターとで、以下のポイントを厳しくチェックしました。
[チェック①:使いやすさ]
手軽に使えて、油ハネが少ないか
油のハネた量と、油があたたまるまでの時間を計測。さらに実際に調理をしてみて使いやすさを評価しました。
▼使いやすさのチェック項目(各5段階評価)
①油ハネ
②手軽さ
③調理しやすさ
[チェック②:仕上がり]
3種の揚げ物の仕上がりと油の色を確認
3種類の揚げ物(唐揚げ/天ぷら/冷凍コロッケ)を揚げて、それぞれの見た目とおいしさを採点。揚げた後の油の汚れも比較しました。
▼仕上がりのチェック項目(各5段階評価)
①唐揚げの仕上がり
②天ぷらの仕上がり
③冷凍コロッケの仕上がり
④揚げ油の汚れ具合
[チェック②:片付けやすさ]
お手入れ・収納がしやすいかどうか
キッチンペーパーで簡単に拭きあげられるかどうか、場所をとらず収納できるかどうかをチェックしました。
▼片付けやすさのチェック項目(各5段階評価)
①お手入れ
②収納
以上の3つのポイントで、電気フライヤー7製品を検証しました。
7台を比べてみると、けっこう大きな差がありました。それではランキングをご覧ください。
※記事の最後に、電気フライヤーでできる「残りものリメイクレシピ」もありますのでお見逃しなく!
たった5分でお店級! 完璧フライヤー“あげあげ”
ZOJIRUSHI
電気フライヤー あげあげ EFK-A10
実勢価格:7020円
サイズ:300×170×180mm
容量:最大 1000m/最小 770ml
消費電力:1000W
付属パーツ:なし
ベストを獲得したのは、ZOJIRUSHIの「電気フライヤー あげあげ」。他の製品とは一線を画したパワーの強さで、油の温度がずっとキープされて、どの食材でも抜群の仕上がりでした。
特に唐揚げはじゅわーっと肉汁が溢れる感動のおいしさで、納得のベストバイです!
▼テスト結果
[GOODポイント①]
どの食材でも感動の仕上がり!
上の写真は5位のクイジナートの仕上がりとの比較です。
唐揚げは肉汁が溢れるほどジューシーに、天ぷらは衣が均一にサックサクに揚がりました。油の温度が下がりやすく、ふにゃっとしがちな冷凍コロッケも完璧な出来栄え。どんな食材でも、外はカラッと中はジューシーに仕上がります。
[GOODポイント②]
大容量で間口が広い
容量が大きく、四角い形で底が深いから、もも肉1枚分の唐揚げを入れてもまだまだ余裕がありました。ワイドな間口で、食材の出し入れがラクだからストレスなく調理できてうれしい!
[GOODポイント③]
省スペースで収納しやすい
持ち手や温度調節のツマミなど、出っぱったところがすべて同じ側面についていて、余計な凹凸がありません。そのため壁などにもぴったりくっつけて収納でき、ムダなスペースをとらず効率的です。
これさえあれば、お店みたいな美味しさの揚げ物が完成。揚げ物初心者にもおすすめできるパーフェクトな1台です!
コンパクトで片付けやすく 仕上がりもサックサク!
ツインバード工業
コンパクトフライヤー EP-4694PW
購入価格:3680円
サイズ:235×185×210mm
容量:最大 500ml/最小 300ml
消費電力:680W
付属パーツ:なし
2位はツインバードの「コンパクトフライヤーEP-4694PW」です。味よし、片付けやすさよしで高評価! ベストバイのZOJIRUSHIより少し時間はかかったものの、どの揚げ物でもクオリティは引けを取りませんでした。
また、7製品中最もコンパクトで収納しやすいだけでなく、片手で油を捨てられる使いやすさも好評でした。
▼テスト結果
[GOODポイント①]
冷凍ものもおいしく揚がる温度キープ力
上の写真は6位のレコルトとの仕上がり比較。
フライヤーの容量が小さいと食材を入れたときに温度が下がってなかなか揚がらず、仕上がりが油っぽくなりがち。
ですが、このツインバードは油の温度をしっかりキープ。温度の下がりやすい冷凍コロッケを見た目もおいしそうなきつね色に仕上げました。食感もホクホク!
[GOODポイント②]
持ち手と注ぎ口で油の処理がラク!
