「コード付き」なのに5年以上も売れている名機!
「TC-E123SBK」は、Amazonスティック掃除機ランキングの上位に君臨し続ける人気機種です。レビューが3500件を超えることより、その人気がうかがいしれます。「スリムでパワフル」「軽くて掃除しやすい」とライトユーザーからも絶大な支持を得ています。
サイクロン式なので、パワフルなのに本体質量が1.7kgと、とても軽いんです。コードレスではありませんが、手頃なお値段で、ひとり暮らしや2台目として使用するのにちょうどいいスティッククリーナーです。
ツインバード
サイクロン
スティック型クリーナー
TC-E123SBK
サイズ・質量:W225×D155×H1020mm・1.7kg
集塵容量:約0.6L
電源コード長:約4.5m
消費電力:270W
Amazon価格:3939円
5年以上も売れ続けているワケは、無理のない割り切った設計にありました。名の通ったメーカーだけに、派手さよりも使い勝手を重視した作りのよさが光っています。
チープなヘッドでも強い吸引力で稼働も滑らか
掃除機の重要なパーツであるヘッドがコレ? と思うほどチープ。モーターヘッドでないのは仕方ありませんが、車輪が直線にしか回りません。
比較的平らなヘッドは、前方に設けられた広めの隙間からゴミを吸い込みます。肝心なのは吸引力ですよね。いくらサイクロン式と言っても値段が値段なだけに、吸引力は期待できないと思っていましたが、裏切られました。
壁際で右端に吸い残しが合ったものの吸引力は強く、フローリングなら十分です。音は77.1dBと標準的な掃除機の音です。首の稼働が滑らかで、かなり寝かせた状態でも動かせるため、稼働域は広いと言えます。
直線にしか回らない車輪は、コーナリングの融通が利きませんが、動きは滑らかです。ヘッドや本体が軽くスッと持ち上がるので、方向転換もさほど苦労しません。
スティックでもハンディでも操作しやすいボタン配置
「TC-E123SBK」はスティックとハンディの2wayで使用でき、どちらの状態でも操作しやすいように2箇所にスイッチが配置されています。
スイッチはON / OFFのスライド式です。いずれの場合も手元で操作できるので、煩わしさがなくラクラクお掃除できます。
2wayで使用できると言っても、ハンドルの脱着にコツがいったり、手順が複雑だと面倒ですよね。その点「TC-E123SBK」は非常に簡単です。
ハンディクリーナーとして使うときは、ハンディ側の背面にあるハンドル取りはずしボタンを押しながら、ハンドルを引き抜きます。
また、スティッククリーナーとして使用するには、ハンドルの穴の向きをコードフックの向きに合わせて、本体にカチッと音がするまで差し込むだけです。
ゴミ捨てはサッとできます排気の位置がやや難点
サイクロン式は「メンテナンスが面倒」との声をよく聞きます。確かに紙パック式と比べると、ゴミを捨てる手間はかかります。しかし「TC-E123SBK」は、手間を感じさせることなく、ゴミ捨てしやすい作りになっています。
本体の操作スイッチ下部にあるダストケースボタンを押すと、パカっとダストカップが外れます。ゴミ捨ては、一緒に外れたフィルターを取り、ケースに溜まったゴミをポイッとするだけ。フィルターについたゴミは、ゴミ箱の縁などで軽くたたけば落とせます。フィルターは水洗いOKなので、中性洗剤で丸洗いすれば完璧です!
問題なのが排気口。本体のサイドにあるのですが、吹き出しが強いんです。テーブルやソファの下などを寝かせた状態で掃除すると、周囲のゴミを吹き飛ばしてしまいます。掃除しているのにゴミを撒き散らしてしまうことになりかねないので、注意が必要です。
コードが邪魔にならない?思ったほど気になりません
キャニスター型掃除機は、コードが邪魔になって取り回しに不満がある、という声を聞くことがあります。「TC-E123SBK」もコード付きですが、思ったより邪魔になりませんでした。
キャニスター型掃除機のコードは足元にあり、正直なところ掃除の邪魔。「TC-E123SBK」は手元にコードがあるので、コードを気にせず掃除機をかけられます。長さが約4.5mと十分な長さがあるので、ワンルームならコンセントの差し替えをしなくてもお掃除が完了するかもしれません。
使用しないときは、本体とハンドル各々のコードフックにぐるぐる巻きにして収納できます。本体が自立するので、コンパクトにすっきり収納できて、見た目にもいいですね。
「TC-E123SBK」は、これ以上はムリ! と思えるほどコストが切り詰められています。大きな特徴はありませんが、掃除機として必要最小限の機能を搭載した、ムダのない割り切り設計とお手頃価格が人気の要因かもしれません。格安スティッククリーナーですが、価格以上の満足感を得られる掃除機ではないでしょうか。