レジャーの定番“クーラーボックス” ちゃんとこだわって選んでますか?
食材や飲み物の保冷に便利なクーラーボックス。仲間で集まってのバーベキューや日帰りレジャーはもちろん、コストコなどへの買い出しでも年中活躍してくれます。
でも、ちゃんとこだわって選んでいる人って、意外と少ないのではないでしょうか。
ひとくくりに「クーラーボックス」と言っても、短時間で高温になってしまったり、使いにくかったりと実は性能に差があるんです。
そこで、まずは、クーラーボックスのタイプや選び方のポイントなど、製品選びに役立つ基本の“き”をご説明します。
その後でオススメ製品ランキングをご紹介しますので、お楽しみに!
クーラボックスの2大タイプ別分析 “ソフトとハード”でこんなに違う!
まず覚えておきたいのは、クーラーボックスにはハードクーラーとソフトクーラーの2種類のタイプがあり、それぞれによって、特徴が異なるということです。
以下に特徴の違いをまとめましたので、ご覧ください。
▼ソフトクーラーの特徴とは?
特徴1:保冷力はハードクーラーより弱い傾向
特徴2:折りたたみができて携帯性に優れる
特徴3:価格はハードクーラーより安価な傾向
▼ハードクーラーの特徴とは?
特徴1:断熱材が入っており保冷性に優れる
特徴2:折りたためず重量あるので携帯性は劣る
特徴3:価格はソフトクーラーよりも高価な傾向
なお、使い方の適性としては、近場へ出かけるときや短時間の使用はソフトクーラーを、キャンプなど一泊するときや、遠出するときはハードクーラーをメインに使うと良いでしょう。
また、ハードクーラーひとつでは、食材や飲み物が入り切らない場合、ソフトクーラーをサブ的に使うという方法もあります。
“ソフトにもハードにも応用”できる 正しいクーラーボックスの選び方
クーラーボックスに大別して、2つのタイプがあることがわかっても、それだけでは、店舗やAmazonを見ると溢れかえる製品にどれを選べばいいか迷いますよね。
とはいえ、「コレでいっか」と、なんとなくデザインやサイズで選ぶと買った後に使いにくく、後悔しがち…。
快適に使える製品を選ぶためには、使用日数や人数、自宅での収納スペースや予算などの使用条件を事前に把握しておく必要があります。
その上で、これから紹介する保冷力、容量、サイズ、価格といった4つのポイントを押さえて製品を選びましょう。
選ぶポイント1:保冷力
内部の温度変化は製品によって異なる
(C) Andrey Moisseyev /123RF.COM
まず、重要なポイントが保冷力の違い。クーラーボックスは保冷剤や氷を入れて冷やしますが、製品によって内部の温度変化に差が出ます。
その目安になるのが、製品表示に記載されている保冷日数です。これは室温が約20℃の環境でクーラーボックス内に入れた氷が、すべて溶けずに残っている日数を指します。
しかし、使用環境によって異なりますので、あくまでも参考程度としておきましょう。
選ぶポイント2:容量
使用人数や内容物の量に合わせて選ぶ
市販のクーラーボックスは小型の15Lから大きめの50Lが一般的。ペットボトル入れた時の容量の目安は以下の通りです。
[15Lの場合]
2Lペットボトルなら4本/500mlペットボトルなら15本
[30Lの場合]
2Lペットボトルなら6本/500mlペットボトルなら24本
[50Lの場合]
2Lペットボトルなら16本/500mlペットボトルなら34本
食材や飲み物をどれだけ入れるかは、使用日数によっても異なりますが、4人家族の場合、30L以上は欲しいところです。
選ぶポイント3:サイズ
収納スペースをあらかじめ確認
基本的に、サイズと容量は相反する要素です。たっぷり入れたいならそれだけサイズも大きくなる傾向にあるので、収納スペースを事前確認してから購入するようにしましょう。
サイズが大きくなるにつれ重量も増しますので、運びやすさを念頭に入れて選ぶことも重要です。
さらに、大人数のバーベキューでは、複数のクーラーボックスを運ばなければならない場合もよくあります。そんなときに便利なのが天部がフラットのものです。
ボックス同士をスタックすることでトランクのスペースを有効に活用することができます。
また、ソフトクーラーには折りたたみができるタイプが多く販売されています。帰りの荷物がグッと軽くなるので、できるだけ折りたたみできるタイプを選びましょう。
選ぶポイント4:価格
使用環境に合ったものを選ぶ
人気アウトドアブランドのものは高価格になり、サイズの大きさが価格に反映される傾向にあります。コスパの高い製品を選ぶためには、使用環境をしっかり把握して、オーバースペックにならないようにすることが肝心です。
ちなみに、後述するランキングの商品価格は、取材当時の価格になります。キャンプシーズンは価格変動しがちで、品切れする可能性も高めなのでご注意ください。
保冷力重視なら素材に注目
クーラーボックスの種類や特徴はもちろん重要ですが、クーラーボックスに採用されている素材にも注目してみましょう。素材によって保冷力や耐久性が異なるため、使い勝手も変わってきます。
発泡ウレタン
発泡ウレタン素材は、ハードタイプのクーラーボックスに多く採用されている素材。耐久性・保冷力ともに十分な性能を備えているのが特徴です。クーラーボックスの素材として広く普及していることもあり、比較的手頃な価格設定なのも魅力といえます。
2~3泊ほどのキャンプなら十分な保冷力を備えているので、シーン問わず幅広い活躍をしてくれるでしょう。キャンプやアウトドア初心者にもおすすめです。
アルミ+ポリエチレン
買い物やちょっとしたレジャーなどのシーンにぴったりなのが、アルミやポリエチレンを使ったソフトクーラー。保冷力は高くはありませんが、コンパクトに折り畳めるため利便性が魅力です。
別売りのアルミ断熱材を内側に貼ることで、保冷力をあげることができます。利便性は高いので、1つもっておくと何かと便利に活躍するでしょう。
真空断熱パネル
ほかの素材と比べて価格が高い傾向にありますが、価格に見合う保冷力を備えているのが真空断熱パネル素材。
高い性能を誇り、連泊でのキャンプや食材の鮮度を保つことに活かせるでしょう。
発泡スチロール
コストが低く、さまざまなところで入手のしやすいのが発泡スチロール素材を使用したクーラーボックス。1日程度の使用であれば、充分な保冷力を備えています。保冷力を重視するなら、厚手の商品を選ぶのがコツです。
保冷力に対しての価格が安くコスパは優秀といえるでしょう。保冷剤や保冷品を入れて保冷力を高めたり、使い捨てと割り切って使ったりするのがポイントです。
持ち運びやすいクーラーボックスは?
