駅弁2300食以上を食べた漫画家がMONOQLOで東京駅の駅弁110種類を食べ比べ
このたび、開業110周年を迎えた東京駅を記念して、『MONOQLO』では東京駅の改札内で買えるお弁当と駅弁110個を3日で食べて、格付け＆ランキング化を決行！
そこで検証に協力してくださった、乗り鉄で駅弁を二千数百も食べており、漫画家でもあるやすこーんさんが、検証の裏側を漫画で大暴露！
また、やすこーんさん含む、検証に協力してくださった食のプロ3人による、結果振り返り座談会もお届けします。
過酷で楽しい(？)舞台裏を漫画家・やすこーんさんが大暴露!
食のプロたち3人による、結果振り返り座談会
──3日間のテスト、お疲れ様でした。まずは110食も食べ比べたからこそわかった、「駅弁」全体の印象を教えてください。
さわけんさん：全体的に米粒の状態がよく、ごはんが美味しかったです。消費期限が短い駅弁だからこその特徴ですね。
やすこーんさん：ほとんど食べたことのあるお弁当なので、それぞれの味は知っていましたが、一度に食べ比べると同じおかずでも大きさや味付けの塩梅が全然違うことがよくわかりました。
石原さん：駅弁というと肉を選んでしまいがちだけど、海鮮の方が全体的に美味しいのは発見でした。肉は脂が固まったり、食感がよくないものもありましたが、鶏肉はしっとりしていてハズレのない印象でした。
──皆さんの点数をもとに、順位をつけました。1位について感想を聞かせてください。
やすこーんさん：この順位は納得感ありますね。1位の「おとなの焼き鯖寿し」は、鯖の焼いてる感じが香ばしく、ごはんの中のわさびの食感、香りがよかったです。
石原さん：わさびだけじゃなく、チキンエキスが入っていたり、工夫されたごはんも好印象です。
さわけんさん：豪華でしたよね。尻尾の方は2枚の身が重なっていて。
──トップ10で、他に印象的なお弁当はありましたか？
さわけんさん：崎陽軒は、蒸してもっちりしたごはんが特にウマい。
やすこーんさん：数少ない経木の器を使ったお弁当で、ここにごはんを入れると適度に水分を吸ってもっちりとした状態に保ってくれるんです。だから美味しい。
石原さん：なるほど。だからシウマイももっちりしているんですね。
やすこーんさん：コスパも見逃せません。ここ最近、ついに値上げが始まってしまいましたが、それでも安い。それでいてギッシリ詰まっているので満足度が高いです。
石原さん：あとお弁当って、全体のバランスが大事。その点、あんずも含めて納得感のある構成なのがいいですね。
やすこーんさん：7位も崎陽軒の「横濱ピラフ」ですね。繊細な味わいのピラフが美味しくて、これで750円はやっぱり破格です。
──トップ10は、全員納得の美味しいお弁当が集まっていましたね。それ以外で個人的に推したいお弁当を教えてください。
さわけんさん：12位の「さば棒寿司」。脂の乗った分厚い鯖と、ガリの入ったごはんが1対1くらいの割合で、まさに王道の棒寿司。旅情がある感じはしませんが、味だけで言えば一番よかったです。
石原さん：27位「博多辛子めんたい牛焼肉重」は、唯一満点をつけました。わざわざ組み合わせようと思ったことがなかったけど、こんなに合うとは思わなかった！
やすこーんさん：42位「チキン弁当」です。今年60周年を迎える、東京を代表する駅弁ですし、スモークチーズや濃い味の唐揚げが飲みのアテにピッタリなんです。
──美味しいお弁当はたくさんありましたが、逆に「もうちょっとだけ頑張ってほしいな」というものはありましたか？
さわけんさん：109位「鯛めし」ですね。伝統の味なんだと思うんですけど、対象をぐっと狭めている気がしました。このままでも美味しいんですけど、ちょっと変えればもっと多くの人に受け入れてもらえるのに。
石原さん：96位「東京弁当」は、お弁当って全体のバランスが大事で、エース級のおかずばかり集めてもダメなんだな、ということがわかり、すごく勉強になりました。メインを際立たせる脇役の存在の重要性を実感しました。
やすこーんさん：107位、デリゾーンで買える方の「深川弁当」です。見た目がすごく美味しそうだったからこそ、ちょっと裏切られた気持ちになってしまいました。
やすこーんさん：「駅弁はまずい」「お惣菜の方がおいしい」と言われることもありますが、36位に駅弁の「深川めし」が入っているところを見ると、「そうじゃないよ」という証明にもなった気がします。
──これこそまさに、食べ比べたからこそわかったことですよね。今回はテストにご協力いただき、ありがとうございました！
全110種食べ終えての結論
1位の鯖寿司は一同納得のウマさ！ いっぽう、人気だけど実は微妙な弁当も……
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