家電 「パワー+自立」を両立し掃除も快適に行える!

バッテリー持ちがよく、何かと便利な自立型で、置き姿も美しい。これらが特長のエレクトロラックスのコードレススティック掃除機。

最新の「Pure F9 Plus」は、メインユニットの位置をスライドすることで、あるときは重心を上にしてダイソン型に、そしてあるときは重心を下にして従来のエレクトロラックス型にもなります。

「パワー+自立」を両立し掃除も快適に行える! イメージ

エレクトロラックス
Pure F9 Plus
実勢価格 6万1400円

サイズ・重量:W250×D216×H845mm(最大)・4.1kg(スティック時)
充電時間:約6時間
稼働時間:約60分(低電力モード)、約30分(通常モード)、約17分(最大モード)

現在のハイエンドコードレス掃除機は、「長時間稼働+パワー」をウリにした製品がほとんどで、バッテリーを気にせず家中を掃除できると謳っています。ただ、どれも重く、この 「Pure F9 Plus」も4.1kgとなっています。実際の掃除機としての能力はどうなのか、「吸引力」「使い勝手」「お手入れ」の、3つの観点で検証しました。

家電 重心移動や長さ調節による取り回しの良さは◎!

【吸引力】カーペットに強い

カーペットとフローリングに、おがくずとコーヒー粉を一定量散布し、吸い取ってみました。結果は、フローリングでは大きなおがくずが少々残りました。おがくずが掃除機の外側に吸い付いて引きずられる形となったので、吸い込み口と床との隙間の広さが関係しているようです。カーペットは、毛足の厚みがある分、隙間の広さに余裕があり、問題なくきれいに吸い取ってくれました。

重心移動や長さ調節による取り回しの良さは◎! イメージ

概ね問題ありませんでしたが、大きなおがくずだけ、少しだけ吸い取れませんでした。

重心移動や長さ調節による取り回しの良さは◎! イメージ2

カーペットはフローリングよりもきれいに吸い取るという、意外な結果となりました。

【使い勝手】重さを重心の移動でカバー

ハイエンドコードレス掃除機はこれまで本体の重さがネックとなっていました。「Pure F9 Plus」も少々重めとなっており、取扱説明書に記載された本体重量は4.1kg。どこかひとつのフロアを掃除をするぐらいなら重さはさほど気になりませんが、家中を掃除するとなると、その分移動する距離が増えますし、ちょっとした段差があるたびに持ち上げないといけません。そうしたときに、やはり重さがネックとなりそうです。

重心移動や長さ調節による取り回しの良さは◎! イメージ3
ダイソンの「V10」(2.48kg)より重いです.

とはいえ、重心を移動することで、下重心のときは床掃除での移動がスムーズになり、上重心のときは狭い隙間や家具の下を掃除するときなどにメインユニットが邪魔になりません。加えて、本体の長さが調節できるのも、身体の大きさの違いに応じて使い分けられるのはとても便利。前モデルの「エルゴラピード」シリーズから受け継がれたヘッドライトや小回りが利くところは健在。

重心移動や長さ調節による取り回しの良さは◎! イメージ4
本体を縮めれば狭いところの掃除に便利。

メインユニットを上下移動させられるだけでなく。本体の長さを調節できるます。「ダイソンは長い」と不満の女性にとって朗報といえます。

ヘッドライトはかなり明るく、ベッドの下のゴミも見やすく照らしてくれます。

重心移動や長さ調節による取り回しの良さは◎! イメージ5
ソファーやベッドの下などを照らせます。

【お手入れ】水洗い対応はうれしい

ワンタッチでダストボックスが外せてゴミが捨てられ、水洗いもできるので及第点。ただ、ダストボックスは本体に装着されたままの向きで外さないと、吸い取ったごみの粉がこぼれてしまうので注意が必要です。

重心移動や長さ調節による取り回しの良さは◎! イメージ6
ワンタッチでゴミを捨てられる。

ダストボックスが水洗いできるのは、日ごろのメンテナンスにおいてラクチン。開閉の操作ですが、使い始めはやや硬い印象でしたが、慣れると平気なレベルです。

家電 ダイソンにはない付加価値を評価するかがカギ!

「Pure F9 Plus」は、本体が自立すること、長さを調節ができること、そして重心の位置を変えられることで、ダイソンにない付加価値を演出していますが、重量の重さはネックになるでしょう。

一人暮らしの女性に好評だったエレクトロラックスの「エルゴラピード」から、一家のメイン掃除機へとターゲットを切り替えた「Pure F9」は、日本上陸時のダイソンのように、「パパ」が興味を持つかどうかが命運を握るかもしれません。

立てかけずとも自立する機種は実はかなりレア。置き姿も美しく、稼働時間も最大約60分とトップクラス。これらを重視するなら多少重量が重くとも選択肢に入るといえます。