そもそもどこで牛丼食べる?
牛丼チェーン御三家といえば、「吉野家」、「すき家」、「松屋」。それぞれ国内には「吉野家」が1220軒、「すき家」が1947軒、「松屋」が1018軒展開されています。
ブランドごとに味はもちろん価格や雰囲気も違い、それぞれにファンが付いているはずですが、では世間の人気ランキングはどうでしょうか。
あるインターネットの調査によると1位「すき家」、2位「吉野家」、3位「松屋」という結果が。
しかし、他のネットアンケートでは1位「吉野家」、2位「すき家」、3位「松屋」という結果が出ていました。
プラットフォームによって順位が変わる点は興味深いところですが、これは調査対象の層によって変わりそうです。
ここまでチェーン御三家について触れてきましたが、実は他ジャンルの全国チェーンでも牛丼は展開されています。
代表的なのはファミリーレストランの「ガスト」がモーニング限定で提供している「牛バラごぼう丼セット」。
ほかには親子丼やうどんが有名な「なか卯」の「牛すき焼き丼」、居酒屋「養老乃瀧」の養老牛丼が有名です。
ちなみに「なか卯」が牛丼を提供しなくなったのは2014年のこと。これは同店の運営元が「すき家」と同じゼンショーホールディングスだからかもしれません。
あくまで推測ですが、「すき家」との差別化をはかってお客の取り合いを防ぐために、「なか卯」は牛丼ではなく「牛すき焼き丼」を提供するようになったと考えられます。
また、根強いファンがいるお店に「牛丼サンボ」があります。
同店は秋葉原に1979年創業という古株ですが、2023年10月に2号店となる「牛丼専門サンボ 神保町店」をオープン。今後の展開にも注目が集まっています。
大手3社を含む7店舗を食べ比べ!
ここまで調べてきましたが、実際に気になるのは「どこが一番美味しいの?」ということ。
そこで今回は、「吉野家」、「すき家」、「松屋」、「ガスト」、「なか卯」、「養老乃瀧」、「牛丼サンボ」の7店舗を実際に食べてランキングをつけてみました。
検証方法は?
料理研究家のさわけんさんと桃世真弓さん、そしてフードアナリストの中山秀明さんの計3人に、イートインとテイクアウトで食べてもらい徹底比較!
どのお店の牛丼が一番美味しいかを6項目で評価し、ランキング付けしました。
検証項目下記です。
▼検証項目
- 美味しさ(10点)
- 臭みのなさ(10点)
- 玉ねぎの食感のよさ(10点)
- 米の状態のよさ(10点)
- 香り(10点)
- 具材と米とのバランス(10点)
チャートを見れば好みの味のお店がわかる! 味の傾向を分析
またランキング付けはしていますが、味の好みは人それぞれ! なので、味の傾向なども5段階で数値化しチャートにしてみました。
チャートは下記の項目で作成しました。
▼チャート1について
・肉の柔らかさ
1が柔らかく、5に近づくほど硬くなります。
・甘さ
1が甘さなしで、5に近づくほど甘くなります。
・塩味
1が塩味がなく、5に近づくほど塩味が増します。
・醤油感
1が醤油感がなく、5に近づくほど醤油感が増します。
・脂感
1が脂感がなく、5に近づくほど脂感が増します。
▼チャート2について
・どんな米か
1に近づくほど米が柔らかく、5に近づくほど硬い
・だしの味
1に近づくほどだしの味が弱く、5に近づくほど強い
それではさっそくテスト結果を発表していきましょう。
牛丼チェーンのおすすめは?
A評価:最強は吉野家! 肉は柔らかスッキリ味付けで食べやすい
- 美味しさ
- 臭み
- 玉ねぎの食感
- 米の状態
- 香り
- バランス
- おすすめポイント
-
- 肉が柔らかい
- 塩味や醤油感は強めだけど品がある
- 脂っこくない
- がっかりポイント
-
- イートインの玉ねぎが柔らかすぎた
牛丼おすすめ1位は「吉野家」。1899年に東京・日本橋の魚河岸で創業した、今回の中で最も歴史の長い老舗です。
特に、肉の美味さに評価が高く、柔らかさ、塩味や醤油といった味付けのよさ、それでいて脂っこさがなく、すっきりめで食べやすいのが高評価でした。
玉ねぎはイートインでの不評がややあったものの、米は全体的に高評価。バランスも悪くなく、統計はイートインは2位、テイクアウトは1位の高成績でした。
▼味の傾向は?
