足枕とは？
足枕は寝そべった状態で、膝下や足首の下などに入れて、足を上げるために使う枕です。この姿勢は、長時間同じ姿勢を続ける人に多い足のむくみ・腰痛・冷え性を和らげるといわれています。具体的な足枕の役割や、適切な使い方を見ていきましょう。
足枕に期待できる効果
足枕には、立ち仕事やデスクワークによる足のむくみを軽減したり、腰痛の緩和や予防、冷え性対策に適していたりします。
足は心臓より低い位置にあり、血液やリンパ液の流れが滞りがちです。足枕は、足を心臓よりやや高い位置に維持することで、足に溜まっていた老廃物や余分なリンパ液を流し、足のむくみを軽減させるのです。血行が良くなると、冷え性を防ぐことにもつながります。
睡眠時に足枕を利用して腰骨がカーブする自然な姿勢をとると、腰への負担が減り、反り腰による腰痛の予防・緩和が期待できます。慢性的な足のむくみや腰痛に悩む人は、足枕を試してみると良いでしょう。
基本的な使い方
足枕とは、寝そべった姿勢で足を乗せる寝具のことです。就寝時、または足をリラックスさせたいときに使います。
就寝時や長時間使う場合は、膝から下の足全体を上げるタイプが適しています。腰に負担が掛かりにくく、寝返りをスムーズにできるからです。昼間や仕事上がりに短時間使うなら、足首や膝などの部分上げでも問題ありません。
睡眠時は、敷布団の下に大きいサイズの足枕をセットすると、足枕が転がらず傾斜角度も緩やかになるのでおすすめです。
足枕の選び方
足枕を効果的に使うには、目的や使用時間に合った選び方が重要です。足枕を探すときにポイントとなる、高さ・大きさ・形・材質について、それぞれの選ぶ基準を説明していきます。扱いやすく、自分に合った足枕を見つけましょう。
高さで選ぶ
足枕の高さは心臓よりやや上くらいがちょうど良く、足のむくみ対策なら15cm程度、腰痛対策なら10cm程度が目安です。高めの足枕の方が、足に溜まった血流やリンパ液を流しやすく、むくみが引きやすいからです。
腰に負担の掛かる体勢で寝ていることで起こる腰痛には、寝返りが打ちやすい10cm程度が適しています。
高すぎると足の血流が悪くなり、低すぎると効果が感じられないので、体が楽になる最適な高さを選びましょう。
大きさで選ぶ
ちょうど良い足枕のサイズは、使用時間が目安になります。就寝時に使う場合は、膝から下の足全体が乗り、寝返りを打っても落ちないぐらい幅のある商品が合うでしょう。横幅は60〜80cm程度だと安定感があります。
お昼の休憩や仕事終わりのリラックスタイムなど、ちょっと一休みするときに使うなら、持ち運びと収納に優れたコンパクトタイプが使いやすいです。足枕を使う場所や時間に合わせて、使いやすいものを選びましょう。
形状で選ぶ
足枕の形は使用目的や寝相で選べます。傾斜型はふくらはぎが乗せられる、なだらかな傾斜が特徴です。
腰痛対策には膝下に入れて使える、円柱型・三角型・傾斜型（背の高い側を手前にする）がおすすめです。足枕をサポート役に膝を曲げて寝ると、腰に掛かる圧力が分散され、腰回りの筋肉が凝るのを防げます。
むくみ対策はふくらはぎやかかとを上げる、筒型・足に合わせた凹凸付きの波型・傾斜型（背の低い側を手前にする）・足に巻き付けるタイプが適しています。
横向きに寝たい人や妊娠中には、上下に凹みがある横寝支援タイプ、どんな寝相でも外れない足に巻き付けるタイプと、寝姿で選ぶのも良いでしょう。
材質で選ぶ
足枕の使い心地は、硬さや肌触りにも左右されます。硬さは中に詰まっている素材の種類で決まります。ふんわり包み込む柔らかさが欲しいならビーズ、安定感を求めるなら低反発ウレタンがぴったりです。
肌触り重視の人は綿・ポリエステルのカバーがおすすめです。足枕本体は洗えないことが多いですが、取り外して洗えるカバーなら清潔さを保てます。ビニールや合皮のカバーは汚れをはじきやすく、手入れも水ぶきなどで済むので簡単です。
足枕の材質は、自分にとってリラックスできるか、手入れがしやすいかで決めましょう。
睡眠用に！大きいサイズのおすすめ足枕4選
睡眠用の足枕は、寝返りを打っても姿勢が崩れにくく、足腰に負担が掛からない大きいサイズの傾斜型が良いでしょう。もちもちした弾力が売りのビーズ製から、しっかりした安定感のあるウレタン製まで、大きいサイズの足枕を紹介します。
EMOOR「至福の睡眠 マシュマロ フットピロー」
※画像はAmazonより
EMOOR
至福の睡眠 マシュマロフットピロー