家族など大人数でキャンプなどに行くと大量の飲み物や保冷剤で重くなりますよね。持ち運ぶだけでも、人手や力も必要になり大変です。
その問題を解消できるのが、持ち運びのために工夫がなされたクーラーボックス。キャスターや取っ手がついていれば、持ち運びがしやすくなります。
注意点として不向きな道もあるということを把握しておきましょう。砂利道や山道だとタイヤがうまく回らない可能性があるので、フィールドに合わせて車輪が大きなものを選ぶのがポイントです。
今回の比較テストにもキャスター付きのクーラーボックスが登場するのでぜひチェックしてください!
迷ったら人気ブランド・メーカーから選ぶのもアリ!
販売しているのは、アウトドアメーカーだけではありません。釣り具メーカーからも販売されているので、自身の好きなブランドから選ぶのも選択肢のひとつですよ。
アウトドアアイテムの定番「コールマン」
アウトドアメーカーとして有名なだけあり、サイズやタイプもバリエーションが豊富。アウトドアに適した商品が多く、機能性や耐久性に優れているものも多くラインナップしています。
ほかのアウトドアグッズとお揃いで揃えるといった選び方もおすすめですよ。デザイン性に長けているので、キャンプのテンションもあがりますね。
保冷力重視なら「イグルー」をチェック
アメリカでトップの人気を誇っているイグルー。独自で開発したウルトラサーモ断熱材という特殊素材を使用しており、保冷力が非常に優秀です。
優れた保冷剤を使用しているため、クーラーボックス自体の重さをプラスチックにすることで軽量化にも成功しています。保冷力重視であれば、イグルーをチェックしてみましょう。
「ダイワ」は釣り用としてぴったり
釣具メーカーとして有名なダイワ。当然、釣りというシーンにうってつけです。魚の鮮度を保つために、真空パネル+ウレタンという保冷力アップの工夫がされています。それだけの保冷力を備えているため、食材やドリンクを保冷するのにも大活躍。
釣りはもちろん、アウトドアにもぴったりです。
クーラーボックス20製品を キャンプと同じ環境下でガチ検証!
基本的なクーラーボックスの選び方を理解しても、実際は使ってみないとわからない部分もあります。
そこで、今回は真夏でもキンキンに冷えたビールが楽しめるクーラーを探すべく、アウトドアのプロであるアウトドアライター・真田崇史さんとREALBBQ代表の井川裕介さの協力を依頼。
万全な態勢でクーラーボックス20種類を対象にしたテストを実施しました。
保冷力最強の一品を探すべく行ったテスト内容は以下の5項目です。
検証1:保冷性[20点満点評価]
真夏環境を再現して温度変化を測定
実際にキャンプで使用することを想定し、研究機関で35℃の真夏環境を再現。クーラーボックス20製品を8時間放置し、温度変化を測定しました。
検証2:使いやすさ[10点満点評価]
アウトドアのプロが実際の使い勝手を検証
ふたの開けやすさや取り出しやすさをはじめ、実際にどれだけ使いやすいかをプロにチェックしてもらいました。
検証3:デザイン[10点満点評価]
外見だけでなくディティールもチェック
実際にキャンプ場で使用することを想定したチェックを実施。物の出し入れやバッグの開閉などの使用感からキャンプグッズに重要なデザイン性まで査定しました。
検証4:耐久性[10点満点評価]
野外での仕様に耐えるかをチェック
野外という環境で使用し、頻繁に持ち運びするため、こわれにくいのも良い製品の条件。耐久性をチェックしました。
検証5:携帯性[10点満点評価]
持ち運びやすさをチェック
ただでさえ重いクーラーボックス。食材や飲み物をたっぷり入れると、男性でも1人で持ち運ぶのは大変。そこで、女性や子供でも持ち運びやすい工夫がされているかチェックしました。
また、折りたたみができるタイプのものは折り畳んだあとにかさばらないかもチェックしました。
検証6:コスパ[10点満点評価]
内容が値段に見合っているかをチェック
いくら良い製品でも値段が高すぎると手が届きにくいもの。性能と価格のバランスをチェックしました。
最後に以上の項目の点数を合計し、「ハードクーラー」と「ソフトクーラー」のタイプ別でランキングにしました。
お待たせしました! それではいよいよランキングの発表です!
【ハードクーラー編】 BBQでもキャンプでも大活躍!
