巷にあふれる大盛り&デカ盛りの真実をレビュー!
世にあふれる「大盛り」と称する食品の数々。見た目は確かに“デカい”けれど、“ウマい”かどうかはわかりません。
ならば全部食べて確かめるしかない! ということで、雑誌『MONOQLO』はデカウマ食品を徹底比較!
今回は、有名飲食チェーン店のデカ盛りメニューに挑戦しました。
巷のレビュー記事を見るとたいてい完食しているようですが、実際のボリュームや美味しさはどうなのか気になるところ。
丼もの大好きライターの㓛刀友如さんと雑誌『MONOQLO』編集部員による実食レビューをお届けします!
なお、「定価」は検証時点のものとなります。
行きやすい! チェーン店のデカ盛りに挑戦
「せっかくのデカ盛り特集なんで、2人でデカ盛りチャレンジ行きたいんですけど」。
雑誌『MONOQLO』担当編集Mからその電話があったのは、2月中旬の寒い夕暮れ。この怖い思いつきから始まったのが、私(ライター・㓛刀)と編集部員Mによるデカ盛りチャレンジです。
審議を重ねた結果、ターゲットとなったのは比較的行きやすいチェーン店のデカ盛りメニュー4品。
当初は2人同時にチャレンジし、昼・夜の2食×2日の予定でしたが、「1日2デカ盛りは無理じゃね?」ということで、それぞれ1日1店舗の担当制に着地しました。
各々コンディションを整え、2月下旬の蒼天のもと、ついに決戦の時となりました!
1stステージ:打倒! 不落のからあげタワー
からやま「デカ盛り定食」
からやま
デカ盛り定食
定価:¥2,409
実測重量:1125g
- チャレンジャー:『MONOQLO』編集担当M
- 記録:15個完食+ごはん+みそ汁
- 時間:約35分でギブアップ
最初に訪れたのは、からあげ定食専門店の「からやま」。
さっそうと現地に降り立ったのは、『MONOQLO』担当編集Mとライターの㓛刀の2名に加え、『MONOQLO』連載マンガ家のなかむらみつのり先生、カメラマン、助っ人編集部員の5名です。
ちなみに、今回の食レポについては、なかむら先生による漫画版も。こちらも必見です。
ということで、注文したのは「デカ盛り定食」2つ(片方はなかむら先生の分)。
テーブルに運ばれてきたデカ盛り定食は、まさに「圧巻」。どの角度から見ても底にあるはずの千切りキャベツが見えず、からあげの重量は約1キロ超え。タワーの高さは約12センチ。
ひと通り計測や撮影を終えた後、いよいよ編集Mがチャレンジします。
「うまっ!」。編集Mより発せられた第一声は、まだ後の苦しみを知らないため、生気に満ちあふれています。実際、定食に付いている「極ダレ」と「旨辛ダレ」を交互につけつつ、ものすごいペースで食べ進めていき、あっという間にからあげ5個を突破。
勢いが衰える気配は感じられない編集Mでしたが、10分経過後に様子が変わり、しきりに「コーラ飲みてー」を連呼。聞けば「口の中の油をなんとかしたい」とのこと。
そこで、唯一メニューにあった「オレンジジュース」を投入。口の中の油を流しつつ、さらに食べ進めます。開始から18分後、今度は「つけダレが濃い……」と言い始めました。
そこで今度は、「おろしダレ」を追加。大根おろしのサッパリ感がいい味変になり、落ちていたペースがわずかに回復。しかしそれも長くはもたず、その後はペースが落ち続ける一方。
さらに10数分後には、完全に箸が止まり、天を仰ぎながら「もう無理」とギブアップ。チャレンジの記録は、15個でした。
2ndステージ:濃厚! 牛丼つゆだく池地獄!
