Dell「XPS 13 Plus 9320」
Dell
XPS 13 Plus 9320
実勢価格:27万4800円
サイズ・重量:W295.30×D199.04×H15.28mm・1.23kg
ディスプレイ:13.4インチOLED 3.5K(3456×2160) タッチ操作対応
CPU:第12世代 Core i7-1260P
グラフィックス:インテル Iris Xe
メモリ:DDR5-5200 16GB
ストレージ:M.2 SSD 512GB
インターフェース:Thunderbolt 4×2
バッテリー:3セル 55Whr
OS:Windows 11Home 64bit版
Dell「XPS 13 Plus 9320」は2022年5月にリリースされた隙間のないキーボードとシームレスなタッチパッドが目を引くミニノートパソコンです。
おすすめポイント
- スッキリした見た目で軽くてスタイリッシュ
- 第12世代Core i7搭載で動作が軽快
- タッチ操作対応の有機ELディスプレイで画面がキレイ
残念ポイント
- 隙間のないキーボードやタッチパッドは好き嫌いが分かれそう
- インターフェースが少ないのでハブが必要
注目したい大きな特徴は、以下の3点です。
1:小さくて軽い本体に高性能が詰まっている
指1本で開けられる絶妙なヒンジ構造の本体には、第12世代Core i7や16GBメモリ、M.2SSDと高性能なパーツが詰まっています。
2:タッチ操作に対応したディスプレイも選べる
購入時にフルHD+、3.5K、UHD+の3種類の解像度から選択でき、3.5K、UHD+のディスプレイはタッチ操作にも対応しています。
3:スッキリしたデザインで、イヤホンも変換アダプターで接続
本体側面もスッキリしていて、Thunderbolt 4ポートが2つあるだけ。
USB Type-Aやイヤホンは変換アダプターで接続します。
続いては、プロによる検証レビューを紹介します。
レビューの視点:個性的なキーボードに注目!
今回はAV評論家の折原一也さんに「XPS 13 Plus 9320」を詳しくチェックしてもらいました。
本製品でもっとも目を引くのが、一般的なノートPCと大きく違うキーボード部分です。
キー同士の隙間がなく、本体の横幅を目一杯まで使って適度なキーピッチを確保しています。ファンクションキーは物理キーではなく、タッチキーを採用。指紋認証にも対応しています。
さらに、タッチパッドもシームレスでフチがありません。近未来感あふれるこのキーボード部が、果たしてどんな使い勝手なのか? ここが今回もっとも注目した部分です。
▼テスト方法
実際に製品を使用して、使い勝手や体感、ベンチマークなどを検証しました。
キーボード部の使い勝手:やや慣れが必要
まずは気になるキーボードを検証。隙間のないキーボードは思ったほど打ちづらさを感じません。ただし、やはり慣れは必要。特にファンクションキーは物理キーではないため、キーの場所を頻繁に確認したくなります。
一方、タッチパッドはエリアが明確ではありませんが、意外と直感的に使えました。
隙間のないキーボードは慣れるまで戸惑いがち
キーピッチが広いので打ちやすいものの、隙間のない感覚に指先が慣れるまでは戸惑いそうです。
タッチパッドの範囲はわりとすぐに慣れそう
タッチパッドはシームレスですが、わりと直感的にエリアを探り当てられます。
メディアキーかファンクションキーを選んで割り当てできますが、物理キーではないため頻繁に目視で確認する必要がありそうです。
使い勝手:携帯性バツグン&バッテリー長持ち
次に、キーボード部以外の使い勝手をチェック。サイズ感は優秀ですが、接続ポートの少なさが気になりました。
軽くて小さい本体は持ち歩きには最適
13インチで本体が小さいので持ち歩きにも適しています。ただし、そのままカバンに入れると傷が付きそうで心配。重量1.23kgは重くはないものの、最近のモバイルPCとしては飛び抜けて軽いというほどではありません。
高速なThunderbolt 4を装備でもUSBハブは必須
接続ポートは超高速なThunderbolt 4を2つ装備しています。ただし電源も共用なので、つないでしまうと残りは1つ。USBハブは必須でしょう。
バッテリーは予想外に長持ち
本体サイズが小さいわりに、バッテリーは予想以上に長持ちです。ただし最高性能モードで最大輝度だと、ネット動画の連続再生は4時間42分。また、底面も予想以上に熱くなりました。
基本性能:CPU&メモリ十分で画質もキレイ
続いて、基本性能をチェック。「XPS 13 Plus」には4つのモードが用意されていますが、ベンチマークはすべて最高性能(Ultra Performance)で計測しました。
一般的な作業には十分なCPU&メモリ
各種ベンチマークソフトで計測した結果、CPUやメモリ、SSD性能は申し分ありません。とくにメモリとSSDはかなり高速。実際に使っていてもサクサク動くので、一般的な作業でストレスを感じることはまずないでしょう。
▼CPU性能(CINEBENCH R23):良好
- Multi Core :6697
- Single Core:1699
▼メモリ性能(SiSoftware SandraLite):優秀
- 56.002 GB/秒
▼グラフィック性能(3DMark Night Raid):合格
- Score :18591
- Graphic:22434
▼SSD性能(CrystalDiskMark):難あり
- Read :6364MB/s
- Write:3840MB/s
メモリが高速なのでグラフィック性能も内蔵のわりに高スコアですが、重いゲームだとやや厳しそうです。
画質&音質も上々です
今回テストしたのは3.5K OLEDディスプレイモデルですが、画質はかなりキレイ。発色もクリアさも文句なしで、 暗所までしっかり表現されています。音質は中高域のシャープさ重視ですが、低音も一応聞けます。
タッチ操作もストレスなく行えました。
検証結果まとめ:価格は高いが満足感も高い!
Dell「XPS 13 Plus 9320」
Dell
XPS 13 Plus 9320
実勢価格:27万4800円
検証結果
総合:A評価(4/5pt)
- 基本性能:4.5/5pt
- 使い勝手:4/5pt
- 拡張性:3.5/5pt
- コスパ:3/5pt
検証した結果、Dell「XPS 13 Plus 9320」はDellのフラッグシップモデルだけあって、完成度はかなり高め。13インチノートとしては高価ですが、毎日持ち歩いてストレスなく作業をこなせるので、満足感も高いでしょう。キーボードまわりは慣れが必要ですが、慣れればかなり快適です。
13インチノートを持ち歩いて行うような作業であれば、スペックは十分過ぎるレベル。画質もキレイで、使い勝手にも不満はありません。スタイリッシュなノートPCを持ち歩きたい人にオススメです。
フルHD+なら4万円以上安い!
値段がネック……という方は、フルHD+(1920×1200)のタッチ非対応ディスプレイモデルを検討してみましょう。タッチ操作対応ディスプレイのモデルだと高価ですが、非対応モデルであれば4万円以上安くなります。
また、さほど重い作業をしないなら、CPUをCore i5に落とすという手もあり。Core i5でいい場合は、3万円ほど価格を下げられますよ。
以上、Dell「XPS 13 Plus 9320」の検証レビューでした。結論としては、価格は高いけれど満足感は高いおすすめの一台。高性能で持ち歩きやすいミニノートを検討するなら候補に入れてみてくださいね。
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