柔らかさ・さっぱり感・味のバランスが肝
味の傾向は、肉が柔らかい一方で、脂感が抑えられてさっぱりめであること。塩味と醤油感はそこそこあるものの、甘さが控えめであることも特徴。
チャート1
肉の柔らかさがピカイチ! 脂が多そうな部位を使用してそうなのに、脂感が少なくサッパリ食べられます。
チャート2
米は柔らかすぎず、硬すぎずで、だしの強弱も良好な塩梅。全体的に好バランスな美味しさだといえるでしょう。
イートインは、肉の柔らかさに全員が満点の評価。塩味や醤油感は強めでも、この味は生卵や紅生姜とよく合いそうという声も。
玉ねぎは、さわけんさんと桃世さんが食べた分は柔らかすぎたようで、米はシャキッとパラッとしていました。
ちょっと塩気が強いけど、生卵などと合わせると馴染む気がします。
テイクアウトの玉ねぎは、全員がなかなかの高得点。肉の柔らかさもほぼ満点で、米も美味しさをしっかり維持していると高評価でした。
テイクアウトの玉ねぎは大きくて色も残りつつ、味が染みていて食感も好きです。
ご飯はふっくらで、硬くも柔らかくもなく絶妙。テイクアウトでもハリツヤを感じます。
▼お米・お肉・具材の割合は?
お肉の量は思った以上に少ないですが、その分玉ねぎが多いです。食感の良さは玉ねぎの多さが理由のようです。ただ、米はやや少なめです。
お肉:61.1グラム(6店中第5位)
玉ねぎ:23.6グラム(6店中第2位)
お米:257.2グラム(6店中第4位)
B評価:「お肉」の食感が味わいたいなら牛丼サンボ!
- 美味しさ
- 臭み
- 玉ねぎの食感
- 米の状態
- 香り
- バランス
- おすすめポイント
-
- ボリュームがある
- 肉が大きめ
- がっかりポイント
-
- 時間帯による味の差、店舗ごとの味の差が大きい
同店に関しては、実は秋葉原と神保町とで味に違いがあることが判明。
専門店としては価格が高めだからか、それとも場所柄か。イートインとテイクアウトともに肉と米の量が多く、味付けは塩味が強めながら醤油感や脂は強くなく、濃厚とはいえないもののガッツリ食べるのにぴったりという総評でした。
また、肉が大きめという声も多く上がりました。
玉ねぎと米はどちらもイートインのほうが高評価。加えて、しばらくは歴史の長い秋葉原のほうが安定した味を楽しめるのかもしれません。
▼味の傾向は?
塩味が強めですが、脂感が抑えられてさっぱり食べられる
味の傾向は、肉が柔らかい一方で、脂感が抑えられてさっぱりめです。塩味と醤油感はそこそこあるものの、甘さが控えめであることも特徴。
チャート1
イートインとテイクアウトの差が、最も大きかったのが「牛丼サンボ」。イートインは、醤油感は控えめながら塩味のいい味付けと、玉ねぎの食感、ご飯の炊き加減と、全体的に好評でした。
チャート2
米は柔らかすぎず、硬すぎずでバランスがいい印象。まただしの味もちょうどいい濃さでした
醤油感はなくても塩味は十分。玉ねぎのシャキシャキ感もあってご飯が進みます。
肉が大きめでご飯も多く、牛丼を食べてる感がありました。
一方で、テイクアウトは見た目からもわかるほどの醤油感の強さと、少なくて柔らかすぎる玉ねぎが低評価の要因に。ご飯は若干柔らかいという声が上がりました。
テイクアウトは醤油感からくる味の濃さか、お肉はイートインより硬く感じました。
玉ねぎは、食感はありますがシャキシャキ感がなくて少し残念。
▼お米・お肉・具材の割合は?
