日本列島を席巻したタピオカ どの専門店がベストか徹底比較!
ブーム到来以降、昨年、メディアなどによく登場したタピオカ系ドリンク。
街でも、タピオカミルクティーを飲みながら歩く女性や人気タピオカ専門店に並ぶ行列を見かけない日はありませんでしたよね。
また、そんな人気にあやかるようにタピオカ専門店は急増。これは筆者の私見ですが、テナントが空いていたビルにも、次々にタピオカ専門店が入り込んでいる印象があります。
こうなると気になるのが、“どのお店が一番おいしいの?”問題。
そこで今回は、タピオカブームに乗り遅れてしまった人や“一番おいしい1杯”を探し求めている人のために、テストするモノ批評誌『MONOQLO』編集部が全国に5店以上あるタピオカ専門店を一斉に調査。試飲テストを経てランキング化しました。
※本記事は『MONOQLO』2019年9月号をWEB記事化したものです。店舗情報や購入価格をはじめとする商品情報は当時の内容に基づいており、現在のものと異なる場合があります。予めご了承ください。
ランキング発表前に知っておきたい タピオカ専門店での注文の仕方
ランキングの前に、まずタピオカ専門店での一般的な注文方法をご説明します。通常のカフェとは違って好みの甘さや味にカスタマイズできる店が多いため、初めて行く人は戸惑うかもしれません。
心配な人は、以下の4つのポイントを押さえておきましょう。
①メニューとサイズを選ぶ
タピオカ専門店と一言で言っても、タピオカミルクティー以外にもいろんなフレーバーのものが販売されています。
初めての一杯は今回のテストでも取り上げたタピオカミルクティーから楽しむのがオススメですが、リピーターなら違うものを試してみるのもいいかもしれません。
また、サイズも選ぶことができます。一般的に時間の経過によって味が落ちる傾向があるので、飲みきれるサイズを選びましょう。
②甘さを選ぶ
タピオカドリンクと言えば、なにかすごく甘いというイメージがありますが、甘さが選べるお店がほとんど。糖質が気になる人はぜひ甘さを指定して注文しましょう。
③氷の量を選ぶ
氷が多いほど冷たく楽しめますが、その分時間が経つと薄くなってしまいます。また、氷の量を通常より減らすと全体の量が減らされることもあるので注意しましょう。
④トッピングを選ぶ
他店との差別化を図るため、店によって豊富なトッピングメニューが用意されています。ナタデココやアロエ、ココアチップなど、自分の好みに合わせて味をカスタムしてみましょう。
タピオカ専門店9店舗を調査 プロが実食してランキング化
まず、暑い日差しのなか、タピオカ女子に紛れて長い列に並び、食のプロにタピオカミルクティーを飲んでいただきました。
テスト方法は各店、一番人気&定番のタピオカミルクティーを氷入りで注文。プロが試飲し、「氷入りの出来立てタピオカミルクティーの味」と「氷が溶けた後の味」を点数化しました。
また、氷なしも注文してミルクティーの量とタピオカの個数、大きさを実測しました。
さらに、一杯に何個のタピオカが入れられ、コスパはどれぐらいなのか、計測を試みました。
“本当に買い”なタピオカミルクティーは、果たしてどの店の商品なのでしょうか? それでは早速結果をご覧ください。
バランスの良さは◎の“貢茶” 味わい深い感動の美味しさです
貢茶
株式会社ゴンチャ ジャパン
ブラックミルクティー+パール
購入価格:529円
2006年台湾に誕生した「貢茶」は、直径約1.1cmのやわらかめのタピオカが1杯に91個と多めに入り、食べ応えがありました。
▼テスト結果
味 :51/70点
タピオカの量 :6/10点
ミルクティーの量:8/10点
コスパ :7/10点
総合点数 :72/100点
▼編集部実測値
タピオカのサイズ:1.1cm△
タピオカの個数:91個○
ミルクティーの量:400ml◎
ミルクティー10mlあたりの金額:13.2円○
黒糖のような濃厚ミルクティー味が甘くて、もちもちしたおいしいタピオカとの相性はバツグン!プロが最高得点をマークしました。
主要都市を中心に国内は約40店舗あり、時間と場所を選べば並ばず買えることもあるので、ぜひ試してみてください。
チャイ風のミルクティーに 柔らかタピオカ“Bull Pulu”
Bull Pulu
Bull Pulu
ミルクティー
購入価格:400円
2012年に第一号店がオープンとタピオカ専門店のなかでは歴史の古いBulu Puluが2位を獲得。日本発祥のお店ですが、ブラックタピオカは台湾から直輸入するほどの本気度です。
▼テスト結果
味 :45/70点
タピオカの量 :3/10点
ミルクティーの量:7/10点
コスパ :5/10点
総合点数 :60/100点
▼編集部実測値