ポットのような形で本体横に持ち手がついているから、油を捨てるときにしっかり握れて持ち上げやすいです。容量が500mlなので満タンに入っていても重くなく、女性でもストレスなく後片付けができます。
調理もお手入れもしやすい 工夫が満載の“揚げ物の達人”
YAMAZEN
揚げ物の達人 YAC-M121(W)
実勢価格:4980円
サイズ:290×200×185mm
容量:最大 1000g/最小 830g
消費電力:1250W
付属パーツ:油切り網・串ホルダー・バスケット・保護カバー
3位は、使いやすい工夫が満載なYAMAZEN「揚げ物の達人 YAC-M121」です。ダイヤルの温度表示やメニューごとの適温表記がされていて、慣れていなくても適切な温度で使えます。さらに内側には溝が一切なく、お手入れしやすいつくりになっていました。
[GOODポイント①]
メニューの適温がわかる親切表示
本体に料理ごとの適温が表示されているので、初心者さんでも設定に迷うことなく安心。温度設定ダイヤルも、20℃きざみで調節しやすい親切なつくりになっています。
[GOODポイント②]
しっかり深めだから油ハネが少ない
フライヤーに深さがあるので7製品中最も油ハネが少なく、飛んだとしてもせまい範囲。揚げ物は油ハネが怖くてという人でも安心して使えますし、近くに子どもがいても安心して調理できます。キッチンや床掃除がラクになるのもうれしいポイントです。
以上3位までは、初心者にも使いやすくおすすめできるフライヤーでした。
しかし、ここからご紹介する4位以降は、今回の検証では残念ながら使い勝手イマイチと評価された製品となります。引き続きご覧ください。
4位: 温度計測が必要なので
初心者には使いづらいかも
タイガー魔法瓶
電気フライヤー はやあげ CFE-A100-T
実勢価格:7500円
サイズ:264×211×224mm
容量:最大 1000ml/最小 700ml
消費電力:905W
付属パーツ:油うけ
温度調節のつまみがなく、自分で油の温度を測って適温になってから食材を入れるので、初心者にはハードルが高めな製品です。また大きくてかさばる本体が収納時のネックとなりました。
[BADポイント①]
自分で温度を測るのがメンドウ
7製品の中で、唯一温度調節のできないつくりで、自分で油の温度を測る必要があります。直火のように温度が上がりすぎることはありませんが、ほかの製品に比べて手間かかります。
[BADポイント②]
丸い形がスペースをとる
同じ1Lサイズでも、四角い形の製品よりも大きく感じられます。そのうえ周囲に活用できないスペースができてしまうので、収納場所がせまい場合は不向きな形状です。
5位: 調理中も収納時も
フタがジャマで使いにくい
クイジナート
電気フライヤー(バスケット付) CDF-100JBS
購入価格:7707円
サイズ:285×205×195mm
容量:最大 1000ml/最小 500ml
消費電力:1000W
付属パーツ:油切り・バスケット
フタをとじて調理すると裏に水滴がついてしまい、開けたときに油に落ちてハネそうで心配。また収納するときもフタのつがい部分が出っぱっていてムダにスペースをとります。
[BADポイント①]
油ハネ防止のフタがかえって危ない
本体とフタがバラバラな製品が多い中、クイジナートは本体にフタがくっついています。ですが、閉めて使用するとフタに水蒸気がたくさん付着して、開けたときに本体や周りが濡れるほど。その水滴が油に入ってハネそうで怖いです。
[BADポイント②]
フタがゴツくて収納しにくい
フタのつがい部分が出っ張っているので、壁につけて収納ができません。また、温度調節ダイヤルがつがいとは別の面についているので余分に場所をとります。フタはとり外せるものの、重たくて注ぎ口がないので油を捨てるのも大変でした。
6位: 油の温度が下がりやすく
冷凍コロッケが揚がらない……
ウィナーズ
レコルト ポットデュオ フェット
実勢価格:8640円
サイズ:240×220×175mm
容量:最大 600ml
消費電力:650W
付属パーツ:揚げものカバー・蒸し料理用アミ・セラミックボウル・グリルプレート
鍋が浅いせいか、油の温度が高いままキープできません。長時間揚げなければならないので、どの食材も油を吸って重たい仕上がりに。冷凍コロッケに至ってはちゃんと揚がりませんでした。
[BADポイント①]
温度が下がりやすく美味しく揚がらない
食材を入れて下がった油の温度がなかなか戻りません。特に冷凍コロッケは温度がガクッと下がり、結局中心がぬるいままでした。上の写真でもわかるように、ベストと比べると衣の色がだいぶ薄く、カリッと揚がっていません。
[BADポイント②]
一体型電源コードはひっかける危険アリ
電源コードがマグネット式のものが多い中、こちらは電源コード一体型。本体とつながっているので、万が一コードに足を引っかけてしまった時など油がひっくり返って危険です!