実勢価格：8500円
サイズ（mm）：約幅800×奥行500×高さ120
重量：約3500g
形状：長方形
中身：中材／発泡ポリスチレンビーズ、中袋／ポリエステル95%・ポリエウレタン5%
カバー：しっとりタイプ／ポリエステル93%・ポリウレタン7%（ベロア）
さらさらタイプ／レーヨン95%・ポリウレタン5%（レーヨン）
極小ビーズ100％の、とろけるようなフィット感が人気の足枕です。カバーは、光沢のある起毛生地のしっとりタイプと、なめらかで通気性の良いさらさらタイプの2種類あり、どちらも洗濯機で洗えて清潔に使えます。
約80cmのゆったり幅は、寝返りを打っても落ちる心配がありません。足の形状に合わせた緩やかなカーブが足全体を支えるので、膝や腰に負担が掛かりにくく、朝までゆっくり眠れるでしょう。
Bed＆Mattress「夫婦岩 レッグクッション スモール」
※画像はAmazonより
Bed＆Mattress
夫婦岩 レッグクッション スモール
実勢価格：3999円
サイズ（mm）：約幅420×奥行500×高さ90～140
重量：約1140g
形状：オリジナルウェーブ型
中身：20D高反発ウレタンフォーム・35D低反発ウレタンフォームの二重構造
カバー：ポリエステル100%
横から見ると低い岩と高い岩が並んだ、夫婦岩のように見えるデザインです。低い山が膝を、高い山が足首を支え、その間が緩やかにくぼんでいるので、ふくらはぎがあまり圧迫されず血流を妨げないメリットがあります。
短い起毛生地のカバーは、ビロードのように滑らかで触り心地抜群です。汚れに強く取り外して洗濯できるので、手入れしやすいでしょう。ふくらはぎを圧迫せず、足全体をしっかり受け止めてくれる足枕です。
ロウダン「首狩り族のフットマットレス」
※画像はAmazonより
ロウダン
首狩り族のフットマットレス
実勢価格：6980円
サイズ（mm）：約幅500×奥行600×高さ150
重量：約900g
形状：長方形・傾斜型
中身：ウレタン
カバー：ポリエステル100％ダブルラッセル
やや硬めのウレタン製で、ゆったりした広さと安定感のある足枕です。もともとは首に自然なカーブを作り、首や肩を楽にする枕から発展した「首狩り族シリーズ」の一つです。
膝から足を支えるので、膝や腰への負担が少なく、寝返りを楽に打てる大きさになります。
通気性が高く、クッション性のあるダブルラッセルのカバーは、さらさらした触り心地で、洗濯しやすい素材です。足に溜まりがちな血液やリンパ液を流し、足のむくみを軽減したい人におすすめです。
オリジナルオファー「整体師さんの腰まで楽寝マット」
※画像はAmazonより
オリジナルオファー
整体師さんの腰まで楽寝マット
実勢価格：8649円
サイズ（mm）：約幅600×奥行600×高さ110
重量：約630g
形状：傾斜型・正方形
中身：ウレタンフォーム
カバー：ポリエステル85%・ポリウレタン15%
整体師が考案した、理想的な寝姿勢をサポートする足枕です。緩い傾斜に段々の付いた独特のラインは、腰の反りや膝・足首の緊張を緩め、凸凹でふくらはぎに心地よい刺激を与えます。
約60cm幅のゆったりサイズの割に、持ち運びが楽な軽量タイプで、ストレッチ素材の洗えるカバーが付いています。
凹み・巻き付け型おすすめ足枕3選
凹み型は、仰向けより横向きの方が落ち着く、楽だという人に向いています。巻き付け型は足に固定できるので、どんな寝相でも転がることがなく、足枕を気にせずゆっくり寝たい人におすすめです。便利な凹み・巻き付け型を紹介します。
EMOOR「Sleep Support Products ニーピロー」
※画像はAmazonより
EMOOR
Sleep Support Products ニーピロー
実勢価格：1500円
サイズ（mm）：約幅250×奥行180×高さ170
重量：記載なし
形状：凹み型
中身：低反発ウレタンフォーム
カバー：ポリエステル100%（マイクロファイバー生地）
横寝姿勢を整え、体全体の負担を減らす凹み型です。横から見ると砂時計のような形で、上下にある凹みに足を合わせて膝の間に挟み、ゴムバンドで固定して使います。足の位置を安定させることで、首・肩・腰・膝に掛かかっていた負担が緩和されます。
カバーのマイクロファイバー生地は、ネットに入れて手洗い可能です。横向きに寝るのが好きな人、お腹が重く仰向けになるのが難しい妊婦の安眠をサポートします。