まずご紹介するランキングは、ハードクーラー編。保冷性に優れていて、1泊以上のキャンプや遠出をするときに便利ですが、重たくて持ち運ぶのが大変なのが少しネック。今回のテストでは、キャスター付きでキャリーカートのようにラクに持ち運びができる優秀な製品が上位に輝きました。
運びやすさの工夫満載! 使いやすさNo.1のイグルー
イグルー(IGLOO)
マリーンブリーズウルトラ 28
実勢価格:6200円
外寸: W45.5×D34.5×H42.5㎝
重量:約4.0㎏
容量(内寸):約26L
材質:超高密度ウレタンフォーム、プラスチック(PP)、プラスチック(PE)
運搬方法: キャリー、両手持ち
▼総合評価:43.5pt
ハードクーラーのタイプでベストバイに輝いたのはイグルーの「マリーンブリーズウルトラ 28」。外装の全面に断熱材カバーを採用して外気の熱をカット。
超高密度ウレタンフォームで空気の移動を抑え、密閉性を高めて保冷力を向上させています。
最大のポイントは携帯性の高さ。キャスター付きなので、キャリーケースのように転がして持ち運びできます。
また、一般的なキャリーケースと同じく、天部にほかのバッグを載せて台車のように利用することができるのもうれしいポイントです。
ちなみに、この台車使いは荷物が多くなりがちなBBQでは大きなメリット。駐車場からキャンプ場まで距離がある場合も、マリーンブリーズに荷物を載せて往復すれば、キャンプする前に疲れたということもなくなります。
【保冷力:真夏状態の室内でも氷が残った】
8時間の温度変化テストでは、最初と最後の温度差がやや大きくなってしまいました。
しかし、内部に入れておいた氷は1300gから290gの減少に留まり、ハードタイプのなかではトップクラスの成績。35℃の気温の中に放置しても、きちんと保冷してくれます。
その保冷性の秘密は密閉性にありました。
フタはがっちりと閉まり、かなり力を入れないと開かないほど。密閉性の高さがうかがえ、これが保冷力につながっているといえます。
それだけに、子どもや女性が頻繁に開けたり、閉じたりするのは大変かもしれません。
【使いやすさ:荷物を上に乗せ台車的に使える】
イグルー最大のメリットは底にキャスター付きなので、コロコロと転がして運べるところです。また、天部にハードやソフトのクーラーボックスを載せて、台車的な使い方もできます。
底に付いているキャスターの作りはかなりしっかりとしていて、とてもスムーズに回転します。ガラガラという不快な騒音はほとんどしないのもポイント。
また、引き手も段階的に長さを変えることができるので、大人でも、子どもでも使いやすいです。なにかと荷物が多くなるキャンプで大活躍してくれる機能です。
【耐久性:ボディが丈夫で腰掛けても大丈夫】
全体的にしっかりとした作りが特徴のイグルー。キャスターが付いているにもかかわらず、地面に置いたときは安定感があり、グラグラと揺れるようなことはありません。
腰掛けてみても壊れそうな雰囲気は感じられず、かなり快適に座ることができました。
満タンでもラクラク運搬 保冷力の高いコールマン
コールマンジャパン
コールマン
エクストリームクーラー
28QT
実勢価格:5998円
外寸:W46.0×D33.0×H40.0㎝
重量:約2.7㎏
容量(内寸):約26L
材質:ポリエチレン、ポリプロピレン、発泡ウレタン
運搬方法:片手持ち
▼総合評価:42.5pt
第2位にランクインしたコールマンの「エクストリームクーラー」は高い総合力が好評でした。
まず、35℃の室温に放置したテストでもボックス内の温度変化は少なく、きちんと保冷力をキープ。夏場のキャンプでも安心して使うことができます。
また、このエクストリームクーラーはフタを開けた後、自動的に閉まる仕組みを採用しています。キャンプでワイワイしているうちに閉め忘れてしまうという心配がないのはうれしい部分です。
【保冷力:開閉しやすいが高い密閉性&保冷力】
温度変化テスト終了時の内部温度は約21℃で、最初と最後の差は9.87℃とかなり優秀な成績を残しました。
また、内部に入れておいた氷もかなりの量が残っていて、保冷力に関してはハードタイプのなかでもトップクラスでした。
【使いやすさ:グリップ力が高くて握りやすい】
運搬方法はハンドルの片手持ち1つだけ。しかし、グリップ部分に滑りにくい素材を使っていてとても握りやすく、容量も大きすぎないのでワンハンドでも十分に持ち運べます。
また、本製品は細部へのこだわりが顕著。
とくに天部にカップを置けるストッカーを備えているのは便利です。
【デザイン:コールマンのロゴがかっこいい】
人気ブランドとあってデザインも秀逸。とくにビンテージ感のあるロゴは見栄えが良くて使うのが楽しくなります。
保冷力は及第点のアイリス 高コスパで初心者に最適!
