蓄熱式湯たんぽって何?
一般的な湯たんぽは、沸かしたお湯を注ぎ入れて使いますが、お湯を扱う際にこぼしたりしてヤケドのリスクが伴いますし、沸かしたり中身を入れ替えたりするのにも手間がかかります。
そこで、最近人気なのが、パックの中身を電気で発熱・蓄熱させる「蓄熱式湯たんぽ」です。
面倒なお湯の入れ替えは不要で、機種や使用環境にもよりますが、15分間ほど電源に繋いで蓄熱させることで繰り返し使える、エコな商品なんです。
スリーアップより「蓄熱式エコ湯たんぽ」の新製品が登場
2023年9月、ぬくぬく家電を手がけるメーカー「スリーアップ」の「蓄熱式エコ湯たんぽ」に、新たに2製品が仲間入りしました!
スリーアップ
蓄熱式エコ湯たんぽ ぬくぬく(neko Like)EWT-2328
どこにでも持ち運べて、繰り返し使える蓄熱式エコ湯たんぽ「ぬくぬく」。
「(neko Like)EWT-2328」は、カバー越しにじんわりと感じる温もりと、猫の毛のような質感・サイズ感に徹底的にこだわり、まるで猫を抱きしめているような心地を再現。
カイロとして使用する際は、膝に猫が乗っているような感覚に。アンカとして使用する場合は、まるで猫と一緒に寝ているよう。やさしい抱き心地とぬくもりが、寒い冬にワンランク上の癒しを提供してくれます。
スリーアップ
蓄熱式エコ湯たんぽ ぬくぬく(neko Like)EWT-2329
「(neko Like)EWT-2329」は、角丸のスクエア形状。こちらも先に紹介した「EWT-2328」と同様、猫の毛のような上質な触り心地のカバーを使用しています。
膝の上に乗せてカイロとして使ったり、布団の中でアンカとして使ったり、足を乗せてコタツ代わりに足先を温めたりと、シーンに合わせて、冷えた身体をじんわりと温めてくれます。
「EWT-2328」と「EWT-2329」は、グレージュとグレーの各2色展開。約15分(室温20℃の場合)の蓄熱時間で、アンカとして布団の中で使う場合は約8時間、カイロとして体に当てて使用する場合は、約4時間あたたかさが持続するそうです。
ほかにもまだある!スリーアップの蓄熱式エコ湯たんぽ
スリーアップの「ぬくぬく」シリーズは、まだまだラインナップがあります!
スリーアップ
蓄熱式エコ湯たんぽ ぬくぬく(フランネルVer.)EWT-2162
フランネルのカバーならではの滑らかな素材で肌触りもよく、ソフトな心地よい暖かさを体感できます。グレー、アッシュピンク、グレージュの3色展開です。
スリーアップ
蓄熱式エコ湯たんぽ ぬくぬく(アニマル)EWT-2144
癒し系アニマルデザインの蓄熱式エコ湯たんぽは、ヒツジ(上の写真には載っていません)、アルパカ、ウサギ、マングースの4種類展開。可愛らしいので子どもも喜びそう。
蓄熱式エコ湯たんぽ4製品をテスト!
このように数あるスリーアップの蓄熱式湯たんぽの中でどれが使いやすいのか、プロ家電レビュアーの石井和美さん協力のもとテストを実施。
2023年の新製品「ぬくぬく(neko Like)EWT-2328」「ぬくぬく(neko Like)EWT-2329」、2021年発売の「ぬくぬく(フランネルVer.)EWT-2162」「ぬくぬく(アニマル)EWT-2144」の計4製品の実力を確かめました!
※暖房器具のため、暖まり性能と暖かさの持続性を重視して評価しています。
テスト1:暖まり性能&持続性はどうなの?