Everlasting Comfort「メモリーフォーム ニーピロウ」
※画像はAmazonより
Everlasting Comfort
メモリーフォーム ニーピロー
実勢価格：3599円
サイズ（mm）：約幅267×奥行152×高さ203
重量：約408g
形状：凹み型
中身：低反発ウレタン
カバー：記載なし
アメリカ製の凹み型で、寝返りを打つときも邪魔にならないコンパクトサイズです。バンドで足に固定すれば足枕が外れないので、寝相を気にせずリラックスして眠れます。カバーは通気性が良く、外して洗えるタイプです。
横に寝た姿勢でも、仰向けでも使えます。メモリーフォーム100％の低反発ウレタン素材は、優しく体にフィットして、体に掛かる圧力を分散します。横寝時に重力でたわみがちな背骨や足を無理のない形に整え、背中・腰・足の付け根・膝の負担を減らしてくれる足枕です。
HTS「魔法の足枕」
※画像はAmazonより
HTS
魔法の足枕
実勢価格：2980円
サイズ（mm）：約幅350×奥行150×高さ150
重量：約300g
形状：巻き付け型
中身：マイクロビーズ
カバー：ポリエステル
足に巻き付けるタイプは、どんな姿勢でも外れず、軽くて持ち運びやすいので人気があります。カバーはすべすべしたポリエステルで、弾力性があり、マイクロビーズの中材は足を包み込むようにフィットします。
ややカーブを描く足枕は、ふくらはぎから足首までを、3段階に分けてほど良く締め付ける作りです。寝相を気にしないで寝たい人におすすめです。
使い方いろいろ！筒型のおすすめ足枕3選
筒型は膝下や足首の下に置いて、一休みするのにちょうど良いタイプです。大きさや形状にバリエーションが多く、円筒形・半円筒形・凸凹のある波型・三角形の筒型とさまざまです。自分のお気に入りの筒型を見つけましょう。
Beech「王様の足枕」
※画像はAmazonより
Beech
王様の足枕
実勢価格：2860円
サイズ（mm）：約幅500×奥行160×高さ120～160
重量：約350g
形状：波状の筒型
中身：ポリエステル100％（超極小ビーズ95％・ポリエステルわた5％）
カバー：ナイロン85％・ポリウレタン15％／側底綿100％
足を固定しやすい波型で、超極小ビーズとポリエステル綿が生み出す、マシュマロのような感触が好評の足枕です。
足の形に合わせてビーズが流動し、もちもちした弾力性が、ふくらはぎや足首を優しく受け止めてくれるので、まるで王様になったようなぜいたく気分を味わえるでしょう。
抱き枕・クッション・お昼寝枕・寝転がって本を読むときの支えと、気分に合わせた使い方ができ、昼寝やリラックスタイムに重宝します。
Enich agent「足枕 フットレスト M」
※画像はAmazonより
Enich agent
足枕 フットレスト M
実勢価格：2980円
サイズ（mm）：約幅400×奥行200×高さ100
重量：記載なし
形状：半円筒型
中身：高密度低反発ウレタン
カバー：3Dメッシュカバー・下面に滑り止め加工
かまぼこのような半円形の筒型で、職場でも使いやすい、やや小ぶりのシンプルなデザインです。
高密度のウレタンクッションが魅力で、国内の品質試験では8万回使用しても1.8％しかへたれないという結果が出ています。低ホルムアルデヒド素材を使用し、洗濯できて通気性の良いメッシュカバーに、滑り止め付きと、安全・衛生面にも気を配った製品です。
デスクワーク時には姿勢を安定させるための足置きとして、休み時間には足の疲れを癒す足枕として、使い勝手の良いクッションです。
TanYoo「半円形高反発ウレタンピッロー」
※画像はAmazonより
TanYoo
半円形高反発ウレタンピッロー
実勢価格：2399円
サイズ（mm）：約幅520×奥行200×高さ120
重量：約520g
形状：半円筒型
中身：高反発ウレタン
カバー：ベロア生地
人間工学に基づいて作られた、半円形の筒型タイプです。押しても体が沈み込みにくい高反発ウレタンは、安定感があり、体圧を分散して足や膝を楽にしてくれます。
ふわふわしたベロア生地は、なめらかで肌触りが良く、カバーを外して洗濯機で洗えますが、手洗いの方が長持ちするでしょう。
足のむくみが気になるときは足首の下に置いたり、腰の痛みが気になるときは膝下に置いたりと、好きな使い方を選べます。横寝姿勢のサポートや腰枕にも活用できて、便利な足枕です。