すき家「キング牛丼」
すき家
キング牛丼
定価:¥1,780
実測重量:1404g
※右は並盛です(比較のため)
- チャレンジャー:ライター・㓛刀
- 記録:約1289g(残115g)
- 時間:約30分でギブアップ
2軒目に訪れたのは、牛丼チェーンの「すき家」。目当ては裏メニューの「キング牛丼」です。
通常メニューにはないため、まずは店員さんにできるかを確認。「できますよー」と軽快な答えが返ってきたので、比較用の並盛と併せて注文。
待つこと約5分、牛肉6倍&米2.5倍という巨艦が登場。その重量は約1.4キロでずっしりと重く、見た目という精神攻撃の破壊力は抜群です。
今度は、私(ライター㓛刀)の番です。いざチャレンジ!
大盛り1食分程度を別のどんぶりに移して食べ始めた直後、ある変異に気付きます。気を利かせてくれたのか、そういうものなのか、超がつくほどのつゆだくです。確かにこれなら流し込みやすい!
いやしかし、味が濃い! 濃すぎです。厳しい戦いになると覚悟を決め、まずは1杯目をほぼかまずにのみ込みます。
すかさず2杯目をよそい、同様にのみ込みます。3杯目で紅ショウガ、4杯目で生卵と味変を画策。しかし、これが裏目に。卵の味が邪魔に感じて箸が進みません。
結局4杯、約1.2キロで撃沈となりました。
キング牛丼は想像よりひと回り小さかったので、イケる!と思いましたが無理でした。
3rdステージ:芳香! ニンニク・フェスティバル
伝説のすた丼「すた丼 鬼盛り」
伝説のすた丼
すた丼 鬼盛り
定価:¥1,170
実測重量:819g
- チャレンジャー:ライター・㓛刀
- 記録:完食
- 時間:12分19秒
𠮷野家「スタミナ超特盛丼」
𠮷野家
スタミナ超特盛丼
定価:¥1,084
実測重量:809g
- チャレンジャー:『MONOQLO』編集担当M
- 記録 : 完食
- 時間 : 10分37秒
前日のチャレンジから何も食べずに迎えた2日目は、「伝説のすた丼」と「𠮷野屋」のデカ盛りテイクアウトメニュー。
伝説のすた丼は、並盛の約2.5倍ある「超鬼盛り」の予定でしたが、訪れた店舗では買えず、「鬼盛り」に変更しました。
一方、𠮷野家は予定していた「スタミナ超特盛丼」のほか、「にんにくマシマシから揚げ超特盛丼」もあったので両方とも購入。
どれを食べるか悩んだ結果、私は「すた丼 鬼盛り」を選択。編集Mは、前日のからあげ15個がトラウマらしく、スタミナ超特盛丼のほうを選択していました。
そして、いざチャレンジ開始! ぶっちゃけどちらのメニューも前日の暴力的な量から比べるとかわいいもので、食べる前から完食は見えています。
ニンニクの香りに食欲を刺激され、「これぐらいなら全然イケるね」なんて軽口を叩きながら食べ進めていましたが、後半は意外とおなかがいっぱいに……。
最終的に完食はしたものの、正直ちょっと多かった……。叩いた軽口のような余裕はみじんもありませんでした。
ただ、編集Mは「スタミナ超特盛丼」のウマさにハマったらしく、後日また食べたとのこと。別容器でついてくる追い飯を食べなければ、気持ちよく完食できるそうです。
スタミナ超特盛丼はちょっと多いけれど大満足。おいしさにハマって後日また食べちゃいました。
すた丼は好きでたまに食べますが、鬼盛りはきっと今後も自分では買わないと思います。
苦しいけど楽しいのもデカ盛りの魅力です!
以上、チェーン店のデカ盛りメニュー4品の実食レポでした。
今回のチャレンジでわかったことは、「本当に美味しいのは600g程度までで、キロ単位は常人にはむちゃ」ということ。そして、「大食いの人たちはスゲー!」ということ。
食べても食べても減らない絶望感を味わいましたが、笑いが絶えなかったのもデカ盛りの魅力です!
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案外イケるかもと思ったんですが、本当に美味しく感じたのは5〜6個まででした。