GoPro「HERO10 Black」を上半期ベストバイに選定した理由
GoPro
HERO10
Black
実勢価格:6万6000円
サイズ・重量:W71.0×H55.0×D33.6mm・約153g
最大解像度:5.3K(60fps)
画質が良く手軽に撮影できて、旅の楽しさを余さず残せる!
アクションカメラの代名詞的存在であるGoProの最新モデル「HERO10 Black」。『家電批評』2022年2月号では、ライバル製品と比較検証を実施。その結果、手ブレ補正や映像品質といった性能面から操作性まで、とにかく抜かりなく長年にわたり支持されている理由を実感しました。
画質が良く、手ブレ補正が強力なので「しっかり構えなきゃ」など気を遣うことなく撮影できます。難しいことは考えず印象的な風景、旅先のお店、同行の友達などにGoProを向けて録画するだけでOK。この手軽さこそアクションカメラの魅力です。
ハイレベルな製品ですが、改善すべきポイントは内蔵マイク。オートバイで走行動画を撮ってみると、4つのマイクを内蔵するDJI「Action2」のほうが走行音などがリアルに捉えられていました。そこは後継機に期待しましょう。
GoPro「HERO10 Black」のテスト結果とメリット/デメリット
テスト結果
本体防水 | 操作性 | モニター | 音質とマイク | 昼間の画質 | 夜景の画質 | 映像の明るさ制御 | 手ブレ補正 | 合計 |
5 | 25 | 10 | 9 | 10 | 8 | 10 | 20 | 97 |
(5点満点) | (25点満点) | (10点満点) | (10点満点) | (10点満点) | (10点満点) | (10点満点) | (20点満点) | (100点満点) |
ベストバイに選定した理由として、メリットとデメリットは以下のとおりです。
▼メリット
- 昼間の撮影では精細感や露出コントロールにとても優れている
- 不満のない優秀な手ブレ補正
- 「HERO9」世代の周辺機器が使える
- 容量無制限のクラウドサービス
- 良好なレスポンス
▼デメリット
- 夜景の解像感はもう少し欲しい
- マイクの風切り音が目立つ
テスト方法
操作性/モニターの明るさや反応/防水性能/マイク音質/昼間の画質/夜景の画質/映像の明るさ制御/手ブレ補正を評価。防水性能以外は実写に基づいています。
実写時は、手ブレ補正の制御を制限しない範囲で最高の画質に設定。昼間の手持ちでの小走り、バイク取り付けでの夜景映像などをもとに評価しています。
【昼間の画質テスト】明暗差のある場面での画質が改善
画質の改善を実感しやすいのが昼間の映像です。前モデルのGoPro「HERO9」と比較しました。「HERO9」は日陰と日差しが混在しているシーンで明るめに露出を制御してしまい、白飛びする場面が見られます。
▼昼間の画質評価
- 合計:10/10点
HERO9
この写真では右上の遊具の部分と奥のマンションの部分が白飛びぎみです。
HERO10
対してGoPro「HERO 10」では不自然な場面がほぼなく、とても優秀です。また、「HERO9」と「HERO 10」はどちらも4K映像ですが、「HERO 10」のほうがやや精細感があります。
【手ブレ補正テスト】手ブレ補正の制御が他社より巧み
手ブレ補正は手持ちでの歩行、首から下げての小走り、オートバイ(ハンドル取り付け)などでチェックしましたが、いずれも補正精度が高くなめらかな映像です。特に、カメラが上下に跳ねるので完璧な補正が難しいネックマウントでの補正が他社製品より良好なのが印象的。
▼手ブレ補正性能
- 合計:20/20点
【操作性テスト】タッチパネルの反応が「HERO9」より改善
「HERO9」と比べて明らかに異なるのが、タッチパネルの反応や表示のなめらかさ(もちろんスマホほどのなめらかさではありませんが)。レスポンスがいいので、誤操作もそれだけ減ります。
▼操作性評価
- 合計:25/25点
豊富なマウント類もGoProの魅力
三脚やグリップはもとより、ヘルメットに装着するものや首からぶら下げるネックマウントなどさまざまなマウントが、純正、非純正問わず販売されています。
競合製品と比較
完成度の 高さでNo.1! GoPro「HERO10 Black」
GoPro
HERO10
Black
実勢価格:6万6000円
▼総合得点:97点
GoPro「HERO10 Black」は、『家電批評』2022年2月号の検証で手ブレ補正や昼間の画質、操作性などで1位を獲得。高価ですが、その価値があります。
マイクの音質も使い勝手も優秀 DJI「Action 2 Dual-Screen Combo」
DJI
Action 2
Dual-Screen Combo
実勢価格:6万3800円
▼総合得点:95点
DJI「Action 2 Dual-Screen Combo」は、マグネットでアクセサリーを着脱できる構造。主流のネジどめ式より格段にラクでオススメです。
昼間ならOK!夜景の画質は減点 GoPro「HERO9 Black」
GoPro
HERO9
Black
実勢価格:5万30円
▼総合得点:77点
GoPro「HERO9 Black」は、10に劣るとはいえ、画質も他機種よりは良好。価格が落ち着いてきたのでコスパは◯です。
360度映像を手軽に撮れる Insta360「ONE X2」
Insta360
ONE X2
実勢価格:5万8329円
▼総合得点:67点
Insta360「ONE X2」は、360度映像が撮れるカメラ。自分と風景を同時に写せるのは爽快。GoProとは違う価値があります。
競合製品をふくめ、アクションカメラの比較検証の詳細は、こちらをご覧ください。
以上、アクションカメラ部門で『家電批評』2022年上半期ベストバイに選ばれたGoPro「HERO10 Black」を紹介しました。画質も手ブレ補正機能も優秀なので、旅先で撮りたいものをサッと撮れます。YouTuberでなくても持っておきたい、おすすめのカメラです。
アクションカメラの売れ筋ランキングもチェック!
アクションカメラのAmazon・楽天の売れ筋ランキングは、以下のリンクからご確認ください。
HERO9と比べると実写ではHERO10はより肉眼に近づいています。