他の店舗と比べるとお肉もご飯の量も多く、イートインで食べた際も一番食べ応えがありました。
お肉:85.1グラム(6店中第2位)
玉ねぎ:18.6グラム(6店中第3位)
米:295.4グラム(6店中第2位)
B評価:柔らかいお肉と濃い味付けが好みならすき家
- 美味しさ
- 臭み
- 玉ねぎの食感
- 米の状態
- 香り
- バランス
- おすすめポイント
-
- 牛丼の種類が豊富
- 肉は柔らかめで味付けも濃いめ
- ご飯も美味しい
- がっかりポイント
-
- 玉ねぎの存在感が薄い
同店の特徴のひとつが、トッピングが豊富なこと。ネット調査でも「牛丼の種類が充実している」が理由の1位に上がっていました。
今回の実食調査ではその点を加味していませんが、牛丼は肉は柔らかめで濃いめの味付けであることが特徴という結果に。
また、ご飯は美味しいものの玉ねぎは柔らかかったり少なかったりで、存在感が薄く残念という声が多めでした。
▼味の傾向は?
脂感は強いですが、お肉の柔らかさにつながっています
イートインは、脂感はあるものの柔らかさにつながっていて美味しいという総評。味付けも濃いめで、卵やキムチといったトッピングとはよく合うという声も上がりました。
チャート1
味付けの醤油感・塩味も割と濃く、脂感もあるため他の牛丼と比べても味が濃いです。
チャート2
すき家も米は柔らかすぎず、硬すぎずの印象。まただしの味もちょうどいい濃さでした
適度に甘じょっぱい味付け。牛肉のうまみも感じる、やや力強い印象です。
脂感があるので白飯は進みますね。トッピングをすると、より味がはっきりしそう。
テイクアウトは桃世さんの低評価が印象的ですが、その理由は脂感の強さと煮詰まったような味わい。また、玉ねぎが少なく存在感が薄いという意見も。
テイクアウトは脂が強めなので、冷めてくるとニオイが気になりそう。早めに食べましょう。
玉ねぎが小さく、しかも少ないですね。肉はやや多めなのでバランスが残念。
▼お米・お肉・具材の割合は?
玉ねぎの量が最も少なく存在感が薄いのが残念でした。
お肉:91.2グラム(6店中第1位)
玉ねぎ:8.8グラム(6店中第5位)
お米:265.7グラム(6店中第3位)
4位: C評価:予想に反して点数が伸び悩んだ松屋
- 美味しさ
- 臭み
- 玉ねぎの食感
- 米の状態
- 香り
- バランス
- おすすめポイント
-
- 肉は赤身が好きな人にはおすすめ
- 味付けも濃いめが好きな人にはおすすめ
- 硬めご飯が好きな人にはおすすめ
- がっかりポイント
-
- 塩味と醤油感が強めで脂っこさも否めない
「松屋」は牛丼ではなく「牛めし」と表記。
また、無料で味噌汁が付くことや、定食が豊富であることやカレーのこだわりが強いことでも有名。近年では「マイカリー食堂」や、とんかつなど揚げ物が要の「松のや」を併設した「松屋」も増えています。
今回の調査では、肉が比較的に硬めで、加えて濃厚な味付けが肉とマッチしていないことが低評価の要因に。
また、米は硬めで悪くない一方、玉ねぎは食感と量ともに残念だという声が多く上がりました。
▼味の傾向は?
醤油感の強さと肉の硬さが低評価に
イートインは特に味が濃かったとか。なお、さわけんさんが食べ終わった後、牛肉の鍋に差し水をしていたため、最も濃いタイミングで食べたのが関係しているのでは? とのこと。
ただ、ご飯と玉ねぎの美味しさは高評価でした。
チャート1
牛肉の鍋に差し水を入れる前だったことから醤油感が強く、お肉が硬めでした。
チャート2
米はやや硬めでパラッとした印象でした。
たまたま味が濃かったのですが、牛丼の味は確か。硬い肉が苦手な人には合わないかも。
ご飯はパラッと。玉ねぎも大きめで食感もしっかりしていました。
テイクアウトは肉の硬さ、臭み、玉ねぎの少なさが響きました。
▼お米・お肉・具材の割合は?