タピオカのサイズ:1.4cm ○
タピオカの個数:51個
ミルクティーの量:300ml◎
ミルクティー10mlあたりの金額:13.3円○
チャイのような味わいが特徴のミルクティーで、タピオカは少しやわらか目でした。美味ですが、少し惜しいのがタピオカの量が51個と少し少なめという点です。
タピオカの硬めの食感に対して ミルクが少し弱い“THE ALLEY”
THE ALLEY
ロイヤルNo.9
タピオカミルクティー
購入価格:540円
鹿の絵のロゴがトレードマークのティーショップ、THE ALLEY。アッサムや黒糖、抹茶などさまざまなフレーバーを豊富に用意しています。
▼テスト結果
味 :44/70点
タピオカの量 :5/10点
ミルクティーの量:4/10点
コスパ :4.5/10点
総合点数 :57.5/100点
▼編集部実測値
タピオカのサイズ:1.4cm ○
タピオカの個数:72個 △
ミルクティーの量:350ml ○
ミルクティー10mlあたりの金額:15.4円 ○
タピオカがかなり固めでタピオカ単体の主張が強く、ミルク感が薄い印象でした。
4位: “Chatime”は紅茶が薄めだけど
タピオカの量が多く万人受けする味
Chatime
RCTミルクティー+パール
購入価格:490円
Chatimeは台湾を本拠に世界2500店舗を展開するタピオカ専門店。フルーツティーやミルクベースなどのメニューも取り揃えています。
▼テスト結果
味 :40/70点
タピオカの量 :8/10点
ミルクティーの量:3/10点
コスパ :5.5/10点
総合点数 :56.5/100点
▼編集部実測値
タピオカのサイズ:1.5cm ◎
タピオカの個数:95個 ○
ミルクティーの量:310ml △
ミルクティー10mlあたりの金額:15.8円 ○
ミルクティーがすごく薄く感じましたが、一般的な万人受けする味ではあります。
5位: “茶BAR”はミルクの味が薄くて
しっかり派には物足りなさも
茶BAR
茶ラテ
購入価格:370円
日本発のお茶専門店、茶BARでもタピオカドリンクを販売しています。防腐剤を一切使用しない生タピオカを工場で製造してすぐに各店舗に配送するとう新鮮さにこだわっています。
▼テスト結果
味 :31/70点
タピオカの量 :4/10点
ミルクティーの量:9/10点
コスパ :6.5/10点
総合点数 :50.5/100点
▼編集部実測値
タピオカのサイズ:1.3cm ○
タピオカの個数:66個 △
ミルクティーの量:300ml △
ミルクティー10mlあたりの金額:12.3円 ○
リーズナブルなのが強みですが、ミルクティーが薄く、味が少し物足りない気もしました。
5位: “台湾甜商店”は美味しいけれど
量が少なくコスパはいまいち
台湾甜商店
甜ミルクティー
購入価格:497円
タピオカドリンクだけでなく、台湾のローカルスイーツを楽しめる台湾甜商店。
▼テスト結果
味 :40/70点
タピオカの量 :2/10点
ミルクティーの量:5/10点
コスパ :3.5/10点
総合点数 :50.5/100点
▼編集部実測値
タピオカのサイズ:1.3cm ○
タピオカの個数:43個 ×
ミルクティーの量:350ml ○
ミルクティー10mlあたりの金額:14.2円 ○
他店と比べても若干タピオカが少ないのは気になりましたが、味は美味しかったです。
7位: 少ないミルクティーの量に対して
タピオカがぎっしりな“春水堂”
春水堂
タピオカミルクティー
購入価格:540円
春水堂は今回テストしたなかでは一番ミルクティーの量が少なかったのに対して、タピオカが100個以上とぎっしり入っていました。
▼テスト結果
味 :32/70点
タピオカの量 :9/10点
ミルクティーの量:1/10点
コスパ :5/10点
総合点数 :47/100点
▼編集部実測値
タピオカのサイズ:1.1cm △
タピオカの個数:112個 ◎
ミルクティーの量:200ml ×
ミルクティー10mlあたりの金額:27.0円 △
台湾風ミルクティーの味が濃く、小さいタピオカが常に口に入ります。
8位: コスパの高さが魅力も
好みが分かれる“Pearl Lady”
Pearl Lady
パールミルクティー
購入価格:290円
今回のテストで価格が唯一300円を切ったPearl Ladyのタピオカミルクティー。ミルクティーの量も300mlと標準的でした。
▼テスト結果
味 :24/70点
タピオカの量 :1/10点
ミルクティーの量:10/10点
コスパ :5.5/10点
総合点数 :40.5/100点
▼編集部実測値
タピオカのサイズ:1.5cm ◎
タピオカの個数:30個 ×
ミルクティーの量:300ml △
