ホーム自動窓拭きロボットって何? これまでの品質は?

自動窓拭きロボットは、本体と窓の間にある空気を抜くことで窓に貼り付き、洗浄液を噴射しながら、裏面につけたマイクロファイバークロスなどで拭き掃除をする家電製品の総称です。

自動窓拭きロボットって何? これまでの品質は? イメージ

上の写真のように、本体の形状や稼働時の動き方は、製品によってさまざまです。

前回の自動窓拭きロボット検証では「よい点もあるが課題も多い」という結果…

過去に『家電批評』が行った自動窓拭きロボット検証では、高評価を得た製品はありつつも、まだまだ課題が多いジャンルとの評価でした。

以下は、前回検証を踏まえた自動窓拭きロボットの品質に対するよかった印象と残念だった印象です。

▼よかった点
・ベストバイ製品は窓のすみずみまで汚れを拭き取れた
・ロボットが掃除している間に人間は別のことができる
・操作ボタンやリモコンは直感的に使えた

▼残念だった点
・製品によっては固定場所に注意しないと落下の懸念がある
・複数の窓を拭き掃除するたびに準備→設置の労力がかかる
・製品によっては四隅の汚れが残るものもある
・専用洗剤しか使えない製品は、ランニングコストがかさむ

自動的に窓拭きが完了するため、その間に他のことができる点は大きなメリットですが、その窓拭き自体が雑なものもあれば、落下などのリスクがある製品もあり、製品選びには注意が必要でした。

ホーム11月発売の自動窓拭きロボット、エコバックス「WINBOT W1 PRO」の実力は?

11月発売の自動窓拭きロボット、エコバックス「WINBOT W1 PRO」の実力は? イメージ

エコバックス
WINBOT W1 PRO
実勢価格:49800円

サイズ:W270×D270×H77.5mm
重量:1.5kg
モップサイズ:262×262mm
電源コード長:1.2m

※エコバックス公式Amazonストア、並びにコーポレートストアのみで販売

家庭用ロボットの総合メーカー・エコバックスから、2022年11月25日に最新自動窓拭きロボット「WINBOT W1 PRO」が登場しました。

洗浄液をクロスさせて噴射し拭き上げることで頑固な汚れを落とすことができ、スムーズで安定した動きを実現している点などがアピールポイントです。

ちなみに、前機種のエコバックス「WINBOT X」は『家電批評』2021年12月号でベストバイを獲得しています。

11月発売の自動窓拭きロボット、エコバックス「WINBOT W1 PRO」の実力は? イメージ2
前回検証における前機種「WINBOT X」のテスト風景

前機種は、掃除のプロも認める拭き残しの少なさでしたが、設置しやすさや静音性に課題があったのも事実。

ということで、今回のエコバックスの新製品「WINBOT W1 PRO」の検証も前回と同様に、お掃除のプロである東京の便利屋さん「エイトピース」代表・塩月孝仁さんのご協力をいただき、実際に掃除を行い評価。

使い勝手や操作性など、多角的にその実力をチェックしました!

ホームテスト1:窓拭き開始までの準備は大変なの?

結果:これまでの窓拭きロボットと同様に「貼ってスイッチオン」までの手間は発生した

前機種「WINBOT X」と新製品「WINBOT W1 PRO」とでは、窓拭き開始までの準備に大きな変更はありませんでした。

本体を充電→洗浄液を投入→設置といった作業は毎回必要です。

以下準備における手間の軽減は、今後のアップデートに期待しましょう。

準備1:専用洗浄液をタンク内に入れる

準備1:専用洗浄液をタンク内に入れる イメージ

あらかじめ本体を完全に充電し、電源コードをコンセントに接続。その後、付属の洗浄液をタンクに入れます。

ちなみに洗浄液は、実勢価格2580円(1リットル)で追加購入できます。

準備2:モップパッドを本体に貼り付ける

付属のモップパッドを濡らして絞り、本体の裏側にあるベルクロに貼りつけます。

準備2:モップパッドを本体に貼り付ける イメージ

モップパッドを軽く押さえるだけで、しっかり固定できます。

準備2:モップパッドを本体に貼り付ける イメージ2

ちなみにモップパッドを追加購入する場合、実勢価格2580円です。

準備3:安全テザーを結んでカラビナをロックする

準備3:安全テザーを結んでカラビナをロックする イメージ

本体から伸びる安全テザー(つなぎ止めるロープ)を、簡単に動かせない安定した物に結んで、カラビナをロックします。

万が一、本体が落下したときのために必ず結ぶようにしてください。

準備4:窓につけてスイッチを押せば自動運転!

