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 将来への期待高まるデバイス「眼鏡型AFアイウェア」 ViXion「ViXion01S」おすすめ イメージ

ViXionはHOYAから誕生した「視覚に不自由を感じている方向けの電子デバイス」の開発をするスタートアップ企業。そんなViXionから、眼鏡型AF(オートフォーカス)アイウェア、ViXion「ViXion01S」が登場しました。

一体どんなものか気になりませんか? そこで、普段、度入りメガネを着用している「家電批評」編集部員が実際に使って、その使い勝手を試しました。

Q. メガネで
オートフォーカスとは?

A. ViXion「ViXion01S」の外観は“変わったメガネ”ですが、中身はハイテク。中央の距離センサーで見ようとしている物体までの距離を計測し、オートフォーカスレンズでピント合わせを自動化しています。
通常のメガネの場合、眼球のピント調節機能を補助するに過ぎず遠近でメガネを使い分けたりする必要も……。
しかし、「ViXion 01S」なら本体側でピントを合わせるので至近(5cm)から無限遠まで視力に依存せずクリアに見えるというわけです。装着すると電子音とともに自動で電源が入る仕組み。
なお、メガネは医療機器ですが、本製品は医療機器ではありません。メーカーは「アイウェア」と呼んでいます。

ホーム 眼鏡型AFアイウェアの実力は?

B評価ViXion「ViXion01S」

ViXion「ViXion01S」おすすめ ViXion ViXion01S イメージ1
  • ViXionViXion01S
  • 検証時価格: ¥88,000

総合評価: 3.25

 
総合評価
 3.25

手元も遠くも、一瞬でピントが合う! 

ViXion「ViXion01S」は、眼鏡型AF(オートフォーカス)アイウェア。

形状はメガネのようですが、見え方はメガネと大きく異なります。装着すると視野の中心に大きな円が見えます。ピントが合うのはこの円の中だけ(外周部分はややぼやける)。

付属のフレームは度なしのため、円の外側の見え方は裸眼そのものです。裸眼だと視力0.1を切る筆者の場合、円の外は完全にピンボケになりました。

期待のオートフォーカスは高速で、徐々にピントがあうのではなくカメラのようにパッとフォーカスします。

おすすめポイント
  1. 高速なピント合わせ
  2. セットアップが簡単
がっかりポイント
  1. 価格的に手頃ではない
  2. 視野が狭い
155.5mm
奥行
163.44mm
高さ
42.5mm
重量
31g(アウターフレームなし)
瞳孔間距離
55mm~73mm
焦点距離
5cm~無限遠
連続使用時間
最大約15時間(充電:3時間)
手元も遠くも、一瞬でピントが合う!  ViXion「ViXion01S」おすすめ イメージ
手元も遠くも、一瞬でピントが合う!  ViXion「ViXion01S」おすすめ イメージ2

サングラスのフレーム

サングラスのフレーム ViXion「ViXion01S」おすすめ イメージ

本体だけかけるのもOKです!

本体だけかけるのもOKです! ViXion「ViXion01S」おすすめ イメージ

度なしのフレームと度なしのサングラスフレームが付属し、ワンタッチで着脱できます。

【セットアップ】早ければ数分です!

近視の編集部員が試したところ5分とかからずセットアップが完了。視度調節レバーは細かく動かすのがコツです。目標物は文字を含むものが適していそうです。

まずは鼻パッドを調節します!
まずは鼻パッドを調節します! ViXion「ViXion01S」おすすめ イメージ

パッドの間隔を調整します。

片目をつぶりレンズ位置を調節
片目をつぶりレンズ位置を調節 ViXion「ViXion01S」おすすめ イメージ

レンズは左右に動かせます。

1m先に目標物を用意
1m先に目標物を用意 ViXion「ViXion01S」おすすめ イメージ

1m先にパソコンを設置しました。

クリアに見えるまで視度調節

クリアに見えるまで視度調節 ViXion「ViXion01S」おすすめ イメージ

レバーを指先で動かします。

阿部淳平
家電批評 編集長
阿部淳平 のコメント

自分の顔の形状と相性が悪く、鼻パッドを何度調節してもずり落ちてしまったのが残念です。

【どう見える?】視野の狭さが惜しい!