7位: 油の温度にムラがあり
残念な仕上がりでした
和平フレイズ
ほんわかふぇ 電気卓上串揚げ鍋 HR-8952
購入価格:3792円
サイズ:240×205×200mm
容量:最大 500ml
消費電力:650W
付属パーツ:串掛けリング
油の温度がばらついているので、揚がるのに時間がかかってギトギトになり、さらに衣が焦げてしまいました。また、油が温まるまでに最も時間がかかり、準備だけで16分も待たされました。
[BADポイント①]
温度ムラで均一に火が通らない
どの食材も衣が油を吸ってべちゃべちゃでした。唐揚げとコロッケは底面が焦げ、天ぷらは衣がダマになったうえにシナシナで見るからにおいしくなさそう……。
[BADポイント②]
小さいのに温まるまでに時間がかかる
油を温めるパワーが弱いせいか、ベストの象印が12分で適温になったのに対し、和平フレイズは16分。ただでさえ食材がなかなか揚がらないのに、準備だけで4分も時間差がありました。
以上、電気フライヤー7製品のランキングをお送りしました。
最後に、食卓で余ったおかずをこの電気フライヤーでおいしくリメイクできる“お手軽レシピ”を6つご紹介します!
昨日の残り物が絶品フライに大変身 リメイクレシピ6選!
たくさん作りがちなポテサラや煮物、残ってしまうことありますよね。そんなときは電気フライヤーで、絶品フライに簡単リメイクしてしまいましょう。ぜんぜん違うおかずになるから、翌日のお弁当にもピッタリです!
[リメイクレシピ①]
ポテトサラダのハムサンドフライ
マヨネーズの酸味で重たくならず、フライにすることでボリュームアップ! おつまみにもオススメです。
[作り方]
ポテトサラダをハムにのせ、半分に折りたたんで包んだら、小麦粉、卵、パン粉をつけて油へ投入! ハムの端が開いてしまうときは小麦粉でくっつけて!
[リメイクレシピ②]
切り干し大根チーズ春巻き
春巻きの皮の中に、切り干し大根の旨味や、チーズのまろやかさと塩気が詰まった味わい深い一品です。
[作り方]
しっかり水気を切った切り干し大根と、スライスチーズを春巻きの皮にのせて巻き、両面がきつね色になるまでこんがり揚げたらできあがり!
[リメイクレシピ③]
ひとくちハンバーグメンチカツ
衣をつけて揚げるだけで、肉汁があふれる絶品メンチカツに! お弁当のおかずにもピッタリです。
[作り方]
ハンバーグをひとくちサイズに切って、小麦粉、卵、パン粉をつけて揚げるだけ! お好みでケチャップとウスターソースを1:1で混ぜたソースを。
[リメイクレシピ④]
肉じゃがチーズコロッケ
味のしみたじゃがいものほくほく感に、チーズでまろやかさをプラスして子どもが大好きな味に!
[作り方]
肉じゃがのじゃがいもとお肉をスプーンですりつぶし、七味少々と角切りにしたチーズを加えて混ぜる。丸めて小麦粉、卵、パン粉をつけて揚げたら完成!
[リメイクレシピ⑤]
さといもの煮物天ぷら
さといもの煮物のこっくりした甘さが衣で凝縮。カンタンなのに料亭のような上品な味わいに仕上がってびっくり!
[作り方]
さといもの煮物からさといもを取り出し、天ぷらの衣をつけて揚げるだけ! にんじんやいんげんなども、素揚げにして彩りをプラスして。お好みで山椒をかけるのもイイ!
[リメイクレシピ⑥]
ひじきと紅しょうがのかき揚げ
ひじきの旨味を紅しょうがの酸味と辛味、サクサクの衣が引き立てる。食べ応えバツグンの副菜に。
[作り方]
水気を切ったひじきに適量の紅しょうがを加えて、全体に天ぷら粉をからめる。天ぷら粉と水を指定の量で溶いた衣をつけたら成型して油で揚げるだけ!
以上、電気フライヤー7製品とリメイクレシピをご紹介しました。
ベスト製品となったのは、ZOJIRUSHIの「電気フライヤー あげあげ」。使い勝手も仕上がりも優秀で、買って損なしのおすすめフライヤーです。揚げ物メニューがよく登場するご家庭なら、ぜひチェックしてみてください。
食材を入れても油の温度が下がりにくいので、サクサクの食感に揚げられます。