アンカー・ジャパン「マッハ V1 Ultra」
アンカー・ジャパン
マッハ V1 Ultra
実勢価格:¥119,900
サイズ:W278×D254×H1178mm・約5.7kg
連続使用時間:最大82分(スマートモード、吸引モードの使用時)
浄水タンク容量:820ml
汚水タンク容量:720ml
フロアクリーナータンク容量:120ml
まずはアンカーの掃除機から紹介します。
アンカー・ジャパン「マッハ V1 Ultra」は、吸引と水拭きを同時に実施するスマートモード、スチームで汚れを落とすスチームモード、吸引のみのモードと、1台3役のコードレス水拭き掃除機。
音声ガイダンスで操作方法をナビゲーションしてくれるので、説明書を見なくても使い始めることができます。床の汚れ具合と掃除の進行度などは液晶ディスプレイに表示されます。
掃除後の回転ブラシは、セルフクリーニングボタンを押すと洗浄から乾燥まで行ってくれるので、いつも清潔を保てます。
液晶ディスプレイで現在のモードがひと目でわかる
現在のバッテリー残量や運転中のモード、床の汚れ具合などが液晶ディスプレイで表示され、ひと目でわかります。すべての情報を手元で確認できるのはとても便利です。
床をスチームで濡らして拭き掃除ができる
温かいスチームで掃除できるスチームモードで、頑固な床の汚れも落としやすいです。スチームが汚れを浮かせて、家中のホコリを徹底的に除去してくれます。
ふきんのような回転ブラシでホコリを拭きとる
回転ブラシは毛足が短めのふきんのような素材で、床の汚れには最適。ただし、毛足が1cm以上のものや動物の毛皮素材のカーペットは非推奨です。
浄水タンクは820mlの大容量
水拭きやスチーム掃除、回転ブラシのセルフクリーニングの際に使う浄水タンクは、820mlの大容量。水の継ぎ足しが少なくてすみます。
エレクトロラックス「UltimateHome 700 EFP71525」
エレクトロラックス
UltimateHome 700
EFP71525
実勢価格:¥78,100
サイズ:W224×D235×H1008mm・1.9kg(フロアユニット+ハンドユニット)
連続使用時間(スティッククリーナー):低電力モード/約40分・通常モード/約20分・最大モード/約10分
連続使用時間(ハンディクリーナー):低電力モード/約50分
集じん容量:300ml
次はエレクトロラックスの掃除機です。
軽量スティッククリーナー人気の高まりを受け、エレクトロラックスが日本で先行発売するのが、本体約1.9kgの「UltimateHome 700 EFP71525」。
フローリング用のパワープロフロアノズル、カーペットにも対応するパワープロマルチサーフェスフロアノズル、UVベッドノズルに加えてハンディクリーナー用の4つのノズルが付属するので、部屋を隅々まで立体的に掃除できます。所有欲をそそるデザインも魅力的です。
スマートなデザインで掃除中&置いても映える
外見もさることながら、ダストボックスから見えるセパレーションサイクロンなどもゴールドで高級感があるデザインです。どんな部屋にも違和感なくなじみます。
UVベッドノズルでソファやふとんの掃除も楽
UVライト付きの電動ブラシで、ソファやふとんからホコリなどを根こそぎ吸い込んでくれます。
ハンディクリーナーとしての使い勝手が上々
アングルノズルをはじめとする4つのノズルの使い勝手がよく、軽いので高いところの掃除もラクちんです!
パワープロフロアノズルが床の溝に密着する
パワープロフロアノズルの緑の部分が、床の溝などにたまった繊維やホコリなどを逃しません。
アンカーとエレクトロラックスの掃除機の検証方法は?