【どう見える?】視野の狭さが惜しい! ViXion「ViXion01S」おすすめ イメージ

0.5秒くらいでパッ! とオートフォーカス。

【どう見える?】視野の狭さが惜しい! ViXion「ViXion01S」おすすめ イメージ2

写真とイラストの合成で見え方のイメージを再現してみました。

阿部淳平
家電批評 編集長
阿部淳平 のコメント

オートフォーカスレンズ自体のフレームが太いため、まるで双眼鏡をのぞいているかのような見え方になります。

【用途】基本は手元作業。同じところを見続けるシーンが◎

【用途】基本は手元作業。同じところを見続けるシーンが◎ ViXion「ViXion01S」おすすめ イメージ
組み立て
組み立て ViXion「ViXion01S」おすすめ イメージ
読書
読書 ViXion「ViXion01S」おすすめ イメージ
遠くを見る
遠くを見る ViXion「ViXion01S」おすすめ イメージ

公式サイトに「静止している状態・特定シーンでのご利用を想定しています」と書かれているように、じっとして手元を見続けるようなシーン、あるいは遠くだけを見つめるようなシーンではクリアで鮮明な視界を得られました!

タイピング
タイピング ViXion「ViXion01S」おすすめ イメージ
歩く
歩く ViXion「ViXion01S」おすすめ イメージ
階段
階段 ViXion「ViXion01S」おすすめ イメージ

PC作業をする場合、視野が限られるためキーボードが視野に入り切りません。そのため、ブラインドタッチができないと非常に作業しづらいです。また、足元が見づらいので散歩をしたり、階段の昇降では不安を感じるほど。

阿部淳平
家電批評 編集長
阿部淳平 のコメント

近くの見え方はメガネと遜色なし。私はメガネをすぐ汚すのですが、この製品はレンズが小さいので汚れにくいのもメリット。

加藤直樹
家電批評 編集部員
加藤直樹 のコメント

視界の中心に集中しないといけないので、メガネよりも集中力が必要そう。長時間の作業には不向きそうな印象でした。

石川泰紀
家電批評 編集部員
石川泰紀 のコメント

夜間や逆光シーンでも試しましたが、ピントが合わなかったり、見えにくいことはありません。その点は安心できます。

【メガネに対する利点】他人と共用したり・自分の視力変化に対応

【メガネに対する利点】他人と共用したり・自分の視力変化に対応 ViXion「ViXion01S」おすすめ イメージ

メガネの場合、近視や老眼が進行するとレンズを入れ替えたり、メガネごと新調する必要があります。一方、ViXion「ViXion01S」はデバイス側でピントを合わせをするので買い換えなどは不要です。

また再セットアップは必要ですが、家族と共用したり、他人に貸すこともできますね。

乱視だと別途レンズが必要

ViXion「ViXion01S」で見え方を改善できるのは近視や遠視、老眼の場合。軽度の乱視でもある筆者の場合、遠くのものを見た場合にピントが甘い印象を受けました。

乱視がなければもっとクリアに見えそうです。乱視で使用するには眼鏡店などでフレームに度付きのレンズを挿入する必要があります。

ホームまとめ:メガネの代替にはならないが近くが見づらいの解消には効果を実感

以上、眼鏡型AFアイウェアViXion「ViXion01S」の紹介でした。

ViXion「ViXion01S」をしばらく使ってみました。メーカー自ら「眼鏡の代替として常用いただくよりも静止している状態・特定シーンでのご利用を想定しています」というように、メガネの代わりにはなりませんし、視野が狭いため使いづらいシーンも多々ありました。

しかしコンセプトそのものには大きな可能性を感じます。例えば度数の合っているメガネをかけていても体調や眼精疲労でピントがあいづらいときってありますよね。

そういうときもオートフォーカスでクッキリ見えますし、もし見づらくても、視度調節でピントを簡単に微調整できます。

また、筆者は老眼が始まった自覚もあるのですが、近くも遠くもクリアに見えるデバイスが存在するのは心強いです。外観は奇抜ですが、使うシーンは屋内が多そうなので、慣れれば恥ずかしがらずに活用できるとも感じました。

気になる人はぜひチェックしてみてください。

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