ワイヤレスでも
音質は追求したい

Bluetoothスピーカーといえば、コンパクトで携帯性に優れたモデルが主流となっていましたが、その流れも一旦落ち着き、今度は据え置き型に近い大型の製品が続々と登場しています。ポータブルを意識した製品は、おおよそ1㎏未満に重量が設定されていて、手のひらサイズのものがほとんどです。

しかし、スピーカーの性質上、大きな口径のスピーカーユニットほど音質面で有利。よって、携帯性を保つには、ユニットの大きさに制限が生まれてしまい、ある一定以上の音質向上は物理的に難しいのです。そこで台頭してきたのが、携帯性よりも音質を優先した、大型のBluetoothスピーカーです。

選び方その①:持ち歩けるサイズは
1kgを目安にしましょう

持ち歩くことを意識して作られるポータブルBluetoothスピーカーは1kg未満のものがほとんど。1kgを超えるものは基本的には持ち歩くものではなく家の中で使うものです。

1kgを超えるアウトドアモデルも販売されていますが、車などに積んで持っていくことが前提。まずは自分の目的に合わせてベストなサイズを決めましょう。

【1kg以上】

選び方その①:持ち歩けるサイズは1kgを目安にしましょう

キャンプやバーベキューで使うなら大きめのスピーカーを選びましょう。車に積むなら1kg以上でもありです。

【1kg以下】

選び方その①:持ち歩けるサイズは1kgを目安にしましょう

カバンなどに入れてさっと持ち出したいなら1kg以下がオススメです。

選び方その②:よく使う
再生機器で選びましょう

Bluetoothのコーデックには種類があります。コーデックとは変換・圧縮のプログラムで、一般的に音源は圧縮されることで劣化します。

【主なコーデックの種類】
SBC:高圧縮で音質はいまひとつ
AAC:現在の主流。SBCより高音質
aptX:CD並みの高音質
aptX HD:aptXよりも高音質
LDAC:ハイレゾ音源に使われる


iPhoneの場合、対応しているのはSBCとAACなので、基本的にはAAC対応のものがオススメです。ただ、SBCのみの対応でもいい音のスピーカーはたくさんあるので、あくまで目安として捉えておきましょう。

選び方その②:よく使う再生機器で選びましょう

iPhoneの場合、aptXやLDACには対応していません。自分の再生機器が何に対応しているかしっかり把握しておくことが重要です。

選び方その③:欲しい付加機能や
使うシーンで絞りましょう

最近のBluetoothスピーカーは多機能なものが多く、代表的なものは無指向性と防水です。まず、無指向性とは360度に音が広がるということで、どこで聴いても自然な広がりが感じられます。

選び方その③:欲しい付加機能や使うシーンで絞りましょう

従来のスピーカーは左右から違う音を出しており、音が重なる点で聴くのが理想です。

選び方その③:欲しい付加機能や使うシーンで絞りましょう

無指向性スピーカーは、従来の左右の音をミックスして全方位に拡散します。このため、聴く側が動いてもハッキリ聞こえます。アウトドアにも向くタイプです。

選び方その③:欲しい付加機能や使うシーンで絞りましょう

つぎに防水には「IPX」という基準があり、一般的に言われる生活防水はIPX4に相当し、IPX7にもなると水没しても大丈夫という具合です。

このように、Bluetoothスピーカーを選ぶときは、自分が使うシーンを想定して付加機能を確認しましょう。

選び方その④:屋外での使用を考えるなら
バッテリーと耐水性にもこだわりましょう

完全に屋内で使用する場合、AC電源のものを選べばいいですが、屋外で使う場合はバッテリーの持ち具合もチェックしておくのがおすすめです。

また、突然の雨で濡れてしまっても大丈夫な防水性能があると、キャンプなどでも安心して使えます。特に水辺での使用を想定するなら、高い防水性能のモノを選んでおくとよいでしょう。

・バッテリー
屋外で使うならバッテリーの持ち具合は重要。大型の場合、平均して20時間ほど持つものが多い印象です。

・防水性能
屋外に持ち出して使う場合は、防水性などもチェック。突然な雨などで濡れても大丈夫なものを選びましょう

選び方その④:屋外での使用を考えるならバッテリーと耐水性にもこだわりましょう

今回のベストに輝いた「KILBURN Ⅱ」は、IPX2相当の防滴性能で少量の水なら耐えられる設計になっています。

5つの項目を評価して
最強のBluetoothスピーカーを選びました!