コンパクトタイプのおすすめ足枕2選
コンパクトタイプは、大きめの足枕に比べて持ち運びがしやすく、収納性に優れています。「膝や足首の部分上げでは物足りないけれど、大きいサイズは扱いにくい」という人におすすめのコンパクトタイプを見ていきましょう。
エアロフロー「足まくら」
※画像はAmazonより
エアロフロー
足まくら
実勢価格：1万2100円
サイズ（mm）：約幅430×奥行580×高さ70～90（高さ調整に10mmのシート付）
重量：約1900g
形状：傾斜型
中身：低反発ウレタンフォーム
カバー：ポリエステル55％・綿45％／底面ポリエステル100％
膝からかかとまで乗せられる傾斜型で、幅約43cmのコンパクトタイプです。人体構造に沿ったなだらかな傾斜が、太もも・膝・ふくらはぎ・かかとを支え、体圧を分散させて筋肉の緊張を緩めます。
上面に空気を通す穴が15個あり、中材も通気の良い素材なので、蒸れにくくへたりにくい構造です。体調に合わせて高さを変えられる、高さ約10mmの調整シート付きなので、昼寝や一休みに足を休ませるのにうってつけです。
セブンビューティー「フットアップマクラ」
※画像はAmazonより
セブンビューティー
フットアップマクラ
実勢価格：4028円
サイズ（mm）：約幅480×奥行510×高さ30～150
重量：記載なし
形状：傾斜型
中身：ソフトウレタン
カバー：PUレザー
膝の下に入れて使うタイプの山型足枕です。ふくらはぎから膝までをしっかりと支えます。フットアップマクラには、枕の前後がありません。高くなっている方を自分側に向ければ膝が高くなり、足元側に向ければ足先が高くなって血流の流れを促します。
ソフトウレタンを使っており、ほどよい硬さとやわらかさで脚を優しくホールドします。
立ち仕事やデスクワークの多い人・足が冷えやすい人・スポーツなどで足を酷使する人が、気軽に使えるコンパクトタイプです。
旅行に便利なエアータイプのおすすめ足枕2選
エアータイプは空気を入れて膨らませる足枕です。必要ないときは空気を抜いて小さくまとめられ、他のタイプに比べて軽く、安い傾向があります。持ち運びに便利で人気のある、エアータイプを紹介します。
ロゴス「マルチクッション-BJ」
※画像はAmazonより
ロゴス
マルチクッション-BJ
実勢価格：980円
サイズ（mm）：約幅360×奥行200～350×高さ55～120
重量：約110g
形状：エアー型
カバー：PVC（ポリ塩化ビニル）・ベルベット仕上げ
安定感のある凹凸の付いたエアークッションは、中央から半分に折りたためるデザインです。畳めば足枕や昼寝用の枕に、広げればクッションとして使え、空気を抜いて折りたためば単行本サイズになります。
折りたたんだ時の高さは約120mmあるので、厚みのある枕やクッションが欲しい人にもぴったりです。汚れに強いPVC（ポリ塩化ビニル）素材で、肌触りの良いベルベット仕上げです。
落ち着いたライトグリーンのエアー型は、旅行先やスポーツ観戦・キャンプなどで重宝するでしょう。
ELE「エアー足枕」
※画像はAmazonより
ELE
エアー足枕
実勢価格：1880円
サイズ（mm）：約幅400×奥行320×高さ150・300・400の三段階
重量：約390g
形状：エアー型
カバー：プラスチック（表面は起毛加工）
エアークッションは二段分と一段分に仕切られ、それぞれに空気弁が付いています。空気を入れるクッションの数で、約150・300・400mmの3段階に高さ調整できるのが特徴的なエアータイプです。
最大の高さにすれば、車や飛行機の移動中に足を伸ばすための足枕として、低くすればデスクワーク時の足台という具合に、さまざまな使い方が選べます。しっかり空気を入れれば椅子にもなり、旅行先で座る場所が見つからないときの、休息場所に活用できます。
安全面に配慮した植物PVC（ポリ塩化ビニル）製で、表面は肌触りが良くべたつかない起毛加工です。
まとめ
足枕は長い時間同じ姿勢を続けたり、運動不足だったりで生じる、足のむくみや腰痛を和らげるのに役立ちます。種類が豊富なので、どれを使えば良いのか、迷ってしまう人も多いかもしれません。
足枕を選ぶためには、適切な高さや大きさなどを知ることが大切です。自分の目的や使用時間に合った足枕を選び、快適な休息を取りましょう。
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