アイリスオーヤマ(IRIS OHYAMA)
クーラーボックス
CL-32 ブルー
実勢価格:3510円
外寸:約50.0×約36.0×約38.0㎝
重量:約3.5㎏
容量(内寸):約31.7L
材質:ポリプロピレン、ABS樹脂、発泡スチロール
運搬方法:両手持ち
▼総合評価:37pt
アイリスオーヤマは、保冷力や利便性、デザインなど総合的に最高級というわけではないものの、3000円台という価格を考えれば十分な性能を維持しているのがポイントです。
青系のカラーは魚釣り用を連想させてしまいがちですが、濃いめのブルーなのでアウトドアテイストが感じられ、キャンプ場で使っても違和感はありません。
【保冷力:開閉しやすいが高い密閉性&保冷力】
温度変化テストにおける最初と最後のボックス内温度差はやや高め。しかし、氷は溶けきらずに残っていたため、保冷力は及第点レベルといえます。
【使いやすさ:安定感がありスタックしやすい】
底がしっかりしていて安定感があるため、大きなクーラーボックスの上に置きやすいです。また、天部もフラットなので、上に荷物を置くこともできます。
さらに、2つのロックは外しやすく、フタを開け閉めしやすいので便利。また、間仕切りが付属していて、内部を好みの幅にセパレートできます。
食材とペットボトルのスペースを分けて使えば、重たいボトルが食品を潰す心配も少なくなって便利です。ボックス内は高さがあり、2Lのペットボトルを縦に入れることができます。
4位: 保冷性・作りともに優秀
高価格が惜しいシマノ
シマノ(SHIMANO)
フリーガ ライト 200
実勢価格:8199円
外寸:W29.2×H46.5×D31.6㎝
重量:約2.9㎏
容量(内寸):約20L
材質:PP樹脂、発泡ポリスチレン
運搬方法:片手持ち、肩掛け
▼総合評価:35.5pt
かなり頑丈な作りで耐久性は高く、保冷力テストの結果も優秀。ハンドルもしっかりしていて握りやすく、運搬しやすいのも魅力です。
しかし、微妙なのが8000円弱という価格。20Lという容量を考えれば、コスパに難があるという印象は否めません。
【保冷力:密閉性も高くて温度変化も緩やか】
テストにおける内部温度の上昇は+10.52℃。ハードタイプのなかでもトップクラスの保冷力です。
【使いやすさ:水抜きに便利な仕様】
クーラーボックスにはアウトドアでの使用を前提としたもののほかに、本製品のように、魚釣り用の製品も見られますが、水抜きするための穴や栓があるものが多いです。
氷が溶けて溜まった水を抜くのに便利ですね。
【耐久性:上に座っても安定感抜群】
地面に置いたときの安定感はバツグンで、上に座ってもビクともしない頑丈さです。
【携帯性:2WAYで携帯性は高い】
安定感のある大きなハンドルは、多少ボディが揺れても気になりません。
ショルダーストラップを装着することができるので、収納量が多くなっても大丈夫です。
5位: 35L大容量でBBQに最適なロゴス
保冷力と耐久力もバッチリ!
ロゴスコーポレーション
ロゴス
アクションクーラー35
実勢価格:5478円
外寸:W57.8×H31.8×H36.6㎝
重量:約3.8㎏
容量(内寸):約:35L
材質:ポリプロピレン、ABS樹脂
運搬方法:両手持ち、肩掛け
▼総合評価:32.5pt
頑丈さと保冷力を兼備しながら、5000円台と高すぎない価格帯が魅力。洗練されたデザインは若者ユーザーに受けそうです。
【保冷力:8時間テストでも氷は180g残った】
温度変化テストの最初と最後の温度差は10℃以下で、氷も溶けずにしっかりと残っていました。
【使いやすさ:2WAYで持ちにくさはなかった】
ハンドルが大きくて握りやすく、ストラップ使用時も肩に大きな負担は感じませんでした。
5000円台にしては頑丈な作りが好印象。
フタの開け閉めもしやすくて使いやすかったです。
6位: 持ち運びが少し不便なダイワ
でも保冷性はかなり優秀
グローブライド
ダイワ
クーラーボックス
クールラインII GU GU2600
実勢価格:9035円
外寸: W31.5×H52.0×D36.0㎝
重量:約4.4㎏
容量(内寸):約26L
材質:HPウレタン
運搬方法:片手持ち、肩掛け
こちらの商品は新しいモデルが出ています。
※画像はAmazonより
グローブライド
ダイワ
クーラーボックス
クールラインαII GU2500
実勢価格:1万3032円
▼総合評価:32pt
作りが丁寧で密閉性が高く、保冷力はピカイチ。ストンとしたスクエアの形状なので、トランク収納時に上に荷物を載せやすい。
【保冷力:8時間経過後も氷は350g残った】
温度変化テストにおける氷の残量はハードタイプでトップレベル。ダントツの保冷力を見せました。
【使いやすさ:2WAYで持ちにくさはなかった】
完全なスクエアなのでトランクに収納しやすく、天部に荷物を載せても安定します。また、フタが取り外せるのも便利。
【携帯性:肩紐が細くて肩に食い込む】
片手持ちのハンドルは丈夫で安定感がありますが、ショルダーストラップが細めのため、重いと肩に食い込んでしまいます。
また、肩から下げたときにスクエアのボディが体に当たってしまうため、持ちにくさを感じてしまうのが残念でした。
7位: 保冷性はピカイチの秀和だが
野暮ったいデザインが残念…
秀和
クーラーボックス ウレタンクーラー
UL2500LH
実勢価格:9431円
外寸:W45.4×H28.4×D36.0㎝
重量:約3.3㎏
容量(内寸):約25L
材質:高密度オートフロスウレタン、ABS樹指、EVA、ステンレス・真鍮
運搬方法:片手持ち、肩掛け
▼総合評価:31.5pt
秀和のクーラーボックスは保冷力が高く、使い勝手も及第点。しかし、キャンプ気分を損なう釣りテイストのデザインだけが残念でした。