ここまで紹介した選び方を踏まえつつ、今回のランキングでは、人気が高いBluetoothスピーカー9機種をピックアップして、

・高音域の質
・中音域の質
・低音域の質
・サウンドの迫力
・サウンドの解像度


以上の5項目を20点満点で採点し、その合計スコアをランキングにしました。

特に上位にランクインした2機種は、どちらを買っても間違いがない完成度で、万人におすすめできる名機です。

それでは気になる第1位から見ていきましょう。

Marshall KILBURN Ⅱ
圧倒的な低音の迫力をそのままに軽量化

昨年の家電批評オブ・ザ・イヤーのBluetoothスピーカー1kg以上部門でグランプリに輝いた「KILBURN」の後継機が旧モデルの点数を超えトップに躍り出ました。旧モデルから500g軽量化されたにもかかわらず、音質は以前よりも確実に向上しています。

背面に新たに追加されたツイーターが音の広がり感を向上させ、高域の表現力に余裕ができたので、解像感が増しています。またそのサイズからは想像できない迫力で屋外でもパワー不足は感じません。

やや乾いた感じの高域と、弾むような中音域は、ギターサウンドにベストマッチといえます。

Marshall
KILBURN Ⅱ
実勢価格:5万3870円
●サイズ・重量/W243×H162×D140 mm・2.5kg ●アンプ/クラスD 2×8W(ツイーター用)+1×20W(ウーファー用) ●スピーカーユニット/ウーファー×1・ツイーター×3

スコアは以下のようになりました。

Marshall KILBURN Ⅱ圧倒的な低音の迫力をそのままに軽量化

前作に比べて軽量化が施されているものの、サウンドの迫力はむしろ向上しています。

またこのモデルでは、アウトドアでの使用も視野に入れた設計がなされています。

Marshall KILBURN Ⅱ圧倒的な低音の迫力をそのままに軽量化

本体の角にはバンパーが設置されており、衝撃耐性を追加しています。

Marshall KILBURN Ⅱ圧倒的な低音の迫力をそのままに軽量化

さらに、IPX2相当の防滴性能で少量の水には耐えられます。

ゴン川野 氏
オーディオライター
ゴン川野 氏 のコメント

迫力とノリのよさが魅力で、音楽を楽しませてくれます

Fender INDIO
大音量でも崩れない絶妙な音バランス

低音の解像度を重視するために密閉型の木製エンクロージャーを採用したモデル。ライバルのMarshallが爆発的な低音の量感を実現したのに対し、本機はヌケのいい高域と沈み込む低域がポイントです。

大きな筐体の恩恵をしっかりと発揮し、小型のスピーカーでは実現できない深い低音が腹に響いてきます。

60Wの大出力パワーアンプを搭載したことで、大音量でも歪んだり、にごったりすることなく低域をクリアに再生できていました。

バッテリーで稼働するスピーカーとしては最大音量モデルといえるでしょう。

Fender
INDIO
実勢価格:3万9980円
●サイズ・重量/W245×H216×D122 mm・4kg ●アンプ/60W●スピーカーユニット/ウーファー×2・ツイーター×2

スコアは以下のようになりました。

Fender INDIO大音量でも崩れない絶妙な音バランス

USB端子が付いており、スマホの充電も可能。

Fender INDIO大音量でも崩れない絶妙な音バランス

高機能なボタンで一時停止、曲送り、曲戻しがスピーカー側でできるのも便利です。

Fender INDIO大音量でも崩れない絶妙な音バランス
ゴン川野 氏
オーディオライター
ゴン川野 氏 のコメント

屋外に気軽に持ち出せるスピーカーとしては最大音量です

Marshall KILBURN
型落ちした今が狙い目のベストバイモデル

大型Bluetoothスピーカーの雄として、トップを守り続けた本機ですが、後継機の「Ⅱ」が発売されたこともあり生産は終了していました。

すでにプレミアが付いていますので、今買うなら1位の「Ⅱ」がおすすめです。

Marshall KILBURN型落ちした今が狙い目のベストバイモデル

Marshall
KILBURN
実勢価格:3万6470円
●サイズ・重量/W242×H140×D140 mm・3kg ●スピーカーユニット/ウーファー×1・ツイーター×2