今回、アンカー・ジャパン「マッハ V1 Ultra」とエレクトロラックス「UltimateHome 700 EFP71525」を4カテゴリ7項目のテストで比較。家電プロレビュアーの石井和美さんと、主婦ライターの石原美紀子さんと一緒に、掃除機としての実力を徹底チェックしました。
テスト1:吸引性能
フローリング・カーペット・じゅうたんに、砂・コーヒー粉・紙片・毛髪を散布。掃除機を往復させ、往路と復路で残ったゴミの量から吸引力を点数化し、平均しました。
テスト2:静音性
掃除機の真上と真横に騒音計を置いて掃除機を最強モードでスイッチオン。2カ所の騒音値を計測、平均し、評価しました。70dB(デシベル)は、高速走行中の自動車内程度の大きさです。
テスト3:手にかかる負荷
掃除機をかける姿勢での手にかかるずっしり感を、フォースゲージで測定。1Nはおよそ100gなので、10Nで約1kgの負荷が手にかかるということです。7.50N未満を5点満点としました。
テスト4:使い勝手のよさ
石井さんと石原さんが掃除機を使用し、使っているときの重みや手首とヘッドの連動性、ゴミ捨ての簡単さ、手入れのしやすさ、毛の絡まり具合、ノズルの使いやすさなどを評価しました。
今回は、吸引性能と使い勝手のよさに注目。それぞれの検証結果を順に解説していきます。
【吸引性能】アンカー「マッハ V1 Ultra」は砂汚れ、エレクトロラックス「UltimateHome」は壁際の汚れに強い
アンカー・ジャパン「マッハ V1 Ultra」の検証結果
▼吸引性能のテスト結果
- フローリング×砂:7.5/10点
- カーペット×コーヒー粉:4/10点
- 壁際・突き当たり×コーヒー粉:6/10点
- じゅうたん×紙片・毛髪:8/10点
フローリング×砂【評価:合格】
往路は溝、床面ともにやや多めに砂が残たので2.5点。復路では砂が少しだけ残りましたが、ほぼキレイなので5点。吸い取るというより、ふきんで拭き取る印象です。
カーペット×コーヒー粉【評価:微妙】
往路ではコーヒーがほぼ取れなかったので1.5点。復路では掃除機の重みでコーヒーがカーペットに沈み込んでしまったような感じでほぼ取れず、2.5点です
壁際・突き当たり×コーヒー粉【評価:微妙】
壁際はキレイになったので5点満点ですが、吸い取るというよりふきん状の回転ブラシで粉を隅に追いやっている印象。突き当たりに粉がかなり残ったので1点です。
じゅうたん×紙片・毛髪【評価:優秀】
紙片は8枚中1枚しか残らずかなり優秀。髪の毛は8本中2本が残ってしまったので8点です。ふきん状の回転ブラシに髪の毛がうまく絡めば吸い取れます。
エレクトロラックス「UltimateHome 700 EFP71525」の検証結果
▼吸引性能のテスト結果
- フローリング×砂:7/10点
- カーペット×コーヒー粉:4.5/10点
- 壁際・突き当たり×コーヒー粉:8.5/10点
- じゅうたん×紙片・毛髪:9/10点
フローリング×砂【評価:合格】
往路は砂が溝だけではなく床面にもやや多めに残りました。復路では溝に若干砂が残ったものの、ほぼ吸い取ったので往路2.5点、復路4.5点の合計7点です。
カーペット×コーヒー粉【評価:微妙】
往路はアンカー・ジャパン「マッハ V1 Ultra」よりも粉残りが少ないとはいえ、かなり粉が残ったので2点。復路はもう少し吸ってくれるかと思いきや、かなり粉が残ってしまったので2.5点です。
壁際・突き当たり×コーヒー粉【評価:優秀】
壁にヘッドがピッタリと密着し、壁際には粉がほぼ残らなかったので5点満点。突き当たりに少しだけ粉は残りましたが、3.5点と優秀です。
じゅうたん×紙片・毛髪【評価:優秀】
掃除機を往復させた結果、紙片は8枚中1枚しか残りませんでした。髪の毛も8本すべてを吸い取ったので、10点満点中9点と高評価です。
【使い勝手のよさ】アンカーの製品は汚れは落ちがいいが重い、エレクトロラックスの製品ははソツなく優秀なつくり
アンカー・ジャパン「マッハ V1 Ultra」の検証結果
▼使い勝手のテスト結果
- 20/50点
ここは優秀
スチームの汚れ落ちはさすが!
フローリングに水を含ませた赤土を塗布。乾燥後にスチームモードで1往復させました。赤土汚れがほぼ完璧に落ち、検証チームからは「すごい!」と歓声が上がりました。
ここが惜しい
とにかく重くて掃除していて疲れる
スイッチを入れると自走してくれるので掃除機をかけるのはラクですが、切るとめちゃ重。ヘッドを持ち上げたり、階段を昇ることも含めてが「掃除」であり、この重さではモチベが上がりません。
汚水タンクを洗うのが憂鬱
吸引+水拭きのスマートモードだと、吸い取った汚れ(大きなものは分離される)が水分と一緒になってかなりの汚水に。
台所や洗面所に流すのはかなり嫌です。
エレクトロラックス「UltimateHome 700 EFP71525」の検証結果
▼使い勝手のテスト結果
- 36/50点
ここは優秀
豊富な付属ブラシで掃除が楽しい!