【保冷力:氷が大きな塊のまま290g残った】
密閉性が高く、内部の温度上昇率は低くて緩やか。内部の氷は溶けずに大粒で残った
【使いやすさ:しっかりした作りで使用感良好】
天部についたハンドルはしっかりとしているほか、フタの開閉もスムーズに行えます。
【デザイン;凝ってはいるが全体的にダサめ】
キャンプは自分なりのスタイルにこだわるのも楽しさの1つ。秀和の鮮やかな水色のカラーリングはもろに釣り具というイメージのためにキャンプ場で浮いてしまい、気分が盛り下がるのが微妙です。
8位: 保冷性能がやや低く
運搬方法も不安が残る…
山善(YAMAZEN)
キャンパーズコレクション
スーパークールボックス
CC37L-DX ブルー
実勢価格:4070円
外寸:W58.8× H29.8×D37.5㎝
重量:約3.06㎏
容量(内寸):約37L
材質: ポリプロピレン
運搬方法:片手持ち、肩掛け
※現在在庫切れです。Amazonのリンク先は16Lの商品ページになります。
▼総合評価:27.5pt
37Lで容量は十分ですが、サイドに取っ手が付いていないので、両手持ちが不可能。ショルダーと併用しても運びづらいのが欠点でした。
【保冷力:保冷力が低く8時間後は高温状態に】
内部は約25℃とハードタイプとしてはかなりの高温状態に。氷もほとんど残っていませんでした。
【使いやすさ:仕切りや投入口の使い方に工夫あり】
フタをすべて開けなくても、中身が出し入れできる投入口が便利です。
仕切りの位置は3か所からシーンに合わせて調整可能です。
【デザイン:新品だが、すでにジョイント劣化】
新品で購入しましたが、フタのジョイント部分は欠けや白い筋が目立ち、使用に不安があります。チープさを感じました。
9位: 値段相応のチープさが残念
日帰りメインならアリな伸和
伸和
ホリデーランドクーラー
CBX-33L(W)
実勢価格:4872円
外寸:W57.4×H31.5×D36.9cm
重量:約4.05㎏
容量(内寸):約33L
材質:ポリプロピレン
運搬方法:両手持ち、片手持ち、肩掛け、キャリー
こちらの商品は新しいモデルが出ています
伸和
ホリデーランドクーラー
33H
実勢価格:5913円
▼総合評価:23.5pt
テストでも突出した性能は見られませんでした。運搬方法は最多の4WAYですが、いろいろ詰め込みすぎて器用貧乏な感じに。
【保冷力:平均的な保冷力で日帰り使用向き】
温度上昇も約10℃とまずまず。少量ながらも氷も残り、値段相応な結果になりました。
【使いやすさ:キャスターは使い勝手が微妙】
写真のようにかがまなければ引っ張れないので、一人で運ばなければならないときにしか使わないでしょう。
排水キャップはつまみやすく、あまり力を使わずに開けられるので、女性や子どもにも使いやすくできていました。
10位: ハードタイプ最安値も
保冷力は残念な結果に…
キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG)
シエロ クーラーボックス35
ブルー M-8159
実勢価格:4100円
外寸:W59.0×D29.0×H37.0㎝
重量:約2.8㎏
容量(内寸):約33L
材質:ポリプロピレン、発泡ポリエチレン、発泡スチロール
運搬方法: 両手持ち、肩掛け
▼総合評価:23.5pt
コスパはかなりいいものの、あえて選ぶ性能ではありません。ロゴシールが剥がせるので、好みのステッカーでカスタマイズしてもいいかもしれません。
【保冷力:断熱材が入っているか疑う保冷力】
素材が薄いせいか、ボックス内温度は約27℃まで上昇し最下位と残念な結果になりました。
【使いやすさ:細部のつくりに工夫は感じます】
取っ手の可動域が広くつかみやすい。フタのストッパーもワンタッチで開けられて便利です。
【携帯性:運搬するなら2人が最適】
ショルダーベルトが細く、背負うには不向き。写真のように両サイドから2人で持つのが一番運びやすかったです。
【ソフトクーラー編】 持ち運びやすくて買い物にも便利
続いては、ソフトクーラー編のランキングです。
ソフトクーラーは折りたためるタイプもあり、軽くて携帯性に優れているので買い物用としても使うことができます。BBQやキャンプでは、ハードクーラーのサブとしてはもちろん、日帰りから2泊以上のキャンプまでメインとしても十分に活躍しますよ!
高い保冷力と利便性を両立! 3WAYで大活躍のコールマン
コールマンジャパン
Coleman
アルティメイトアイスクーラーⅡ アクア
実勢価格:6156円
材質:TPE加工ポリエステル、ポリエチレン、PETアルミニウム、PEVA
運搬方法:手持ち、肩掛け、キャリーオン
容量(内寸):約25L
サイズ・重量:42.0×32.0×33.0㎝・約1.3㎏
▼総合評価:44.5pt
今回ベストバイに輝いたのがコールマン。20mmの断熱材とアルミ蒸着ライナーを採用して保冷力を向上させたソフトクーラーです。
持ち手や肩ストラップのほか、キャリーケースに装着できるスリーブを備えた3WAYタイプで携帯性も優れています。
また、折りたたみできたり、キャンプテイストを感じさせるデザインも秀逸で、ソツのない実力がうかがえるモデルといえます。
【保冷力:8時間後も氷をキープ!】
室温35℃のなかに8時間放置したときのボックス内の温度変化は14.41℃から24.3℃で9.89℃上昇。差が10℃以下は非常に優秀で、ボックス内に入れた氷も溶けきらずにかなりの量が残っていました。
キャンプ場でマメに氷を足さなくても、保冷力を維持できるのは便利です。
【携帯性:キャリーオン用のスリーブで円滑運搬】
本体のスリーブをキャリーケースの柄に装着することで、キャリーオンでの運搬が可能です。スリーブによる固定はかなりしっかりしているので落ちにくくなっています。