裏側の電源スイッチを入れて窓にくっつけます。

準備4:窓につけてスイッチを押せば自動運転! イメージ

表側には大きめのハンドルがついているので、安定して持つことができます。

準備4:窓につけてスイッチを押せば自動運転! イメージ2

ブラウン色の合成皮革で握りやすく、高級感もあります

というわけで、このように自動窓拭きを開始するまでには準備が必要です。

とはいえ、もっとも面倒な窓拭き作業自体は自動で行ってくれるので、手作業で行う際の労力と作業時間を考えれば、準備工程の手間は我慢できるレベルと感じました

ホームテスト2:窓拭き時の動作を検証した印象は?

結果:とにかくラク! 想像以上に勝手に掃除してくれた

裏面のスイッチを入れてから本体を窓に軽く押しつけると、自動的に動き出します。

結果:とにかくラク! 想像以上に勝手に掃除してくれた イメージ

想像以上にスムーズで、カクカク止まったり、いきなりフリーズすることはありません。

例えば、窓の左下に設置すると、まず右方向へ動き、端に到達すると少し上に移動して、今度は左方向へ……。こうして窓全面をムダなく拭いてくれます。

思った以上に勝手に動き回って窓拭きしてくれるので、とにかくラクです。グニャグニャ曲がらず、直線的な動きなので、作業にムダがありません

前部の噴射口から、洗浄液を一定時間ごとにクロス状に噴射し、拭き掃除を進めていきます。

結果:とにかくラク! 想像以上に勝手に掃除してくれた イメージ2
洗浄液は点線のようにクロスして噴射

洗浄液は広い範囲に噴出されていました。

塩月孝仁 氏
東京都の便利屋さん エイトピース代表
塩月孝仁 氏 のコメント

さすがにプロが行う仕事ほどではないですが、汚れはしっかり落ちているのがわかりました。あらかじめ窓枠の部分などを自分で拭いておくとキレイに仕上がります。

ちなみに、当たり前ですが、カギの裏などは拭けないので、自分で拭く必要があります。

結果:とにかくラク! 想像以上に勝手に掃除してくれた イメージ3

ホームテスト3:アプリでの操作はしやすいの?

結果:リモコンと違って失くさないし、操作もわかりやすかった

掃除は自動で行われますが、スマホアプリで本体の動きのモードなどを変更することができます。

結果:リモコンと違って失くさないし、操作もわかりやすかった イメージ

アプリをスマホにインストールして本体と同期させる手間はありますが、リモコンを失くす心配がないうえに、大画面なので操作しやすいです。

本体の動きのモードは高速清掃、念入り清掃のディープ、往復清掃のスポットの3つから切り替えられます。

結果:リモコンと違って失くさないし、操作もわかりやすかった イメージ2

また、強制的に指定の隅の位置に戻すこともでき、清掃が完了したら知らせてくれます。

特に担当編集が便利だと感じたのが、本体トラブルなどで止まったときの対処法をイラストと文字で教えてくれる点。

結果:リモコンと違って失くさないし、操作もわかりやすかった イメージ3

これなら、いちいち取扱説明書を取り出す必要がありませんね。

ホームテスト4:疑似花粉や皮脂汚れは落としやすいの?

 結果1:疑似花粉はあっさり落ちた

窓の汚れの落ちやすさをテストするため、ガラスに擬似花粉をつけて、本体を3往復させてみました。

以下写真のように、テスト前は紫色の擬似花粉がたくさんついていますが……。

 結果1:疑似花粉はあっさり落ちた イメージ

本体を1往復するだけでも、かなりの疑似花粉が取れました。

 結果1:疑似花粉はあっさり落ちた イメージ2

3往復させると、完全に落とせました。

 結果2:皮脂汚れは少し残った

今度はガラスに人工皮脂をつけて、本体を3往復させてみました。

以下の写真のように、テスト前は手の形に皮脂汚れがついています。

 結果2:皮脂汚れは少し残った イメージ

3往復後は一見綺麗に見えますが、よく見ると皮脂汚れは1本筋になって残っていました。

 結果2:皮脂汚れは少し残った イメージ2

こうした強めの汚れは、自分の手で拭く必要がありそうです。

ホームテスト4:動作音はうるさいの?