ミルクティー10mlあたりの金額:9.7円 △
気になったのは食感。タピオカがぐにょぐにょしており、歯にくっつくほど。好みが分かれる味です。
9位: 味のバランスが…な“CoCo都可”
とにかく量が飲みたい人向け
CoCo都可
タピオカミルクティー
購入価格:485円
CoCo都可タピオカの量は全商品中ナンバーワン。ミルクティーの量も多く、ガッツリ楽しみたい人向けです。
▼テスト結果
味 :19/70点
タピオカの量 :10/10点
ミルクティーの量:6/10点
コスパ :4/10点
総合点数 :39/100点
▼編集部実測値
タピオカのサイズ:1.2cm △
タピオカの個数:124個 ◎
ミルクティーの量:350ml ○
ミルクティー10mlあたりの金額:13.8円 ○
ただ問題は味。タピオカがねっとりし、ミルクティーのコクも極端に足りませんでした。
“氷入り”の1時間後の味を比較! よりコクが出た台湾甜商店が1位に
今回は、買ってすぐ試飲したテストとは別に、持ち歩くことを想定した氷入りの1時間後の「味だけ」を比較したテストも実施しました。
その結果、前出のテストとは違い、なんと台湾甜商店がダントツの1位という結果に。
台湾甜商店
甜ミルクティー
購入価格:497円
なんと、5位だった台湾甜商店は、氷が溶けて時間が経ったほうがミルクティーが味わい深くなり、完成度の高い味になりました。
▼持ち歩き1時間後のテスト結果
1位だった貢茶も氷が溶けて若干は味が落ちてしまったものの、それでもクオリティの高さをキープ。一方、台湾甜商店は出来立ての味を越えてうまく調和していました。
以上、タピオカミルクティーランキング9選の紹介でした。
と、本来はここで終わるところですが、タピオカの魅力にとりつかれてしまった人のために、コンビニやネット通販で買える“おいしいタピオカ関連商品”もご紹介しちゃいます
[番外編]ブームの影響はここにも おいしいタピオカ関連商品も紹介!
ブームの影響からか、タピオカに関連する商品も続々登場中!
本記事の本当の締めくくりとして、編集部がおすすめする“タピオカインスパイア系”商品をご紹介します!
大きな“タピオカ食感のグミ”が入った
タピオカミルクティーキャンデー
ノーベル
タピオカミルクティー キャンデー
購入価格:173円
※Amazonリンクは90g×3袋です
こちらは女性スタッフがコンビニで発見し、編集部内で好評を得たノーベルのタピオカミルクティー キャンデーです。
あと引くおいしさにクセになる男性スタッフが続出。中にある“タピオカ食感グミ”はもちろんおいしいのですが、注目すべきは、それを包み引き立てるミルクティー風味のキャンディー部分。
袋に打たれた“まるで本場のような味わい”というキャッチコピーは、あながち言い過ぎではないな…と思えるクオリティーでした。
ちなみに“キャンディー”ではなく、“キャンデー”です。どうぞ、お間違いなく。
▼編集部員のコメント
あまりのうまさにすぐに噛み砕いてしまい、毎回後悔してました…。食感としては、紅茶の風味が際立ったキャンディーの殻にタピオカが包まれている感じ。カリッと噛んだあとにくるタピオカのグミの食感がヤミツキになります。
お家で手軽にタピオカドリンク!
“楽天で人気”の冷凍ブラックタピオカ
LineR
冷凍タピオカ 業務用 1kg
(ストロー10本付き)
購入価格:2999円
こちらは楽天の「スイーツ・お菓子/その他ランキング」で1位を獲得した冷凍タイプのブラックタピオカです。
茹でるだけの簡単調理で手軽にお家でタピオカドリンクが飲めちゃいます。
ド直球にミルクティーに入れるもよし。ちょっと変化球気味に濃いめに入れた抹茶ミルクや少し甘めのエスプレッソ・オレに入れてみるのも面白いかもしれませんね。
もしも「タピオカをたくさん食べたい」なんて人なら、こんなタピオカ特盛ミルクティーも実現できちゃいます!
味については実食をしていないので、確信のあるコメントはお伝えできませんが、量の部分にフォーカスして言えば、あなたの“タピオカ欲求”を確実に満たしてくれるはずです!
個人的には冷たいミルクココアに入れて楽しみたいですね。かなり大粒みたいなので食べごたえがありそうです。飲んでる途中でタピオカがなくなったら“追いタピオカ”なんて手もありますね。
以上、本編のタピオカミルクティーランキング9選に引き続き、番外編のタピオカインスパイア商品のご紹介でした。
タピオカミルクティーを初めて飲む人は感動の美味しさを味わっていただくため、本編のランキングを参考に専門店を訪ねてみてください!
また、タピオカの世界をさらに追求したい方は、タピオカインスパイア商品もおすすめですよ!
出来立ての味と、少し時間が経ったときの味が変化するのが面白かったですね。