取り付け口が曲がるので、アングルノズルを付けるとサッシの溝など細かい部分にもピッタリとフィット。ホコリをラクラク吸い取れます。
取り付け口のレバーは足でおろしてノズルの付け替えができます。わざわざかがまなくていいのはラクですし、ユーザー目線がうれしいです。
ここが惜しい
掃除機を寝かせるとヘッドが浮くことがある
ソファやベッドの下などに難なくノズルが入ります。ただ掃除機を寝かせるとヘッドが浮くことがあるため、狭い部分に入りにくいことも。ハンドユニット部を横に倒せばヘッドは浮きませんが、惜しいです。
使っていると1.9kgよりも重く感じる
持つとさほど軽くないのが正直なところ。バッテリーが持ち手の後ろにあるなど「重心が持ち手の後ろ」なので、重く感じるようです。また、ヘッドが軽く動きすぎて方向性が定まらないこともあります。
アンカーとエレクトロラックスの掃除機の検証まとめ
以上、アンカー・ジャパン「マッハ V1 Ultra」とエレクトロラックス「UltimateHome 700 EFP71525」の検証レビューでした。
1台3役と着眼点はいいのに荒削りなアンカー・ジャパン「マッハ V1 Ultra」と、こなれたエレクトロラックス「UltimateHome 700 EFP71525」という印象です。
アンカー・ジャパン「マッハ V1 Ultra」は、掃除がおっくうになるほどの重さがネック。エレクトロラックス「UltimateHome 700 EFP71525」はさほど軽く感じませんが、豊富なノズルや付け替えの簡単さ、ハンディクリーナーとしての使い勝手のよさなど、よく考えられた優秀な掃除機といえます。
最後に、それぞれのテスト結果とよかった点・残念だった点をまとめてお伝えします。
アンカー・ジャパン「マッハ V1 Ultra」
アンカー・ジャパン
マッハ V1 Ultra
実勢価格:¥119,900
サイズ:W278×D254×H1178mm・約5.7kg
連続使用時間:最大82分(スマートモード、吸引モードの使用時)
浄水タンク容量:820ml
汚水タンク容量:720ml
フロアクリーナータンク容量:120ml
▼テスト結果
- 合計点数 :51.5/100点
- 吸引性能 :25.5/40点
- 静音性 :5/5点(68.9dB)
- 手にかかる負担:1/5点(17.67N)
- 使い勝手のよさ:20/50点
- 総合評価:2.58/5点
▼よかったポイント
- 液晶パネルでのガイドは親切
- スチームの汚れ落ちはいい
▼残念だったポイント
- 重すぎる
- 吸引というよりゴミを押しやる感覚
ベストバイ:エレクトロラックス「UltimateHome 700 EFP71525」
エレクトロラックス
UltimateHome 700
EFP71525
実勢価格:¥78,100
サイズ:W224×D235×H1008mm・1.9kg(フロアユニット+ハンドユニット)
連続使用時間(スティッククリーナー):低電力モード/約40分・通常モード/約20分・最大モード/約10分
連続使用時間(ハンディクリーナー):低電力モード/約50分
集じん容量:300ml
▼テスト結果
- 合計点数 :72/100点
- 吸引性能 :29/40点
- 静音性 :4/5点(73.5dB)
- 手にかかる負担:3/5点(11.88N)
- 使い勝手のよさ:36/50点
- 総合評価:3.6/5点
▼よかったポイント
- 所有欲をそそるデザイン
- ハンディクリーナーが優秀
▼残念だったポイント
- ヘッドが思い通りに動かないことがある
- 使ってみるとそこまで軽く感じない
エレクトロラックス「UltimateHome 700 EFP71525」はよくまとまった掃除機で、今回ベストバイに選ばれました。ただ、マンションや1フロアの掃除ならばアンカー・ジャパン「マッハ V1 Ultra」も選択肢としてアリです。
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