ペットボトルや缶の飲料を大量に収納できるため、持たずに運搬できるという工夫は大きなメリットです。
また、キャリーオンのほかに、片手で持つハンドルと…。
肩にかけるストラップで運搬することが可能です。
さらに、両サイドのハンドルをまとめて持ちやすくできたり、ストラップの肩に当たる部分にサポーターが付くなど、細かい工夫が施されています。
【使い勝手:天部の小窓が取り出しやすい】
バッグの天井部分に小さなポケットを搭載しているため、バッグを開けなくても中身を取り出すことが可能です。
物の出し入れでボックス内の冷気を逃さず、保冷力の向上につながっています。
【耐久性:素材は肉厚でしっかり】
20mmという厚手の断熱材とアルミ蒸着ライナーを使用したボックス内はかなり丈夫な生地で、濡れや汚れに強そう。バッグ自体もある程度の硬さがあり、型くずれせずに安定感もバツグンです。
作りがしっかりしていてパフォーマンスの高さが感じられます。
底浅で取り出しやすさ抜群 防水性も高いシアトルスポーツ
エイアンドエフ(A&F)
シアトルスポーツ
ソフトクーラー 25QT
実勢価格:8640円
材質:19オンスビニール、特殊アルミ断熱材
運搬方法: 片手持ち
容量(内寸):約26L
サイズ・重量:51.0×28.0×18.0㎝・約1.137㎏
▼総合評価:41pt
第2位はシアトルスポーツの「ソフトクーラー25QT」がランクイン。ブルー&ブラックのツートンカラーとシンプルなデザインは幅広いアウトドアシーンのほか、夏場に大型スーパーへ出かけるときなどにも使えます。
また、完全防水の生地をRF溶着しているため、キャンプのほかにサーフィンやバックパッキングなど、幅広いアウトドアシーンでの活躍が期待できます。
【保冷力:ソフトタイプなら十分の保冷性】
8時間の温度変化テストでは、上昇は10℃台で優秀といってもよい性能を顕示しました。また、生地の接着がしっかりとしているため、冷気を逃しにくい作りになっています。
密閉性が高くて保冷力が期待できます。
【使い勝手:底浅で取り出しやすい】
ほかのソフトクーラーよりも底が浅い構造となっているのが特徴。ボックス内が深いタイプと違い、底にある小さな食材も見つけやすくて使い勝手抜群です。
食材が出しやすいのは非常に実用的です。
【耐久性:水を弾く素材で汚れに強い】
バッグ表面の素材は19オンスのビニールで、大量の水をかけても弾いてくれました。
ファスナーなしで密閉可能 デザイン抜群のモンベル
モンベル(mont-bell)
ロールアップ クーラーバッグ 25L
実勢価格:9874円
材質:600デニール・P.V.C.ターポリン、P.V.C.シート・PEスポンジ
運搬方法: 肩掛け
容量(内寸):約25L
サイズ・重量:39.0×47.0×26.0㎝・約1.49㎏
※リンク先の商品はデザイン変更版です
▼総合評価:39pt
3位のモンベルはロールアップでバッグを密閉するという斬新なアイデアが印象的。出し入れ口を閉じてからクルクルと端を巻くと、押しても空気が漏れないほど密閉されます。
また、アウトドアグッズは似たような形状になりがちですが、この「ロールアップ クーラーバッグ」はオシャレかつ目新しいデザイン。
そのほかにも生地はかなり頑丈で、キャンプ場でハードに運搬したり、使っても破れにくい。ただし、生地の素材が油分に対して弱い性質があるため、肉や魚を入れるときは包装しなければならないので注意しましょう。
【保冷力:8時間後も200gの氷アリ!】
温度変化テストの結果は最初と最後の温度差が10℃台の後半であり、まずまずというレベル。しかし、ボックス内に置いた氷はしっかり残っていて、実使用ではかなりの保冷力を維持できることをうかがわせました。
【使い勝手1:ロールアップで密閉する仕様】
出し入れ口を閉じた後、ロールアップすることで密閉するめずらしい仕様のバッグ。
使用後はペタンと平らにたたんでコンパクトに収納できます。
また、閉めた後は押しつけても空気が漏れませんでした。
このユニークなコンセプトは他社もマネしてほしいです!
【使い勝手2:入れ口が大きくて便利】
出し入れ口はかなりの広さがあり、大きなものも引っかからずに入れたり出したりすることができます。
また、底まで手をしっかりと入れることができるので、中身を探しやすいのもメリットです。
【デザイン:他にはないデザインが秀逸】
アウトドアグッズは定型的なデザインになりがち。しかし、モンベルはロールアップという新しいシステムに挑戦してデザイン性を高めている点が評価できます。
「REALBBQ」代表取締役の井川さんは「ほかのメーカーもモンベルのようにデザインへの挑戦をしてほしい」と語っていて、デザイン性では他製品より一歩リードしていました。
4位: 普段使いにも違和感なしの
デザイン&サイズのバンドック
カワセ
バンドック
クーラーバック ソフト クーラー ドット柄
実勢価格:1264円
材質:ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリエチレン、発泡ポリエチレン
運搬方法:片手持ち、肩掛け
容量(内寸):約20L
サイズ・重量:33.5×24.0×30.0㎝・約0.46㎏
▼総合評価:37.25pt
バンドックのクーラーバッグは薄手で軽いものの、保冷力がイマイチでした。ガッツリしたキャンプよりも、ピクニックのようなライトテイストの行楽に役立ちそうです。
【保冷力:薄手素材で保冷力はイマイチ】
温度テストでは8時間後の内部温度が26℃以上まで上昇。中に入れた氷も完全に溶けてしまいました。
【携帯性:たたむとかなりコンパクト!】
かなり軽量で持ちやすく、それなりに容量もあります。たたむとスリムで収納性は優秀です。
【使いやすさ:日頃の買い物にも便利】
