2万円台の自動調理鍋が続々登場!
電気圧力鍋と異なり、かき混ぜ機能を持ち、スイッチオン後は最後までほったらかしで料理を作ってくれる自動調理鍋。少し前まではほぼホットクックしか選択肢がありませんでしたが、ホットクックは約4万円と、やや手が出しづらいのも事実です。
ところが、日本のAINXや中国大手のハイアールがかき混ぜができホットクックと同様に最後まで自動で調理できる製品を相次いで投入。価格も2万円台とホットクックより手頃です。
そこで、2022年4月号の雑誌『家電批評』では、2万円台の自動調理鍋3製品で比較検証テストを行いました。
その結果、上半期ベストバイに輝いたのがAINX「スマートオートクッカー」です。火力が強い上、かき混ぜウイングが大型なので中の食品がよく混ざり、ぶり大根やカレーといった定番料理が簡単かつ大量に作れる点が高評価でした。
AINX 「スマートオートクッカー」を上半期ベストバイに選定した理由
AINX
スマートオートクッカー
実勢価格:2万9700円
サイズ・重量:約W31×D37.5×H20.7cm・約7kg(鍋セット時)
電源コード:約1.5m
材質:PP(本体)、アルミ合金(鍋)
定格消費電力:950W
ベストバイに選定した理由として、メリットとデメリットは以下のとおりです。
▼メリット
- 火力が強いので調理時間を短縮できる
- 手動モードがシンプルで既存のレシピを当てはめやすい
- ガラス蓋で中が見えて安心
▼デメリット
- 付属レシピだけでは心もとない
- 予約・保温機能が非搭載
特殊な形状の大きな「かき混ぜウイング」を搭載
かき混ぜるためのウイングがしっかり機能して、炒飯は(時間を追加しましたが)強い火力でちゃんと混ぜるので、パラパラした仕上がりに。ウイングは調理方法に応じて、一定の周期で回転します。
容量は3.5Lとファミリー向け
容量は3.5Lとファミリー向けで、一度にご飯2合の炒飯も調理できました。食べ盛りのお子さんも大満足です。ただし、鍋自体も蓋も重いので、洗いにくいといった意見もありました。
実際に料理を作って仕上がりをテストしました
【カレー】ややゆるめだけど野菜もほろほろ
カレーは少しゆるめの仕上がりでしたが、ルーのパッケージに記載されたレシピに沿って作ればおいしくできます。
【ぶり大根】大根がやわらかく煮える
火の通りは問題なく、大根がやわらかく煮えます。調理時間約30分で味がよくしみます。
ぶり大根は他の製品も含めて大根がやわらかく煮えました。味付けがしっかりしてておかずに最適なのはホットクックでした。
【チャーハン】レシピ+3分が至高
チャーハンはレシピ上は炒めモードで5分でしたが、ダマになっていたので3分追加しました。すると「ザ・炒飯」のパラパラ感! ぜひ参考にしてください。
この製品は付属のレシピブックではなく普通の鍋やフライパンを使うレシピを参考にしたほうが美味しくできあがる傾向にあります。そのため、料理にある程度慣れている人なら簡単に使いこなせるはずです。
2万円台のハイアールや定番のホットクックと比較
最後は、「AINX以外の製品も知りたい!」という人のために、2万円クラスと3万円クラスの競合製品と比較しました。
【2万円クラス】多機能だが課題も残るハイアール
「ホットデリ JJT-R10A」
ハイアール
ホットデリ JJT-R10A
実勢価格:2万3800円
コスパを含む総合評価:B
ハイアール「ホットデリ JJT-R10A」は、炊飯器のような外観が特徴で炊飯器としても使えます。レシピは少ないものの2品同時調理ができる、保温もできるなどホットクック同様に多機能です。
しかし、かき混ぜるスティックが細く、混ぜるパワーが不足。また、自動調理のアルゴリズムに問題があるのか、カレーではみじん切りした玉ねぎがシャキシャキのままという仕上がりで、自動調理鍋としては課題が残ります。後継機に期待!
自炊初心者なら高くてもシャープ「ヘルシオ ホットクック KN-HW10G」
シャープ
ヘルシオ ホットクック
KN-HW10G
実勢価格:3万8000円
コスパを含む総合評価:A
シャープ「ヘルシオ ホットクック KN-HW10G」はレシピが多く、ネット上にもたくさん共有されているので、普段料理をしない人でも簡単。予約調理ができるのも優秀です。さすが有名な製品なだけあり、料理初心者なら高くてもこれがおすすめ。
以上、2万円台の自動調理鍋部門で『家電批評』2022年上半期ベストバイに選ばれた、AINX「スマートオートクッカー」を紹介しました。
一気に調理とお任せで料理をしてくれて、自炊をするのは面倒だなというときに助けてくれる「やる気促進鍋」です。
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AINXのレシピ通り作ったカレーは、トマトが多すぎて酸味が強いです。無水カレーは難しいので普通に作りましょう。