家電吸引力はダイソンに肉薄しながら
使い勝手に配慮された設計の日立

最近の掃除機市場はダイソンがメインストリームとなっています。それはコードレスタイプのスティッククリーナーが進化し、いよいよキャニスター掃除機を差し置いて主役となりつつあるからです。

家電批評のコードレスクリーナーテストでも、ダイソンの「V10 Fluffy」はベストバイ評価となりましが、今回それに肉薄した性能と使い勝手を見せたのが日立の「PVーBE400」でした。

日立:PV-BE400:スティッククリーナー

日立
PV-BE400
実勢価格:2万7293円
サイズ・重量:W230×D255×H840~1075mm・2.5kg
稼働時間:約8分(強)/ 約40分(標準)

自立式で床掃除に強い形状ですが、持ち手が伸縮したり、持ち手を折り畳むことでハンディクリーナーにも早変わり。わざわざクリーナーの支柱を外したりすることなく、使う人にあったサイズや用途に変形ができてしまいます。

変形マシンのような見た目は家電批評編集部の男性陣スタッフには好評でした。とはいえリビングに出しておくには……という人はコンパクトに収納も可能です。

また、実際に使っていると、この余計なパーツを外さなくてもいい機構がかなりラクで、通常サイズがやや大きく、ハンディ化するには支柱を外さなければならないダイソンよりも使い勝手がいいように感じました。

さらに、ハンディになると新しいボタンが出現し、他の製品よりもひとまわり明るいヘッドライトを備えています。

前面を強力に照らしてくれるので、ベッドやソファー下はもちろん、ゴミを照らして吸っているのが目で見えるので満足度につながります。まさに、国内メーカーらしい気配りも随所に散りばめられています。

また、ダストボックスの容量こそやや少なめですが、まるごと分解して水洗いが可能。充電もスタンド式と、まさにかゆいところすべてに手が届くモデルとなっています。

家電高いレベルでの吸引力と使い勝手
「脱ダイソン」として堂々と使えます

とはいえ、掃除機といえば吸引力。そこで、「最強」ダイソンと比較してみました。

ダイソン
まずはダイソン。弱モードで前に押し出しただけで壁際すらゴミを残しません。さすがです。

日立
日立は壁際にややゴミを残してしまいますが、負けず劣らずの吸引力です。

現在、スティッククリーナーは手元にモーターと重心を備える「ダイソン型」が主流となっていますが、ダイソン型の大本命はやっぱりダイソンなのです。

それなら、違った設計哲学を持った製品の方が性能の差別化はしやすいでしょう。そういう意味で、日立は本体の重さも気にならない「脱ダイソン」の大本命モデルと言えます。

家電マキタより超える軽さを実現
使いやすい要素も充実です

つぎに、家電批評や兄弟誌であるMONOQLOでたびたびコードレスクリーナーのベストバイに挙げられるのがマキタのクリーナー。本体の軽さや手に取りやすい価格も手伝って「気づいた時にさっと掃除ができる手軽さ」がベストバイの秘訣です。

そんなコードレススティッククリーナーの原点とも言える手軽さを大手メーカーで追及しているのがシャープです。「業界最軽量」を謳うクリーナーも最近増えてきていますが、多くが紙パックやダストパック式。

しかしシャープはサイクロン構造を維持したまま業界最軽量の重量1.5kgを実現。

シャープ:RACTIVE Air EC-A1R:スティッククリーナー

シャープ
RACTIVE Air
EC-A1R
実勢価格:2万7800円
サイズ・重量:W222×D220×H980mm・1.5kg
稼働時間:標準モード:約30分、強モード:約8分

これが持ってみるととにかく軽い! 他社の掃除機で女性が軽々と製品を持ち上げてエアコンや高いところを掃除している広告を見ると疑問が湧きますが、これなら女性でも簡単に掃除ができます。

心なしかアタッチメントの種類も高いところを掃除しやすいようなものが揃っている気がします。

さらに、バッテリーが着脱式で、急速充電ができる点などはマキタと似ています。

関連機種「EC-A1RX」は最初からバッテリーが2個付属しています。バッテリー不足がたびたび指摘されるコードレスクリーナーにとっては地味に嬉しい機能です。

さらに、ちょい掛けフックで部屋の動線上に置いておけば、気づいた時にさっと掃除ができます。実生活で使ってみると、スタンドでしっかり収納するタイプよりもこっちの方がそういった「ちょい掃除」に使いやすいと感じることが多かったです。

家電吸引力はマキタとほぼ互角も
スイスイ掃除できる自走式を採用

吸引力のテストとしてゴミを撒くと、大きなゴミをやや押し出してしまいますが、これだけ軽いと実際は上から包み込むように大きなゴミは吸ってしまいます。

こちらが家電批評のテストでも常に好評価を得てきたマキタのコードレススティック。

一方こちはシャープ。両者ともに大きなゴミを押し出してしまうきらいがありますが、シャープの方が自走式でスルスルとかけられるのでしっかり掃除したい時でも楽。とはいえいずれもメインとしては重荷なので、サブクリーナーとして使うのをオススメします。

家電強いて弱点を挙げるなら
独特の騒音が気になります

いいことづくめのように見えるEC-A1Rですが、一つ改善点を挙げるとすれば、「ウィイイイン」という独特の騒音。

実際に測定してみたところ、

max:83.4dB
min:70.6dB


※本体から1m離れた箇所に騒音計を設置して強モード、弱モードでそれぞれ計測

弱モードでも街頭レベルの騒音で、夜間の掃除には向いていません。ダイソンともマキタとも違う、独特の騒音は最初はかなり不快に感じます。

ただそれでも、バッテリー性能が上がり、家のメイン掃除機をコードレスにする動きが顕著ですが、シャープはマキタに変わる「ちょい掃除」クリーナーの新定番として選択肢に入る1台です。

家電最終結論ランキングは
近日公開予定です!

以上のインプレッションを踏まえた結果、ダイソンやマキタ、その他ブランドのスティッククリーナーも含めた検証を実施。その結果をランキング形式で近日公開予定です。もうしばらくお待ちください。

以上、シャープ・日立のスティッククリーナーの紹介でした。両者とも吸引力や軽さはもちろん、より使いやすい設計をよく研究しています。ランキングの結果にも期待大でしょう。