結果:中身の湯たんぽは一緒だけど、カバーの違いで差が出ました
各製品に使用されている湯たんぽは同じ型のものなので、取り扱い方法は一緒です。充電1回あたりの電気代(実測値)は2.2~2.5円とほぼ横並びでした。
各湯たんぽを約15分間電源につなぎ、充電が完了したらアダプターを外して、カバー内にセット。
初期(0分)、1時間、2時間、3時間、4時間経過時のカバーをつけた状態の湯たんぽをサーモカメラで撮影し、温度変化を確認しました。
ここでは、特に変化がわかりやすかった初期(0分後)、1時間後、3時間後のサーモ画像で比較してみます。
▼0分後
温度の幅は25〜45℃。青に近づくほど温度は低く、赤〜白に近づくほど温度が高いことを示しています。
カバーにセットした直後では、「ぬくぬく(フランネルVer.)EWT-2162」、および「ぬくぬく(アニマル)EWT-2144」の顔部分の温度が高いことがわかります。
「ぬくぬく(neko Like)EWT-2329」は2製品と比べると温度は低めですが、全体が均一に暖まっています。
猫型の「ぬくぬく(neko Like)EWT-2328」は、湯たんぽの入っている胴体の部分だけ色が変わりました。
▼1時間後
1時間後も、「ぬくぬく(フランネルVer.)EWT-2162」、「ぬくぬく(アニマル)EWT-2144」の顔部分の温度が高く、それらに次いで、広範囲が黄色を示している「ぬくぬく(neko Like)EWT-2329」の温度が高いことがわかります。
一方、猫型の「ぬくぬく(neko Like)EWT-2328」については、カバーに入れた直後と見え方がほぼ変わっていません。
▼3時間後
3時間後は、猫型の「ぬくぬく(neko Like)EWT-2328」、「ぬくぬく(neko Like)EWT-2329」は全体が青色っぽくなり、表面温度が下がりました。
「ぬくぬく(フランネルVer.)EWT-2162」、「ぬくぬく(アニマル)EWT-2144」の顔部分は、黄緑色の部分がまだ残っており、暖まり性能と持続力は優秀だと言えます。
テスト2:機能性はどうなの?
結果:ファスナーが隠れているほうがデザイン的にも安全面としてもGOOD!
「ぬくぬく(neko Like)EWT-2329」、「ぬくぬく(フランネルVer.)EWT-2162」のようにファスナーにカバーがかかっているほうが、爪などを引っ掛ける心配が少なくて安心です。
猫型の「ぬくぬく(neko Like)EWT-2328」と「ぬくぬく(アニマル)EWT-2144」は、ファスナーがむき出しになっています。
長い毛足で多少隠れるものの、ファスナーがプラプラしがち。それに、ファスナーがつねに見えていると少々野暮ったい印象です。
テスト3:持ちやすさやフィット性は?
結果:厚みのある生地のほうが持ちやすくて体にもフィットした!
今回は、腰元に当ててフィット感を検証した結果、4製品の中でもっとも体にフィットしたのは、新製品の「ぬくぬく(neko Like)EWT-2328」でした。
猫の頭と体の間のクビレが腰にうまく引っかかり、ズリ落ちることなく安定。
次いで厚みのある「ぬくぬく(アニマル)EWT-2144」も、まずまずのフィット感でした。
「ぬくぬく(neko Like)EWT-2329」も、厚みのある生地なのでおおむねフィットしました。「ぬくぬく(フランネルVer.)EWT-2162」については、生地が薄めで腰との間に隙間ができてしまい、画像のように立てて使うとズリ落ちてきました。
「ぬくぬく(フランネルVer.)EWT-2162」は、持ち上げた際にカバーの中で湯たんぽがズレやすく、熱が伝わりやすい分、ずっと抱えていると暑く感じてしまいそう。
テスト4:カバーの着脱のしやすさは?
