小型のスマートスピーカー、新Echoシリーズはおすすめ?
今年の春、新たに発売されたスマートスピーカーがAmazon「Echo Pop」です。Echoシリーズのなかで、これまでエントリーの役割だった「Echo Dot」とは違うラインナップとして登場しました。
しかし、その3カ月前にDotシリーズからも新製品Amazon「Echo Dot with clock 第5世代」が出ており、両シリーズがどう違うのか気になるところ。
そこで今回は、この2つの新製品の「音質」と「使い勝手」を比較し、違いや特徴のほか、どのような人におすすめなのかを紹介します。
そもそもスマートスピーカーとは?
スマートスピーカーとは、Wi-Fiにつないで家電を一括管理できる製品です。音声操作が可能で、外出先から自宅の家電の操作もできます。
それでは、まずは今回レビューする、Amazon「Echo Pop」とAmazon「Echo Dot with clock 第5世代」を順に紹介します。
Amazon「Echo Pop」
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Amazon「Echo Dot with clock 第5世代」
新登場したAmazon「Echo Pop」と「Echo Dot with clock 第5世代」は、Echoシリーズの中でも安い小型のエントリーモデル。
「Echo pop」の操作方法は音声だけ。スピーカーは前機種より大きく、Amazonの評価は4.5。レビュー数は14件で、「寝室に置いています。好きな音楽を気軽にかけられて満足。コンパクトなサイズもいいです」という声がありました。
一方、「Echo Dot with clock 第5世代」は、LEDで時刻以外にも天気や曲名も表示。Amazonの評価は4.3。レビュー数は910件で、「別売りの赤外線リモコンと連携して使っています。音声やセンサーで家電を操作でき便利です」という声がありました。
ちなみに、このほかのEchoシリーズは4モデルあります。安い順から紹介していきます。
Amazon「Echo Dot 第3世代」
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2019年10月に発売したAmazon「Echo Dot 第3世代」は、スマートスピーカーのデビューにおすすめの製品です。
- 幅
- 99mm
- 奥行
- 99mm
- 高さ
- 43mm
- 重量
- 300g
- 型番
- 53-021740
Amazon「Echo Dot 第5世代」
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- 実勢価格: ¥3,931〜
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2022年2月に発売したAmazon「Echo Dot 第5世代」は、温度検知機能などの新機能を搭載しています。
- 幅
- 100mm
- 奥行
- 100mm
- 高さ
- 89mm
- 重量
- 304g
- 型番
- 53-027797
Amazon「Echo Dot 第4世代」
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- 実勢価格: ¥5,978〜
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2020年10月に発売したAmazon「Echo Dot 第4世代」は、デザインが球体形に変化しました。
- 幅
- 144mm
- 奥行
- 144mm
- 高さ
- 133mm
- 重量
- 940g
- 型番
- 53-024607
Amazon「Echo Studio」
- AmazonEcho Studio
- 実勢価格: ¥25,480〜
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2019年12月に発売したAmazon「Echo Studio」は、Dolby Atmos(ドルビーアトモス)対応のハイエンドモデルです。
- 幅
- 175mm
- 奥行
- 175mm
- 高さ
- 206mm
- 重量
- 3.5kg
- 型番
- 53-021327
価格でいうと、今回検証する「Echo Pop」は「Echo Dot 第3世代」と「Echo Dot 第5世代」の間に位置し、「Echo Dot with clock 第5世代」は「Echo Dot 第5世代」と「Echo Dot 第4世代」の間に位置します。いずれも1万円しない、Echoシリーズのなかでも安くて買いやすいモデルです。
それでは以上をふまえて、「Echo Pop」と「Echo Dot with clock 第5世代」の音質と使い勝手を比較検証します!
「Echo Pop」と「Echo Dot with clock 第5世代」のスペックの差と検証方法は?
検証の前に、「Echo Pop」と「Echo Dot with clock 第5世代」のスペックの違いを確認しておきましょう。
両者の大きな違いは、モーション検知・温度センサー・タッチセンサーの有無。「Echo Pop」は音声でしか操作ができません。
スピーカーサイズ | モーション検知 | 温度センサー | タッチセンサー | 重量 | カラー | |
Echo Pop | 1.95インチ | 非対応 | 非対応 | 非対応 | 196 g | 4色 |
Echo Dot with clock 第5世代 | 1.73インチ | 対応 | 対応 | 対応 | 351 g | 2色 |
また、「Echo Pop」は本体が108g軽量化したものの、スピーカーのサイズはやや大型化。色は黒や白の定番カラーにパステルカラーを加えた4色展開となっています。
検証方法
今回の検証では「音質」と「使いやすさ」をチェックしました。
音質は、原田さん(東京音研放送サービス代表)とゴン川野さん(オーディオライター)が試聴して評価。使いやすさは、「Echo Pop」と「Echo Dot with clock 第5世代」を比較しながら、編集部が細かく確認しました。
それでは検証結果を見てみましょう!