玉ねぎは6店舗の中で「松屋」が最も少なかったです。
またお肉・お米の量もどれも量も下位でした。
お肉は67.5グラム(6店中第4位)
玉ねぎは6.7グラム(6店中第6位)
お米は229.7グラム(6店中第5位)
5位: C評価:ごぼうの主張が強いガスト
- 美味しさ
- 臭み
- 玉ねぎの食感
- 米の状態
- 香り
- バランス
- おすすめポイント
-
- ごぼうが醸し出す和風感と優しさ
- あっさりめの味付け
- がっかりポイント
-
- 米は柔らかめながらパサツキも否めない
言わずと知れた、ファミリーレストランの最大手。
同店はモーニングの時間に限りイートインとテイクアウトで「牛バラごぼう丼セット」を提供しています。
ごぼうが入るため純粋な牛丼とは風味が若干変わりますが、後述する「なか卯」の「牛すき焼き丼」ほどではないため、牛丼と並列で比較しています。
ごぼうの存在は、特に香りに影響。その分、和風感や優しさを演出する側面もあり、朝食にはいいのかもという声が。
▼味の傾向は?
ごぼうの味の主張は賛否あり
ごぼうの香りが牛丼の美味しさを下げているという声がある一方、中山さんは朝食のごぼう牛丼として売っているので、そこまで低評価にならないとも。
いずれにせよ、肉や味付けはそこまで悪くないという評価でした。
チャート1
お肉は硬めでしたが、脂感・醤油感・塩味・甘さのバランスがちょうどいいです。
チャート2
お米はイートインでは柔らかくボソッとしている印象。だしもやや濃く煮込みっぽい印象です。
牛丼というより、ごぼうと牛の煮物丼。ご飯がボソッとしてなければもっとよかったです。
ごぼう感はあるものの、シャキッとしていて他素材とのコントラストはアリです。
テイクアウトはごぼう感が弱まり牛丼に近づいたとの声も。ただ、ご飯のボソボソ感が減点対象に。
また、テイクアウトではご飯と玉ねぎのクオリティが下がっており、特に米のパサつきやダマ感が減点要因となりました。
肉感が増して落ち着いた味に。ただ、ご飯のパサつきが気になりました。
肉の柔らかさをしっかり感じられ、味も上品。でもご飯のパサつきが残念でした。
▼お米・お肉・具材の割合は?
ごぼうと玉ねぎの主張が強いですが、お肉の量は決して少なくありません。
お米の量は6店舗中1位でした。
肉:70.7グラム(6店中第3位)
玉ねぎ・ごぼう:35.3グラム(6店中第1位)
お米:330.6グラム(6店中第1位)
6位:C評価: 和風テイストな味付けの養老乃瀧
- 美味しさ
- 臭み
- 玉ねぎの食感
- 米の状態
- 香り
- バランス
- おすすめポイント
-
- 全体的に柔らかい食感が好きな人にはおすすめ
- お酒のラストを牛丼でシメたい人に
- がっかりポイント
-
-
ご飯の炊きたて感がなく水分が多い
-
養老乃瀧は、実は70年代後半から昼間に牛丼店を営む二毛作で運営されていました。
その後2000年代初頭には居酒屋専業となりましたが2016年にテストで復活し、2017年には完全復活。シメ向けに少量サイズで提供されています。
なお、テイクアウトできる店舗は限られているので公式サイトをチェックしてください。
味の特徴は、だしの効いた和風テイストに、隠し味として白ワインを加えていること。ただ今回の実食チェックでは、具材の存在感が弱く、ご飯も炊きたて感がなく水っぽいという評価に。これは、具材はレトルトで、米はパックご飯だからでは? と疑惑が出るほどでした。
▼味の傾向は?
飲んだ後にはちょうどいいかも⁉︎
イートインは、玉ねぎもご飯も柔らかいという声が多数。また、味がぼんやりしているという意見もありました。
その分飲んだ後に食べるにはちょうどいいかもとの声も。
チャート1
甘さ控えで、しょっぱめな味付けとほどよい脂感がお酒と合う要因。
チャート2
お米は柔らかく、歯ごたえが少ないため、どちらかというと流し込んで食べれてしまいそうです。
味付けはマイルド。汁多めで米もシャバッと柔らかく、飲めそうな感じです。
ぼんやりした味で、単体ではなく飲んだ後に食べるといいのかもしれませんね。
テイクアウトは、よりご飯の水っぽさが多く指摘されました。これは、運ぶ間に米が汁を吸ってしまったからかもしれません。
ご飯が残念。汁がどろっとしていて、肉も脂肪分が浮き出る印象でした。
お肉は厚みがあって少し歯応えあり。ただ、やっぱりべちゃっとした米が気になりました。
▼お米・お肉・具材の割合は?