結果:ファスナーが端に配置されているほうが着脱しやすいです
「ぬくぬく(neko Like)EWT-2328」と「ぬくぬく(アニマル)EWT-2144」は、ファスナーがカバーの端に配置されているため、ガバッと開けて湯たんぽの出し入れがしやすかったです。
カバーの片面にファスナーが配置されている「ぬくぬく(neko Like)EWT-2329」と「ぬくぬく(フランネルVer.)EWT-2162」は、湯たんぽを差し入れたら、カバーを被せるひと手間がかかります。
カバーの片面にファスナーが配置されているタイプだと、蓄熱したての熱い湯たんぽにカバーをかぶせる作業がちょっと大変でした。
テスト5:手ざわりは?
結果:23年発売の2製品はとくにモフモフで気持ちよかった!
とくに手ざわりが良かったのは、23年新発売の「ぬくぬく(neko Like)EWT-2328」と「ぬくぬく(neko Like)EWT-2329」でした。
ふわモフの柔らかな感触で、裏地のついた「ぬくぬく(neko Like)EWT-2328」はクッション性も感じられました。
毛足の短い「ぬくぬく(フランネルVer.)EWT-2162」は、滑らかな手ざわりですが、いかんせん生地が薄いので若干頼りなく感じてしまいます。
「ぬくぬく(アニマル)EWT-2144」は、動物の顔の部分はサラッとして、周辺の毛足の長い部分は、マイクロファイバータオルのような親しみやすい質感でした。
23年発売の2製品の生地は、スムースな触り心地で見た目にも高級感があります。
テスト結果を振り返り!
スリーアップ「蓄熱式 エコ湯たんぽ ぬくぬく (フランネルVer.)」
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- 暖まり性能・持続性
- 機能性(ファスナー)
- 持ちやすさ・フィット感
- 着脱しやすさ
- 手ざわり
暖まり性能はトップ!布団を暖めるならコレで決まり
スリーアップ「蓄熱式 エコ湯たんぽ ぬくぬく(フランネルVer.)EWT-2162」は、暖まり性能・持続性で満点評価を獲得。カバーに湯たんぽをセットした直後から表面に熱が伝わるため、就寝時に冷えた布団を早く暖めたい時にはぴったり。また、ファスナーがカバーで隠れる仕様になっているため、布団の中に入れていても素肌と接触しにくいのもうれしいポイントです。
- おすすめポイント
-
- 素早く暖まり、暖かさが持続する
- ファスナーが隠れているシンプルなデザイン
- がっかりポイント
-
- カイロとして使うにはちょっと熱く感じる
- 幅
- 23cm
- 奥行
- 28cm
- 高さ
- 5cm
- 重量
- 1.7kg(約)
- 保温カバーサイズ
- 縦28×横27cm
- 蓄熱温度
- 55℃(約)
- 消費電力
- 360W
- 電源コード長
- 1m(約)
- カラー展開
- アッシュピンク、シルキーベージュ、グレージュ、ミスティグリーン、グレー、ウォームピンク
- 型番
- EWT-2162
熱が伝わりやすいため、抱きかかえていると熱く感じることも。布団の中に入れてアンカとして使うのがおすすめです。
スリーアップ「蓄熱式 エコ湯たんぽ ぬくぬく(アニマル)」
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- 暖まり性能・持続性
- 機能性(ファスナー)
- 持ちやすさ・フィット感
- 着脱しやすさ
- 手ざわり
適度な暖まり方でフィット感もGOOD!