結果:前機種より静音性が進化!離れた場所なら気にならなかった

結果:前機種より静音性が進化!離れた場所なら気にならなかった イメージ

50cm離れた場所から騒音計で計測したところ、数値は76.8dBでした。

近くにいると音の大きさは感じますが、離れれば気になりません。

松下和矢
LAB.360(ラボドットサンロクマル)室長
松下和矢 のコメント

前機種のエコバックス「WINBOT X」の騒音値は84.9dbだったので、大幅に静音性が改善されていました。

ホーム前機種の「WINBOT X」と比べるとどうなの?

結果:前機種より小型軽量化し、安価で扱いやすく進化した

前機種と新製品の進化の差分がわかるように、数値を並べてみました。

まずは、前機種「WINBOT X」の数値がこちらです。

前機種「WINBOT X」の各種数値は?
前機種「WINBOT X」の各種数値は? イメージ
サイズ 重量 実勢価格
W245×D245×H109mm 1.8kg 55924円

続いて、新製品「WINBOT W1 PRO」の数値がこちらです。

新製品「WINBOT W1 PRO」の各種数値は?
新製品「WINBOT W1 PRO」の各種数値は? イメージ
サイズ 重量 実勢価格
W270×D270×H77.5mm 1.5kg 49800円

前機種「WINBOT X」に比べて軽くなり、実勢価格も下がっていますね。また、凹凸が減ってスリムなデザインになったことで、持ち運びやすさも向上している印象でした。

ちなみに新製品「WINBOT W1 PRO」には、本体や付属品を収納できる高級感のあるボックスがついています。

新製品「WINBOT W1 PRO」の各種数値は? イメージ2
バックは取っ手付きで持ち運びしやすい

また、前述の通り、スマホでのアプリ操作なのでリモコンを失くす心配が少なく、動きも静音化。前機種より使いやすく進化しているといえるでしょう。

掃除のプロも以下のようにお墨付きをくださいました。

塩月孝仁 氏
東京都の便利屋さん エイトピース代表
塩月孝仁 氏 のコメント

以前、4製品の自動窓拭きロボットを検証したことがありますが、今回のエコバックス新製品は、他社製と比べてもバランスがよくなっています。

A+評価まとめ:窓拭きが面倒な家にお住まいの方なら大助かり!

以上が、2022年11月に発売したエコバックスの最新窓拭きロボット「WINBOT W1 PRO」の検証結果です。

掃除のプロと検証した結果、「価格も考えると、大きな家に住んでいる人にオススメできる」と感じました。

まとめ:窓拭きが面倒な家にお住まいの方なら大助かり! イメージ
まとめ:窓拭きが面倒な家にお住まいの方なら大助かり! イメージ2

エコバックス
WINBOT W1 PRO
実勢価格:49800円

サイズ:W270×D270×H77.5mm
重量:1.5kg
モップサイズ:262×262mm
電源コード長:1.2m

※エコバックス公式Amazonストア、並びにコーポレートストアのみで販売

▼評価

総合評価 総合点 窓の内側の
洗浄力
窓の外側の
洗浄力
設置しやすさ 隅までの届きやすさ 本体やアプリの
使いやすさ
静音性
A+ 94/100点 14/15点 15/15点 18/20点 19/20点 18/20点 10/10点

最後に、エコバックス「WINBOT W1 PRO」のよかった点と残念だった点をまとめました。

▼よかった点

  • 放っておいても勝手に窓掃除をしてくれるのでラク
  • 窓が大きい、たくさんついている、背が届かない場所にある家に便利

▼残念だった点

  • 枠やカギの裏側など、一部拭けない場所がある
  • 電源コードをつなげる必要があるのはやや面倒
塩月孝仁 氏
東京都の便利屋さん エイトピース代表
塩月孝仁 氏 のコメント

頑固な汚れがついているときは、自動窓拭きロボットを使う前にある程度汚れを取っておくとさらにキレイな仕上がりになるでしょう。

窓が小さい家なら自分で拭いたほうが速いのですが、窓が大きい家、窓がたくさんついている家、窓が縦に長くて手が届かない家には便利な掃除アイテムです。

当てはまる人はぜひチェックしてみてください!