お肉も玉ねぎもやや量が少ないのが残念でした
お肉は47.2グラム(6店中第6位)
玉ねぎは12.4グラム(6店中第4位)
お米は214.4グラム(6店中第6位)
番外編 B評価:甘めの味付けと具材が豊富な「なか卯」
- 美味しさ
- 臭み
- 玉ねぎの食感
- 米の状態
- 香り
- バランス
- おすすめポイント
-
- 甘い味付けが好きな人向け
- 具材がバラエティ豊か
- そこまで多くないが野菜を摂れる
- がっかりポイント
-
- 濃い味が苦手な人には不向き
「なか卯」が牛丼ではなく「牛すき焼き丼」で提供していることは前述しましたが、味が他店と比較できないほどかけ離れていたため、ランキング対象からは外し、特徴などを解説します。
味付けは、砂糖感がきわめて強く、肉はもちろん野菜などにも印象的な甘さを感じました。同時に醤油感と塩味も強く、オイリーなニュアンスも感じる濃厚な味付けになっています。
具材は、牛肉のほかに白菜、にんじん、玉ねぎ、しらたき、車麩という顔ぶれ。なかでもにんじんはかなりの薄切りで、味よりも色味の演出という印象がありました。
▼味の傾向は?
牛丼とは違う味を楽しみたい人はなか卯もあり
イートインは、味が濃くて卵を追加したいという声が多数。なお、中山さんが食べた際は一部に冷たい部分があったことが低評価になっているとのことでした。
チャート1
醤油感と甘さが強く味付けはやはり牛丼とは全く異なります。たまには違う味の丼系を食べたいって時にいいかもしれません。
チャート2
お米はやや硬めで卵をかけて喉に軽ーく通るほどに調整したいとの声が上がりました。
卵につけたい味。ご飯は硬めで、親子丼にはちょうどいいかも。
肉は弾力ある感じ。味は野菜などのだし感があり、味の重なりもあります。車麩は、豆腐にしてくれたらいいのになと思いました。
テイクアウトは、白菜が美味しいという声が多く上がった一方、車麩が汁を吸いすぎて残念という声も。
そもそも通常のすき焼きのように、ご飯と具材を分けたほうが美味しいかもしれません。
お肉は赤身が多く、脂身は少なめ。白菜は美味しいですね。でも甘めでたくさんは食べられないかも。
野菜の食感と甘みがいいですね。肉はもう少し柔らかいほうが私は好きです。
▼お米・お肉・具材の割合は?
お肉の量はやや少ないですが、その分、他の具材が豊富。白菜やこんにゃくが歯ごたえがあり、割とすぐにお腹いっぱいになります。
お肉:46.7グラム
具材:100.9グラム
お米:290グラム
まとめ
今回のランキングを制したのは「吉野家」という結果になりました。
あらためて振り返るとやはり御三家は強かったですが、その中で2位となった「牛丼サンボ」は40年以上孤軍奮闘してきた歴史を感じます。同店は2号店も開業して勢いがあり、今後の展開にも目が離せません。
ぜひ皆さんも本稿を参考に食べ比べてみてください。
コラム:食べる店舗や時間の違い
今回の調査で明らかになったことのひとつが、食べる店舗や時間帯での味や食感の違いです。
特に、これは個人店の宿命かもしれませんが、「牛丼サンボ」は1号店の秋葉原と2号店の神保町でかなり異なるという結果に。
また、時間帯でも差を感じました。今回の実体験としては、前述「牛丼サンボ」の朝は濃く、昼過ぎではやや落ち着いた味わいに。
また、チェーン店であっても、玉ねぎのシャキシャキorとろとろ食感に違いがあったり、味の濃さに違いがあったり。「松屋」では鍋に差し水をしているシーンも見かけたので、その前後で濃さが変わることは否めないでしょう。
なお、これらを推測すると、特に朝~昼前は濃い味になりやすいといえます。これは、仕込んだ直後になりやすいから。こうした点も踏まえて食べ比べてみると、より牛丼店の奥深さを楽しめると思います。
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肉は柔らかい。若干筋っぽさもありましたが、脂感も優しくて美味しいです。