スコアは以下のようになりました。

Marshall KILBURN型落ちした今が狙い目のベストバイモデル

「Ⅱ」との重量差は500gですが、体感では本機の方が断然重く感じます。あまり持ち歩かず固定の位置においておくならこちらでもOKです。

Marshall KILBURN型落ちした今が狙い目のベストバイモデル

ここまで、特におすすめで完成度が高いトップ3の製品を紹介してきました。続いて4位以下の製品をダイジェストで紹介していきましょう。いずれも総合力ではトップ3に及ばないものの、使い方やシーン次第では十分に活躍できます。

4位: Fender NEWPORT
カバンに入るサイズならこれがベスト

カバンに入れて持ち運べるサイズとしては最高の音質を誇る本機。携帯性も考慮したいならオススメです。

4位: Fender NEWPORTカバンに入るサイズならこれがベスト

Fender
NEWPORT
実勢価格:2万4352円
●サイズ・重量/W184.1×H133×D75 mm・1.5kg

最終スコアは以下のようになりました。

4位: Fender NEWPORTカバンに入るサイズならこれがベスト

5位: SONY SRS-ZR7
HDMIでテレビにもつなげるハイレゾ対応機

AC電源駆動の据え置きモデル。HDMI(ARC)端子を搭載し、テレビと接続可能。

5位: SONY SRS-ZR7HDMIでテレビにもつなげるハイレゾ対応機

SONY
SRS-ZR7
実勢価格:3万7670円
●サイズ・重量/W300×H93×D86mm・1.8kg ●実用出力ワット数/23W×2+23W×2

最終スコアは以下のようになりました。

5位: SONY SRS-ZR7HDMIでテレビにもつなげるハイレゾ対応機

6位: Olasonic IA-BT7
小音量で聴くにはいいけどやや低音が強い

ハイレゾにも対応し、全体的な音質は高水準ですが、低域の主張が少し強いのが難点です。

6位: Olasonic IA-BT7小音量で聴くにはいいけどやや低音が強い

Olasonic
IA-BT7
実勢価格:2万4840円
●サイズ・重量/W275×H144×D73mm・2.2kg ●実用出力ワット数/10W+10W+20W

最終スコアは以下のようになりました。

6位: Olasonic IA-BT7小音量で聴くにはいいけどやや低音が強い

7位: LIBRATONE ZIPP
BGM再生に高相性でもバッテリーが不安

大きさに比べてバッテリーが少ないのがネックですが、BGM再生には最適。

7位: LIBRATONE ZIPPBGM再生に高相性でもバッテリーが不安

LIBRATONE
ZIPP
実勢価格:3万8880円
●サイズ・重量/W122×H260×D122 mm・1.1kg ●最大出力ワット数/100W

最終スコアは以下のようになりました。

7位: LIBRATONE ZIPPBGM再生に高相性でもバッテリーが不安

8位: BOSE SoundTouch10
BOSE同士で屋内ネットワークを組むならアリ

ネットワークオーディオ機能が魅力の本機。ボーカルの表現力はなかなかです。

8位: BOSE SoundTouch10BOSE同士で屋内ネットワークを組むならアリ

BOSE
SoundTouch10
実勢価格:1万5422円
●サイズ・重量/W141×H212×D87mm・1.87kg ●入出力/3.5 mm外部入力端子

最終スコアは以下のようになりました。

8位: BOSE SoundTouch10BOSE同士で屋内ネットワークを組むならアリ

こちらの商品には、新しいモデルが登場しています。

BOSE
HOME SPEAKER 500
実勢価格:5万760円

9位: Sony SRS-XB41
強調しすぎた低音で音がこもる

IP67の防水・防塵性能がある高耐久モデルですが、迫力を狙った低音強調により音がこもってしまっていました。

9位: Sony SRS-XB41強調しすぎた低音で音がこもる

SONY
SRS-XB41
実勢価格:2万1677円
●サイズ・重量/W291×H104×D105mm・1.5kg ●実用出力ワット数/50W(25W+25W)

最終スコアは以下のようになりました。

9位: Sony SRS-XB41強調しすぎた低音で音がこもる

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