検証1:音質
「Echo Pop」が優位! 低音は弱いけどボーカルがなめらか
両製品を比較したところ、音質は「Echo Dot with clock 第5世代」よりも2500円ほど安い「Echo Pop」がまさかの勝利。サウンドの傾向としては、ドライな「Echo Dot with clock 第5世代」に対し、ウォームな「Echo Pop」と真逆な印象でした。
「Echo Pop」のほうが日本人の耳に、より聞きなじみが良かったです。音がなめらかで女性ボーカルの声もしっかり聴かせてくれて、アコースティック系の音楽も聴けます。音楽を聴く機会が多い人は「Echo Pop」を選ぶのがおすすめです。
ただし、製品が大型化したとはいえ、手のひらサイズなので低音は弱く、やや物足りなさも。ドラムのキックは聞こえますが、ベース音が聞こえませんでした。向いている音楽のジャンルはJ-Pop、不向きなジャンルはJazzです。
一方の「Echo Dot with clock 第5世代」は、中音域が不自然に盛り上がるため音のバランスが悪く、相性のいい音楽が限定的。向いているのは最近の打ち込み系のJーPopぐらいでしょう。
音質総合 (30点) |
大音量 (5点) |
小音量 (5点) |
解像度 (10点) |
レスポンス (10点) |
音の広がり (10点) |
|
Echo Pop | 17点 | 3 | 4 | 6 | 6 | 4 |
Echo Dot with clock 第5世代 | 14点 | 2 | 3 | 4 | 4 | 5 |
「Echo Pop」は大きい音だとひずんでしまいますが、小音量ではしっかり1音1音を聴かせてくれます。
Bluetoothスピーカーとしては4000円ぐらいのJBLのスピーカーのほうが音はいいです。
音の出る方向にも差があった
「Echo Pop」は前方向に向かって音が出るのに対して、「Echo Dot with clock 第5世代」はボタンと液晶の間にスピーカーを上向きに内蔵。製品を囲むように音を出します。
そのため、「Echo Dot with clock 第5世代」のほうが音に広がりがあり、360度どの位置からも音を聴けます。2製品を選ぶときは置き場所も考慮して選んでください。
検証2:操作性
設置しやすさもボタン操作もほぼ変わらない
操作性では、両者にそれほど大きな差は見られませんでした。
「Echo Dot with clock 第5世代」は本体に4つのボタンがありましたが、「Echo Pop」はマイクのボタンが1つに集約され3つに。本体上部の中央がマイクのオン/オフ、左右が音量ボタンです。
また、「アレクサ」と呼びかけるとライトバーが青く点灯し、音声を聞き取ります。
製品サイズを比較すると、若干の差がありました。横幅はほぼ同じですが、「Echo Pop(左)」は奥行きがコンパクトです。
重量は「Echo Dot」の304gに対し、「Echo Pop」は196gと、100g以上の軽量化を図っています。
持ってみた際の重量感は想像以上に差を感じ、「Echo Pop」が軽くて優秀。デスクやベッドサイドに気軽に置けます。
検証3:機能
「Echo Pop」:センサーは非搭載で家電自動化はできない
「Echo Pop」と「Echo Dot with clock 第5世代」の一番の違いは、温度センサーとモーション検知機能の有無です。
「Echo Pop」は自宅の家電を自動で管理するために必要なセンサー類を一切搭載していないため、家電の操作は音声操作のみ。スマートホームのメインスピーカーとしてはやや物足りない印象です。
家に別のスマートスピーカーがある場合や、あくまで音楽を聴くのがメインという人が「Echo Pop」を選ぶのはアリでしょう。
「Echo Pop」を使って自宅の家電を自動化させるのであれば、別途スマートハブを購入する必要があります。
スマートハブを買うなら、おすすめなのはこちら。
スイッチボット「SwitchBotハブ2」
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スイッチボット「SwitchBotハブ2」があれば、スマートスピーカーや各家電のリモコンを登録できます。外出先からスマホでリモコンの操作が可能です。
- 幅
- 80mm
- 奥行
- 25mm
- 高さ
- 70mm
- 重量
- 63g
- 型番
- W3202100
「Echo Pop」を使うなら、別途でハブを購入はアリ。今後スマートホームを始める際に役立つでしょう。
「Echo Dot with clock 第5世代」:センサー内蔵でスマートホーム化が捗る
一方、「Echo Dot with clock 第5世代」は温度センサーやモーション検知機能を搭載するため、温度や人の部屋の出入りで家電を自動で操作することができます。
LED時計は時刻以外にも天気や曲名も表示でき、パッと見で情報が得られるのも◎。スマートホーム化を促進したい人におすすめです。
▼温度センサー
温度センサーにより、「温度が上がったらエアコンをつける」を自動で行えます。
▼モーション検知
モーション検知搭載で、「部屋に入ったら照明をつける」が可能です。
検証4:使い勝手
「Echo Pop」:「Echo Dot with clock 第5世代」と同じく2台接続が可能
「Echo Dot with clock 第5世代」同様、2台をペアリングして使えるので、ステレオスピーカーとして広がりのある音を再生できます。パソコンから繋ぐのにちょうどいいです。
「Echo Dot with clock 第5世代」:音声表示がわかりづらい
音量を変えるとき、ひとつの数字の中に3段階大きさがあり、音量が上がっているのかわかりづらい印象でした。
Amazon「Echo Pop」と「Echo Dot with clock 第5世代」の検証まとめ
Amazon「Echo Pop」
- AmazonEcho Pop
- 実勢価格: ¥2,388〜
11/29(金)~12/6(金)Amazonで見る¥2,480〜
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- 総合評価
Amazon「Echo Dot with clock 第5世代」
- 総合評価
以上、Amazon「Echo Pop」と「Echo Dot with clock 第5世代」の比較検証レビューでした。
音質では「Echo Pop」が上。操作性は両者にそこまで違いはなかったですが、コンパクトで置き場に困らないのも「Echo Pop」です。
ただし、スマートスピーカーとしての機能では、センサー内蔵の「Echo Dot with clock 第5世代」が優秀。自宅の家電と連携ができます。
今回の結論としては、総合評価はスマートホーム促進派におすすめな「Echo Dot with clock 第5世代」のほうが高評価となりました。でも、音質重視でコンパクトさを求めるなら「Echo Pop」のほうをおすすめします。
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モーション検知があると「部屋に入ると自動で照明をつける」などの設定ができます!