デイリーユースのバッグと同じようなデザインなので、毎日の買い物で冷凍食品やアイスクリームなどの氷菓を購入するときにも利用できそうです。
一方で、キャンプには性能的な面で少し不安でした。
5位: 54Lと大容量のコストコ
大人数のBBQにも活躍
コストコ(COSTCO)
オリジナル クーラーバッグ
実勢価格:1619円
材質:非公表
運搬方法: 片手持ち、肩掛け
容量(内寸):約54L
サイズ・重量:55.0×25.0×44.0㎝・非公表
※現在はカラーおよび仕様変更がされています。
▼総合評価:36pt
5位はコストコの「オリジナルクーラーバッグ」がランクイン。54Lの大容量が強みです。ボックス内の温度は開始直後に上がってしまうことから密閉性は弱めですが、運搬性を考えればキャンプでの使い勝手はかなり優秀といえます。
価格も約1600円とリーズナブルなので、ひとつは持っていてもよいアイテムです。
【保冷力:氷は結構溶けませんでした】
ボックス内温度はそれなりに大きく上昇したものの、中に入れていた氷は最も多く残っていました。
【使いやすさ:ソフトにしては大容量】
54Lという大容量なので、これひとつでかなり大量に収納可能。荷物が少なくてすみます。
【携帯性:トートのような持ちやすさ】
トートバッグのように肩掛けできるため、重さがあっても安定して持ち運びができます。
中は薄手でキャンプでガンガン使うには耐久性に不安が残ります。
6位: ファスナーでコンパクトに
携帯性抜群のロゴス
ロゴスコーポレーション
ロゴス
ハイパー氷点下クーラーM
実勢価格:9936円
材質:EVA、PU、PE、PVC
運搬方法:肩掛け
容量(内寸)約12L
サイズ・重量:30.0×24.0×24.0㎝・約0.9㎏
▼総合評価:35.5pt
アタッシュケースのような形に折りたためるタイプ。外装は硬めなので、自宅で雑に収納しても形が崩れないのは魅力だ。
【保冷力:生地は厚手なのに氷は溶けた】
外装はかなり硬めのタイプで中も丈夫な生地。しかし、温度変化テストで氷は残りませんでした。
【携帯性:小さくたためて収納性抜群】
両サイドをギュッと押してからジッパーで留めると、かなりコンパクトなサイズになりました。
【使いやすさ:ピクニックや花見に最適なサイズ】
ジッパーの滑りがよく、フタ部分も硬めの素材で開けやすくなっています。
出し入れ口の幅も広めに作っているため、物をスムーズに出し入れできて便利です。
7位: 低価格の割に使いやすい
キャプテンスタッグ
パール金属
キャプテンスタッグ
M-1851 デリス シルバーソフトクーラーバッグ 15L
実勢価格:909円
材質:アルミ蒸着シート、EVA、ポリエチレンフォーム、ポリエチレン
運搬方法:肩掛け
容量(内寸):約15L
サイズ・重量:31.0×26.0×25.0㎝・約0.4㎏
▼総合評価:33.5pt
7位のキャプテンスタッグは保冷性は高いものの、シルバー単色で安っぽいルックスがマイナスポイント。
また、キャンプではやや物足りないサイズですが、 900円台と安くて携帯性も悪くないので、サブバッグと考えましょう。
【保冷力:温度差は少ないが氷は残らず】
温度変化テストで最初と最後の温度差は10℃ほどで、ボックス内の氷はすべて溶けてしまいました。
【使いやすさ:日帰りレジャー向きのサイズ】
内部は500Lのペットボトルを縦に12本収納できます。キャンプでBBQをするには物足りないものの、ピクニック程度なら十分です。
【携帯性:たたむと厚さは約5mmほど】
折りたたむとクラッチバッグ並みのコンパクトサイズになるので…。
脇に抱えて持ち運びが可能です。
8位: 圧倒的な保冷力のイグルー
ただし使い勝手はイマイチ
イグルー(IGLOO)
スクエアーマリーンウルトラ24
実勢価格:7382円
材質:PVC、PEVAライナー、高密度PEフォーム
運搬方法:片手持ち、肩掛け
容量(内寸):約20L
サイズ・重量:60.0×38.0×35.0㎝・約1.5㎏
▼総合評価:44.5pt
保冷力が高く、作りもしっかりしているものの、折りたためないので「それならばハードでいいのでは?」との声も。微妙なサイズもマイナスの一因に。
【保冷力:保冷力はナンバーワン】
今回の検証で、最低、最高温度がともに一番低かったイグルー。ハードタイプに匹敵する驚きの保冷力でした。
そんな保冷力の高さに一役買っている密閉性の高いファスナー。ただ、開閉時、角のカーブで必ずといっていいほど引っかかってしまうのが残念でした。
【使いやすさ:屋外使用に便利な作り】
屋外で使うための便利なディティールが満載。まず、物を留めておけるゴムバンドや…。
小物などを収納できるポケットも便利です。
さらに、底面が地面には接しない作りになっています。こういった細かい仕様は高評価でした。
9位: アウトドアよりも普段使いに
シンプルなつくりのサーモス
サーモス(THERMOS)
保冷ショッピングバッグ RDL-022
実勢価格:1945円
材質:ポリエステル、ポリウレタン、発泡ポリエチレン、PEVA
運搬方法:片手持ち、肩掛け
容量(内寸):約22L
サイズ・重量:39.0×20.5×31.0㎝・約0.3㎏
▼総合評価:29.5pt
作りがシンプルで、すっきりとしたデザイン。その分機能も最低限ですが、ショッピングなどで持ち歩くには十分です。
【保冷力:長時間使用には不安が】
最高温度は約27℃とかなり高温に。キャンプなどでの使用は日帰りでもやや厳しいかもしれません。
【携帯性:折りたためば携帯性抜群に】
生地が薄いので折りたたみも簡単。他のバッグに収納して、使用時にはサッと取り出せます。
【デザイン:男性が持っても自然】
小物が入るポケットやファスナー周りなどに施されたパイピングは、まさに普段使い向きです。