スリーアップ「蓄熱式 エコ湯たんぽ ぬくぬく(アニマル)」は、暖まり性能・持続性が4製品中2位でした。カバーが肉厚で裏地が付いているため、抱きかかえていても熱すぎることはなく、椅子と腰の間に挟んでもフィットしてくれました。アンカとしてもカイロとしても使いやすい、バランスに優れた湯たんぽです。
- おすすめポイント
-
- 暖まり性能・持続性が優秀
- 着脱しやすい
- がっかりポイント
-
- ファスナーがむき出し
- 幅
- 23cm
- 奥行
- 28cm
- 高さ
- 5cm
- 重量
- 1.7kg(約)
- 保温カバーサイズ
- 縦26×横30cm
- 蓄熱温度
- 55℃(約)
- 消費電力
- 360W
- 電源コード長
- 1m(約)
- カラー展開
- マングース、ヒツジ、ウサギ、アルパカ
- 型番
- EWT-2144
可愛らしいデザインで、お値段と使い勝手のバランスが良いですね。
スリーアップ「蓄熱式 エコ湯たんぽ ぬくぬく(neko Like) EWT-2329」
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- 暖まり性能・持続性
- 機能性(ファスナー)
- 持ちやすさ・フィット感
- 着脱しやすさ
- 手ざわり
高級感漂う上質な質感で、均一に暖まる
スリーアップ「蓄熱式 エコ湯たんぽ ぬくぬく(neko Like) EWT-2329」は、暖まり性能と持続性は3位でしたが、暖まり方が均一で地厚な生地が熱を優しく伝えてくれるため、布団をじんわり温めたり、直接持ってカイロとしても使いやすいです。高級感のあるフワフワの生地に、ファスナーを隠したスッキリとしたデザインは、どんなインテリアにも馴染んでくれそうです。
- おすすめポイント
-
- 高級感のあるフワフワ生地
- じんわり暖まる
- がっかりポイント
-
- 着脱はしにくい
- 幅
- 23cm
- 奥行
- 28cm
- 高さ
- 5cm
- 重量
- 1.7kg(約)
- 保温カバーサイズ
- 縦28×横27cm
- 蓄熱温度
- 55℃(約)
- 消費電力
- 360W
- 電源コード長
- 1m(約)
- カラー展開
- グレージュ、グレー
- 型番
- EWT-2329
落ち着いた色合いがおしゃれです。リビングで使っても違和感なさそうですね。
スリーアップ「蓄熱式 エコ湯たんぽ ぬくぬく(neko Like) EWT-2328」
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- 暖まり性能・持続性
- 機能性(ファスナー)
- 持ちやすさ・フィット感
- 着脱しやすさ
- 手ざわり
ずっと撫でていたい猫型の湯たんぽ
スリーアップ「蓄熱式 エコ湯たんぽ ぬくぬく(neko Like) EWT-2328」は、4製品の中でもっとも生地が分厚いためか、暖まり方はかなり穏やか。アンカとして使うには暖かさが物足りない印象ですが、長時間接触していても熱くなりすぎず、猫のかたちが体に絶妙にフィット。ふわふわモフモフの手ざわりも心地よく、ずっとそばに置いて温もりを感じていたくなります。
- おすすめポイント
-
- 手ざわりがとても良い
- 体にフィットする形状
- がっかりポイント
-
- アンカとして使うには暖まり方が物足りない
- 幅
- 23cm
- 奥行
- 28cm
- 高さ
- 5cm
- 重量
- 1.7kg(約)
- 保温カバーサイズ
- 縦55×横26cm
- 蓄熱温度
- 55℃(約)
- 消費電力
- 360W
- 電源コード長
- 1m(約)
- カラー展開
- グレージュ、グレー
- 型番
- EWT-2328
抱きかかえていると、ほのかに暖かさを感じます。
おわりに
以上、スリーアップの蓄熱式エコ湯たんぽ4製品のおすすめランキングでした。
今回は暖まり性能・持続性に優れたスリーアップ「蓄熱式 エコ湯たんぽ ぬくぬく (フランネルVer.)」がベストバイになりましたが、アンカとして使うのか、カイロとして使うのかによって向いている製品は変わってきますし、デザインの好みで選ぶのももちろんアリです。
ぜひ今年の冬は、小回りのきくパーソナルな暖房アイテム「蓄熱式湯たんぽ」でぬくぬく過ごしてみませんか?
「ぬくぬく(フランネルVer.)EWT-2162」は、生地が薄めなので冷めるのも早いかと思いきや、意外と暖かさが持続しました。