また、ネイビーとブラウンの配色で、男性がお買い物バッグとして持っていても悪目立ちしません。
10位: 携帯性抜群もデザインが微妙
ワーストはノースイーグル
ノースイーグル(North Eagle)
ギャラクシー ソフトクーラーDX25
実勢価格:2700円
材質: アルミ蒸着シート、600Dポリエステル、 PEVA、発泡ウレタン、PEVA
運搬方法:片手持ち、肩掛け
容量(内寸):約25L
サイズ・重量:40.0×26.0×31.0㎝・約0.95㎏
▼総合評価:24pt
今回残念ながらワーストになったのは、ノースイーグル。他のキャンプアイテムとのトータルコーディネートが難しいデザインです。さらに保冷力の低さも相まって、最下位になりました。
【保冷力:保冷性能は氷が少し残る程度】
テスト終了時には氷を150gと辛うじて残したものの、ボックス内温度は約27℃と高温になってしまいました。
【使いやすさ:取り外し可のインナーが便利】
丸ごと取り外せるので、清掃などのお手入れが簡単。ソフトタイプの弱点のカビにも強いです。
【携帯性:折りたたんでもややかさばる】
折りたたみ可能で、収納を考えると十分コンパクトですが、持ち運びにはややかさばる印象です。
【結論】ランキング1位は 保冷力と使い勝手が決め手
今回35℃の真夏を再現した8時間に及ぶ検証では、ハードクーラーは「イグルー」、ソフトクーラーは「コールマン」がベストバイに。保冷力の高さはもちろん、持ち運びがラクで使いやすいなど、機能面での評価が非常に高い製品でした。
▼ハードクーラーランキングまとめ
▼ソフトクーラーランキングまとめ
【番外編】高級クーラーと 格安発泡スチロールを比較
クーラーボックスには、1万円を軽く超えるような高級モデルや、1000円を切る発泡スチロール製の簡素なタイプもあります。
実際にこれらの間に性能差は、どのくらいあるのか気になる人もいるのでは。そこで今回はそれらの実力についても検証してみました。
それではまず、2万円を超えるコールマンの名品スチールベルトから見ていきましょう。
[高額クーラーボックスの性能分析]
やっぱり“高価”なのには理由がありました
コールマンジャパン
コールマン
アニバーサリー
スチールベルトクーラー
実勢価格:2万2000円
外寸:W60.0×D42.0×H41.0㎝
重量:約7.5㎏
容量(内寸):約51L
材質:スチール、ステンレス、発泡ウレタン、ポリエチレン
運搬方法:両手持ち
※Amazonはカラーがマッドブラックの商品ページになります
▼総合評価:47pt
アメリカンテイスト薫るレトロなデザインに加えて、保冷力についても優秀なこだわりの逸品。その分、値段も高めとなります。
【圧倒的な保冷力を見せました】
テスト終了となる8時間後の内部温度は20℃を下回り、氷も溶けずにきちんと残っていました。アンダー1万円とは別格の保冷性でした。
【ボトルオープナーまでさりげなく搭載!】
また、ボディにボトルオープナーを備えていて、全体のデザインにマッチするようなさりげなさが秀逸。栓抜きなしでも、キャンプ場で小瓶の輸入ビールを飲むというオシャレな時間を楽しめます。
【細部までシックなスチールにこだわった仕様】
ラッチロックやハンドルまで外装と同じスチールで統一。
アンダー1万円の製品にはない高級感たっぷりのルックスとなっています。
[格安発泡スチロールの性能分析]
使い捨て前提の価格と耐久性でした
キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG)
発泡クーラーボックス18L M-8170
実勢価格:1093円
外寸:W47.0×D33.0×H25.0㎝
重量:約0.27㎏
容量(内寸):約18.2L
材質:発泡スチロール、ポリプロピレン
運搬方法:片手持ち
▼総合評価:33pt
一方の発泡スチロール製は、安っぽいデザインはネックですが、保冷力やコスパはかなり優秀。工夫や割りきりによって使いどころはあります。
【意外に密閉されて温度変化に強い】
8時間の温度変化テストでは氷こそ残りませんでしたが、内部の温度上昇は緩やかで優秀でした。
【使い勝手は普通でももろくて長期間はムリ…】
綱状のハンドルは持ちにくくないものの、握るたびにボディの発泡スチロールがこすれて削れてしまいます。
【“使うなら買い出し程度”なチープデザイン】
デザインがチープなので屋外に置いておくのは微妙。しかし、価格が安くて保冷力もあるため、冷凍品を入れてトランクなど見えないところにしまっておくなら十分に使えます。
[番外編・結論]見た目にこだわらず
機能重視なら発泡スチロールもあり!
まず、実勢価格が3万円以上となるコールマンのスチールベルトは、8時間の温度変化テストで圧倒的な保冷力を顕示。
ボックス内の温度上昇率は低く、氷もきちんと残っていて、アンダー1万円の製品と別格であることをうかがわせました。
また、ヴィンテージ風のデザインやボトルオープナーなど、細かい工夫が随所に凝らされていて、価格分のこだわりがしっかりと感じられました。
一方で、キャプテンスタッグの発泡スチロールボックスは、1093円と廉価でありながら、温度変化テストで意外にも高い保冷性能を見せました。
また、汚れたら捨ててもよいという気軽さもあるため、デザインにあまりこだわらないビギナーであれば、十分に使いどころのある製品です。
以上、クーラーボックス20製品ランキングの結果でした。今回ご紹介した選び方のポイントも参考にして、レジャーライフが快適になるクーラーボックスを見つけてくださいね!
クーラーボックスの売れ筋ランキングもチェック!
クーラーボックスのamazon・楽天の売れ筋ランキングは以下のリンクからご確認ください
ハードボックスとの組み合わせがよい使い勝手やサイズ感です。